ちゅうカラぶろぐ


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Twitterで思いっきり呟きましたし昨日の歌会でも喋ったりしたのでのでご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、この大型連休中、何の気無しに観てしまった「巨神ゴーグ」(1984年放送のロボットアニメ。原案・監督安彦良和、主演田中真弓)の第1話が余りに面白くてドハマりしてしまい、その続きが観たいばっかりにこれまで「払った対価分を楽しむ余裕が無いから」と長らく敬遠していたバンダイチャンネルの月額会員になってしまいました(笑)
実のところ私1980年代のアニメって結構抜けが多いのです。「巨神ゴーグ」もそうですが観てないタイトルがそもそも多い上に観ていた物もちゃんと全話完走できた作品というのも少なく、その頃のアニメで放送当時に全話完走出来てるのなんて「ハウス世界名作劇場」くらい。あ、「魔神英雄伝ワタル」と「魔動王グランゾート」は観てるか。でもそのくらいですね。その分鉱脈が深いと言えるかも。せっかく会員になったので「巨神ゴーグ」だけで済ませるのも何ですし、何かお薦めあったら教えてください。

こんばんは、小島@監督です。
これからしばらく勉強中のBGVはロボットアニメになりそう(笑)

さて、昨日の歌会を中座して抜けた私はセンチュリーホールへ「THE IDOLM@STER SideM GREETING TOUR 2017 ~BEYOND THE DREAM~」の名古屋公演2日目を観に行ってきました。
率直に言ってしまえば男性版アイマスのSideM、2月に開催された2ndライブも大成功を収め、アニメ化も決定した勢いそのままに4月から全国6会場7公演を行うツアーが展開されています。一番小さな会場でキャパ800と比較的小中規模の会場が多く、キャパ3,000の国際会議場センチュリーホールはその中でも最大規模。しかも何故か愛知公演だけ2デイズ。そのお陰でDay2の1公演だけとは言え激戦だったチケットをゲットすることができました。
作中登場する全15ユニット46名のキャラクターの中から各公演2~3ユニットずつ、全員がどこかしらで最低1回は出演する形で開催されるこのツアー、愛知公演Day2に出演したのは、
「DRAMATIC STARS」(仲村宗悟(天道輝役)、内田雄馬(桜庭薫役)、八代拓(柏木翼役))
「High×Joker」(野上翔(伊勢谷四季役)、千葉翔也(秋山隼人役)、白井悠介(若里春名役)、永束拓馬(冬美旬役)、渡辺紘(榊夏来役))
「神速一魂」(益山武明(紅井朱雀役)、深町寿成(黒野玄武役))の10名。この内「神速一魂」だけはゲーム立ち上げ時からいるユニットではなく後から追加されたキャラクターになります。

イベントはライブパートとトークパートの2部構成。更にライブパートは概ね3曲ごとにリーディングドラマ(朗読劇)を間に挟み、出演者の役者の顔、パフォーマーとしての顔、声優の素の顔を全て楽しめるなかなか贅沢な構成を取っていました。

セットリストで大きな驚きを以て迎えられたのは出演者たちが最初の挨拶を終えたその直後のDRAMATIC STARSによる「MOON NIGHTのせいにして」でしょう。月夜の晩に情熱的な愛をダイナミックなメロディに乗せて歌い上げるナンバーで、観客に積極的にコールを煽ってくる上に3人のポーズ一つ一つに黄色い歓声を上げさせずにはおかない艶っぽさが見事なもので一気に観客の心を鷲掴みにする様が見て取れるようでした。
さすが男性アイドルというべきか、全体的に運動量の多いパフォーマンスを魅せるアッパーなナンバーで畳みかけてくるセットリストをしており、DRAMATIC STARSに限らずHigh×Jokerも5人ユニットの特性を活かしたステージをフルに使った大きなパフォーマンスが目を引きますし、デュオである神速一魂も「番長キャラ」という作中のカラーを前面に押したワイルドな振り付けを2人がまさに「全力疾走」という言葉が相応しいパワフルなダンスで観る者を虜にします。
セットリストは合間に差し挟まれるリーディングドラマの展開に即したものとなっており、後輩ユニットである神速一魂が先輩ユニットのパフォーマンスに触発されて自分たちも更なる高みを目指す決意を固める、といった内容のドラマを受けライブパート終盤その神速一魂による「バーニン・クールで輝いて」でまさに最高潮に持って行く、というのはトータルで巧い構成に思えます。

イベント全体に対する感想としては「発展途上の過渡期のうねり」が持つ「熱」を強く感じるイベントでしたね。SideM全体のテーマ曲である「DRIVE A LIVE」のように既に演者と観客の呼吸がバッチリ噛み合う曲がある一方でコールなどが定まっていない曲もあったりしてスタイルが固まりきっていない部分がまだまだ強く、ただそうであるが故に演者も観客も全力でSideMという「世界」を作りあげようとしているからこそ発する荒々しい「熱」が観ていてかなり新鮮でした。
これからアニメ化なども経て多くの新たな曲が生まれるであろう一方で既存曲にも新たな意味や輝きが与えられていき、キャラクターも厚みを増し、SideMという世界が確立されていくことでしょう。そうやって磨き上げられた輝きとは違う粗く素朴な輝きはその意味で今だけのもの。

良い物を観ることができました。SideM、なかなか目が離せなくなりそうです。
取り敢えず個人的にはSideMどころかアイマス全体でも特異な位置を獲得した人物、秋月涼役三瓶由布子さんのSideMでのパフォーマンスをいつかライブで観てみたいなぁ。

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大型連休が始まり、世間的には9連休なんて方もいらっしゃるようですが私の休みはカレンダーの赤いところだけ。なので今日も普通に出勤。残業時間も長めさ!とは言え今年は普段よりは時間が取れそうで休養の傍ら久しぶりに積みゲーを崩そうかと画策中。せめて去年から滞っている「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」くらいは終わらせたい。

こんばんは、小島@監督です。
あ、あとはやっぱり映画もね(笑)「黄金週間」はもともと映画業界の言葉ですしね。

さて、今回の映画は「イップ・マン 継承」です。

1959年、英国統治下の香港。詠春拳の師父イップ・マン(ドニー・イェン)は、妻ウィンシン(リン・ホン)と息子のチン(ワン・シィ)と共に詠春拳の普及に努めつつ、熱烈な弟子入りを希望するブルース・リー(チャン・クォックワン)をかわしながらも穏やかな日々を過ごしていた。
その頃、香港は好景気に沸く一方で治安の悪化を招き無法地帯と化しつつあった。チンが通う小学校もマフィアのフランク(マイク・タイソン)の企みによって強引に地上げがなされようとしていた。
フランクは配下のサン(パトリック・タム)一派をを使い学校を襲撃させる。現場に遭遇したイップ・マンは彼らを阻止せんと奮闘するも校長(タッツ・ラウ)が拉致されようとしていた。しかしその矢先、暴漢たちの前にチンの同級生の父親であるチョン(マックス・チャン)が立ちふさがり暴漢を圧倒する。彼もまた詠春拳の達人であった。2人の詠春拳の達人の出会い。それはイップ・マンの心を試す戦いの始まりでもあった。

近年は「ローグ・ワン」や「トリプルX:再起動」などハリウッド映画への進出も華々しいドニー・イェン、その彼にとって最大のヒットとなった「イップ・マン」シリーズの3作目が現在公開されています。
実在の武術家であるイップ・マンを演じるに当たりドニー・イェンは1作目「序章」(2008年製作)の際、実際に詠春拳に入門しクランクインまでの9か月で詠春拳主席である葉準(イップ・マンの長男)から絶賛されるほどの腕前になったとか。今作でもその技の切れを遺憾なく発揮して観る者を楽しませてくれます。
なお、実在の人物をモデルにしていますがエピソードのほとんどはオリジナルストーリーで構成。その一例としては作中ではブルース・リーは弟子入りを熱望していますが史実では1959年の時点ではブルース・リーは既にイップ・マンの弟子として5年間の修業を収め彼の下を離れています。

カンフー映画は往々にしてアクション優先となり物語がアクションを断絶してしまうことも少なくないのですが、このシリーズでは物語の昂揚感と密接に結びついているのが特徴で、それは今作も変わりません。中盤のフランクことマイク・タイソンとの詠春拳VSボクシングの異種格闘戦、クライマックスのチョンとの詠春拳同士の決闘はそこまでのエピソードの積み重ねが生きた熱量の高い名場面になっています。
もちろんその熱量を維持するだけでなくさらに高めてくれるアクション演出も絶品。武術指導をユエン・ウーピン(「スネークモンキー蛇拳」監督、「マトリックス」武術監督など)が手掛け、リアリティとハッタリを高次元で融合させたバトルシークエンスが展開します。
さらに前2作から引き続き担当する川井憲次の音楽が相変わらず絶品。川井憲次のスコアは実にアジア映画との相性が良いようで、メインテーマがかかるオープニングからグッとその作品世界に引き込んでくれます。

また、ドニー・イェンはもちろんですがイップ・マンの妻ウィンシンを演じるリン・ホンと、宿敵チョンを演じるマックス・チャンの演技にも注目です。今作は物語の重心がむしろイップ・マンとウィンシン夫妻の心の機微に置かれいるのが特徴で、ある場面でイップ・マンが木人樁(もくじんとう。詠春拳の稽古道具)を打つシーンなどはその真骨頂です。
また、マックス・チャンもイップ・マンに友情を感じながらも己の野心に突き進んでいくチョンを熱演。コレが当たり役となりチョンを主役にしたスピンオフの製作が決定したほどです(日本での公開は未定)。また、来年公開予定の「パシフィック・リム」の続編への出演も決まっており、今後の躍進が期待されますね。

カンフー映画が日本ではメインストリームではなくなってしまった事もあって公開規模はそれほど大きくないのが残念ですが、「イップ・マン 継承」は紛れもなく傑作の部類に入る映画です。観終えたころ、きっとその余韻と共にあの「型」を真似してみたくなる、そんな「熱さ」を持った映画が、ここにありますよ。





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先週は休みだった日が出勤になったり代わりに出勤日が休みになったり日程的にも不安定だった上に、早めに確認すべきだったことを怠ってちょっと人に迷惑をかけてしまったりと何だか据わりの悪い1週間でした。
ただ面白いものでそれがきっかけで新しい繋がりが出来たりするので何がどう幸いするか分かりません。良い事と悪い事は結構紙一重だったりしますね。

こんばんは、小島@監督です。
まぁそうは言ってもこう上手い方向に働く事などそうホイホイ無いので複数人絡む案件の時はスケジュールの確認はちゃんとしておこう。

さて、昨日の日曜日は「THE IDOLM@STER 765 MILLION STARS First Time in TAIWAN」のライブビューイングに行ってきました。
22,23日に台北でアイドルマスターの単独海外公演が開催されました。これまで日本で言うところの「東京ゲームショー」のようなイベントにゲストとして招聘されたことはあったりしたのですが単独公演としてはこれが初めてになります。それに合わせてライブビューイングも日本だけでなく韓国と香港でも開催され特に韓国では発売開始から30分と経たずにチケット完売になったとか。自分が自覚している以上にアイマスの人気って大きいのでは?と考えてしまいます。せっかくの機会なので出来れば現地参戦したかったくらいですがさすがに時間的にも金銭的にもハードルが高かった(苦笑)

「765 MILLION STARS」という表記の通り、765プロのメンバーとミリオンライブのメンバーによる合同イベントの形を取っています。コレも実はアイマスとしてはかなり画期的で、「ミリオンライブ」という作品はもともと舞台が765プロで春香達も登場するのですがCDのリリースイベントのような小規模イベントを除いてミリオンの大型ライブではこの競演は今まで実現していなかったので、今までCDのみでしか聴けなかったオリジナルユニットでの披露が遂に実現した楽曲が数曲あり、それだけでもファンとしてはテンション上がります。

ライブは開幕の「READY!!」の後、ミリオンスターズのソロ曲メドレー、765プロのソロ曲のメドレー、その後ミリオンライブの楽曲をCDでのオリジナルユニットかそれに近い形での披露、の3段構成をそれぞれMCを挟んで展開されました。
2日間に渡り開催されたライブですが、1日目と2日目でセットリストで違うのは2曲のみ。日によってセットリストをフルチェンジすることも珍しくなくなったアイマスライブですが、ここは敢えてそうすることで敷居を下げてきた、と見るのが妥当でしょう。選曲も先鋭的でアグレッシブなナンバーや情感に強く訴えるバラードは少なめにセッティングされているのもそれを象徴しているように思えます。まあその分MCでのフリーダムぶりは半端無かったのですが(笑)

パフォーマンスでは出演者中最も背の高い横山奈緒役渡部優衣さんのダンスに引けを取らない天海春香役中村繪里子さんや、ライブ直前にインフルエンザに罹患して出演できなくなった七尾百合子役伊藤美来の代わりに僅か2日で1曲仕上げてきた如月千早役今井麻美さんなど765プロのメンバーに一日の長を感じざるを得ない部分も多かったのですが、双海亜美・真美役下田麻美さんと向こう張るほどのコミカルなパフォーマンスと顔芸(笑)を見せる大神環役稲川英理さんなどミリオン組も負けていません。これまでのイベントではほとんど見られなかった競演が見せる化学反応がどの曲からも見受けられるので観ていて新鮮な楽しさを味わえるイベントでした。

特に印象に残ったのはイベントの締めくくりに披露された「The world is all one!!」、タイトル通りの内容の曲なのですが異国の地で作品の枠を超えたメンバーでのパフォーマンスがこれまでとは違う輝きをこの曲から引き出す事に成功していました。アイマスも長いのでアニメでの使われ方やライブでのパフォーマンスでそれまでとは違う意味合いや輝きを持つ楽曲、というのもこれまでいくつか現れていますがその系譜の中に新しい1曲が加わる瞬間を目の当たりにできた印象です。

初の海外公演、セットリストだけを見ればいささか守りに入ってるようにも見えるでしょうが、その中に見える「攻め」がアイマスの新たな可能性の萌芽を感じさせてくれて、充実したライブでした。この先にどんなことを仕掛けてくるのか、今後が楽しみです。

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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
今回は割と気心の知れたメンバーが部屋に固まった事もあってか、ま~だいぶヘンテコな流れに。「キュータマダンシング」を皮切りに「熱烈ANSWER」「愛のプリズン」「レッツゴーED」が立て続くのはさすがにどうかと思いますが、ま、たまには良いか(笑)

こんばんは、小島@監督です。
どんな曲かご存じない方はいろいろ探して聴いてみよう。どれもとってもアガると同時に脱力必至さ!

さて、今回の映画は「ゴースト・イン・ザ・シェル」です。

テクノロジーの進歩により人と機械の境界線が薄れゆく未来。神経ネットに直接デバイスを接続する「電脳化」や義手・義足にロボット技術を組み込んだ「義体化」が浸透していった。
2069年、軍需企業ハンカ・ロボティクスは一人の女性の脳以外の人体組織を機械へと置き換える「義体化」に成功した。女性はその後訓練を重ね、電脳テロ犯罪を取り締まる諜報部隊「公安9課」のエージェント「少佐」(スカーレット・ヨハンソン)として事件捜査に当たっていた。
ある時、ハンカ・ロボティクスの研究員が芸者ロボットによって電脳ハックされる事件が発生。更にハンカの技術者が電脳ハックされ殺害される事件が相次いだ。現場には「クゼ」と名乗る人物からのメッセージが残されていた。公安9課を指揮する荒巻(ビートたけし)は少佐たちを招集し、クゼ捜索の命令を出す。捜査の果てに少佐がたどり着く真実とは。

1989年に士郎正宗によって発表され、95年に押井守の手によってアニメ映画化され世界中に熱狂的ファンを生んだ日本SFの金字塔「攻殻機動隊」、そのハリウッドによるリメイク版が製作・公開されました。
製作は多くのマーベル・ヒーロー映画や「GAMBA ガンバと仲間たち」(2015年製作)などコミックやゲーム原作の映像化を多く手掛けるアヴィ・アラッド。監督は「スノーホワイト」(2012年製作)で高い評価を得たルパート・サンダースが務めています。

恐らくルパート監督に原典というべきアニメ映画に強いリスペクトがあるのでしょう。アングルなども含めてアニメをほぼ完コピーしてみせたシーンが作中いくつか登場します。
また現在のVFX技術を以てより猥雑でけばけばしく表現された街のビジュアルも目を引きます。
もともと「攻殻機動隊」は「ブレードランナー」(1982年製作)などのサイバーパンクSFに見受けられるオリエンタリズムを日本的なセンスで再構築しビジュアライズした、いわば「返礼」のようなところがあり、そこから更に時を経て今度はハリウッドからまたその「答礼」が返ってくる、というのもなかなか趣深いものがありますね。

完コピーしたシーンがある一方で、物語の方は決してアニメ映画の焼き直しではなく多少距離を置いた作りになっています。アニメ映画版では少佐(というか草薙素子)はあまり内面を見せないように描かれていましたが、今作では心情描写が強調されていて、物語に対して少佐のパーソナリティの表現のベクトルがほぼ真逆を向いているような格好です。こういったところを始めとしてこの作品には多くのアニメ映画版との「ずれ」があり、そこを「味わい」と思えるか「違和感」と断ずるかでこの映画への評価が大きく変わるでしょう。私としては結構楽しめてしまいましたが根本的に受け付けない人も少なくないに違いありません。

ところで今作は面白いことに吹替版で少佐、バトー(ピルー・アスペック)、トグサ(チン・ハン)、イシカワ(ラザルス・ラストゥーエル)、クゼ(マイケル・ピット)の5人についてそれぞれ田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、小山力也とアニメと同じキャスティングがされています。これがなかなか見事な趣向で、単純に物語に入りやすくなるだけでなく「攻殻機動隊」のキーワードの一つである「ゴースト」に巧くハマっている印象を受けました。上映館が字幕版と比べて少ないのが難点ですがチョイスできるなら吹替版をお薦めしたいところですね。

実際のところ先述の「ずれ」とは別にいくつかの粗が散見され映画自体の据わりが今一つ悪いのが難点ですが、スクリーン映えする迫力のあるシーンが多く、SFアクションとしては一定水準には達していると言えるでしょう。ハリウッドがこの題材をどう料理したのか、興味のある方は是非ご覧になってみてください。


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週末、元からあった予定が無くなって期せずして思いっきり暇になってしまい、午前中から出かけて映画をハシゴしたりした後、夜は「太陽」さんに食べに行きました。ちゅうカラでの食事会以外ではあまり時間の無い状況で立ち寄ったことがあるくらいで一度ゆっくり食事しに行ってみたいと思っていたのをようやく実行した形です。
最初はしばらく一人で、時に店主と喋りながら飲んでいたのですがその内現れる数名のちゅうカラメンバー。それはさながらドラマ「相棒」に登場する小料理屋「花の里」のよう。結局彼らと割と遅い時間まで飲んでました(笑)

こんばんは、小島@監督です。
何と言うか、「あそこに行くと誰かしらいるのでは」感があるのは何か良いですね。

さて、今回の映画は「ハードコア」です。

男は見知らぬ研究室のベッドで目を覚ました。自分が誰かは思い出せず、声も出せない。目の前にいる女性は男を「ヘンリー」と呼んだ。そして自分はヘンリーの妻エステル(ヘイリー・ベネット)であるとも。エステルは語る、ヘンリーは事故に巻き込まれ左の手足を失くすほどの重傷を負い、命を救うためにサイボーグ化手術を施したと。
エステルに導かれ別の部屋へ行くと研究員たちが失われたヘンリーの声帯機能を取り付けるべく最終調整を行っていた。その時突如警報が鳴り響き研究室はエイカン(ダニーラ・コズロフスキー)と名乗る男に率いられた武装集団に襲撃される。隙を見てエステルと共に逃げ出すもののすぐに追手が現れ、エステルが連れ去られてしまった…

あるアイディアを思いつくこと、それを実行に移すこと、そして完成にこぎつけることには決定的な差があります。ましてそれが斬新なものであれば尚更その壁は厚いです。ですがその壁を乗り越えた時、新たな地平を開拓した者としてその歴史に名を残せる事になります。

なんと全編主観映像のみで展開する、異色のアクション映画の登場です。ハンドカメラや部屋に据え付けた監視カメラなどの単一のアングルで構成された映画を「POV(Point of View)」映画と呼びますが、ここに来てその極北と呼ばれることになりそうな映画が誕生しました。
アクションカムの代名詞ともいえる「GoPro」の全面協力を取り付けたこの映画では銃撃戦だろうがクロスファイトだろうがカーチェイスだろうが、果てはパルクールまでも全て主観で展開されます。
「全編主観」という点だけなら実は「湖中の女」(1946年製作)のような前例もあるのですが、ここまで激しいアクションは映画史上初と言えるでしょう。
その映像スタイルから当然「ハーフライフ」や「コール・オブ・デューティ」のようなFPSゲームからの影響も見受けられるため、こういったゲームに親しんだ方にはニヤニヤしてしまうシーンやシチュエーションも多いのではないでしょうか。

全編パンクな雰囲気なので勢い任せに作っているように見えがちですが実は相当繊細に計算されて作られているのが分ります。相手を殴りつけるにしろ銃を構えて撃つにしろちゃんと必ずその両手が見えるように(主人公が何をしているかが観客に伝わるように)しているのもその表れでしょう。恐らく俯瞰で観れば本来の構えよりこの映像の構えは腕が少し高い位置に来ているはずです。パッと見で分かるもの分からないもの含めて山ほどの工夫が施されているのが十分に画面から伝わってきます。その他単調になりがちな画面から飽きさせないようにするためのアイディアもこれでもかと盛り込まれています。
監督イリヤ・ナイシュラーは一つのアイディアを1本の長編映画にまとめ上げるために最大限の努力を怠らなかったその成果の結実と言って差し支えありません。

この映画の欠点、というか注意点としてその映画の特色から仕方ないのですが、ブレの激しいシーンが多いため3D酔いしやすい人にはお薦めできません。それでも興味があるという方は敢えてソフト化を待って自宅で鑑賞するようにした方が良いでしょう。また結構盛大に人の腕やら頭やら吹っ飛ぶのでグロテスクな映像に耐性が低い人も少々厳しいでしょう。
この辺りに問題の無い方には是非この唯一無二の映画を味わっていただきたいところですね。この新鮮でクリエイティビティな映像体験はきっと強烈な印象を残してくれることでしょう。何と言ってもこの映画、主人公は「あなた」なのですから。

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先週ようやく呼称変更の手続きが終了し、私が現在持っている資格が「ワインアドバイザー」から正式に「ソムリエ」へと変更になりました。「どう違うの?」とお思いの方も多いでしょうが、単純に人に説明するのが一気に楽になりますね(笑)
ただ私はあくまで現状裏方専門で人前でサービスする経験が絶対的に不足しているので今後はその辺も課題の一つになりますね。名前負けしないように研鑽を積んで行かないと。

こんばんは、小島@監督です。
ちなみに現在の日本ソムリエ協会会長が田崎真也なので私のソムリエ認定証には必然的に彼のサイン入り。フフフ。

さて、今回の映画は「パリ、恋人たちの影」です。

ドキュメンタリー映画を製作しているがなかなか芽が出ずにいるピエール(スタニスラル・メラール)と、同じ目標を持つことこそ愛と信じ自身の夢を諦めて夫の映画製作を献身的に支える妻マノン(クロティルド・クロー)。しかし映画製作はなかなか軌道には乗らず、二人の気持ちはすれ違いを見せていく。
ある日ピエールは撮影所で研修生のエリザベット(レナ・ポーガム)と出会った。2人の距離はすぐに縮まっていき、肉体を重ねるようになるまでにそう時間は掛からなかった。
エリザベットはピエールに妻がいることを知りながら関係を続けるが、ピエールの私生活を知りたい欲求に抗えずある時彼の後を付けていくが、妻と談笑するピエールの姿を見て寂しげに立ち去るのだった。
「これが男というもの」と身勝手に自嘲しながら、ピエールはマノンともエリザベットとも関係を続ける。
しかしある時、エリザベットは偶然カフェでマノンが男と密会しているところを目撃してしまう。迷った末にエリザベットはピエールにそのことを伝えることにするのだが…

プライドが高く自意識過剰気味の男と盲目的に男を愛する女。しかしその愛に亀裂が走って…という、余りと言えば余りにありふれたこんな題材も、撮る人が撮ると変わるなぁと思わされてしまう、そんな恋愛映画の佳作です。
監督はフィリップ・ガレル。1960年代から精力的に作品を発表し活躍を続けるフランス映画の巨匠です。シンプルな筋立ての中に複雑で重厚な感情の交錯を描き出して見せていきます。ピエールが撮ろうとしているドキュメンタリー映画が2人の関係をほつれも繕いもするそのシナリオ運びも巧みです。
後で知ったのですが、この映画、技術的に失敗したいくつかのカットを除いては全て1テイクのみで撮られたそうです。それでこういう映画を作り上げられるということはスタッフも俳優も相当な熟練度を要した事でしょう。

そんなこの映画について語るには撮影監督であるレナード・ベルタの功績についても見逃すわけには行きません。全編をモノクロで撮影されたこの映画のあらゆるショットのアングル、ライティングが何かもう完璧の一言。こんなただただ厄介で面倒くさい恋愛話が何でこうカッコ良く見えてしまうのか不思議でしょうがないのですが、それこそ映画冒頭でピエールがバゲットをただモシャモシャ食べてるだけのシーンが無駄にカッコいいくらいです。
そしてどんな愁嘆場も何だか似合ってしまう、物語の舞台であるパリの街の存在感も捨てがたいものがあります。

正直言ってこの映画、あるカップルのこじれ気味の恋愛劇以上の何者でもない、それ以外の要素が全く無い映画であるため、根本的に合わない人も多いと思いますが、この卓抜した映像センスには刺激を受ける人も少なくないのでは。名古屋での上映は既に終了してしまっていますが、どこかで触れる機会があるならば、トライしてみるのも一興ですよ。


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この週末、ショーグンさんの発案で「鶏火庵太陽」さんと私の共同開催みたいな形で太陽さんの料理に私が選んだワインや太陽さんとショーグンさんが選んだ日本酒を合わせてその相性を楽しんでもらう、普段とは一味違う食事会を開きました。
料理一品に対して酒を一種。ワインも日本酒も全て違うアプローチで攻めだいぶバラエティ豊かなラインナップにできたかと思います。参加者の方々にも好評だったようで何より。打ち合わせを重ねた甲斐がありましたし、こちらとしても勉強になりました。
今回は初めての試みということもあり色々と手探りだったためスポットイベント扱いではなく参加人数も10名少々と絞らせて頂きましたが、いずれはまた違う形でこういうただ騒ぐだけではない「お酒や料理を楽しむ食事会」が開けたら嬉しいです。

こんばんは、小島@監督です。
それにしても太陽さんがピンポイントに一種の日本酒に合わせるために味を調えた鍋料理はさすがに唸りました。アレができる太陽さんの腕前が凄い。

さて、今回の映画は「キングコング 髑髏島の巨神」です。

1944年、南太平洋のどこかで空戦を演じていたP51マスタングと零戦がある島に墜落。共に生き延びた2人のパイロットは決着を付けようと島で白兵戦を始めるがその最中、2人は耳を轟かす咆哮と共に「何か」を目撃した…
時は流れ1973年、泥沼の戦場となったベトナムからの撤退を決めたアメリカ。ワシントンでは特務機関モナークの上級工作員ランダ(ジョン・グッドマン)は、地球観測衛星ランドサットが捉えたある「島」の写真を手に、その調査を進言していた。ランダの進言を受け入れたホワイトハウスはベトナム・ダナンで帰還を待つばかりだったパッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)率いる第3攻撃ヘリ部隊「スカイデビルズ」に調査隊の随行・護衛を任命。一方、ランダも独自に現地ガイドとして元SASの傭兵コンラッド(トム・ヒドルストン)に随行を依頼。更に噂を聞き付けた女性フォトジャーナリストのメイソン(ブリー・ラーソン)も調査団に加わった。
一行が向かう島の名は「髑髏島」、その島で、彼等は人智を超えた存在と遭遇する…!

諸君、私は怪獣映画が好きだ。大好きだ。
隊列を並べた戦車の一斉砲撃が轟音と共に怪獣に着弾するのが好きだ。
微妙なデザインの空想科学兵器で怪獣に挑む時など心が躍る。
泣き叫ぶ群衆が必死に走るその奥で悠然と闊歩しながら咆哮を上げる怪獣の姿などもう最高だ。
兵士たちの獅子奮迅の働き虚しく都市が蹂躙されていく様はとても悲しいものだ。
諸君、私は怪獣を、地獄のような怪獣映画を望んでいる。
君たちは一体何を望んでいる?
更なる怪獣映画を望むのか?
情け容赦の無い糞のような映画を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界のラドンを殺す嵐のような映画を望むか?
「コング!コング!コング!」
よろしい、ならば怪獣だ。
だがこの暗い闇の底で十数年もの間耐え続けてきた我々にただの怪獣映画では最早足りない。
大怪獣を!一心不乱の大怪獣を!

はい、一度やってみたかった「HELLSING」のセリフのパロディをここで使ってみました。

原典となる1933年の「キングコング」や2005年製作のピーター・ジャクソン版にしろ、「キングコング」は髑髏島からの脱出劇と大都市での死闘の2段構えで構成されていたのですが、今作は髑髏島からの脱出だけで1本組み上げて作られました。次から次へと繰り出されるシチュエーションとアイディアの数々が躍動する、結果的にもうド直球のモンスター映画になっています。
ヒロインもちゃんと登場するのにロマンス的な要素はほぼ皆無で、その寄り道の無さが緊張感の高いパニック・アドベンチャー映画として高い質を獲得することに成功しました。
こういう映画では忘れちゃいけないサミュエル・L・ジャクソンが出演しているのも抜かりが無い感じでポイント高いです。不思議なくらい違うんですよ。この手の映画でこのオヤジがいるのといないのとでは。気分ってものがね!

監督のジョーダン・ポート=ロバーツはコレが初のメジャー大作だそうですが、それが功を奏しているというか、作劇などは荒っぽい部分が多いものの、ある種の無鉄砲な勢いがこの娯楽大作をより楽しい映画にするのに一役買っています。
また、この監督相当オタクっぽいというか、「地獄の黙示録」(1979年製作)や「飛べ!フェニックス」(1965年製作)などのクラシックな冒険映画や戦争映画、日本のゲームやアニメからのオマージュが多々見受けられるのもこの映画の特徴。特に後者は「ワンダと巨像」「エヴァンゲリオン」「もののけ姫」「メタルギアソリッド」「ストリートファイター2」等々の要素がそこら中に散見されるので探しながら観てみるのも楽しいでしょう。

2014年に製作された「GODZILLA」と共通の世界観を有し、2020年に公開予定の「GODZILLA vs Kong」へと繋がる「モンスター・バース」に連なる作品でもある今作は、もちろん前後作とのリンクを入れ込んでくることも抜かりなく、118分間隙間なく楽しい映画が出来上がりました。
この巨大感とスペクタクルはスクリーンで味わってこそ。気になっているのなら、ためらう理由はありません。鑑賞料金と少年ハートを握りしめて映画館へ駆け込みましょう。
そうそう、エンドクレジット後にもう1シーンあるので鑑賞の際は場内が明るくなるまでお立ちになりませんように。


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