ちゅうカラぶろぐ


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仕事柄当然と言えば当然なのですが12月に入った途端猛烈に忙しくなり、おかげさまで食欲と睡眠欲が増しています(笑)
でも時期的にそうでなければ困るとも言えてなかなか複雑な気分。

こんばんは、小島@監督です。
まあ食欲が増してると言っても体重が増加してる気がしないのでこれはこれで悪くない。

さて、今回は出来れば先週中にエヴァQを観てそれについて語りたかったのですが、観に行けなかったので(苦笑)、さてどうしようかと思案した結果、ちょっと趣向を変え早いところでは今週から第2部の放送が始まるジョジョにちなんで第2部の時代設定である1930年代のアメリカの映画をセレクトしてみました。
1933年に制作されたフランク・キャプラ監督のコメディ映画「一日だけの淑女」(原題:Lady for a day)です。もちろんモノクロ。

主人公はアニーと言う名の老婆と、ギャングのボス・デーヴの2人。
アニーはリンゴ売りで生計を立てているが世界恐慌のただなかで生活は苦しい。何故かデーヴだけは「アニーのリンゴは幸運のリンゴ」と信じ折に触れ買って行ってくれる数少ないお得意様だ。
そんなアニーには秘かな楽しみがあった。一流ホテルの便箋を手に入れその便箋で娘と文通していたのだ。手紙の中ではさも自分が社交界の華であるかのように振る舞って。
娘からの手紙はホテルに届き、従業員をしているアニーの友人が秘かに確保しアニーに手渡していた。
しかしそれがばれてしまい友人はクビになった挙句手紙は娘に送り返されそうになってしまう。何とか娘からの手紙を確保したアニーだが、それを読んで驚愕のあまり倒れてしまう。そこには婚約者とその父である伯爵を伴ってアメリカに向かっていると書かれていた。
このままでは嘘がばれてしまう上に、娘の結婚も危うくなる…困り果てたアニーはデーヴにすがるように助けを求める。
あまりの必死さに引き受けざるを得なくなったデーヴは、ギャングの人脈と財力を活かして何とか1日だけ、アニーを貴婦人に仕立てようとするのだが…

デーヴが無理難題を引き受けることになってしまってからがこの映画の本領。
まさに悪戦苦闘です。友人が住んでいるホテルの部屋を借りてアニーを住まわせ、愛人に頼んでアニーにドレスを着せ化粧を施してみたり。
アニーが貴婦人であることを証明しようとしてパーティーを開こうとするものの、何とか集めた人員は皆ギャングなのでどうみても物腰が上流階級とは程遠くてどう見ても学芸会だったり。

てんやわんやの大芝居は最後に大きなどんでん返しが発生します。
そりゃいくらなんでもあり得なかろうと言いたくなりそうですが、そんなツッコミは野暮だと言わんばかりの素敵な奇跡が待っています。

人の善意と情に溢れたちょっとしたお伽噺。監督のフランク・キャプラはこの題材がよほど気に入ったらしく後年自身の手でリメイクをしています。

この映画、パブリック・ドメインになっているので、レンタルどころか動画サイトで無料で観られる可能性があります。
興味があればググってみるも良し。あるいは私に言ってくださればソフトを持っているのでお貸しすることもできますよ(笑)





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無題 By アラン・スミシー
キャプラなら「ああ素晴らしき哉、人生」をいつか挙げて下さい。
DATE : 2012/12/06(Thu)22:59:04 EDIT
無題 By YG
これは面白そう。
安そうだし買おう。
DATE : 2012/12/08(Sat)07:58:35 EDIT
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