ちゅうカラぶろぐ


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昨日のかときちさんのブログでも触れられていましたが、三遊亭円楽さん、アントニオ猪木さんの相次ぐ訃報に私も驚きが隠せません。
 三遊亭円楽さんは、落語好きだった亡き父が「笑点」を好きで幼い頃一緒に観ていたので、大喜利の顔の一人、からりとした口調で毒舌を吐く人という印象が強い方でした。良く見ていた頃はまだ円楽の名跡を継ぐ前だったので「三遊亭楽太郎」の名の方が自分にとっては通りが良かったりします。
 アントニオ猪木さんは、実は一度職場を訪問してくれたことがあり、その際に一緒に写真撮ってもらった思い出があります。晩年、病でやつれた姿も敢えてさらして「アントニオ猪木」であり続ける姿には奮えるものがあり、プロレスというカルチャーを飛び越えたところにいた方だったように思います。

 こんばんは、小島@監督です。
 謹んでお悔やみ申し上げます。それにしても今年は訃報が多い…

 さて、今回の映画は「デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!」です。

 和実ゆい(声・菱川花菜)たちは街に新たにできたお子様ランチのテーマパーク「ドリーミア」にみんなで訪れることに。子供たちは遊び放題、食べ放題というテーマパークをゆいたちは満喫する。しかしローズマリー(声・前野智昭)はドリーミアにただならぬ気配を感じ取っていた。調査のためにドリーミアへ潜入しようとするが大人を拒絶するドリーミアのセキュリティによってぬいぐるみに変えられてしまう。ローズマリーを救出しようとするゆいたちに、園長のケットシー(声・花江夏樹)が迫る。

 春と秋の年2作体制から秋の年1作体制へと舵を切った映画プリキュア。「ごはんは笑顔!」をキーワードに「食事」の楽しさや大切さを前面に打ち出す「デリシャスパーティ♡プリキュア」では、「お子さまランチ」という実に「らしい」モチーフを持ってきています。
 映画は開幕、レストランを訪れた客がゆいことキュアプレシャスに手を引かれてテーブルに着くところから始まります。キュアプレシャスが手渡すメニューブックにはお品書きが。プリキュア映画お決まりの上映前の諸注意、映画本編、キュアサマー(声・ファイルーズあい)ら過去のプリキュアとクロスオーバーする短編の3本構成で展開する今回の劇場版を、それぞれ前菜・メイン・デザートというコース料理に見立てる趣向が見事です。

 そうして始まる本編もなかなかに味わい深い。特に後悔と罪悪感に苛まれながらも自身の目的完遂のためにもう止まれないところまで来てしまっているケットシーの苦悩をCV花江夏樹が実に繊細に演じていて強い説得力を持たせているのが大きいです。今回コメコメ(声・高森奈津美)たちいわゆる妖精たちもプリキュアに変身するのが映画ならではのスペシャルとして登場しますが、コメコメたちが変身するきっかけを作るのもケットシーなのです。頑なに大人を拒絶しながら自身もそんな大人に足を踏み入れてしまったケットシーと、自分に芽生えた夢のために1日も早く大人になりたいコメコメ。その交差点で物語が紡がれます。ケットシーの傷だらけの心にゆいとコメコメはどのように接するのか。それは是非ご覧になって確かめて頂きたいですね。

 ところで今作は、ある世代の方は確実に「キン肉マン」の2000万パワーズかウォーズマンのベアークロー二刀流を思い出させずにはおかないシーンが登場します。分かってやっているのかついやっちゃったのかは判然としませんが(笑)、きっと少年ハートが疼くこと請け合いの渾身の大ネタ。どうぞご堪能頂きたい。

 長く10〜11月に上映されてきた映画プリキュアですが、今年は公開日をシルバーウィークに持ってきた事も功を奏して前年を大きく超える初動を記録したそうです。コロナ禍に翻弄されながらもシリーズの歩みを止めないプリキュア。どこまで行けるか、楽しみです。

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