若干蔑称気味ではあるのですが、韓国あたりでは日本人を「たぬき」に例える方たちがいるそうです。その言われが「SNS上で食べ物の話をし出すとどこからともなく現れて話に絡んで来るから」、と聞いては怒る気にもならないと言うかその通りでございますサーセンフヒヒみたいな感覚。いや実に言い得て妙。それがトレンド入りした私のTLには世界各国からの美味しそうな飯テロ画像が溢れ返りましたとさ(笑)
こんばんは、小島@監督です。
日本人の食への貪欲さを甘く見ない方が良いぜ。
さて、今回の映画は「ディガー」です。
代々石油採掘会社を経営して来た一族の現当主ディガー(トム・クルーズ)は、コンプソン大統領(ジョン・グッドマン)を抱き込み環境基準の厳しいグリーンランドで強行的に石油採掘を進めていた。ところが氷床の下に危険な量のメタンガス溜まりができているという現地赴任の科学者の警告を無視して採掘を続けた結果、大爆発が発生。巨大な氷山が大西洋を漂流し始めてしまった。会社の環境安全責任者ガネシュ博士(リズ・アーメッド)は氷山がノルウェー海岸で座礁することにより発生する大津波でヨーロッパが大ダメージを被る可能性を示唆。責任追及の手をかわしたいディガーと大統領は、公表する情報に制限をかけようとするが。
こと「映画」というものに対し、現代世界最高の俳優の一人と言って良いトム・クルーズは、「トップガン」や「ミッション:インポッシブル」に代表されるような激しいスタントの印象があまりに強いので軽く忘れがちですが、フィルモグラフィを見ると結構個性的な作品への出演も多いです。今作はそんなトム・クルーズの俳優としての懐の深さを楽しめる一本になっています。
「バードマン」や「レヴェナント:蘇りし者」などやはりハリウッドの主流からは一線を画す作風で知られるアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督とタッグを組んでの今作、トム・クルーズは特殊メイクでそう見せているとは言え贅肉がだらしなく付いた薄毛の老人という、これまでのイメージを大きく覆す姿で登場。トム・クルーズ主演だからで観に行った方たちをなかなかにギョッとさせてくれるでしょう。
物語の中心になるディガーもコンプソンも、自己愛が強く、人の話を聞かず、自分の見たいものと信じたいものだけに固執するナルシストとして描かれており、どう見ても2人まとめてトランプ大統領の戯画化であることは明らかです。自分たちの利益だけを追求した結果、世界が未曽有の危機に陥るのです。
この映画の大きな特徴は、実はこの構図そのものが作品の一面に過ぎない、という点です。少々捻りすぎでは?というくらいねじくれた構図になっていて、ぶっちゃけ先述したあらすじは「嘘はついていない」というレベルです。ネタバレ無しで書こうと思うとそこまでしか書けません。実際のところ公開前に上映されていた予告編も相当な詐欺をキメているのですが、本編を観るとこんなクセ強映画のプロモーションを任された方の苦悩が伝わってくるようです。ハリウッドメジャーが巨大な予算を注ぎ込んで作るにはベクトルが違い過ぎていて、こんな風刺劇がこの規模で良くぞ出来上がったものだと感心します。
もっと小粒な規模で個性派俳優が主演しているのならさほど不思議でもないところにトム・クルーズがいるところがこの映画の面白さでもあるでしょう。
特に派手なアクションがあるワケではないこの作品、実はある一点において「映画館のスクリーンで鑑賞する」ことに大きな意味がある作品です。そう言う作品のオファーが来たらホイホイ出演して名演を見せてくれるトム・クルーズのアンテナの感度が凄い。トム・クルーズという俳優は心の底から「映画」というものを愛しているのでしょう。
興行成績としては多分に苦戦している「ディガー」ですが、決して駄作などではありません。今後カルトクラシック化していく予感がします。先物買い的に観ておくのも一興ですよ。
こんばんは、小島@監督です。
日本人の食への貪欲さを甘く見ない方が良いぜ。
さて、今回の映画は「ディガー」です。
代々石油採掘会社を経営して来た一族の現当主ディガー(トム・クルーズ)は、コンプソン大統領(ジョン・グッドマン)を抱き込み環境基準の厳しいグリーンランドで強行的に石油採掘を進めていた。ところが氷床の下に危険な量のメタンガス溜まりができているという現地赴任の科学者の警告を無視して採掘を続けた結果、大爆発が発生。巨大な氷山が大西洋を漂流し始めてしまった。会社の環境安全責任者ガネシュ博士(リズ・アーメッド)は氷山がノルウェー海岸で座礁することにより発生する大津波でヨーロッパが大ダメージを被る可能性を示唆。責任追及の手をかわしたいディガーと大統領は、公表する情報に制限をかけようとするが。
こと「映画」というものに対し、現代世界最高の俳優の一人と言って良いトム・クルーズは、「トップガン」や「ミッション:インポッシブル」に代表されるような激しいスタントの印象があまりに強いので軽く忘れがちですが、フィルモグラフィを見ると結構個性的な作品への出演も多いです。今作はそんなトム・クルーズの俳優としての懐の深さを楽しめる一本になっています。
「バードマン」や「レヴェナント:蘇りし者」などやはりハリウッドの主流からは一線を画す作風で知られるアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督とタッグを組んでの今作、トム・クルーズは特殊メイクでそう見せているとは言え贅肉がだらしなく付いた薄毛の老人という、これまでのイメージを大きく覆す姿で登場。トム・クルーズ主演だからで観に行った方たちをなかなかにギョッとさせてくれるでしょう。
物語の中心になるディガーもコンプソンも、自己愛が強く、人の話を聞かず、自分の見たいものと信じたいものだけに固執するナルシストとして描かれており、どう見ても2人まとめてトランプ大統領の戯画化であることは明らかです。自分たちの利益だけを追求した結果、世界が未曽有の危機に陥るのです。
この映画の大きな特徴は、実はこの構図そのものが作品の一面に過ぎない、という点です。少々捻りすぎでは?というくらいねじくれた構図になっていて、ぶっちゃけ先述したあらすじは「嘘はついていない」というレベルです。ネタバレ無しで書こうと思うとそこまでしか書けません。実際のところ公開前に上映されていた予告編も相当な詐欺をキメているのですが、本編を観るとこんなクセ強映画のプロモーションを任された方の苦悩が伝わってくるようです。ハリウッドメジャーが巨大な予算を注ぎ込んで作るにはベクトルが違い過ぎていて、こんな風刺劇がこの規模で良くぞ出来上がったものだと感心します。
もっと小粒な規模で個性派俳優が主演しているのならさほど不思議でもないところにトム・クルーズがいるところがこの映画の面白さでもあるでしょう。
特に派手なアクションがあるワケではないこの作品、実はある一点において「映画館のスクリーンで鑑賞する」ことに大きな意味がある作品です。そう言う作品のオファーが来たらホイホイ出演して名演を見せてくれるトム・クルーズのアンテナの感度が凄い。トム・クルーズという俳優は心の底から「映画」というものを愛しているのでしょう。
興行成績としては多分に苦戦している「ディガー」ですが、決して駄作などではありません。今後カルトクラシック化していく予感がします。先物買い的に観ておくのも一興ですよ。
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