ちゅうカラぶろぐ


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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。再開からこちらようやく体が習慣づいて来たような。やはり月1でも3ヶ月続けると違って来ますね。
 それはそれとしてまさか生のハマグリを頂けるとは予想外どころではなかったですが(笑)

 こんばんは、小島@監督です。
 何の巡り合わせか帰宅したらオカンがご近所さんから生わかめを頂いており、二つ合わせて潮汁にしました。出汁がもう実に美味。

 さて、今回は映画館の話。
 先週、一旦その歴史に幕を下ろした1軒の映画館。その休館直前にそこを訪ねて来ました。名古屋市営地下鉄東山線の新栄町駅を降り錦通を歩いて数分、あるいはJR中央線千種駅から錦通を15分ほど歩いたところにそれはあります。


「名演小劇場」です。
 開館は1972年。名古屋の自主的演劇鑑賞組織(いわゆる労演)であった「名古屋演劇同好会(略称・名演)」所有の劇場として、つまり映画館ではなく文字通りの劇場としてオープンしました。演劇鑑賞組織が運営する劇場としては当時全国初だったそうです。演劇だけでなく落語なども上演されていたとか。

 写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが今でも舞台は残っており、スクリーンは舞台奥の壁に設られています。なお写真の左側に映り込んでいるのはテレビカメラ。休館前の様子を取材に来ていたようです
 2003年に大規模な改装が行われて常設の映画館としてリニューアル。ですがその後も不定期に舞台公演が行われていたようです。翌2004年にはもう一面スクリーンが増設されて以後スクリーン2面を有するミニシアターとして営業が続けられていました。柳楽優弥がカンヌ映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した「誰も知らない」(2004年製作)や、内容の重さや配給権の高騰により公開が見送られていた「ホテル・ルワンダ」(2004年製作。日本での公開は2006年)など高く評価されながらも公開に難渋した作品を上映した実績があります。

 こちらは屋外ロビーの様子。今までに上映された作品のチラシが隙間無く貼られています。

 
 休館前の最後のプログラムとして上映されたのは「ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭」、夭折の俳優ジェラール・フィリップの主演作全てと彼の生涯を追ったドキュメンタリー「ジェラール・フィリップ最後の冬」を上映する特集企画になります。
 この日私が観たのは「モンパルナスの灯」。1958年に製作された作品で、画家アメデオ・モディリアーニの晩年を描いた物語です。芸術家として高いプライドを持ちながら世間の無理解に苦しみ、貧困とアルコール中毒、そして結核に苛まれます。モディリアーニに新しい恋人ができても何くれとなく世話を焼く元カノのベアトリスや「あいつは才能はあるが運が無い。だから死んだら絵を全部買ってやる」と言い切る画商のモレルなどフランス映画らしいキャラクターが何人も登場する、フランス映画の古典としても楽しめる逸品です。監督はジャック・ベッケル。フランソワ・トリュフォーらヌーヴェルヴァーグの旗手たちの敬意を集めた人物です。この映画の翌年、ジェラール・フィリップは肝臓がんを患いモディリアーニと同じ36歳で亡くなり、またジャック・ベッケル監督も翌1960年に没するなど曰くつきの作品でもあります。

 名古屋という都市は、意外に小さなエリアの中に特色の強いミニシアターが点在し映画に対し独自の文化圏を築いたと言って良い土地柄で、その一翼を担った映画館の休館に寂しさを拭えません。いつの日か再開することを願っています。

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日本優勝の『WBC(ワールドベースボールクラシック)』ですが、
今回は本当に盛り上がっていたのではないかと思います。

にわかファンと言われれば本当にその通りなのですが、
それでも、目が離せないとはまさにこのことだったと思います。

野球というスポーツはとにかく試合が長いと言われますが、
今回のWBCみたいに、攻守共にスター選手ばかりだど、
中弛みするタイミングもなく、ずっと見入ってしまいます。

準決勝、決勝のドラマはマンガのような展開でしたが、
それを見守り応援して喜ぶファンの映像などを見ると、
暗い話しかない最近のニュースを忘れさせてくれますね。

だけど、侍JAPANに唯一勝ったのは中日ドラゴンズなので、
最強の野球チームは中日ドラゴンズに決定ということで。



さて、今回も歌会に参加された方、ありがとうございました。

歌会再開から3回目で進行もやっとカンを取り戻してきて、
再開直後は「今までどんな進行していたっけ?」って感じ。

しかしだんだん慣れてきたら、勝手に身体が思い出して、
ペラペラと話せるようになるもんですね。刷り込みすごい!

再開してからというもの、やはりお休みが長かったこともあり、
メンバーも退会される方や、連絡が取れない方も多く
やっぱり、そうなってしまうのは寂しく感じたりしています。

ですが、それでも3年以上ぶりに参加のメンバーがいたり、
そんな人も当時と全然変わらない様子で接したりできると、
寂しさも吹き飛ばすくらい、続けていて良かったと思います。

そして再開後から参加してくれる新人さんが本当に元気で、
サークル第?世代といった風が吹いている気がします。

いつも言っていることですが、歌会に参加される新人さんに、
楽しむための場所は作れても、楽しませることはできません。

そんな中で新人さんが楽しんでくれているのを見かけると、
まだまだ、サークルとして続けていく自信となりますね。

歌会が終わって、今日も新人さんの参加希望があります。
次回の歌会にもまた新しい風が吹いてくれることを期待します。

今回の新人さんも次回は新人さんを迎える先輩となります。
また次の新人さんを優しく迎え入れて連鎖してほしいですね。

さあ、4月以降のイベントのお知らせハガキも完成しました。
またあなたのお手元に届きましたら確認をお願いします。

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週末に代々木競技場第一体育館で開催された「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings.」を配信で鑑賞しました。
 ストーリー性の強いステージングをすることもあるシャニマスですが、今回は極め付きだったと言って間違いないでしょう。挫折と終焉が色濃く漂うDay1の異様な雰囲気、まるで世界線が変わったかの様な歓喜と祝福に包まれるDay2、2つで1つの前後編の物語を観ているようなステージに、見事なまでに翻弄される2日間でした。Day1が持つただならぬ不穏な気配への考察と不安と期待をないまぜにしながらDay2の開演を待つ時間までも含めて1つの大きなイベントでした。
 ただほとんど禁じ手に近いやり方なのでこんな大技は何度も繰り返して欲しくないですね(苦笑)

 こんばんは、小島@監督です。
 ライブの最後にはアニメ化の告知も。アイマスの中でもシナリオの完成度が頭一つ抜けているタイトルだけに期待も大きいです。

 さて、今回の映画は「シン・仮面ライダー」です。
 公開直後ですしネタバレは極力避ける方向で行きます。

 山道を1台のバイクが疾走している。バイクには2人の男女が乗っていた。1人は緑川ルリ子(浜辺美波)、もう1人は本郷猛(池松壮亮)。2人は「ショッカー」と呼ばれる秘密結社に追われていた。人並外れた力を持つショッカーの構成員たち。一度は彼らの手に落ちるルリ子だったが本郷は自身の力を開放し瞬く間に構成員たちを打ち倒していく。彼もまたその身を改造・強化された人間であった。

 稀代のクリエイター・庵野秀明が日本特撮に残す爪痕がまた一つ。
 「仮面ライダー」シリーズ50周年を冠してのビッグプロジェクトとなった今作は、庵野秀明が監督・脚本を担い昭和の「仮面ライダー」を全面的に踏襲しながら石ノ森章太郎の描いた漫画を物語の基軸として、これまでのどれとも違う新たな仮面ライダーを作り上げてきました。毎週のTVシリーズと並行してスピード感重視で製作されているニチアサの劇場版とは全く違う、時間もお金も十分に投入され独特の世界観を余す事なく表現したどっしりした映像作品になっています。
 もう当然のように電柱と線路が映り込むのを筆頭に、物語、作劇、映像表現の随所に庵野秀明がこれまで手掛けた「新世紀エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」「式日」「キューティーハニー」などの諸作品の要素が散りばめられており、大作であると同時に二次創作的な雰囲気を持つプライベートフィルムのようなテイストになっています。かなり強烈な癖であるためそれこそ「エヴァ」を四半世紀リアルタイムで付き合って鍛えられたのでスッと入ってきた私のような人間がいる一方で、拒否反応を示す方も少なくないでしょう。

 今作を象徴する何よりの存在が「仮面」そのものにあります。ここでの仮面は「変身」することで勝手に装着されるものではなく自身の手で被るものだからです。能楽における面が、見た目が変わらないはずなのに演者の僅かな所作で喜怒哀楽を表現するように、一見奇怪にも映る仮面が時に哭き、時に怒りを、時に決意を表現しています。と同時に本郷猛役池松壮亮、一文字隼人役柄本佑の2人は自身で変身後のバトルシーンも多く演じており、洗練されていない泥臭さが生々しい身体性を持っているのは現行の「仮面ライダーギーツ」との大きな対比とも言えますね。

 あと個人的なポイントとしてはルリ子役浜辺美波がマジで可愛い。これはもう声を大にして言っておきたい。2.5次元的な緑川ルリ子役を見事なまでに演じ切って見せていて、これをスクリーンで堪能できるだけでもある意味元が取れます。

 原典を存分に活かしながら自身の映像世界をこれでもかと展開してみせる、これぞ庵野秀明ワールド。なかなか今こういう映画を大作規模で作らせてもらえる監督はいません。こういうのはある意味「祭り」と同じなのでネタバレとファンアートが溢れ返る前にサクッと観ておきましょう。

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毎週日曜日にブログをアップすることになっている私ですが、
最近、日曜日に間に合わずに遅れてアップすること複数回。

見た目的には日曜日にアップしているようになっていますが、
実は後日アップするときに投稿日を調整している詐欺師です。
毎週月曜日にアップする小島@監督には申し訳ないです。

以前ブログを書いていた人には、事前に書いておけばなどと、
偉そうなことを言っていたのですが、もう言えませんよね。

それでも、最低1週間に1回はアップするようにしていますので、
日曜日を狙って見てくださる人、ご容赦くださると嬉しいです。

では以下は日曜日にアップできなかった原因が続きます。



さて、今週末は友人たちと、沼津に旅行へ行ってまいりました。
沼津と言えば海鮮、美味しい海鮮を食べまくる旅行です。

・・・すいません。

目的は『ラブライブ!サンシャイン!!』の聖地巡礼が100%。
ですが、今回は完全に同行者に行先はお願いしています。
ですので、聖地と言えどどこに行くかはまったく知りません。

道中はレンタカーに乗って、車内に流れる音楽はもちろん、
すべてがラブライブ!サンシャイン!!のみが延々と流れます。
『Liella!』?なにそれ?それって食べられるんですか?

そして、沼津現地に来てみるとビックリすぎる沼津の景色。
どこも作品に登場するアイドルグループ『Aqours』だらけ。
完全に街中がAqoursに乗っ取られているではないですか。

また数えきれないほどのお店がコラボされているようで、
そんなコラボされた店では店名入りの缶バッヂが売っています。

これまたびっくりしてしまったのは、おじいさんな店員さんが、
キャラクターのイメージカラーを見て、話をされていたりと、
もう完全に沼津の街にAqoursが浸透しちゃっているのです。

ちなみに現地の人の話を聞くと、作品とコラボをする際に、
なんと展開にあたっての講習会があったとのこと。
だからなんとなく商品を置いてる、なんてことはないそうです。

2日間滞在をしましたが、本当に楽しくて一瞬でしたね。
いろいろ調べると、まだまだ全然周れていないようですし、
現地の人もとても人柄がよく、また行きたいと思います。

しかし、驚いたのは友人が私が知らないうちに
メチャメチャアニメに近い構図に拘って写真撮影してました。




砂浜の文字なんて、アホかと思うほどですよね。(褒めてます)
しかし、これ現地の砂浜でなくても撮れそうな気が・・・。



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先日、アニメーター木村貴宏さんの訃報が。
 「勇者王ガオガイガー」「コードギアス反逆のルルーシュ」のキャラクターデザインや作画監督が特に有名ですが80年代からアニメ製作に参加したほか、艶やかなボディラインを描ける画風を活かして90年代には「スチームハーツ」「VIPER」「ヴァリアブル・ジオ」などPCのアダルトゲームでも手腕を発揮しており、こちらで名前を覚えた方も少なくないのではないでしょうか。全体的にアニメらしい強調されたシルエットとビジュアルをしているのにフィギュアとして立体化した時に映えるデザインをしていたのも特徴で、2000年代に美少女フィギュアが活況を見せた事がありましたがその一翼を彼の生み出したキャラクターが担っていたようにも思います。
 「コードギアス」がロングシリーズとなったためにあまりそうは見えませんでしたが2010年代前半を最後にキャラクターデザインなどを手掛けることは無くなり、近年は原画での参加を主舞台としていましたが長く闘病されていたようですね。また彼の描くキャラクターが躍動するところを観たかった…

 こんばんは、小島@監督です。
 それにしても今年はまだ始まって3か月も経っていないのに訃報が多すぎる…

 さて、今回の映画は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」です。

 アメリカでコインランドリーを営む中国系移民のエヴリン(ミシェル・ヨー)とウェイモンド(キー・ホイ・クァン)の夫婦。しかし店は赤字続きで国税庁から監査を受けている真っ最中。そんな中で故郷の中国から認知症を患う父親ゴン(ジェームズ・ホン)が来訪してくる上、「彼女」のいる娘ジョイ(ステファニー・スー)とも折り合いが悪くエヴリンの心労はピークに達していた。
 ある日領収書の束を抱えて国税庁を訪れたエヴリンは、同行したウェイモンドが突然「私は別の宇宙から来た。全宇宙を破壊しようとするジョブ・トゥパキが迫っている」と言い出す。混乱するエヴリンに、ウェイモンドは並行宇宙に存在する別の自分が持つスキルを取得する方法を教えるのだが。

 毎年このくらいの時期になると色々な洋画のポスターに躍る「アカデミー賞最有力」の文字。皆さんこのコピーを持つ映画にどんな印象を抱きますか?重厚な史劇でしょうか、あるいは感動的なヒューマンドラマでしょうか。しかし今年は一味も二味も違います。○○を△△に××するとかそれはもうちょいとここではダイレクトに書けないような下ネタも盛大に飛び出すジャンル無用の珍品が、作品賞を始め実に7冠を獲得し賞レースを席巻しました。
 マーベル映画でもおなじみの「マルチバース」を題材に、ひょんなことから宇宙存亡の危機と戦う羽目になった初老の主婦の活躍を描きます。

 ここでのマルチバースとは「あの時自分はこの道を選んだがあっちを選んだらこうなっていた」という無限のIFと可能性の世界。思いがけずその「可能性」にアクセスできるようになったエヴリンは、生活に追われて家庭崩壊の危機に直面している現実から飛び出していきます。エヴリンの混乱同様に観客も唐突にマルチバースの戦いに放り込まれ、状況も理屈も良く分からぬまま未見性の塊のような映像と展開に翻弄されることになります。IFの世界の中にはウォン・カーウァイの「花様年華」やピクサーの「レミーのおいしいレストラン」のパロディみたいなものもあり、更には画面のアスペクト比までちょいちょい切り替わるフリーダムぶり。
 しかもやたらガチャガチャしているのに謎の疾走感があり、中だるみも尻すぼみもしないまま走り切った挙句に最後は何だか感動させられてしまう不思議。私は一体何を観ていたのだろう。実写化された「セクシーコマンドー外伝すごいよ!マサルさん」だろうか。

 無茶苦茶な映画だけれどそれをやり切って見せる主演2人の演技も尋常じゃありません。キャリアの集大成と言って良いエヴリン役ミシェル・ヨーはもちろんですが、子役時代に「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」や「グーニーズ」で脚光を浴びるもその後は映画製作の方にシフトし長く俳優業から離れていたウェイモンド役キー・ホイ・クアンは本格的な復帰後第一作となる今作で見事どころじゃないカムバックを果たしました。しかもミシェル・ヨーは主演女優賞を、キー・ホイ・クァンは助演男優賞をそれぞれ獲得する栄誉に浴しています。

 コレが作品賞まで獲ってしまうとは保守的と思われたアカデミー賞も結構ロック。こういうのは熱いうちに押さえておくに限るので上映中にスクリーンで観ておきましょう。かなりトガってるので合わない方も多いかとは思いますがそれはそれ!

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今は『WBC・ワールドベースボールクラシック』が話題ですね。
テレビでの視聴率もかなりいいみたいで注目されています。

よく野球は試合が長くて見ていられないなんて話を聴きますが、
私も嫌いではないですが、やっぱり長いと思いますよね。

プロ野球のペナントレースなど年間100試合以上をやって、
なかなか順位もつき辛いので見続けるのがしんどかったり。

でもWBCは短期決着でしかも選手も一流ばかりなせいか、
テレビの中継を自分がずっと見ていられる自分に驚いています。
とにかく日本、頑張って優勝を目指してほしいなと思います。



さて、家に中身がビッチリと重量のある荷物が届きました。



早速開封して中身の確認をしていきます。開封の儀。



そう、歌会の時にみなさんに書いてもらう選曲カードです。
印刷業者さんに発注して作ってもらっているのです。

新型コロナウイルス(という言葉を聞かなくなってきたな)で、
歌会をお休みしていましたが、年始にやっと再開しました。

再開までの間、歌会現地の内容に関わることはしておらず、
久しぶりに選曲カードを補充する作業をしていました。

すると選曲カードの在庫がほぼ無いことに気付いて、
「ヤバッ!!」となって慌てて印刷を発注をしたのです。

この業者さんは1回で最大で30,000枚まで発注できるので、
1回作ってしまえば、しばらく安心なので油断していました。
とりあえずブツは届いたので、まずは一安心できましたね。

この選曲カード、昔はコンビニ行って大量コピーをして、
自分で裁断機で切るという地味作業をしていたのですよね。

昔はやっぱり部屋数も少ないく使用量もそれほどでしたが、
部屋数が多くなるにつれて、作るのが大変になってきました。

それでも業者に頼むよりは安いと思っていたのですが、
実際に業者で見積もりすると、なんとコピー代より安いのです。
そして何より自分で切らなくていいのが大きすぎました。

歌会も始まって、活動が始まるとまた忙しくなってきましたね。
コロナ禍で結構楽をしていたんだなあと思います。

でも、参加したみなさんが歌会を楽しんでくれるのを見ると、
毎回、開催して良かったなと思い続けられるのですけどね。

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昨年の健康診断の結果が今ひとつだったので、特定保健指導を受けることに。抑うつ状態と診断される直前の時期に行ったものですが、今見るとなるほど前年比であれこれ悪くなっててメンタルの悪化がこういうところにも数字に現れていたのかと妙に感心してしまうくらい。

 こんばんは、小島@監督です。
 まあ取り敢えずは減量しろって話ですよ(笑)。せめて去年よりは良い状態に持って行かないとね。

 さて、今回の映画は「BLUE GIANT」です。

 ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた宮本大(声・山田裕貴)は世界一のジャズプレイヤーになることを夢見て仙台から上京した。大学入学を機に上京した高校の同級生・玉田俊二(声・岡山天音)のもとに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスでピアニスト・沢辺雪祈(声・間宮祥太朗)と出会う。大は雪祈にバンドを組もうと持ち掛けるのだった。

 ジャズをモチーフにした映画の歴史は古く、世界最初の音声映画のタイトルが「ジャズ・シンガー」(1927年)だったりするほどです。発祥の地がアメリカ南部のニューオリンズである故にジャズ映画はアメリカの独壇場のように思われがちですが、日本にも「さらばモスクワ愚連隊」(1968年)「ジャズ大名」(1986年)「スウィングガールズ」(2004年)のような例があり、独自の系譜を形成しています。その日本ジャズ映画の新たな系譜であると同時にアニメ映画・青春映画としても傑作の部類に入る作品が登場しました。
 石塚真一のコミックを原作に、「モブサイコ」「名探偵コナン ゼロの執行人」などを手掛けた立川譲が監督を務めました。音楽を担ったのは日本ジャズのフロントランナーの一人であるピアニスト・上原ひろみ。面白いのは脚本を書いたNUMBER8という方、なんと「BLUE GIANT」の担当編集者だそうです。作者に引けを取らないほどのクリエイティブな人物が編集に居たりするものなのですね。

 強い音楽があり、映像があるなら、ストーリーを語るのにセリフは決して前に出る必要は無い、という映像作品としてはある意味当然のことを真っ直ぐに叩き付けてくる作品です。原作の単行本10巻分を120分にまとめているとのことでいささか駆け足気味ではありますが、特に大たちのライブに足を運ぶ観客たちにも相応の想いやドラマがあることを僅かな点描で示唆してみせる手腕は大したもの。
 思いの全てをサックスにこめるパワースタイルの大、華麗なテクニックを見せつける雪祈、キャリアが浅い故に必死になって叩く俊二のドラム、これらが重なり合うセッション、上映時間の30%近くを占めるライブシーンは音だけでなくそれを視覚化した映像も見事でそれらが織りなすエモーションはまさに比類が無い。上原ひろみら日本のトップジャズアーティストらの名演と言って良いこのライブシーンの迫力は自宅のTVじゃどうしたって格落ちするので劇場での鑑賞は必須。選べるならなるたけ音響の良いところを選んで欲しいくらいです。

 欠点があるとすればライブシーンにおいてCGも多用されているのですが、手書きのシーンに対して質感が浮いているシーンが散見されることでしょうか。「けいおん!」などが軽々とやっているように見えるので一見忘れがちですが楽器演奏をアニメートするというのは実は相当に難しい代物である故、致し方ないのかもしれませんがもう少し質感のすり合わせをして欲しかったカットがあります。
 とは言えそんなのは些細な欠点。圧巻の音楽と映像を是非ともスクリーンで体感して欲しいですね。
 なお、エンドクレジット後にもうワンシーンあります。おまけどころかそれが無いとちゃんと映画がオチないので場内が明るくなるまで席をお立ちになりませんよう。あと、LP盤を模したパンフレットが最高にカッコいいのですが、非常にデカいので購入を検討している方はトートバッグもご持参ください。


 

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