ちゅうカラぶろぐ


[1792]  [1791]  [1790]  [1789]  [1788]  [1787]  [1786]  [1785]  [1784]  [1783]  [1782
会議が異様に長引いて何か今とても気が急いています。
自分の不勉強な部分もあるので一概に他の人を責められませんが、積極的に地雷を踏んで行った人がいるのも確かだったりします。

こんばんは、小島@監督です。
頭使いすぎて帰りの車中ではずっとぼんやりしてました。

さて、今回の映画は「劇場版Steins;Gate 負荷領域のデジャヴ」です。先日ようやく観に行く事が出来ました。
TVシリーズのラストから1年後、ラボメンの面々と穏やかな日々を過ごしていた岡部倫太郎ことオカリンを襲う「異変」と、オカリンを救うために奮闘する牧瀬紅莉栖の姿を描きます。

細部まで工夫を凝らした緻密な設定が魅力だった原作の、その後日談と言う事でどのような物語にしてくるのか興味がありましたが、世界的な陰謀と戦った原作と違い意外なほどミニマムな物語を持ってきました。
物語は特に紅莉栖に徹底的に寄り添い、「異変」と戦う姿を活写していきます。それはかつてのオカリンの姿とも重なっていきます。サブタイトルの「デジャヴ」は本編中のキーワードでもありますが、視聴者のこの「オカリンと重なる感覚」にも繋がっており、複雑な意味合いを持たせたかなり凝ったタイトルになっています。

もちろん重苦しいだけの物語ではなく、原作でもほとんど登場しなかったラボメン全員が集合してのパーティーのシーンなどのファンサービスもありますし、特に序盤のオカリンと紅梨栖の会話は、ダルやまゆりでなくとも「ツンデレ乙」と言いたくなる素直じゃないやり取りが繰り広げられます。

アニメ映画としての作画レベルは、充分にシナリオの面白さを担保出来るレベルではありますが、もともと動きの激しい話でもないためか、ダイナミックな動きを楽しめるシーンはほとんど無く、アニメ映画の出来を作画で判断する向きには不満を感じるかもしれません。

変わって類い稀な冴えを見せるのが音響です。セミの鳴き声、降る雨の音、コインランドリーの洗濯機、登場人物が使う携帯電話、BGMを含め緻密かつ繊細に計算された音響演出の効果が素晴らしく、オカリン役宮野真守、紅莉栖役今井麻美の凄み溢れる演技と合わせて非常に耳に良い映画です。
よほど自宅のオーディオに自信のある方以外はこれは映画館でないと味わえない部分だと思うので、是非この音響の良さも楽しんでほしいですね。

TVシリーズの後日談と言う事もあり、また原作のエピソードが映画本編中にも密接に絡んでくるため予習必須の映画ですが、実はSFスリラーとしてもラブストーリーとしてもかなり秀逸なシナリオです。できれば予習の手間を惜しまずに多くの方に観ていただきたい映画ですね。勿論原作も傑作!まだ知らない方は今から入っても遅くないですよ。


拍手[0回]

この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題 By アラン・スミシー
相変わらず、的を得た総評を支える、素晴らしい文章ですね。大袈裟ですがプロの文筆家並なんじゃないですか?
読みごたえのあり、感心しました。
DATE : 2013/05/29(Wed)23:48:03 EDIT
無題 By 小島@監督
>アラン・スミシーさん

ありがとうございます。
好きな事を好きなように書いてるだけなので、何だかえらく褒めていただいて恐縮してしまいます。
DATE : 2013/05/30(Thu)21:40:42 EDIT
/