ちゅうカラぶろぐ


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ちょっとした経緯で、先日マリオットアソシア豊橋までデザートブッフェに行ってきました。しかもソロで!一人焼肉の経験はあるけどまさかおひとり様デザートブッフェする日が来ようとは(笑)全力でスイーツを満喫。こういう時は摂取カロリーなんて気にしないぜ!ただ全種完食できなかったのが少々心残りでしたけれども!
 また、現在のようなコロナ禍を受けてこういうブッフェ、それも特に人の出入りの多いホテルではどのように運営するのかというのも個人的に気になっていたところで、テーブルの配置とかスタッフの動きとかも興味深かったですね。あと、てっきり完全アウェイかと思ったら私同様に男の一人客が他にもいてそのうちの一人は持ち時間の半分で全種類完食して颯爽と立ち去って行きました。強者は何処にでもいる。

 こんばんは、小島@監督です。
 まぁそういう興味はさておきスイーツは本当に美味しかったのでタイミングが合えばまた行こう。次はさすがに誰か誘い出したい(笑)

 さて、今回の映画は「TENET テネット」です。

 ウクライナのオペラハウスでテロ事件が勃発。満席の観客が大量虐殺されるのを阻止すべく特殊部隊員の男(ジョン・デイビッド・ワシントン)は、メンバーたちと共に突入する。虐殺の阻止には成功するものの仲間を救うために身代わりとなって囚われてしまう。証拠隠滅のために自殺用の毒薬を飲む男。しかし男は別の場所で目を覚ました。毒薬はすり替えられていたのだ。男に新たな任務が告げられる。
 「未来からやってきた敵と戦い、世界を救え」
 そして男は時間を逆行する現象と、それを利用した武器があることを知る。キーワードは「TENET」、その言葉の使い方で未来が決まるという。巨大な陰謀の阻止を命じられた男の戦いが始まる。

 「ダークナイト」3部作などで知られるハリウッドきってのフィルムメーカー・クリストファー・ノーラン。その新作は、彼が何度もギミックとして使ってきた「時間」というものをいよいよ軸からいじり出してきたアクション・サスペンスです。「映画はスクリーンで観る」ということそのものに強いこだわりのあるノーラン監督、コロナ禍で大作映画が次々と延期やネット配信に切り替えていく中で敢えて劇場公開に踏み切ってくれました。おかげで期間の長短はあれ世界中の映画館が休業の憂き目に遭いましたが、そんな映画館に観客を呼び戻してくれたと、ある意味で救世主的な1本です。撮影がIMAXフィルムで行われ、IMAXが上映の基本フォーマットであるため、一般的なスクリーンでは左右が一部トリミングされた状態で上映されています。

 デジタルが基本の昨今に敢えてフィルム撮影を貫き通す姿勢は健在。どころかエッジがどんどんかかっていて、廃館となったオペラハウスを改装してエキストラで満席にした上でアクションを展開したり、ジェット機の爆発シーンを作るために中古の本物のジャンボジェットを用立てて爆破したり、何なら本物の金塊をバラまいてみせたりもします。お金の掛け方が凄すぎるというかほとんどノーブレーキでやりたい放題です。実物を使えばいいというものでもないですが、それを最大限に利用して最新のVFXと真っ向勝負できる映像を作ってしまうのがノーラン流。「通常の時間軸にいる者と逆行した時間の中にいる者」とが戦うアクションなど未見性満載の映像を圧倒的な迫力で楽しむことができます。

 一方でこの映画は欠点が非常にはっきりしています。全てを解きほぐしていけばこの映画は「特殊任務を受けたエージェントが辛い目に遭っているヒロインを助け仲間と共に世界を揺るがす陰謀を阻止する」という、王道かつシンプルともいえるスパイアクションなのですが、語り口が難解すぎる上にしかもかなり説明下手なのです。言葉で全てを説明すればいいというものでもありませんが、観客全員が映画の登場人物のように短い説明で全部を理解できるわけではないので、設定の主題そのものが人によっては何度も観ないと飲み込めないようなものは説明も描写も足りてないと言わざるを得ません。恐らくこの設定、どちらかと言えば映画より小説向きのような気がします。
 
 大きな欠点がありそれ故に相性の善し悪しが強い作品とは言え、この作品は事実上約半年ぶりの正真正銘の「大作」映画であることに違いはありません。私は全力で楽しんでしまいました。現実に根差したドラマも悪くはないですが、観客を一時非日常に引き込む、まさに映画の魔法に満ちたスケールの大きな作品を楽しめる久しぶりの機会です。こういう作品に飢えてた方は多いのでは。是非スクリーンで観る楽しさを噛み締めてみてほしいですね。


 

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