ちゅうカラぶろぐ


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実は1960年代末から半世紀以上に渡りTVアニメを自社製作している歴史があるメーテレ。その1980年代の代表作の一つ「重戦機エルガイム」がなんと10月から再放送されます。「Zガンダム」以前に富野由悠季が手掛けた作品の一つで、後に「ファイブスター物語」で知られる永野護が当時23歳の若さで大抜擢されキャラクターデザインとメカデザインの両方を一手に引き受けています。中京圏の地上波放送は実に42年ぶりだとか。このくらいの時期の作品には「主題歌は知っているけど観たことない」というタイトルが結構あって「エルガイム」もその一つ。ここぞとばかりに完走するぜ。

 こんばんは、小島@監督です。
 配信で観ようと思えば観られますし、色々と制約もあるのでしょうが、もっと気楽に1980〜90年代のアニメも地上波で放送して欲しい。

 さて、今回の映画は「名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密」です。

 ある日、街中に「バツ印」が付けられる事件が発生した。そのバツ印を付けられたものは動けなくなったり使えなくなったりして街には混乱がもたらされていた。「バツ印事件」の真相を追う明智あんな(声・千賀光莉)ら「名探偵プリキュア」のメンバーたちは街にバツ印を付けて回る「ダメダメ」という存在と遭遇。その場は撃退に成功するものの、事件解決とまでは行かなかった。
 そんな折、キュアット探偵事務所に妖精のレイン(声・内山昂輝)が尋ねて来る。レインは名探偵プリキュアにダメダメたちからかりん(声・鬼頭明里)という少女を守って欲しいと依頼しに来たのだ。あんなたちはレインに不思議な庭へと案内される。そこには少女かりんと、かりんを守るもう1人の妖精・アラン(声・島崎信長)がいた。

 初秋、それはプリキュアの季節。今年もそんな時期がやって参りました。
 劇場版としてはシリーズ通算35作目となる今作、実は私ブログを書き始めてすぐの2012年製作の第12作「プリキュアオールスターズNewStage」以降の全作の感想を網羅していて、とうとう15年目に突入しました。自分もプリキュアもそれだけの時間続いていることにびっくりです。
 ここ数年のプリキュア映画は過去作とのクロスオーバーが恒例となっていますが、今作でも「キミとアイドルプリキュア♪」と「わんだふるぷりきゅあ!」のメンバーがゲスト出演しています。本筋に関わりの無いゲスト出演かと思いきや意外と作品のテーマに沿わせた活躍をしているのはさすがの一言。

 今作を鑑賞して何よりも唸ったのはゲストヒロインであるかりんの人物像です。かりんはある挫折から引きこもり気味になっており、そのことに強いコンプレックスを抱いています。レインの依頼を受けてかりんに会いに来たあんなたちに、最初はにこやかに応対するもののすぐにそのコンプレックスが表に出始めてくるのです。かりんが抱く「前を向いて頑張っている人の眩しさを見るのがもう辛い、そしてそう思ってしまう自分も嫌い」というコンプレックスの生々しさが作品を深いものにしています。あんなたちは事件の構造を看破するだけでは解決と言えず、かりんの心をも救うために奔走しますが、そこにそびえる大きな壁に直面することになるのです。

 プリキュアであると同時に探偵ものでもある今作、ライトなものとは言えちゃんと謎解きが用意されています。メインになるゲストキャラクターは3人なのにサブタイトルが「2人の」となっているところにも意味があります。物語もクライマックスは二段構えになっているのも見事。さしてトリッキーには作っていないので大人には容易く真相にたどり着けてしまうでしょうが、こういう構造の物語にまだあまり触れたことの無い小さなお子様たちには新鮮な驚きを味わえるのではないでしょうか。
 クロスオーバー以外にも映画ならではのサプライズも用意されていて、特別感も満点です。

 この映画、刺さる人にはかなり刺さるハズです。自分の弱さの深いところに寄り添ってくれるような、そんな感覚を味わう方もいらっしゃるでしょう。さすがにこういう挫折はまだ未経験であろうメインターゲットであるお子様方には理解しづらい感覚かもしれませんが、いつかそんな日が来た時、この映画を観た思い出が背中を押してくれることがあったら嬉しいですね。

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