ちゅうカラぶろぐ


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先週放送された「ラブライブ!」の最終回、最後の最後でこれまでのムードをひっくり返す結末に盛大にズッコケました。確かに劇場版やアリーナライブを控えているなど「ラブライブ!」というブランドにエンドマークを付けるようなラストにはしたくないのは理解できるのですが、アニメ単体だけで観た場合、2期も後半に差し掛かって3年生メンバーの卒業が見えるようになってからのモラトリアムの終焉と青春のほろ苦さを丹念に描き出すドラマが素晴らしく、もしもエンディング前の穂乃香のセリフで終わっていたなら2010年代を代表する傑作に成り得たに違いなかっただけに複雑な気分です。

こんばんは、小島@監督です。
とは言え劇場版は公開されたらされたで観に行く気満々です。何だかんだμ’sの9人は気に入っていますのでね(笑)

さて、今回の映画は現在公開中の作品ではなく今週9日にBlu-ray&DVDがリリースされる「ホビット 竜に奪われた王国」です。先日ソフトのリリースに合わせた記念上映イベントで観る機会に恵まれました。

邪悪な竜スマウグ(ベネディクト・カンバーバッチ)に故郷を奪われたドワーフの王子トーリン(リチャード・アーミティッジ)は、13人のドワーフと灰色の魔術師ガンダルフ(イアン・マッケラン)とホビットのビルボ・バキンズ(マーティン・フリーマン)と共に故郷エレボールを奪還するために旅を続けていた。
邪悪なオークたちの追撃を躱しながら旅を続ける一行だったが、その最中に巨大蜘蛛の巣穴に紛れ込んでしまう。巨大蜘蛛に捕食されかけた一行を救ったのは、ビルボの機転と蜘蛛を退治に来た「森のエルフ」レゴラス(オーランド・ブルーム)とタウリエル(エヴァンジェリン・リリー)率いる闇の森の守備隊だった。

世界的に高い評価を得た「ロード・オブ・ザ・リング(以下ROTR)」3部作の前日譚に当たる「ホビットの冒険」を3部作を手掛けたピーター・ジャクソンが3部作として映像化。今回の「竜に奪われた王国」は「思いがけない冒険」に続く2作目に当たります。

実は「ROTR」は何度も観たくらいに気に入ってる映画なのですが「ホビット 思いがけない冒険」は観ないままに終わってしまったので結果的に今作も公開時はスルーしていたのですが、結構何とかなるものです。前作を観ていなくてもほとんど問題無い事に驚きました。
「ROTR」は非常に長大な原作を3部作に「まとめ上げる(と言っても総時間は11時間に及びますが)」ような濃密なダイナミズムに満ちた作品でしたが、「ホビット」は低年齢向けの比較的短い原作を3部作に「仕立て上げる」という原作に対するアプローチの違いも影響しているかもしれません。

原作が低年齢向けの作品である事は映画自体のムードにも影響しており、重厚な雰囲気に満ちた「ROTR」と比べるとずっと物語も分かりやすく軽妙なファンタジー・アドベンチャーになっています。

物語にいろいろ盛り込めた結果なのか、全編に亘り工夫を凝らしたアクションを楽しめるのも大きな特徴です。中でも中盤ドワーフたちが樽に入り込んで急流をオークやエルフに追いつ追われつしながら下って行くシーンと終盤鉄鋼精錬所でのスマウグとの対決は数多くのアイディアとギミックが活かされた非常に楽しいシークエンスです。

3D映画として製作されている事もあって奥行きを最大限に利用したショットが多いのも特徴で、今回は2Dでの鑑賞だったのですが3Dでも観てみたくなりました。もっとも2時間40分も3D眼鏡を掛けていたくない気持ちも強くちょっと複雑な気分ですが(苦笑)
しかしHFR48方式(ハイ・フレーム・レート。映画は通常秒間12~24コマで撮影されるが「ホビット」は秒間48コマで撮影されている)の3D映画を観る機会は現状コレだけですし、完結編は3Dで観てみたい気がしますね。

3部作ということの弊害と言うべきか、物語のボルテージが最高潮に達した瞬間に終わってしまうため終わった後の感情の持って行き場に困るのが難点ですが、娯楽作としては充分楽しめる1本ですし、長尺とは言えBlu-rayやDVDなら一旦停止も可能です(笑)
たまにはこういう重量級のファンタジー映画も悪くないですよ。

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