先週「名探偵」繋がりでコラボレーションエピソードを放送した「名探偵プリキュア」と「名探偵コナン」、放送局も製作会社もスポンサーも飛び越えた異色のマリアージュを堪能。
それぞれ相手を立てるように作られていましたが、やはりコナン側にプリキュアを呼ぶのは世界観的にアウトだからか良くコレ思いついたなと感心するもののさすがにちょっぴり窮屈だったのがご愛嬌。一方でプリキュアの方はコナンの基本フォーマットを取り込みつつあんなとコナン(というか元の工藤新一)との年齢と経験、作品そのものの対象年齢の差を活かした二段構えの作りに結構唸りました。
こんばんは、小島@監督です。
それでもこういうお祭りネタはやっぱりちょっぴりテンション上がってしまってチョロい。
さて、今回の映画は「TOKYO BURST犯罪都市」です。
新宿・歌舞伎町。闇バイトによる強盗事件が続発して街にはきな臭い空気が漂っていた。元族長という経歴を持つ新人刑事の相葉四郎(水上恒司)は荒っぽい性格でトラブルが絶えない問題児。そんな彼の前に韓国人刑事チェ・シウ(ユンホ)が現れる。日本に来ていると思しき韓国人の凶悪犯を追って来日したというチェ・シウと、上司命令で組む事になった四郎だがそりが合わず衝突を繰り返す。捜査を続ける内に四郎は村田蓮司(福士蒼汰)とキム・フン(オム・ギジュン)という2人組の存在を知る。歌舞伎町で暗躍する蓮司たち、更にその背後には大きな陰があるらしい。真相を突き止めるべく四郎とチェ・シウは新宿を疾走する。
韓国のスター俳優の1人マ・ドンソクの代表作であるシリーズ「犯罪都市」と世界観を共有するスピンオフが新宿歌舞伎町を舞台に日韓合作映画として製作されました。と言ってもマ・ドンソクはアソシエイト・プロデューサーとして企画に名を連ねているものの彼演じるマ・ソクト刑事は登場せず、チェ・シウのセリフから存在が仄めかされるのみとなります。本家との繋がりとしてシリーズのコメディリリーフにしてトリックスターであるパク・ジファン演じるチャン・イスが登場するほか、恒例の「真実の部屋」も出てきますが、知ってると割り増しでニヤリできる塩梅で特に本家シリーズを観ている必要は無い距離感で作られています。
観る前は「シリーズのファンだから観るけどマ・ドンソクのいない犯罪都市なんてなぁ…」とか思っていたのですがコレが思いのほか面白い。風貌も性格も「龍が如く7」の春日一番みたいな相葉四郎と一見クールだが熱い性格のチェ・シウ、定番とは言え正反対な性格2人のバディムービーはそれだけで楽しい上に、相手となる村田蓮司とキム・フンの冷酷非道な悪のコンビと2vs2のガチンコバトルへと発展していきます。プロレスファンという相葉四郎は要所でプロレス技を決めにかかったり、チェ・シウはテコンドーを駆使したりとバトルスタイルでも性格付けがきちんとなされているのも高ポイント。近年主流のスタイリッシュなアクションで見せるヤンキー映画とはひと味違う泥臭さもあります。
また、今作のために増量してヒゲも生やし、これまでの爽やかなイメージから一変させた福士蒼汰の堂に入った悪役ぶりは今作のMVPと言っても過言ではないでしょう。正直なところファーストショットでは一見誰だか分からないくらいでした。
新宿で大規模なロケを行っていることによる画面のパワーも大したもの。カーチェイスにしろ乱闘にしろ結構なスケール感で撮影されたシーンがポンポン出てくるのに驚かされます。今のご時世ではロケハンとコーディネートに多大な労力をかけたに違いありませんが、それを厭わなかったからこそ成し得た画が作品の格を上げています。
作中の時代設定では2015年となっていますが当時まだ現在ほど顕在化していなかった闇バイトや、そもそもまだそれを指す言葉も無かったトクリュウがサラッと使われていたり、リアリティラインは結構ガバですが、本家「犯罪都市」からそうですし、こう言ったタイプの作品ではこれくらいで丁度いいでしょう。
エンターテインメントの純度が高い韓国映画の良いところを日本に上手くフィードバックさせているような作品で、しかし先進的と言うよりは1970〜80年代のプログラムピクチャーのギラついた熱量を感じさせてくれる一本です。頼もしいくらいにハイなエンターテインメント。観終わった後に何か残るわけではないけどそれが良い。そこが良い。日本映画もまだまだ元気。
それぞれ相手を立てるように作られていましたが、やはりコナン側にプリキュアを呼ぶのは世界観的にアウトだからか良くコレ思いついたなと感心するもののさすがにちょっぴり窮屈だったのがご愛嬌。一方でプリキュアの方はコナンの基本フォーマットを取り込みつつあんなとコナン(というか元の工藤新一)との年齢と経験、作品そのものの対象年齢の差を活かした二段構えの作りに結構唸りました。
こんばんは、小島@監督です。
それでもこういうお祭りネタはやっぱりちょっぴりテンション上がってしまってチョロい。
さて、今回の映画は「TOKYO BURST犯罪都市」です。
新宿・歌舞伎町。闇バイトによる強盗事件が続発して街にはきな臭い空気が漂っていた。元族長という経歴を持つ新人刑事の相葉四郎(水上恒司)は荒っぽい性格でトラブルが絶えない問題児。そんな彼の前に韓国人刑事チェ・シウ(ユンホ)が現れる。日本に来ていると思しき韓国人の凶悪犯を追って来日したというチェ・シウと、上司命令で組む事になった四郎だがそりが合わず衝突を繰り返す。捜査を続ける内に四郎は村田蓮司(福士蒼汰)とキム・フン(オム・ギジュン)という2人組の存在を知る。歌舞伎町で暗躍する蓮司たち、更にその背後には大きな陰があるらしい。真相を突き止めるべく四郎とチェ・シウは新宿を疾走する。
韓国のスター俳優の1人マ・ドンソクの代表作であるシリーズ「犯罪都市」と世界観を共有するスピンオフが新宿歌舞伎町を舞台に日韓合作映画として製作されました。と言ってもマ・ドンソクはアソシエイト・プロデューサーとして企画に名を連ねているものの彼演じるマ・ソクト刑事は登場せず、チェ・シウのセリフから存在が仄めかされるのみとなります。本家との繋がりとしてシリーズのコメディリリーフにしてトリックスターであるパク・ジファン演じるチャン・イスが登場するほか、恒例の「真実の部屋」も出てきますが、知ってると割り増しでニヤリできる塩梅で特に本家シリーズを観ている必要は無い距離感で作られています。
観る前は「シリーズのファンだから観るけどマ・ドンソクのいない犯罪都市なんてなぁ…」とか思っていたのですがコレが思いのほか面白い。風貌も性格も「龍が如く7」の春日一番みたいな相葉四郎と一見クールだが熱い性格のチェ・シウ、定番とは言え正反対な性格2人のバディムービーはそれだけで楽しい上に、相手となる村田蓮司とキム・フンの冷酷非道な悪のコンビと2vs2のガチンコバトルへと発展していきます。プロレスファンという相葉四郎は要所でプロレス技を決めにかかったり、チェ・シウはテコンドーを駆使したりとバトルスタイルでも性格付けがきちんとなされているのも高ポイント。近年主流のスタイリッシュなアクションで見せるヤンキー映画とはひと味違う泥臭さもあります。
また、今作のために増量してヒゲも生やし、これまでの爽やかなイメージから一変させた福士蒼汰の堂に入った悪役ぶりは今作のMVPと言っても過言ではないでしょう。正直なところファーストショットでは一見誰だか分からないくらいでした。
新宿で大規模なロケを行っていることによる画面のパワーも大したもの。カーチェイスにしろ乱闘にしろ結構なスケール感で撮影されたシーンがポンポン出てくるのに驚かされます。今のご時世ではロケハンとコーディネートに多大な労力をかけたに違いありませんが、それを厭わなかったからこそ成し得た画が作品の格を上げています。
作中の時代設定では2015年となっていますが当時まだ現在ほど顕在化していなかった闇バイトや、そもそもまだそれを指す言葉も無かったトクリュウがサラッと使われていたり、リアリティラインは結構ガバですが、本家「犯罪都市」からそうですし、こう言ったタイプの作品ではこれくらいで丁度いいでしょう。
エンターテインメントの純度が高い韓国映画の良いところを日本に上手くフィードバックさせているような作品で、しかし先進的と言うよりは1970〜80年代のプログラムピクチャーのギラついた熱量を感じさせてくれる一本です。頼もしいくらいにハイなエンターテインメント。観終わった後に何か残るわけではないけどそれが良い。そこが良い。日本映画もまだまだ元気。
この記事にコメントする

