ちゅうカラぶろぐ


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先日、私が保有している資格「ワインアドバイザー」が「ソムリエ」に統合される事になり、今秋にも名称変更の手続きを行う旨の通知が日本ソムリエ協会から届きました。
いろいろ理由はあるだろうけど一番は毎年2種類試験問題用意するのが面倒だったからじゃないかな~と邪推。まぁこちらとしても資格について人に説明するのが楽になる…かな。
ただ最大の問題は昨年まで資格審査が2段階だったのが3段階になって難易度が格段に上昇することでしょうか。今夏「シニアソムリエ」受験予定ですが、異様なハードルの上がりっぷりに今から戦慄しています。でも挑戦はする。むしろまだ半年残ってると考えよう。

こんばんは、小島@監督です。
それにしても4年に1度の2月29日に更新できるとは、なかなか悪い気はしませんね(笑)

さて、今回の映画は「ビル・カニンガム&ニューヨーク」です。

ニューヨーク・タイムズに2本のコラムを持つフォトグラファー・ビル・カニンガム。彼は50年以上毎日ニューヨークを自転車で駆り街角でファッショントレンドを撮影し続ける。どんなセレブであろうとお仕着せだけを身につける者に興味は無く、たとえしがないバイク便のライダーだろうと個性的なファッションを楽しむ者には喜び勇んでファインダーを向ける。
しかし彼と親しい業界人ですらそのプライベートを知る者はほとんどいないと言われている。そんなカニンガムを2年間にわたり取材したドキュメンタリー。

はた目には人懐っこい笑顔で写真をポンポン撮る陽気なお爺ちゃん、しかしその実その写真は業界の大物に「彼に黙殺されることほど最悪な事は無い」と言わしめるほどファッションの超一流、そんな写真家の生き様を追ったドキュメンタリーです。

そんなビル・カニンガムの生き方はあまりにも潔くて鮮やかです。「バスもトイレもキッチンも不要。だって掃除しなきゃならないから」としれっと無茶苦茶なことをのたまいます。そんなことしてる間に街を歩いて写真を撮っていたい、というのです。ファッションのフォトグラファーだというのに持っている服は作業着のような安いブルーのジャケットくらい、それも理由は「どのみちカメラのベルトで擦り切れて破れてしまうなら高い服を買う必要が無い」と言い切ります。
だからコラムに掲載する写真の選定やレイアウトにかける情熱も並大抵ではありません。助手を任されたタイムズの職員が次々音を上げるのも納得のレベルです。恐らく「妥協しない」のではなく好きすぎて「妥協できない」のでしょう。
更に言えば「金が絡むと自由になれない」からとギャラの小切手を即座に破り捨てたこともあるほどお金にも無頓着。ここまで行くと「オタク」を通り越して最早仙人の領域です。
「断捨離」なんて言葉がありますが、ここまで何もかも潔く捨て去って一つに打ち込める生き方ができる人などほどんどいません。
しかしそれ故に彼はファッションもまた「文化」の表現方法の一つであることを教えてくれます。

この映画がドキュメンタリーとして優れていると感じさせるのは終盤のビルとのインタビュー。ここで投げたある質問が、まるで仙人のようなビルの「人間」としての弱さを一瞬にして浮き彫りにします。この一瞬を切り取って見せたことでこの映画はドキュメンタリーとしての価値を飛躍的に向上させたと言っていいでしょう。この一瞬があったからこそ私の中でこの作品は「良い映画」から「極めて優れた映画」「忘れがたい映画」になりました。

「最高のファッション・ショーは常にストリートにある」「美を追求するものは必ずや美を見出す」「常に『目』を学ばせなければならない」など格言めいたクールな一言も続々。何かを得るために大きな何かを失うかもしれない決断を迫られている人には良きヒントをくれる1本かもしれません。

ところで実はこの映画、現在公開中のタイトルではありません。公開していたのは3年くらい前なのですが当時気にはなっていたものの結局機会を掴めず、メジャーなタイトルでもないためにレンタル店でも発見できずにいたのですが、先日たまたまGyaO!で配信されているのを知ってようやく観ることができました。GyaOはこれまでアニメかB級映画を観るくらいしか利用していなかったのですが、こんなの配信することもあるとはなかなか油断できんな(笑)

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