ちゅうカラぶろぐ


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お盆休みの真っ只中だったこの週末、オタクの祭典コミックマーケットを筆頭に各地で様々なイベントも催され、遠征した方々も多いのではないでしょうか。
私は連休そのものが短いため遠出するには至らず、しばらくぶりに乗馬クラブへ足を運んで乗馬を楽しむくらいが精一杯でしたが、ライブ1回分くらいの発汗はできたので良しとしよう(笑)

こんばんは、小島@監督です。
それにしても漫画家島本和彦が「シン・ゴジラ」を観て受けた衝撃をページにたたきつけたという同人誌、「ホノオ対アンノ」は読んでみたかったな~とらのあなとかで売ってないかな?

さて、今回の映画は「ロスト・バケーション」です。

サーファーであり医学生のナンシー(ブレイク・ライブリー)は、バケーションを利用してあるビーチを目指していた。
地元のサーファー以外ほとんど知られていない秘密のビーチ。その存在をナンシーに教えてくれた母親は数年前に世を去り、それがナンシーの医学の道への思いに迷いを生じさせていた。その迷いをひと時忘れるため、また母親との思い出を噛み締めるためにナンシーは波と戯れる。
そんなナンシーの前に、海面に浮かぶ巨大なクジラの死骸が現れた。直後ナンシーを衝撃が襲う!1匹のサメがナンシーを標的と定め猛然と迫ってきていたのだ!
ナンシーは何とか岩礁まで逃げ延びるもののサメは虎視眈々とナンシーを狙っていた…

先々月くらいのブログで「サメ映画はジャンルとしては飽和状態でもうトンデモ映画しかない」位の事を書きましたが、サーセン。お詫びします。ちゃんと作ればまだ面白い物ができるってことをこの映画が証明してみせました(笑)
まともに全国公開されたサメ映画と言えばもしかしたら「オープン・ウォーター」(2003年製作)以来じゃなかろうかと思いますがそれを実現させただけのパワーはある作品です。

メインとなる登場人物はブレイク・ライブリー(「デッドプール」で主役を演じたライアン・レイノルズの奥さんだったりする)演じるナンシーただ独り。場所も岩礁からほとんど動かないという海洋パニック物にしては珍しい限定的なシチュエーションで展開します。
岩礁は満潮になれば沈んでしまう、というタイムリミットもある状況の中、さらに海底にはサメだけでなく毒を持ったサンゴや急速に体力を奪う気象条件などサメ以外にもナンシーの脅威となる状況が続発するします。しかしナンシーは身に着けた僅かな品物を利用して危機的状況を脱しようと奮闘します。上手く行ったと思ったら期待通りの結果を得られなかったり更なる危機を招いてしまったり、この辺りのサスペンスの緩急が絶妙です。

この映画を手掛けたのはジャウマ・コレット=セラ。「アンノウン」「フライト・ゲーム」「ラン・オールナイト」とリーアム・ニーソン主演のアクション・サスペンス3作の他ホラー映画「エスター」などを手掛け、特にワン・シチュエーション・スリラーとの相性が良いようで、そんなジャウム氏の手腕が遺憾なく発揮されていると言えるでしょう。上映時間86分。その短い時間をわき目もふらずに全力でこのサバイバルを描き切ります。

翼を怪我しているとはいえ何故かナンシーから付かず離れず岩礁に居続けるカモメ(しかもコイツはCGではない)が妙に可愛らしい、そんな思いがけない「戦友」を用意してしまうあたり、映画的な嘘のつき方が巧い一作。現在大ヒット中の「シン・ゴジラ」と言い、こういう事が出来る作品は面白いですね。
既に公開も終盤に差し掛かっていますが、気軽に楽しめる作品として結構お薦めです。興味のある方は是非映画館でどうぞ。サメ映画をスクリーンで楽しめる機会もあまりありませんしね(笑)





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