ちゅうカラぶろぐ


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ちょっとした勢いも手伝って、お酒に関わる資格が一つ増えました。今回取得したのはテキーラ・マエストロ。業界団体が発行するもので、その名の通りテキーラの資格です。と言っても所定の回数の講座の受講と最後のテストで規定の点数(合否ラインもかなり低め)を取れれば良いので難易度としてはかなり低めです。職場の意向で費用を会社持ちで30人ほどが一斉に受講できることになり、ならば是非と手を挙げました。万が一落第したら費用は実費と脅されていたのでちょっとホッとしています。

 こんばんは、小島@監督です。
 実は今夏もう一つ資格試験を受験予定。私としてはこっちが本命。上手く弾みをつけられると良いのですが。

 さて、今回の映画は「Micheal/マイケル」です。

 1966年、ジョセフ・ジャクソン(コールマン・ドミンゴ)は5人の息子たちにバンドを組ませ最年少のマイケル(少年期ジュリアーノ・バルディ、青年期ジャファー・ジャクソン)をヴォーカルとして体罰も辞さない厳しい特訓を施し「ジャクソン5」としてステージに立たせる。
 マイケルの歌声は注目を集め、1968年にはモータウンと契約に至った。ジャクソン5のアルバムは全米チャート1位を記録し一家はスターダムを駆け上がって行く。しかしそれと共にマイケルジョセフの間には軋轢が生じ始めていた。

 その存在はまさに伝説。1980〜90年代にかけてポップミュージックのあり方そのものを再定義したと言っても良いほど、現在に至るまで多大な影響を及ぼし続けるアイコン、マイケル・ジャクソン。2009年に自身最後のツアーと事前に宣言していた「THIS IS IT」開幕のロンドン公演を直前に急逝した折の衝撃を良く覚えています。没後すぐに公開された「THIS IS IT」は、このツアーのメイキング・ドキュメンタリー用に撮影された素材を中心に構成し、最大限の手間と費用をかけて最高のものを作り上げようとするマイケル・ジャクソンの真摯な姿を活写し、エネルギッシュなリハーサルに幻となったツアーに想いを馳せる、まさしく追悼のための映画でした。
 それから17年の時が経ち、マイケル・ジャクソンが放った輝きも遠くなりそうになる中で遂に時が満ちたというべきでしょうか、彼の半生を描く伝記映画が製作されました。監督を務めたのはアントワン・フークア。デンゼル・ワシントン主演の「トレーニング・デイ」「イコライザー」シリーズ、マーク・ウォールバーグ主演の「ザ・シューター/極大射程」などスリラーやアクション映画印象が強い同氏ですが、南北戦争中の逃亡奴隷の姿を描いた「自由への道」と言った伝記映画を手掛けた実績もあります。

 映画は1966年から1988年の「BAD」ワールドツアーまでの22年間、マイケル・ジャクソンがKING OF POPと呼ばれるに至る前半生を描きます。人物やトピックを掘り込んでいく伝記映画とは少々趣が異なり、ジャクソン5時代以降のマイケルのヒットナンバーを大量に盛り込み歌とダンスでマイケル・ジャクソンが生み出した熱狂と時代を追体験する音楽映画となっています。実はBADワールドツアーの折、兵庫県西宮市にかつて存在していた阪急西宮球場がアジア公演の会場の一つになり、当時西宮市に住んでいた私たち一家はチケットを入手出来なかったのに雰囲気だけでも味わいたいと球場前まで行ってスタジアムから漏れ聞こえてくる音に耳を澄ませていた思い出があります。そんな記憶も蘇って来ました。
 少年期のジュリアーノ・バルディ、青年期のジャファー・ジャクソン、マイケルを演じた2人のパフォーマンスが圧巻のひと言。当人の歌声がかなり特徴的であるためか、さすがに歌はアーカイブの歌声を当てはめているようですが、ダンスのキレの凄みに一瞬マイケル・ジャクソンの姿を幻視してしまうほど。ジャファー・ジャクソン、マイケルの甥っ子だけあってもともと似てはいたのでしょうが、それにしても何度もダブって見えるパフォーマンスは賞賛に値します。

 アメリカ本国では興行成績で成功を収めている一方で批評家筋の反応がイマイチだったと聞きますが、ある意味ではそれ納得。音楽の力にかける比重が高すぎて伝記映画としては少々薄味です。
ただ批評家筋の言う「マイケルの影の部分が描かれていない」は、個人的にはちょっと違うと思っていてマイケル・ジャクソンという人物に裏表はほとんど無く、純粋であるが故に、また家族と音楽以外に無かったが故に世界とのギャップに苦しんでいたのではないかと見ています。映画の中でもそれとなくそう言った要素が盛り込まれています。そしてそれに直面して苦しむことになるのが1990年代以降のマイケルでしょうが、そこに至る前に映画は終わります。
 ですのでむしろ難点としては、伝記映画でこう言うのも何ですが「良いところで終わってしまう」のが一番残念です。好調な興行成績を受けて続編が準備段階にあるとか。後半生はもちろん今回ですら描き切れていない数々のエピソードが語られるのを楽しみに待っていたい。

 とにかくパフォーマンスの質量にこだわった作りのお陰で一種ミュージカル的な高揚感に満ちた一本、楽しむならやはり音響の良いスクリーンで観たいところ。IMAX、Dolby cinemaなどの選択肢があるなら是非そちらで観ることをお薦めします。
 そして観終わった後にはマイケルの曲が聴きたくなること必至。という人に向けて来場者プレゼントのカードにはマイケルの曲をすぐに再生できるQRコードが印刷されている完璧な動線。私も見事に釣られました(笑)。
 暑くなって来た夏の一時、至上の音楽に身を委ねてみてください。

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