ちゅうカラぶろぐ


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先日再上映が始まったので「パシフィック・リム」を再見してきました。最初に観たのは2D字幕版でしたが今回は3D吹替版。しかもIMAX!
吹替で観ると元々のコミックらしさがより一層際立つ感じですね。巨大ロボVS巨大怪獣というビジュアルが3Dにするとより立体感が増して迫力がパワーアップするのも良いですね。

こんばんは、小島@監督です。
実は同じ映画を(それも映画館で)2Dと3Dの両方で見比べてみた事は今まで無かったので、その辺も興味深く楽しめました。

ま、今回取り上げるのはそれとは全くジャンルも違う映画、ロバート・レッドフォード監督・主演のサスペンス「ランナウェイ/逃亡者」です。

1960年代から70年代にかけてベトナム戦争反対を訴えながら全米各地で襲撃を繰り返した極左過激派グループ・ウェザーマン。彼らはミシガン州の銀行を襲撃した際警備員の一人を射殺。実行犯の一人は後に逮捕され、獄死するが、残りの容疑者3名はFBIの指名手配者リストに載るものの名前を変え、逃亡・潜伏して行方をくらました。
それから30年後、結婚し子供をもうけたシャロン(スーザン・サランドン)は自首するためニューヨークへ向かうがその動向を掴んだFBIにより途中のオールバニで逮捕されてしまう。
オールバニで弁護士を務めるジム(ロバート・レッドフォード)は、かつての仲間であるクジマーノ(スティーブン・ルート)からシャロンの弁護を依頼されるが、断ってしまう。
同じ頃、オールバニの地元紙の記者ベン(シャイア・ラブーフ)は編集長からシャロンの事件を取材を命令され、元恋人でFBI地元支局の捜査官ダイアナ(アナ・ケンドリック)と接触を図り、クジマーノの電話をFBIが盗聴していた事実を知る。
クジマーノからジムの存在を知ったベンだったが、ジムにインタビューを敢行したその日の夜、ジムは幼い一人娘を弟のダニエル(クリス・クーパー)に託し、消息を絶つのだった。

実在した過激派グループ・ウェザーマンをモチーフに、かつての仲間の逮捕をきっかけにFBIと新聞記者に追われながらも、30年前の事件に秘められた真相を追うサスペンス映画です。
日本でも「ロストクライム 閃光」という三億円事件をモデルに30年以上経った事件関係者の交錯を描いた映画がありましたが、それと雰囲気が少し似てますね。
ロバート・レッドフォードにスーザン・サランドン、クリス・クーパーにジュリー・クリスティ、ニック・ノルティと主要キャストのほとんどが70歳前後のお爺ちゃんお婆ちゃんで、記者ベンを演じるシャイア・ラブーフの若造っぷりが絶妙に光ります(笑)

観る前はてっきりFBIとジムの逃亡と追跡に重点を置いているのかと思ったら、全米各地に散ったかつての仲間を尋ねながら消息の知れない最後の容疑者ミミ(ジュリー・クリスティ)と事件の裏に隠された真相を追い、それらをベンが語り部のようになって物語を綴っていきます。
なので、タイトな緊張感溢れるサスペンスを期待していると肩透かしを食ってしまいます。ついでに言うと、メインがご老体ばかりなのでアクションもほとんどありません。あと、何ぼ何でも70代後半のロバート・レッドフォードが11歳の娘の父親役というのはちょっと無理がある気がします(苦笑)
ですが静かに張りつめた空気感の中、過去に囚われた者たちの非常に濃密で芳醇な人間ドラマを楽しめる映画です。
何より、「アメリカン・ニューシネマ(1960~70年代に隆盛した、反体制的な人間の心情を描いた作品群)」で頭角を現したロバート・レッドフォードやジュリー・クリスティらが、現在において当時の罪過に苦悩する役柄を演じてるという図式が非常に興味深く、またちょうど落ち着いたサスペンスが観たいなと思っていた自分の気分にもマッチしていた事もあり、非常に楽しめました。

俳優は豪華なものの正直あまりに地味すぎて人に薦めたものか迷う映画ですが、骨太な作品を観たい向きには最適の一本です。ご興味ある方は是非。
…それにしても何で秋になるとミステリーとかサスペンスとか美味しくなるのでしょう(笑)?

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それはきっと、 By ヒジリ
夏にホラーが観たくなるように、冬におでんが食べたくなるように、脳細胞に刻まれた……そういうものです←
DATE : 2013/10/22(Tue)19:23:41 EDIT
無題 By 小島@監督
>ヒジリさん

確かにそうかもしれないですね。
気候も涼しくなって集中力も増して難しい話も受け入れ易くなりますし(笑)
DATE : 2013/10/23(Wed)23:57:44 EDIT
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