思いもかけずAmazonギフトカードを頂いてしまったのでこれを機にと遂にAmazonプライムを導入しました。何が観られるのかなとラインナップを確かめてみたら一度ちゃんと観てみたいなと思っていた「ゲーム・オブ・スローンズ」や「フリンジ」が全シーズン行けるのも嬉しいですが平成仮面ライダーが劇場版も含めてほぼ全作品観られるのがヤバい。アギトやクウガのような初期の作品はまるで観たことがなかったのでここぞとばかりに観てみようかと考えています、フフフ。
こんばんは、小島@監督です。
しかしまたしても時間泥棒に手を出してしまった…大丈夫か私の余暇時間!?
さて、今回の映画は「チャイルド・プレイ」です。
IT企業カスラン社が世に送り出した「バディ人形」、学習機能を備えた高性能AIに加え音声認識、センサーカメラ、高解像度画像認識を搭載したこの人形は子供たちのパートナーとして大ヒットを遂げ、性能に改良を加えた「バディ人形2」の発売も間近に迫っていた。
引っ越してきたばかりで友達のいないアンディ(ガブリエル・ベイトマン)を慰めようと母のカレン(オーブリー・プラザ)はアンディにバディ人形をプレゼントする。何故か自らを「チャッキー」(声・マーク・ハミル)と名乗りスペックに無い的外れな返答をするチャッキーにアンディは初めは訝しがるもののやがて夢中になっていく。しかし次第にチャッキーは邪悪な性質を表面化させアンディを苦しめ始めるのだった…
怪談やホラーを夏の風物詩として楽しむスタイルは江戸中期には既にあり「四谷怪談」「牡丹灯籠」「皿屋敷」といった演目が人気を集めました。この習慣は映画が世に生まれても変わらず、怪談映画は長く夏の定番だっただけでなく洋画の方も「エクソシスト」や「13日の金曜日」などは日本では夏場に封切られています。ただ近年ではライフスタイルの変遷というより洋画邦画問わず大作がひしめく上にアニメ作品も数多くラインナップされるようになった中では集客に難ありと判断されたからかホラー映画は秋から早春にかけて公開されることが多くなりミニシアターが企画上映する以外、特に大手シネコンでは夏場にホラーはめっきり減った印象です。そんな折にあって久しぶりにサマーシーズンにホラーが1本堂々と名乗りを上げました。それが「チャイルド・プレイ」です。
「チャイルド・プレイ」は1988年に第1作が公開され大ヒットとなりその後断続的に2017年までに6本の続編が製作された人気シリーズです。今作では過去の作品とは設定を一新してリブートした作品になります。これによりチャッキーの設定も連続殺人犯がヴードゥーの魔術で人形に自身の魂を宿らせたものから抑制を失ったAIが自分が最善と思われる行動をエスカレートさせ暴走していくという形になっています。
この呪いからAIへの大胆なシフトチェンジがなかなかで子供の無邪気な残酷さをストレートに受けて際限なく暴力的になっていく、というのはどこかシニカルな面白さを秘めています。この辺突き詰めていくとSFテイストな楽しみが増したかもしれませんが、特にそういうことはせずあくまでもシンプルなホラーとしてキャラクター重視のテンポ優先で物語は進んでいきます。
80年代ホラー映画のシリーズだけあり映像表現もその遺伝子を受け継いでいるというか、結構盛大にスラッシャーします。作中あるシーンで「悪魔のいけにえ2」のDVDを登場人物が観ているのですが、80年代に隆盛したシュールなまでに人が無残な死に方を遂げるスプラッタ・ホラーへのオマージュという意味合いも込められているのかもしれません。
また、チャッキーを演じるマーク・ハミルの怪演にも注目したいところ。劇中少ないながらチャッキーが歌うシーンがあるのですが妙に耳に残ります。
見どころはあるとはいえ全体的には作りは甘く突っ込みどころも多くいかにもB級ホラーとしか言いようのない作品ではありますが、上映時間90分と短めでサクッと楽しめるライトさは悪くない1本です。暑い日差しを避け空調の効いた映画館でホラーを楽しめるのもしばらくぶりですし、お時間の合う方はお気軽にどうぞ。
こんばんは、小島@監督です。
しかしまたしても時間泥棒に手を出してしまった…大丈夫か私の余暇時間!?
さて、今回の映画は「チャイルド・プレイ」です。
IT企業カスラン社が世に送り出した「バディ人形」、学習機能を備えた高性能AIに加え音声認識、センサーカメラ、高解像度画像認識を搭載したこの人形は子供たちのパートナーとして大ヒットを遂げ、性能に改良を加えた「バディ人形2」の発売も間近に迫っていた。
引っ越してきたばかりで友達のいないアンディ(ガブリエル・ベイトマン)を慰めようと母のカレン(オーブリー・プラザ)はアンディにバディ人形をプレゼントする。何故か自らを「チャッキー」(声・マーク・ハミル)と名乗りスペックに無い的外れな返答をするチャッキーにアンディは初めは訝しがるもののやがて夢中になっていく。しかし次第にチャッキーは邪悪な性質を表面化させアンディを苦しめ始めるのだった…
怪談やホラーを夏の風物詩として楽しむスタイルは江戸中期には既にあり「四谷怪談」「牡丹灯籠」「皿屋敷」といった演目が人気を集めました。この習慣は映画が世に生まれても変わらず、怪談映画は長く夏の定番だっただけでなく洋画の方も「エクソシスト」や「13日の金曜日」などは日本では夏場に封切られています。ただ近年ではライフスタイルの変遷というより洋画邦画問わず大作がひしめく上にアニメ作品も数多くラインナップされるようになった中では集客に難ありと判断されたからかホラー映画は秋から早春にかけて公開されることが多くなりミニシアターが企画上映する以外、特に大手シネコンでは夏場にホラーはめっきり減った印象です。そんな折にあって久しぶりにサマーシーズンにホラーが1本堂々と名乗りを上げました。それが「チャイルド・プレイ」です。
「チャイルド・プレイ」は1988年に第1作が公開され大ヒットとなりその後断続的に2017年までに6本の続編が製作された人気シリーズです。今作では過去の作品とは設定を一新してリブートした作品になります。これによりチャッキーの設定も連続殺人犯がヴードゥーの魔術で人形に自身の魂を宿らせたものから抑制を失ったAIが自分が最善と思われる行動をエスカレートさせ暴走していくという形になっています。
この呪いからAIへの大胆なシフトチェンジがなかなかで子供の無邪気な残酷さをストレートに受けて際限なく暴力的になっていく、というのはどこかシニカルな面白さを秘めています。この辺突き詰めていくとSFテイストな楽しみが増したかもしれませんが、特にそういうことはせずあくまでもシンプルなホラーとしてキャラクター重視のテンポ優先で物語は進んでいきます。
80年代ホラー映画のシリーズだけあり映像表現もその遺伝子を受け継いでいるというか、結構盛大にスラッシャーします。作中あるシーンで「悪魔のいけにえ2」のDVDを登場人物が観ているのですが、80年代に隆盛したシュールなまでに人が無残な死に方を遂げるスプラッタ・ホラーへのオマージュという意味合いも込められているのかもしれません。
また、チャッキーを演じるマーク・ハミルの怪演にも注目したいところ。劇中少ないながらチャッキーが歌うシーンがあるのですが妙に耳に残ります。
見どころはあるとはいえ全体的には作りは甘く突っ込みどころも多くいかにもB級ホラーとしか言いようのない作品ではありますが、上映時間90分と短めでサクッと楽しめるライトさは悪くない1本です。暑い日差しを避け空調の効いた映画館でホラーを楽しめるのもしばらくぶりですし、お時間の合う方はお気軽にどうぞ。
先週の京都アニメーション放火事件、私も言葉を失くし、今もまだ整理がつきません。犯人への憤りよりも今は亡くなられた方々の多さ、喪われた物の大きさにただひたすらに哀しい気持ちで溢れ返りそうです。
アニメイト各店や京アニ作品でロケ地となった各所で献花台や募金箱が設置され、既に多くの献花と寄付が集まったとか。居ても立っても居られず、何かをせずにはいられない気持ち、痛いほど分かります。
こんばんは、小島@監督です。
それにしても日本のアニメスタジオが戦後最大規模の放火事件の現場になる日なんて来て欲しくなかった…
さて、今回の映画は「アポロ11 完全版」です。
1961年、冷戦下の米ソ間で宇宙開発競争が繰り広げられる中、ジョン・F・ケネディ大統領は10年以内に人類を月面に立たせるとの声明を発表した。
それから8年後の1969年7月16日、ニール・アームストロング船長、バズ・オルドリン、マイケル・コリンズの3人のクルーを乗せた「アポロ11号」が月へ向けて発射された。4日後の7月20日、アポロ11号は月周回軌道に入り、アームストロングとオルドリンは月着陸船「イーグル」へ乗り込み月への降下を開始した…
人類史上最大の挑戦とも言われた月面着陸から今年はちょうど50周年に当たります。それを記念して1本の映画が製作されました。アメリカ公文書記録管理局とNASAで保管されていたこれまで未公開のものも含む膨大な量の映像・音声素材を基にアポロ11号が月面着陸を果たし地球へ帰還するまでの9日間を綴ったドキュメンタリー映画です。
この映画には2つのバージョンが存在し、一つは映画館上映用の93分の「完全版」、もう一つは科学館や博物館での上映用に製作された45分の「ファースト・ステップ版」です。日本では「ファースト・ステップ版」の方が先行して上映が始まっています。今回私が観賞したのは完全版の方になります。
この映画、最大の特徴は当時の素材を最大限に活かすために現在の視点を省き、関係者による回顧的なインタビュー映像もナレーションも無いという点です。映像も発射の約3時間ほど前から始まり月面着陸を果たした後地球生還を果たすまでを時系列を前後させることなく順を追って展開する実にストイックな作りになっています。この作りは完全版もファースト・ステップ版も変わらないようで、時間が短いぶんファースト・ステップ版の方がよりシャープに感じられるかもしれません。
もう一つこの映画の特徴的なポイントは素材に施された4Kリマスターにより鮮明な映像を楽しめる点です。よほど丁寧にレストアとリマスターがなされたのでしょう、50年前のものとは思えないほどクリアになった映像により高い臨場感を出すことに成功しています。
ある意味でこの映画は「見たまま」の作品です。だがそれ故に圧倒されたぎらんばかりの知的興奮を与えてくれる作品です。多くの言葉を尽くせば語れる類の作品ではありません。こういうのはスクリーンで味わってこそ。人間の飽くなき好奇心と探求心がなしえた偉大なる冒険の旅を是非追体験してみて下さい。
アニメイト各店や京アニ作品でロケ地となった各所で献花台や募金箱が設置され、既に多くの献花と寄付が集まったとか。居ても立っても居られず、何かをせずにはいられない気持ち、痛いほど分かります。
こんばんは、小島@監督です。
それにしても日本のアニメスタジオが戦後最大規模の放火事件の現場になる日なんて来て欲しくなかった…
さて、今回の映画は「アポロ11 完全版」です。
1961年、冷戦下の米ソ間で宇宙開発競争が繰り広げられる中、ジョン・F・ケネディ大統領は10年以内に人類を月面に立たせるとの声明を発表した。
それから8年後の1969年7月16日、ニール・アームストロング船長、バズ・オルドリン、マイケル・コリンズの3人のクルーを乗せた「アポロ11号」が月へ向けて発射された。4日後の7月20日、アポロ11号は月周回軌道に入り、アームストロングとオルドリンは月着陸船「イーグル」へ乗り込み月への降下を開始した…
人類史上最大の挑戦とも言われた月面着陸から今年はちょうど50周年に当たります。それを記念して1本の映画が製作されました。アメリカ公文書記録管理局とNASAで保管されていたこれまで未公開のものも含む膨大な量の映像・音声素材を基にアポロ11号が月面着陸を果たし地球へ帰還するまでの9日間を綴ったドキュメンタリー映画です。
この映画には2つのバージョンが存在し、一つは映画館上映用の93分の「完全版」、もう一つは科学館や博物館での上映用に製作された45分の「ファースト・ステップ版」です。日本では「ファースト・ステップ版」の方が先行して上映が始まっています。今回私が観賞したのは完全版の方になります。
この映画、最大の特徴は当時の素材を最大限に活かすために現在の視点を省き、関係者による回顧的なインタビュー映像もナレーションも無いという点です。映像も発射の約3時間ほど前から始まり月面着陸を果たした後地球生還を果たすまでを時系列を前後させることなく順を追って展開する実にストイックな作りになっています。この作りは完全版もファースト・ステップ版も変わらないようで、時間が短いぶんファースト・ステップ版の方がよりシャープに感じられるかもしれません。
もう一つこの映画の特徴的なポイントは素材に施された4Kリマスターにより鮮明な映像を楽しめる点です。よほど丁寧にレストアとリマスターがなされたのでしょう、50年前のものとは思えないほどクリアになった映像により高い臨場感を出すことに成功しています。
ある意味でこの映画は「見たまま」の作品です。だがそれ故に圧倒されたぎらんばかりの知的興奮を与えてくれる作品です。多くの言葉を尽くせば語れる類の作品ではありません。こういうのはスクリーンで味わってこそ。人間の飽くなき好奇心と探求心がなしえた偉大なる冒険の旅を是非追体験してみて下さい。
先週突如発表された10月に東京ドームで開催予定の「バンダイナムコフェスティバル」にさすがに胸が躍らずにいられません。「テイルズ」シリーズ、「コードギアス」、「ラブライブ」、「アイカツ!」そして「アイドルマスター」シリーズと、バンダイナムコがIP(知的財産)を持つタイトルが一堂に会しての大規模フェス、私としてはもちろん「アイマス」全タイトルが揃い踏みするとあっては何としても観に行きたい案件です。「アイマス」初の東京ドームだし、この手のフェスはライブビューイング無いかもしれないしね!
こんばんは、小島@監督です。
全体的にバンダイのものより合併前にナムコが有していたタイトルが多い印象で、せっかくならユニット間のBGMとかに「エーズコンバット」や「リッジレーサー」「鉄拳」あたりの曲が使われたら尚のこと嬉しい。チケット、何としても手に入れないと。
さて、今回の映画は「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」です。
サノスとの戦いも終わり、ピーター・パーカー(トム・ホランド)にも高校生としての日々が帰ってきた。そしてアベンジャーズではなく「親愛なる隣人」としてのスパイダーマンとしての日々も。しかしピーターの心にはトニー・スタークから託されたものの重さに押し潰されそうになっていた。
夏休みに入り、ピーターは高校の「科学史ツアー」に参加しヨーロッパ旅行に出発することになった。メンバーの中には友人のネッド(ジェイコブ・バタロン)や気になる女の子のMJ(ゼンデイヤ)も一緒だ。出発の直前、ピーターの元にニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)からの電話がかかってくるがピーターは無視して旅行に出発。最初の目的地であるヴェニスでピーター達は運河から突如現れたモンスターと遭遇する。人目は気になるがどうにかして戦おうとするピーターの前に一人の男「ミステリオ」(ジェイク・ギレンホール)が現れ、科学とも魔術ともつかない力でモンスターを撃退するのだが。
「マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)」の最新作にしてシリーズのフェーズ3の最後を飾ることになる作品は、「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」の直後の世界を舞台にスパイダーマンの新たな戦いと成長が描かれます。「エンド・ゲーム」が多くのキャラクターの物語を重層的に描く重厚な作品になっていたことに対して「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」はヨーロッパ中を転戦するロケーション的なスケールの大きさはあるものの、ピーター・パーカーのパーソナルな物語に比重を置いたライトな作品になっています。
極端な話、世界平和がどうとかより好きな女の子にどう告白するかの方がずっと重要な問題として葛藤してしまうピーターの姿はアベンジャーズの他のヒーローより等身大で感情移入しやすいのではないでしょうか。そんなピーターを見守る大人の一人であり、最初期からMCUにレギュラーで登場する人物でもあるハッピー・ホーガンを演じるのがMCUの最初の作品「アイアンマン」で監督を務めたジョン・ファヴローというのもなかなかに感慨深い所です。
ヒーロー物に青春ラブコメの要素が加味されて軽快に楽しめる作品ではありますが一方で描かれている要素はなかなかに寓話的。特に今回物語を牽引するキャラクターとなるミステリオの存在が活きています。大体にしてジェイク・ギレンホールが演じているというだけで只者でない感バリバリのミステリオですが、その思わぬ出自が明らかになった時にピーター・パーカーとある意味でコインの表裏のような存在であったことが見て取れるなど非常にクレバーな構図をしている事に感心します。
物語の軸は実にパーソナルな所にありますが、アクションシークエンスはスパイダーマンのアクロバティックな動きとロケーションを存分に活かした見応えのあるものになっておりただ観てるだけでも楽しいです。カメラワークもスピード感がありながらもカット割りが不必要に短くなく安定していて分かりやすいのが良いですね。今回は2Dで鑑賞したのですがエフェクトの見事さを考えるとIMAX 3Dや4DXとも恐らく相性も抜群でしょう、観られる映画館が近くにある方は選択肢の一つに加えても良いかと思いますね。
MCUシリーズのファンだけでなくマーベルヒーローのファンをニヤリとさせてくれる大量の小ネタも楽しいこの作品、特にあるシーンにカメオ出演する人物に注目して欲しいところ。長くマーベルヒーロー映画を観てきた人を驚かせる思いもかけない人物が出演しています。
軽やかに楽しめる作品ながら非常に完成度の高い1本。発展途上ヒーロー・スパイダーマンは真のヒーローになれるのか、そしてMJに思いを告白することは出来るのか?どうぞ映画館でお確かめください。
こんばんは、小島@監督です。
全体的にバンダイのものより合併前にナムコが有していたタイトルが多い印象で、せっかくならユニット間のBGMとかに「エーズコンバット」や「リッジレーサー」「鉄拳」あたりの曲が使われたら尚のこと嬉しい。チケット、何としても手に入れないと。
さて、今回の映画は「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」です。
サノスとの戦いも終わり、ピーター・パーカー(トム・ホランド)にも高校生としての日々が帰ってきた。そしてアベンジャーズではなく「親愛なる隣人」としてのスパイダーマンとしての日々も。しかしピーターの心にはトニー・スタークから託されたものの重さに押し潰されそうになっていた。
夏休みに入り、ピーターは高校の「科学史ツアー」に参加しヨーロッパ旅行に出発することになった。メンバーの中には友人のネッド(ジェイコブ・バタロン)や気になる女の子のMJ(ゼンデイヤ)も一緒だ。出発の直前、ピーターの元にニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)からの電話がかかってくるがピーターは無視して旅行に出発。最初の目的地であるヴェニスでピーター達は運河から突如現れたモンスターと遭遇する。人目は気になるがどうにかして戦おうとするピーターの前に一人の男「ミステリオ」(ジェイク・ギレンホール)が現れ、科学とも魔術ともつかない力でモンスターを撃退するのだが。
「マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)」の最新作にしてシリーズのフェーズ3の最後を飾ることになる作品は、「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」の直後の世界を舞台にスパイダーマンの新たな戦いと成長が描かれます。「エンド・ゲーム」が多くのキャラクターの物語を重層的に描く重厚な作品になっていたことに対して「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」はヨーロッパ中を転戦するロケーション的なスケールの大きさはあるものの、ピーター・パーカーのパーソナルな物語に比重を置いたライトな作品になっています。
極端な話、世界平和がどうとかより好きな女の子にどう告白するかの方がずっと重要な問題として葛藤してしまうピーターの姿はアベンジャーズの他のヒーローより等身大で感情移入しやすいのではないでしょうか。そんなピーターを見守る大人の一人であり、最初期からMCUにレギュラーで登場する人物でもあるハッピー・ホーガンを演じるのがMCUの最初の作品「アイアンマン」で監督を務めたジョン・ファヴローというのもなかなかに感慨深い所です。
ヒーロー物に青春ラブコメの要素が加味されて軽快に楽しめる作品ではありますが一方で描かれている要素はなかなかに寓話的。特に今回物語を牽引するキャラクターとなるミステリオの存在が活きています。大体にしてジェイク・ギレンホールが演じているというだけで只者でない感バリバリのミステリオですが、その思わぬ出自が明らかになった時にピーター・パーカーとある意味でコインの表裏のような存在であったことが見て取れるなど非常にクレバーな構図をしている事に感心します。
物語の軸は実にパーソナルな所にありますが、アクションシークエンスはスパイダーマンのアクロバティックな動きとロケーションを存分に活かした見応えのあるものになっておりただ観てるだけでも楽しいです。カメラワークもスピード感がありながらもカット割りが不必要に短くなく安定していて分かりやすいのが良いですね。今回は2Dで鑑賞したのですがエフェクトの見事さを考えるとIMAX 3Dや4DXとも恐らく相性も抜群でしょう、観られる映画館が近くにある方は選択肢の一つに加えても良いかと思いますね。
MCUシリーズのファンだけでなくマーベルヒーローのファンをニヤリとさせてくれる大量の小ネタも楽しいこの作品、特にあるシーンにカメオ出演する人物に注目して欲しいところ。長くマーベルヒーロー映画を観てきた人を驚かせる思いもかけない人物が出演しています。
軽やかに楽しめる作品ながら非常に完成度の高い1本。発展途上ヒーロー・スパイダーマンは真のヒーローになれるのか、そしてMJに思いを告白することは出来るのか?どうぞ映画館でお確かめください。
ここ最近仕事も私事も日程が立て込んで3週間ほどほとんど休みの無い日々を送っていたらさすがに疲労が芯に来るようになり、昨日はひたすら眠って過ごす一日を過ごしました。今の自分に必要なのはこういう時間だったと実感します。ただ欲を言えばもう一日寝て過ごしたい。
こんばんは、小島@監督です。
更に欲を言えばいっそ3か月くらいバカンスしたい(笑)
さて、今回の映画は「無双の鉄拳」です。
かつて闇社会で「雄牛」の二つ名で恐れられた男カン・ドンチョル(マ・ドンソク)は、今では愛する妻ジス(ソン・ジヒョ)のために足を洗い相棒のチュンシク(パク・ジファン)と共に市場に魚を卸しながら慎ましやかに暮らしていた。
ある夜、誕生日を祝うつもりで誘ったレストランでの些細な諍いでジスを怒らせてしまったドンチョルは、ジスの機嫌を取り戻すために急いで自宅に戻るがそこにジスの姿は無く部屋は何者かに荒らされていた。呆然とするドンチョルの携帯に何者かから電話が入る。ジスを誘拐したというその男は、身代金を要求するのではなく逆に金を渡すからジスの事は忘れろと提案してきた。警察の捜査も一向に進まない中、怒りに震えるドンチョルはジスを救うために独自で行動を開始するが。
アメリカでフィットネストレーナーやボディビルダーとして活動した後、2000年代から韓国で映画俳優としてのキャリアを積み始め、「新感染 ファイナル・エクスプレス」や「犯罪都市」などでヒットを飛ばして今や韓国を代表するアクション俳優となったマ・ドンソク。昨年製作され日本で現在公開中の「無双の鉄拳」は、そんな彼の鍛えこまれた丸太の如き上腕筋と愛嬌のあるユーモアを存分に味わえる一本です。
基本的にノワール・アクションであるこの映画、非常に起承転結がはっきりした作品です。序盤は体がごつい割に気が優しく怪しい話にコロッと騙されてしまうカン・ドンチョルの人となりを見せる一方で、美人を見つけると誘拐して身代金を家族に送り付けた後は整形して売り飛ばす人身売買組織を運営するヤクザのギテ(キム・ソンオ)の強烈な「悪」を交互に見せていずれ対決する2人を印象付けていく前半部は要所にコミカルなシーンが入るもののいかにもフィルムノワールめいたダウナーな空気の中で展開していきます。特に人の弱い部分を痛めつけては嘲笑う、どこか「バットマン」のジョーカーを思わせるギテを演じるキム・ソンオの怪演が光ります。既にマ・ドンソクのキャラクター性が固まっている以上悪役をいかに魅力的に描き出せるかが肝であるというのが実に良く分かっている感じです。そして溜めに溜まった淀みのようなフラストレーションが後半爆発します。
一度マ・ドンソクに火が点いたらもう止められません。手がかりを見つけたら即「殴りに行く」という捜査スタイルで瞬く間にギテの存在に辿り着き、震えさせます。何なら途中で別のマフィアが壊滅させられてしまう勢いが見事。小悪党から外道まで、マ・ドンソクに立ちはだかる悪人が次々叩千切っては投げられていく爽快感を存分に堪能させてくれます。
単純な物語ではあるのですが良く計算されて作られているのが分かるこの映画、特にユニークな点が2つあります。まずドンチョルが「雄牛」であった頃のことはセリフの端で僅かに語られるだけで登場しません。回想シーンが全く無い映画ではないのですがそれはむしろギテの極悪ぶりを強調するために使われています。「雄牛」がいかに凄まじいかは「終盤山ほど見せるから必要無い」という判断なのでしょうか。しかし見せないことでテンポが削がれないようになっています。
もう一つ、これが最高なのですが見た目パワーファイターながら結構スピード感もあるマ・ドンソクのスタイルはある意味でこれまでの出演作品でブランディングが完成しており、そのイメージを活かしてこの作品では何と「直接見せていないのに音と気配だけで敵が叩きのめされていくのが分かる」という無茶苦茶なシーンが登場します。ほとんどモンスター映画的な表現の仕方なのですが、あまりに見事にハマりカタルシスと共に笑いまでもたらしてくれます。
ここ数年の活躍で評価の高まってきたマ・ドンソクは、2020年以降に公開予定で現在製作が進んでいるマーベル・シネマティック・ユニバースの一作「The Eternals(仮題・邦題未定)」での出演が決まっており、更なる活躍が期待されます。
そんな彼の主演作「無双の鉄拳」は梅雨時で湿度と不快指数が高い今くらいの時期に観るのがピッタリの爽快感の高い映画です。公開館数が少ないのが難点ですが、タイミングの合う方は是非ご覧になっていただきたい一本ですね。
こんばんは、小島@監督です。
更に欲を言えばいっそ3か月くらいバカンスしたい(笑)
さて、今回の映画は「無双の鉄拳」です。
かつて闇社会で「雄牛」の二つ名で恐れられた男カン・ドンチョル(マ・ドンソク)は、今では愛する妻ジス(ソン・ジヒョ)のために足を洗い相棒のチュンシク(パク・ジファン)と共に市場に魚を卸しながら慎ましやかに暮らしていた。
ある夜、誕生日を祝うつもりで誘ったレストランでの些細な諍いでジスを怒らせてしまったドンチョルは、ジスの機嫌を取り戻すために急いで自宅に戻るがそこにジスの姿は無く部屋は何者かに荒らされていた。呆然とするドンチョルの携帯に何者かから電話が入る。ジスを誘拐したというその男は、身代金を要求するのではなく逆に金を渡すからジスの事は忘れろと提案してきた。警察の捜査も一向に進まない中、怒りに震えるドンチョルはジスを救うために独自で行動を開始するが。
アメリカでフィットネストレーナーやボディビルダーとして活動した後、2000年代から韓国で映画俳優としてのキャリアを積み始め、「新感染 ファイナル・エクスプレス」や「犯罪都市」などでヒットを飛ばして今や韓国を代表するアクション俳優となったマ・ドンソク。昨年製作され日本で現在公開中の「無双の鉄拳」は、そんな彼の鍛えこまれた丸太の如き上腕筋と愛嬌のあるユーモアを存分に味わえる一本です。
基本的にノワール・アクションであるこの映画、非常に起承転結がはっきりした作品です。序盤は体がごつい割に気が優しく怪しい話にコロッと騙されてしまうカン・ドンチョルの人となりを見せる一方で、美人を見つけると誘拐して身代金を家族に送り付けた後は整形して売り飛ばす人身売買組織を運営するヤクザのギテ(キム・ソンオ)の強烈な「悪」を交互に見せていずれ対決する2人を印象付けていく前半部は要所にコミカルなシーンが入るもののいかにもフィルムノワールめいたダウナーな空気の中で展開していきます。特に人の弱い部分を痛めつけては嘲笑う、どこか「バットマン」のジョーカーを思わせるギテを演じるキム・ソンオの怪演が光ります。既にマ・ドンソクのキャラクター性が固まっている以上悪役をいかに魅力的に描き出せるかが肝であるというのが実に良く分かっている感じです。そして溜めに溜まった淀みのようなフラストレーションが後半爆発します。
一度マ・ドンソクに火が点いたらもう止められません。手がかりを見つけたら即「殴りに行く」という捜査スタイルで瞬く間にギテの存在に辿り着き、震えさせます。何なら途中で別のマフィアが壊滅させられてしまう勢いが見事。小悪党から外道まで、マ・ドンソクに立ちはだかる悪人が次々叩千切っては投げられていく爽快感を存分に堪能させてくれます。
単純な物語ではあるのですが良く計算されて作られているのが分かるこの映画、特にユニークな点が2つあります。まずドンチョルが「雄牛」であった頃のことはセリフの端で僅かに語られるだけで登場しません。回想シーンが全く無い映画ではないのですがそれはむしろギテの極悪ぶりを強調するために使われています。「雄牛」がいかに凄まじいかは「終盤山ほど見せるから必要無い」という判断なのでしょうか。しかし見せないことでテンポが削がれないようになっています。
もう一つ、これが最高なのですが見た目パワーファイターながら結構スピード感もあるマ・ドンソクのスタイルはある意味でこれまでの出演作品でブランディングが完成しており、そのイメージを活かしてこの作品では何と「直接見せていないのに音と気配だけで敵が叩きのめされていくのが分かる」という無茶苦茶なシーンが登場します。ほとんどモンスター映画的な表現の仕方なのですが、あまりに見事にハマりカタルシスと共に笑いまでもたらしてくれます。
ここ数年の活躍で評価の高まってきたマ・ドンソクは、2020年以降に公開予定で現在製作が進んでいるマーベル・シネマティック・ユニバースの一作「The Eternals(仮題・邦題未定)」での出演が決まっており、更なる活躍が期待されます。
そんな彼の主演作「無双の鉄拳」は梅雨時で湿度と不快指数が高い今くらいの時期に観るのがピッタリの爽快感の高い映画です。公開館数が少ないのが難点ですが、タイミングの合う方は是非ご覧になっていただきたい一本ですね。
一昨日の放送で「新幹線変形ロボ シンカリオン」が最終回に。シリーズ開始当初はJRグループ全面協賛という触れ込みに釣られて観始め、序盤はいかにも少年向けホビーアニメという趣でしたが次第に「自分と異なる者との対話」という側面が出てきてからは本格派のSFとしても楽しめるようになり新幹線関係のCMを音源まで借りて完コピすると言った全力のパロディも良いアクセントになって最後には一ファンとして毎週の放送を楽しみにしているほどになりました。
これで終了なのは少し寂しいですが年末には劇場版も控えている事ですし、もうしばらく楽しませてくれそうです。
こんばんは、小島@監督です。
もうちょっとこういうロングシリーズのアニメが増えればいいのに。
さて、昨日の日曜に「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!」福岡公演Day2のライブビューイングを観に行ってきました。
4月に仙台、5月に神戸、そして今回の福岡と3都市6公演で開催されミリオンライブ6thツアーもこれで千秋楽。6月29日がミリシタ配信開始からちょうど2周年ということもありアニバーサリー的な意味合いも強いイベントとなりました。それぞれの公演の出演者はゲーム内の属性で振り分けられ、福岡公演ではFairyタイプのキャラクター達によるステージが展開されました。
セットリストの基本的構成はこれまでと変わらず前半はゲーム内で展開したイベントで結成されたユニット4組のパフォーマンスを見せ、後半はその枠を外してソロ曲やユニット曲で構成します。しかし千秋楽ということで、この形式にも慣れてきたファンたちを驚かせる仕掛けをいくつも用意して来ていました。
特に前半、4組のユニット全てで演出の方向性を変えるという離れ業が展開します。いささか文章量が多くなってしまいますがここは一つ一つ書いていくことに致しましょう。
最初に登場したのはデュオユニット「D/Zeal」、ここでは最上静香役田所あずささんとジュリア役愛美さんというソロシンガーとしても実績のある2人が相手に遠慮無く自身のヴォーカルをぶつけることで双方が高め合うアーティスティックなステージが繰り広げられました。
次に登場したのは「夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-」、このユニットはゲーム内イベントあるいはドラマCDで「ミュージカルに出演する」という設定でその楽曲はつまり劇中曲という扱いなのですが、その2曲「昏き星、遠い月」「Everlasting」を大胆に再構成し台詞を織り交ぜ本格的にミュージカルに仕立て上げてみせます。しかもカーテンコールまで入れて来る趣向が憎い(笑)。両日観た人に言わせると初日と2日目で台詞を変えて来ているそうで、ちょっと忘れがちになりますが出演している声優さんたちも地は役者であることを再認識させてくれるパートでした。
3番目はトリオユニット「EScape」、ここでは選曲と構成の妙が光ります。ユニット曲2曲は「ふとしたことで感情を知ったアンドロイド」の物語を描出しているのですが、そこにカバー曲2曲を織り交ぜ、カバー曲に新たな一面を与えつつ「感情を知ったアンドロイドがその感情に翻弄されやがて機能を停止するまで」を完成させていく流れが見事でした。
最後を飾るのは「Jelly PoP Beans」、「レトロポップ」をテーマに衣装も曲調もオールディーズ感を醸成するこのユニット。白眉は軽快なドゥーワップ(1950年代のアメリカで流行したジャズのスタイル)のリズムに乗せた「月曜日のクリームソーダ」。通常のバックダンサーに加え国外でも活躍しているという女性タップダンサーをゲストに招いてのレビューを思わせる絢爛なステージングに魅了されます。
変に1つが突出してしまえば他が埋もれて全体のバランスも崩してしまいかねない中で4組のパフォーマンス全てが予想以上で、それに驚かされてからの後半はバラード曲にも良いものがあるFairyチームというのにアップテンポナンバーで固めて畳みかけ熱量を一切下げさせないパワーに圧倒されました。クレバーですらある高い構成力とそれに負けない出演者のパフォーマンスのキレ味を堪能するイベントでした。
全体を通して、出演者全員に6年間の蓄積がもたらす成熟さを感じさせ、ミリオンライブは一段高い所へ登ったような印象を受けます。ステージの最後には9月に追加公演が行われることが告知され、今ツアーの実績と余韻を引っ提げてどんなステージを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。しかも日程的にも両日行けそうなタイミングだしね!今度こそ現地で観たいね!ミリオンライブは実は今まで現地参戦できたこと無いんでね!
これで終了なのは少し寂しいですが年末には劇場版も控えている事ですし、もうしばらく楽しませてくれそうです。
こんばんは、小島@監督です。
もうちょっとこういうロングシリーズのアニメが増えればいいのに。
さて、昨日の日曜に「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!」福岡公演Day2のライブビューイングを観に行ってきました。
4月に仙台、5月に神戸、そして今回の福岡と3都市6公演で開催されミリオンライブ6thツアーもこれで千秋楽。6月29日がミリシタ配信開始からちょうど2周年ということもありアニバーサリー的な意味合いも強いイベントとなりました。それぞれの公演の出演者はゲーム内の属性で振り分けられ、福岡公演ではFairyタイプのキャラクター達によるステージが展開されました。
セットリストの基本的構成はこれまでと変わらず前半はゲーム内で展開したイベントで結成されたユニット4組のパフォーマンスを見せ、後半はその枠を外してソロ曲やユニット曲で構成します。しかし千秋楽ということで、この形式にも慣れてきたファンたちを驚かせる仕掛けをいくつも用意して来ていました。
特に前半、4組のユニット全てで演出の方向性を変えるという離れ業が展開します。いささか文章量が多くなってしまいますがここは一つ一つ書いていくことに致しましょう。
最初に登場したのはデュオユニット「D/Zeal」、ここでは最上静香役田所あずささんとジュリア役愛美さんというソロシンガーとしても実績のある2人が相手に遠慮無く自身のヴォーカルをぶつけることで双方が高め合うアーティスティックなステージが繰り広げられました。
次に登場したのは「夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-」、このユニットはゲーム内イベントあるいはドラマCDで「ミュージカルに出演する」という設定でその楽曲はつまり劇中曲という扱いなのですが、その2曲「昏き星、遠い月」「Everlasting」を大胆に再構成し台詞を織り交ぜ本格的にミュージカルに仕立て上げてみせます。しかもカーテンコールまで入れて来る趣向が憎い(笑)。両日観た人に言わせると初日と2日目で台詞を変えて来ているそうで、ちょっと忘れがちになりますが出演している声優さんたちも地は役者であることを再認識させてくれるパートでした。
3番目はトリオユニット「EScape」、ここでは選曲と構成の妙が光ります。ユニット曲2曲は「ふとしたことで感情を知ったアンドロイド」の物語を描出しているのですが、そこにカバー曲2曲を織り交ぜ、カバー曲に新たな一面を与えつつ「感情を知ったアンドロイドがその感情に翻弄されやがて機能を停止するまで」を完成させていく流れが見事でした。
最後を飾るのは「Jelly PoP Beans」、「レトロポップ」をテーマに衣装も曲調もオールディーズ感を醸成するこのユニット。白眉は軽快なドゥーワップ(1950年代のアメリカで流行したジャズのスタイル)のリズムに乗せた「月曜日のクリームソーダ」。通常のバックダンサーに加え国外でも活躍しているという女性タップダンサーをゲストに招いてのレビューを思わせる絢爛なステージングに魅了されます。
変に1つが突出してしまえば他が埋もれて全体のバランスも崩してしまいかねない中で4組のパフォーマンス全てが予想以上で、それに驚かされてからの後半はバラード曲にも良いものがあるFairyチームというのにアップテンポナンバーで固めて畳みかけ熱量を一切下げさせないパワーに圧倒されました。クレバーですらある高い構成力とそれに負けない出演者のパフォーマンスのキレ味を堪能するイベントでした。
全体を通して、出演者全員に6年間の蓄積がもたらす成熟さを感じさせ、ミリオンライブは一段高い所へ登ったような印象を受けます。ステージの最後には9月に追加公演が行われることが告知され、今ツアーの実績と余韻を引っ提げてどんなステージを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。しかも日程的にも両日行けそうなタイミングだしね!今度こそ現地で観たいね!ミリオンライブは実は今まで現地参戦できたこと無いんでね!
割と以前から薦められていたアニソン専門の定額ストリーミングサービス「アニュータ」を遂に導入しました。いや、ガルパンのキャラソンが大体聴けると知ったもので、つい(笑)配信曲数がとにかく多いので目移りしてしまいますね、アレ。ただ、何となく思い立って「アステロイド・ブルース」を検索してみたら配信されてなかった。く…ッ!この辺りはさすがにカバーしていないか…ッ!
こんばんは、小島@監督です。
ともあれ歌会が再開されるまでにこれでレパートリーを増やしにかかりますぜ。
さて、今回の映画は「ホフマニアダ ホフマンの物語」です。
エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン、著作家・作曲家として大成した彼は机に向かいながら自身の人生と作品を思い返していた。ドイツの小さな街で窮屈な屋根裏部屋を借りて暮らす若き日のエルンストは、昼は裁判官見習いとして働き夜は創作活動に勤しみ音楽家を志す青年であった。
空想の世界で、エルンストはアンゼルムスという名の青年であった。魅惑的な蛇の娘ゼルペンティーナに恋をしたアンゼルムスを見かけたゼルペンティーナの父サラマンダー・リントホルストは魔術書の写本を行う仕事をアンゼルムスに依頼する。
毎日TVアニメが放送される昨今では時に忘れがちになりますがアニメーションとは非常に地道な作業を要求する表現方法です。人形を用いたストップモーションアニメで1日に作れる映像は大体5秒と言われています。チャイコフスキーのバレエ曲「くるみ割り人形」の原典である「くるみ割り人形とねずみの王様」など数多くの作品を発表したドイツ幻想文学の巨匠E・T・A・ホフマン。ホフマンが発表した「黄金の壺」などいくつかの作品を織り交ぜながら展開し、実に15年の歳月をかけて製作されたストップモーションアニメの大作が公開されました。フランスの作曲家ジャッカ・オッフェンバックによって1881年に作られたオペラに「ホフマン物語」というのがあります(1951年に映画化もされた)が、影響は受けつつもそれとはまた一味違う作品になっています。
製作したのはユーリ・ノルシュテイン監督の「霧に包まれたハリネズミ」やロマン・カチャーノフ監督の「チェブラーシカ」などの傑作を世に送り出してきたモスクワの著名スタジオ・ソユーズトリムスタジオ。監督はシェークスピア戯曲を人形アニメにしてエミー賞を受賞した経験もあるロシアのアニメ製作の巨匠スタニスラフ・ソコロフが手掛けています。
実に150体以上のパペットが製作されたというこの作品、登場人物の所作もさることながらその表情の豊かさに驚かされます。無論人形なので相応にデフォルメはされているもののただ極端に喜怒哀楽を誇張するだけでなく微妙な表情までも表現してみせる繊細な挙動、更に驚くことにクライマックスではそんなパペットたちが何と50体以上登場してのボリュームのあるシーンが展開します。そんなパペットたちが動き回る舞台美術や小道具の数々も細部に至るまで神経が行き届いており、というよりもうほとんど変態的と言っても良いこだわりぶりで観る者を圧倒します。
物語は現実と空想を行きつ戻りつしますが、肝になるのはアンゼルムスとゼルペンティーナのファンタジックなラブストーリー…ではなくむしろなかなか人に評価されない中で創作を続けるエルンストの苦悩とその工程にあるのでしょう。序盤エルンストには幼少期に一つのトラウマを抱えている事が描かれます。その時の恐怖体験が青年期に入っても影を落とすエルンストですが、しかしそれは必ずしも負の面だけでなく創作へのモチベーションへ転換するエネルギーにもなっており、それは一見逃避のように思えても必ずしもそうではないと感じさせてくれます。
普段目にするTVアニメとは根本的に質感が違いますが、だからこそ新鮮に感じられる部分も多いハズ。この強烈なイメージの奔流は是非多くの方に味わってほしい逸品です。想像力が飛翔する幻想世界の物語をどうぞご堪能下さい。
こんばんは、小島@監督です。
ともあれ歌会が再開されるまでにこれでレパートリーを増やしにかかりますぜ。
さて、今回の映画は「ホフマニアダ ホフマンの物語」です。
エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン、著作家・作曲家として大成した彼は机に向かいながら自身の人生と作品を思い返していた。ドイツの小さな街で窮屈な屋根裏部屋を借りて暮らす若き日のエルンストは、昼は裁判官見習いとして働き夜は創作活動に勤しみ音楽家を志す青年であった。
空想の世界で、エルンストはアンゼルムスという名の青年であった。魅惑的な蛇の娘ゼルペンティーナに恋をしたアンゼルムスを見かけたゼルペンティーナの父サラマンダー・リントホルストは魔術書の写本を行う仕事をアンゼルムスに依頼する。
毎日TVアニメが放送される昨今では時に忘れがちになりますがアニメーションとは非常に地道な作業を要求する表現方法です。人形を用いたストップモーションアニメで1日に作れる映像は大体5秒と言われています。チャイコフスキーのバレエ曲「くるみ割り人形」の原典である「くるみ割り人形とねずみの王様」など数多くの作品を発表したドイツ幻想文学の巨匠E・T・A・ホフマン。ホフマンが発表した「黄金の壺」などいくつかの作品を織り交ぜながら展開し、実に15年の歳月をかけて製作されたストップモーションアニメの大作が公開されました。フランスの作曲家ジャッカ・オッフェンバックによって1881年に作られたオペラに「ホフマン物語」というのがあります(1951年に映画化もされた)が、影響は受けつつもそれとはまた一味違う作品になっています。
製作したのはユーリ・ノルシュテイン監督の「霧に包まれたハリネズミ」やロマン・カチャーノフ監督の「チェブラーシカ」などの傑作を世に送り出してきたモスクワの著名スタジオ・ソユーズトリムスタジオ。監督はシェークスピア戯曲を人形アニメにしてエミー賞を受賞した経験もあるロシアのアニメ製作の巨匠スタニスラフ・ソコロフが手掛けています。
実に150体以上のパペットが製作されたというこの作品、登場人物の所作もさることながらその表情の豊かさに驚かされます。無論人形なので相応にデフォルメはされているもののただ極端に喜怒哀楽を誇張するだけでなく微妙な表情までも表現してみせる繊細な挙動、更に驚くことにクライマックスではそんなパペットたちが何と50体以上登場してのボリュームのあるシーンが展開します。そんなパペットたちが動き回る舞台美術や小道具の数々も細部に至るまで神経が行き届いており、というよりもうほとんど変態的と言っても良いこだわりぶりで観る者を圧倒します。
物語は現実と空想を行きつ戻りつしますが、肝になるのはアンゼルムスとゼルペンティーナのファンタジックなラブストーリー…ではなくむしろなかなか人に評価されない中で創作を続けるエルンストの苦悩とその工程にあるのでしょう。序盤エルンストには幼少期に一つのトラウマを抱えている事が描かれます。その時の恐怖体験が青年期に入っても影を落とすエルンストですが、しかしそれは必ずしも負の面だけでなく創作へのモチベーションへ転換するエネルギーにもなっており、それは一見逃避のように思えても必ずしもそうではないと感じさせてくれます。
普段目にするTVアニメとは根本的に質感が違いますが、だからこそ新鮮に感じられる部分も多いハズ。この強烈なイメージの奔流は是非多くの方に味わってほしい逸品です。想像力が飛翔する幻想世界の物語をどうぞご堪能下さい。
一昨日の土曜日は「ガールズ&パンツァー最終章第2話」「Fate/kaleid linerPrsma☆Illya プリズマ☆ファンタズム」「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」と一斉にアニメファン向けのタイトルが初日を迎え、更には公開は先週からですが「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」の舞台挨拶中継も行われてシネコンの中がオタクだらけに(笑)
狙ってその日を休みにしたわけではなくスケジュールの関係でたまたまそうなっただけだったのですが、観れるなら観てしまおうと思って行ったらパンフレットやグッズを購入するための物販の列がシネコンの外まで伸びていてビビりました。「アラジン」なども満席に近いくらい埋まっているのにそれ以上に「私ら」が真ん中にひしめいている状態は良く映画館に足を運ぶ私でもなかなか異様な光景で変な笑いが。
こんばんは、小島@監督です。
結局のところガルパンのパンフレットは私の少し前で売り切れて買えなかった…
さて、今回の映画は「海獣の子供」です。
海辺の街で母親と2人で暮らす中学生の少女・琉花(声・芦田愛菜)は、部活の練習中にちょっとした意地の張り合いからチームメートを怪我させ顧問から「もう来なくていい」と言われてしまう。
行き場を失い、悶々とする琉花は別居中の父親が働く水族館へ向かった、そこで琉花は大水槽の中を魚と一緒に泳ぎ回る不思議な少年・海(声・石橋陽彩)と夕暮れの浜辺で佇み全てを達観するような遠い目をした少年・空(声・浦上晟周)出会う。ジュゴンに育てられたという2人の少年との出会いが琉花の運命を大きく変えていくことになるのだった。
1986年に設立し、1990年代半ばに長編オムニバスアニメーション「MEMORIES」(監督大友克洋)やミュージッククリップ「EXTRA」(監督森本晃司、音楽ケン・イシイ)などで高い評価を得たのちは「アリーテ姫」(監督片渕須直)「鉄コン筋クリート」(監督マイケル・アリアス)「ハーモニー」(監督なかむらたかし&マイケル・アリアス)など映像化が困難と言われた原作に果敢に挑戦してアニメ化を実現させてきた「STUDIO 4℃」、その新作は五十嵐大介氏が2006~11年にかけて連載していたコミックを原作にした長編アニメーションです。
精緻に精彩に、そして時に大胆に。アニメーションだからこそ成し得るダイナミズムをこれでもかとスクリーンから叩き付けらてきます。微細なものまで描き込まれた背景美術、髪の毛一本疎かにしないキャラクター造形、「画」だけで語れる説得力を持つ凄みが112分全編に亘って続くパワフルな作品です。特に目を引くのが色彩設計。海が重要なモチーフになるこの作品、「青」の表現の多様さが群を抜いています。それは時に「青」となり「蒼」となり「碧」となり「藍」となる、天候、時間、そして時に心情を映し千変万化する海の姿に圧倒されます。
物語は琉花と2人の少年との交流を描く前半はまだ分かりやすいものの海の彼方で繰り広げられるという謎のセレモニー「誕生祭」へ向けて加速していく後半はセリフも減っていき抽象的になっていくため、激しい奔流となって押し寄せる映像に飲み込まれるか流れに任せるか、それとも全力で読み解いていこうとするかは観客に委ねられます。それ故喜怒哀楽が分かりやすい作品を好む向きにはこういう映画は辛いでしょう。ですが、生涯忘れ得ぬ映像体験へ昇華される人も少なくないに違いありません。
いわゆる「パンスペルミア説」(胚種広布説とも言う。生命の根底となる有機物が隕石などによって宇宙からもたらされたとされる説)をベースにして描かれる物語は、数多くのシーンで「生命」そのものについての意識が貫いていて、ある食事のシーンなどは「生命が受け渡される」ことが見事にビジュアライズされた象徴的なシーンとなっていると言えるでしょう。そういう描写の積み重ねの果てに訪れる「誕生祭」はその名に相応しい生命誕生の爆発をエネルギッシュな映像で圧倒します。
理屈よりもイマジネーションに訴えかける部分の多いこの映画、恐らく自宅のTVで観るのとスクリーンで観るのとでは大きく評価が変わるタイプの作品です。いささか難解ではありますが、気になっている方はどうぞスクリーンでの鑑賞をお薦めしたいところですね。
狙ってその日を休みにしたわけではなくスケジュールの関係でたまたまそうなっただけだったのですが、観れるなら観てしまおうと思って行ったらパンフレットやグッズを購入するための物販の列がシネコンの外まで伸びていてビビりました。「アラジン」なども満席に近いくらい埋まっているのにそれ以上に「私ら」が真ん中にひしめいている状態は良く映画館に足を運ぶ私でもなかなか異様な光景で変な笑いが。
こんばんは、小島@監督です。
結局のところガルパンのパンフレットは私の少し前で売り切れて買えなかった…
さて、今回の映画は「海獣の子供」です。
海辺の街で母親と2人で暮らす中学生の少女・琉花(声・芦田愛菜)は、部活の練習中にちょっとした意地の張り合いからチームメートを怪我させ顧問から「もう来なくていい」と言われてしまう。
行き場を失い、悶々とする琉花は別居中の父親が働く水族館へ向かった、そこで琉花は大水槽の中を魚と一緒に泳ぎ回る不思議な少年・海(声・石橋陽彩)と夕暮れの浜辺で佇み全てを達観するような遠い目をした少年・空(声・浦上晟周)出会う。ジュゴンに育てられたという2人の少年との出会いが琉花の運命を大きく変えていくことになるのだった。
1986年に設立し、1990年代半ばに長編オムニバスアニメーション「MEMORIES」(監督大友克洋)やミュージッククリップ「EXTRA」(監督森本晃司、音楽ケン・イシイ)などで高い評価を得たのちは「アリーテ姫」(監督片渕須直)「鉄コン筋クリート」(監督マイケル・アリアス)「ハーモニー」(監督なかむらたかし&マイケル・アリアス)など映像化が困難と言われた原作に果敢に挑戦してアニメ化を実現させてきた「STUDIO 4℃」、その新作は五十嵐大介氏が2006~11年にかけて連載していたコミックを原作にした長編アニメーションです。
精緻に精彩に、そして時に大胆に。アニメーションだからこそ成し得るダイナミズムをこれでもかとスクリーンから叩き付けらてきます。微細なものまで描き込まれた背景美術、髪の毛一本疎かにしないキャラクター造形、「画」だけで語れる説得力を持つ凄みが112分全編に亘って続くパワフルな作品です。特に目を引くのが色彩設計。海が重要なモチーフになるこの作品、「青」の表現の多様さが群を抜いています。それは時に「青」となり「蒼」となり「碧」となり「藍」となる、天候、時間、そして時に心情を映し千変万化する海の姿に圧倒されます。
物語は琉花と2人の少年との交流を描く前半はまだ分かりやすいものの海の彼方で繰り広げられるという謎のセレモニー「誕生祭」へ向けて加速していく後半はセリフも減っていき抽象的になっていくため、激しい奔流となって押し寄せる映像に飲み込まれるか流れに任せるか、それとも全力で読み解いていこうとするかは観客に委ねられます。それ故喜怒哀楽が分かりやすい作品を好む向きにはこういう映画は辛いでしょう。ですが、生涯忘れ得ぬ映像体験へ昇華される人も少なくないに違いありません。
いわゆる「パンスペルミア説」(胚種広布説とも言う。生命の根底となる有機物が隕石などによって宇宙からもたらされたとされる説)をベースにして描かれる物語は、数多くのシーンで「生命」そのものについての意識が貫いていて、ある食事のシーンなどは「生命が受け渡される」ことが見事にビジュアライズされた象徴的なシーンとなっていると言えるでしょう。そういう描写の積み重ねの果てに訪れる「誕生祭」はその名に相応しい生命誕生の爆発をエネルギッシュな映像で圧倒します。
理屈よりもイマジネーションに訴えかける部分の多いこの映画、恐らく自宅のTVで観るのとスクリーンで観るのとでは大きく評価が変わるタイプの作品です。いささか難解ではありますが、気になっている方はどうぞスクリーンでの鑑賞をお薦めしたいところですね。

