ちゅうカラぶろぐ


[2889]  [2883]  [2888]  [2887]  [2886]  [2885]  [2881]  [2882]  [2880]  [2879]  [2878
先週世界を駆け巡った「英国、住民投票でEU離脱を決定」のニュースはさすがに私も驚きを禁じ得ませんでした。
正直先々どんな影響があるのか全く読めません。既にFX界隈では阿鼻叫喚の地獄絵図の様相ですが、私は為替に手を出していないので今のところ変化は無いですがこの先どうなるやら。自分の仕事の絡みとしてはウィスキーが今後更に高騰しやすまいか心配。

こんばんは、小島@監督です。
それにしても明らかに今、歴史の転換点にいるという感覚。何とも不思議な気分です。

さて、今回の映画は「10 クローバーフィールド・レーン」です。

夫との別れを決意したミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は、街を飛び出し車を走らせた。深夜、追突事故に遭い気絶したミシェルが意識を取り戻したとき、下着姿で枷を付けられ密室に監禁されていることに気づく。
そこに男が食事を運びにやってきた。ハワード(ジョン・グッドマン)と名乗ったその男は、何かに襲撃され人類は滅亡し、ミシェルは逃亡中に発見し自身の地下シェルターに連れ込んだのだという。そしてハワードと共にシェルターに逃げ込んだ男エメット(ジョン・ギャラガー・Jr.)と地下シェルターでの3人の奇妙な共同生活が始まる。

世間的な評価はさておき個人的には気に入っている映画、というのも多く、その中の一つに「クローバーフィールド/HAKAISHA」というのがあります。
2008年に公開されたその映画は、ある夜突如ニューヨークを巨大生物が襲撃し、逃げ惑う若者の一人が恐怖の一夜の一部始終をひたすらビデオに録画していた、という内容のPOVの手法を用いたパニック映画で、「冒頭でカメラの使い方をレクチャーされてた青年が何でそんなにジャーナリスト魂に目覚めてしまうのや!?」とか「そんな一晩中録画し続けられるカメラあるの!?」とかまぁいろいろツッコミどころは多いもののユニークかつトリッキーな怪獣映画としては実に面白く、度々DVDを観返すくらいには気に入っています。

そんな「クローバーフィールド」の名を冠する映画が突然また現れた日にはそりゃ気にもなるってものです。実際観てみると前作とは直接的な繋がりは無さそうでしたが。
そんな今作は前作(?)と違いPOVではなく主要人物僅か3人、全編ほぼ地下シェルター内で展開するシチュエーション・スリラーになっています。

何と言ってもこの映画、地下シェルターの主であるハワードを演じるジョン・グッドマンの怪演に尽きます。温和な表情を見せたと思ったら突如凶暴な顔を覗かせ、あからさまに怪しい雰囲気を漂わせながら、でも信用できそうでやっぱり信用できなさそうなハワードのキャラクターにミシェル同様翻弄されていきます。しかも序盤まず観客に提示される「世界は本当に滅びたのか?」という疑念だけでなく中盤には更に別の疑念も生じさせ、なかなか油断のできない展開です。ともすれば前作より低予算ではなかろうかとは思いますが、映画そのものの出来栄えで言ったら「HAKAISHA」よりも遥かに上回っています。
今作を手掛けた監督ダン・トランテンバーグはこれが初監督作品だそうで、プロデュースしたJ.J.エイブラムスもまた面白い逸材を見つけてきたものだと思います。

実のところスリラーとしての出来が良すぎて「クローバーフィールド」な部分が悪い意味で浮いてしまっているのが大きな欠点です。終盤の展開は人によってはガッカリしてしまう方もいるのではないでしょうか。決してトータルの出来が悪いワケではないのですが。

結構な大規模で公開されている割にはかなり癖の強い部類に入る作品で、少々人に薦めづらい作品ではあるのですが、人数もロケーションも限定されたシチュエーション・スリラーがお好みの方は是非どうぞ。

拍手[0回]

この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
/