ちゅうカラぶろぐ


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4月からの増税を機に各シネコンが一斉に価格改定を発表。
基本料金は変わらないけど、増税に対応するため1日のファースト・デイやレディース・デイ、レイトショーなどの料金を100円値上げするとか。その他色々サービス内容を見直したりするそうです。
映画館経営がどれほどのものかはさすがに分かりませんが、そもそも日本の映画館の鑑賞料金は高いと言われているのにサービスデイ料金を上げちゃいます、というのは少々殿様商売な気がしないでもありません。実際独立系のミニシアターはファースト・デイこそ横並びで100円増しにしているところが多いものの、他はほぼ据え置きで対応してますしね。

こんばんは、小島@監督です。
私はそれくらいではハードルにはなりませんが、普段映画に行かない人が更に足が遠のいてしまわないか気になります。

さて、今回の映画は「劇場版薄桜鬼第一章京都乱舞」および「第二章士魂蒼穹」です。
3度のTVシリーズに加えOVA、舞台化もされた乙女ゲームの人気タイトルが劇場版に。幕末の動乱に翻弄されながら己の信念を貫く新選組と、彼らと共に生きる事を決意した少女の物語がスクリーンで展開します。

文久3年(1863年)京都、失踪した父を探すべく京を訪ねた雪村千鶴(声・桑島法子)はそこで異形の者に襲撃される。窮地を救ったのは新選組・土方歳三(声・三木眞一郎)だった。新選組が京都警護とは別に「羅刹」と呼ばれる異形を追う任を受けている事を知った千鶴はそこに父の手掛かりを感じ、屯所にいられるように頼み込むのだった。

そもそも自分には門外漢なこの話を何で観に行ったかといえば昨夏「風立ちぬ」を観た際ついでに「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」を観ようと思ったら満席で、同時間帯に上映される「貞子3D2」と「薄桜鬼」を天秤にかけてこっちを選んでみたという非常に適当な理由で、その時は「新選組をモチーフにした乙女ゲーがある」位の予備知識しかなく、まさか「鬼」だ「羅刹」だと伝奇的要素の強い作品だとは知らなかったものだから観てて結構驚きました。
しかも「戦国BASARA」や「タイバニ」など強い女性ファン人気に支えられた作品は大抵女性客が賑やかになるのでコレもそうだろうと思っていたら、張り詰めた空気が漂うくらい客が集中しているのも驚きました。後で「大人乙女」とか「貴腐人」なる単語を知り、ちょっと世界が広がった気がします(笑)

この「薄桜鬼」という作品、原作のゲームやTVシリーズでもそうだったのかもしれませんが、先ず時代考証のディテールを重視し史劇としての骨格を確かなものにした上で伝奇物としての要素を加味した作りになっているのが特徴で、自分が食い付いたのもその部分でした。もっとも第一章はその辺のバランス感覚が優れているのですが、第二章はよりパーソナルな方向へ物語がシフトして行くためか史劇としての味わいが薄れてしまうのが少々残念です。
映画は2部合せても3時間超という尺のため、伝奇的要素に対してはちゃんと語られるものの、史実や実在の人物についてはほぼ全く説明が無いので、「薄桜鬼」という物に対して予備知識の無い私のような者でも楽しめる間口の広さはありますが、最低限新選組の沿革くらいは知ってないと登場人物の把握すら難しいかもしれません。

この映画のポイントとしては、さすが乙女ゲー原作と言うべきか、一章二章ともに全編に亘って美麗で端正な楽しめるのが特長です。レイアウトもゲームに合わせた物が多いようなのも良いですね。殺陣のシーンなども多くがその端正さを保ったまま進むあたり徹底されています。
背景美術も見事で繊細さに加えある種の幽玄さも備わっており、端正なキャラと合わせて1つ1つのカットがそれぞれ単独で抜き出しても絵になる感じです。
個人的には終盤の千鶴の洋装姿がツボで、何かグッズでもないかなと思って見てみたけど特に無かった(笑)

川井憲次の手による音楽も物語を盛り上げます。押井守監督作品の音楽で良く知られる川井氏ですが、NHK時代劇「塚原卜伝」や「鼠、江戸を疾る」、中国映画「墨攻」など史劇・時代劇への楽曲提供も多く、この作品でもその相性の良さを見せつけます。後で知ったのですがTVシリーズの方は大谷幸(平成「ガメラ」三部作やアニメ「ポポロクロイス」など)なんですね。コレはコレでちょっと聴いてみたい気もします。

全体的にレベルの高い作品ではありますが、全編新作とは言えいわゆる「再構築物」に近い作りなので、シーン間での繋ぎがイマイチな部分も多くこの手の物にありがちなぶつ切り感を感じる箇所が多いのが欠点です。
ただそのぶつ切り部分の間に何があったか結構気になるのでいずれTVシリーズも観てみようかなという気になったりしたので一概に欠点とは言い切れないかもしれません。
ていうか特に第一章と第二章の間!そこが一番気になるよ!何があったんだ、アレ!?

シナリオが駆け足過ぎて江戸から東北・蝦夷までがご近所に思えてしまったりラストの余韻がイマイチだとかいろいろ残念なところもあるとは言え、基本的にはファンムービーの性格の強いこの映画、自分にとってはアイマスやプリキュアなんかがそうなんですが好きなキャラクターがスクリーンの大画面で観られるのはやっぱり結構テンション上がるものなのでファンの方は是非足を運んでほしいところですね。ファンでない方も普段観るものとは一味違う物語を楽しんでみるのもなかなか面白いですよ。





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新たなる扉を、 By ヒジリ
新しい世界を知ること良い事です。
食わず嫌いせずに、そこに足を突っ込んで、合うか合わないかを吟味してみるのも、また良い事です。

コホン…。
して、腐男子になる気はありませんかな?(・ω・)←
DATE : 2014/03/24(Mon)21:19:09 EDIT
無題 By 小島@監督
>ヒジリさん
「薄桜鬼」は思いの外世界観が自分好みだったのでTVシリーズや原作のゲームもいずれ触れてみようかと思ってます。

…でも「腐男子」の称号はYGにくれてやって下さい(笑)
DATE : 2014/03/24(Mon)23:26:37 EDIT
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