ちゅうカラぶろぐ


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例年より早く満開になった桜の影響でこの週末の人出が凄い事に。職場の最寄り駅も間近に桜の名所があるのですが、ま~ここ数日テンションの上がった方の多いこと(笑)ハイになった人たちで人口密度の上がったいつもの駅構内はちょっと面倒くさいけどこれもまた季節の風物詩といったところでしょうか。
 
 こんばんは、小島@監督です。
 皆さんはどこかで花見しましたか?というか、今年はだいぶ早いので次の週末に照準合わせて予定組んでいた方たちはどうするのでしょう?

 さて、今回の映画は「ハーヴェイ・ミルク」です。

 1978年11月27日、サンフランシスコ市庁舎で発砲事件が起きた。それにより市長ジョージ・マスコーニと市政執行委員であったハーヴェイ・ミルクが死亡した。2人の死にサンフランシスコ市内は悲しみに包まれその死を悼む者達で市庁舎前は溢れ返った。
 ゲイ・コミュニティの権利保護運動を通して全ての社会的弱者への人権の保護を訴え続けたハーヴェイ・ミルクは何を遺したのか。関係者たちへのインタビューと本人の肉声や映像を記録したテープやフッテージと共にその生き様を追う。

 1984年に製作され、翌85年にアカデミー賞最優秀長編記録映画賞を受賞したドキュメンタリー映画です(日本では1988年に初上映)。ゲイ・コミュニティの人権運動を通じて一つのムーブメントを起こしたハーヴェイ・ミルクは伝説的な人物で、2008年には監督ガス・ヴァン・サント、ショーン・ペンの主演により「ミルク」のタイトルで劇映画化もされアカデミー賞最優秀主演男優賞と脚本賞を受賞するなど高い評価を得ています。
 近年のLGBT運動の先駆けともいえる人物という興味深い題材であると同時にドキュメンタリー映画としても傑作と名高い一本で、1988年に初上映して以後30年に渡り度々上映会やロードショーが行われおり、一度観てみたいと思っていた作品でしたが先日ようやくその機会を捕まえることが出来ました。

 10代で自身がゲイであることを自覚していたというハーヴェイ・ミルク、あるべき時代にあるべき者があるべきところに落ち着いたというべきか、1970年代初頭にサンフランシスコに移り住んでいます。サンフランシスコは1960年代後半から70年代前半に巻き起こったヒッピー(ベトナム戦争の反対運動を発端とし、既成の価値観に縛られた人間生活からの脱却を図ろうとする運動。「自然と愛と平和とセックスと自由を愛する」と主張する者が多かった)ムーブメントの発祥の地とも言われており、引き寄せられたようなところはあったのでしょう。
 映画の作中には8人の人物のインタビューが登場しますが皆ユニークな経歴と政治思考の人物であり、そういった多面性がサンフランシスコという街を表現しているようにも見えました。

 ハーヴェイ・ミルクが起こすことになるムーブメントと、狙撃事件後に起きた物事の流れ全てがキリスト教的伝統と多様性の間で揺らめく現代アメリカの縮図そのものと言えるでしょう。
 ところでその狙撃事件は当然作中でも大きく取り扱われていますが、なかなか驚かされることに事件直後(それも恐らく発生からほんの僅か数分後)にジャーナリストとカメラマンがかなり深入りした場所で撮影している映像が登場します。たまたまというよりはもともと市庁舎に常時誰かしら記者が詰めていたからではないかと思われるのですが、非常に生々しい緊迫感が漂う映像でその緊張感も見どころの一つと言えますね。

 30年以上前の作品ですが、一つ一つの事象が与える示唆は極めて今日的であり、翻訳に使わている言葉が若干古いこと以外は今観ても充分鑑賞に堪える、またそれだけの価値のある作品です。画質や音質がスクリーンで鑑賞しなければならないと思えるほどのハイレベルなものではないのでTV放送やDVDなどで機会が出来たら是非ご覧になってみてください。

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先々週くらいのブログで書いた演歌の巨匠たちが手掛けたというアイマスの新曲の試聴動画が公開されていました。
 それがコレです。

 媚びも妥協も無い超本格派来ました。イントロからして只者ではない感がバシバシ来ます。しかも巴役花井美春さん歌唱力高!何も知らずに聞いたらキャラソンとはまず思われないというか、富士そばでコロッケそば食べながら聴きたいくらい(笑)

 こんばんは、小島@監督です。
 シンデレラガールズは11月と12月にドーム公演が開催されることが既に告知されていますがそのどこかでコレが披露されるかもしれないと思うとテンション上がります。

 さて、今回の映画は「バーフバリ 王の凱旋」です。

 遥か昔のインド、そこでは大国マヒシュマティ王国が栄華を極めていた。しかし王族内では血生臭い王位継承権争いが勃発していた。国政を司る国母シヴァガミ(ラムヤ・クリシュナ)は、民を愛し民衆に慕われるアマレンドラ・バーフバリ(プラバース)を次期国王として宣言するが、ビッジャラデーヴァ(ナーサル)は息子バラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)が王位継承権争いに敗れた事を苦々しく思い、バーフバリを排斥させるべく陰謀を巡らすのだった。
 ある時シヴァガミは王位に就く前に自身の目で土地と民を見て知ってもらうべく王宮を離れるように伝える。バーフバリは忠臣カッタッパ(サティヤラージ)一人を従え王宮を旅立った。旅路の途中でバーフバリはクンタラ王国の王女デーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)と出会い恋心を抱く。バーフバリとカッタッパは素性を隠してクンタラ王国に身を寄せる事に。
 その知らせは密偵を通じバラーラデーヴァの元へも届いた。デーヴァセーナの肖像画を手に入れたバラーラデーヴァは一目で彼女を気に入り、自身の妻として迎えることでバーフバリを貶めようと画策を始めるのだった。

 本国インドで記録的な興収を叩き出したほか世界各国でヒットを飛ばし、日本でもロングラン上映が続くインド映画を先日ようやく観ることが出来ました。
 公開規模が極端に違うのでそうとは知らずに観る方がほとんどだったようなのですが、実はこれ二部作の後編。前編である「伝説誕生」と合わせ、アマレンドラとその息子のマヘンドラ(演じるのはどちらもプラバース)、二人のバーフバリの冒険とロマンスを描きます。なお本編開始前に「伝説誕生」の粗筋を紹介する映像が流れるので物語を把握するのに特に不便はありませんでしたが、より深く楽しもうと思うならやはり前編の鑑賞は必須でしょう。と言って私もまだ前編の方は観ていないのですが。

 実のところこの映画、物語の大枠そのものはオーソドックスな貴種流離譚であり奇をてらったようなところはないのですが、語り口が尋常じゃありません。特にアクションシークエンスはVFXの力を隠しもしない、笑わせようとしてやってるのかそうでないのかすら最早判別できない超絶アクロバティックなアイディアをこれでもかと大量投入した画面が展開し、異様な熱量でもってスペクタクル映画のカタルシスを盛り上げます。アクションシーンや合戦シーンの中には「十戒」(1956年製作、監督セシル・B・デミル)「ベン・ハー」(1959年製作、監督ウィリアム・ワイラー)や「乱」(1985年製作、監督黒澤明)「レッドクリフ」(2008年製作、監督ジョン・ウー)といった古今のスペクタクル映画のオマージュを感じさせるものもあるのですが、それを自己流…というかマサラ色に染め上げて無茶苦茶なスケール感でバンバン叩き付けてくるのがポイントです。

 インド映画というといきなり踊り出すミュージカル映画というイメージの強い方も多かろうと思いますが、この映画は意外にもそれは少ないです。本編中それが観られるのは一度だけ。しかしコレがあまりにブッ飛んでるのとそもそも他も大概盛り過ぎなので「物足りない」とか「イメージが違う」というようなことは先ずありません。そんなこと考えさせる余裕もないくらいの強烈な映像が奔流となって押し寄せてきます。
 この映画の欠点ですか?「濃すぎる」という以外には特に無いですよ(笑)あとは相性の問題。

 その圧倒的な熱量でもって観る者を一時非日常的な世界へと誘う、映画の「魔法」を存分に味わえる1本です。公開もまだ続いているのですが、実は既にBlu-rayも発売されていますし配信も始まっています。上映見逃したわ~という方も、是非自分の見やすいスタイルで、娯楽映画の粋を堪能してください。
 

 

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先週とあるアメリカンウイスキー醸造所に勤務している日本人の方とお話しする機会があったのですが、偶然にも私と同じ苗字だったことで思いがけず話が盛り上がりなかなか楽しい時間を過ごせました。
 その際に試飲させていただいたその醸造所のウイスキーも期待以上に美味しく、その時間も込みで鮮烈な印象を残しました。

 こんばんは、小島@監督です。
 せっかくだし自分用に1本仕入れてみてもいいかもしれない。

 さて、今回の映画は「シェイプ・オブ・ウォーター」です。

 1962年、アメリカ。1階で映画館が営業しているアパートで生活しているイライザ(サリー・ホーキンス)は、政府の研究機関で清掃員として勤務していた。声が出せないイライザにとって友人と呼べる人物は手話で会話のできる同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と隣人で画家を営むジャイルズ(リチャード・ジェンキンズ)くらいであった。
 ある日、イライザは厳重な警備のもと運び込まれたカプセルを目撃する。カプセルの中には異形の姿をした「彼」(ダグ・ジョーンズ)が捕らえられていた。奇妙だがどこか魅惑的な姿に心惹かれたイライザは翌日から密かに周囲の目を盗んで「彼」に会いに行くようになる。

 昨年ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を、今年のアカデミー賞で作品賞を獲得など賞レースを席巻したギレルモ・デル・トロ監督の新作が現在公開中です。
 筋立てだけ追えば世界のどこにでも転がっていそうなありふれた題材が、無類のクリエイターの手腕によって料理されればこれほどの未見性に満ちた作品が産まれるのかと驚かされる1本です。製作を行ったのが「FOX SEARCHLIGHT PICTURES」という20世紀FOXの中でも低予算ながら自由度の高い作品を製作するスタジオで、直近ではこのブログでも取り上げました「スリー・ビルボード」もここで製作されています。

 映画冒頭、その時代設定を「ハンサムな王子の時代が終わりを告げようとしている頃」(1962年はジョン・F・ケネディ大統領暗殺の前年であり、それを示唆しているのではと思われる)という表現で幕を上げるこの寓話は、一見「美女と野獣」を思わせる構図ではありますが、美女というには生活に疲れた中年女性と野獣と呼ぶには繊細な心の異形の半魚人が織りなす交流を中心にしながらも根底には寛容と不寛容の激突を骨太に描き出します。
 「彼」と心を通わせるイライザとその友人たちは皆マイノリティーであり、研究機関において「彼」を虐待し続けるストリックランド(マイケル・シャノン)は、反対に不寛容の象徴というところでしょう。しかし組織の中で成功する生き方しか選べないストリックランドは、単なる悪役と呼ぶにはどこか哀しい存在に映るあたりにデル・トロ監督の手腕が伺えます。
 
 これぞデル・トロというべきでしょう、醜く歪な中に「美」を感じさせる「彼」のデザインやレトロフューチャーな舞台美術、その色彩に独特のセンスが活かされ隅々に神経の行き届いた画面が全編に渡り展開し、この独特な世界観をビジュアル面でも支えます。時代設定が現代でないところもテーマが変に生々しくならない効果を生んでおり、そういう所にもセンスを感じさせますね。

 物語は様々な要素をはらみながらやがては結末へと収束していきますが、仕込まれた伏線をきっちり回収して畳み込む語り口は見事としか言いようがありません。
 しかしアカデミー賞作品賞を受賞するにはいささか「個性」が強すぎるのでないかい?という気もしますが、メキシコ出身であるギレルモ・デル・トロ監督の作品が受賞しているところ、また、メキシコを舞台とした「リメンバー・ミー」が長編アニメーション映画賞を受賞しているところも合わせて非常に政治的なメッセージを感じざるを得ない部分がありますね。深読み始めるときな臭さを感じる話ですが、単純に映画を楽しみたい場合にはこの話は忘れてください(笑)
 
 この映画はちょっぴりグロテスクなビジュアルの向こうに愛と寛容をエモーショナルにうたい上げるまさに「おとぎ話」です。パッと見は癖が強そうですが普遍的なテーマを宿したこの傑作を、どうぞ劇場で味わってみてください。
  

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先週末アイマス界隈で、あるニュースが大きな衝撃をもたらしました。
 「シンデレラガールズ」においてキャラクター一人一人にスポットを当てたシングルCDシリーズ「CINDERELLA M@STER」の新譜3枚が発表されたのですが、その3枚の内の1枚に騒然となりました。
 幼い頃から演歌に親しみ将棋をたしなむ気風の良い少女・村上巴のソロ曲、それ故恐らく演歌調の曲を持ってくるだろうと予想されていましたが、その作曲を担うのが石川さゆりの「天城越え」や川中美幸の「ふたり酒」などを手掛け現在は日本作曲家協会会長も務める弦哲也氏、作詞に岩崎宏美や小林幸子に楽曲提供している田村武也氏、編曲に北島三郎や坂本冬美、氷川きよしなど演歌や歌謡曲のアレンジを数多く手掛けた南郷達也氏という超本気の布陣。さすが演歌に強い日本コロムビア!にしたって強すぎる!
 ついでに言うと村上巴役として抜擢された声優・花井美春さんも三味線が弾けて民謡の大会で優勝したこともあるという実力の持ち主で、どうせなら普通に有線で使われても違和感の無い逸品が来てほしくなっているくらいです。

 こんばんは、小島@監督です。
 同時に発売される他の2枚も個人的に気になっているキャラクターが来ているので今回は3枚とも揃えてみても良いかも。

 さて、今回の映画は「グレイテスト・ショーマン」です。

 19世紀半ば、貧しい仕立て屋の息子として生まれたフィニアス・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、苦労の末に幼馴染のチャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚を果たすが、なかなか仕事が長続きせず「幸せにする」という約束を果たせずにいた。
 倒産した会社から持ち出した船舶登録証を担保に銀行から融資を受け博物館を設立するものの集客に結びつかず苦心していたが、普通と違うが故に日陰の生活を送っている者たちを集めたショーを企画。大ヒットを呼びこむが批評家には散々に叩かれ、保守的な市民からの反発も強い。何とか自分たちを上流社会へアピールしたいバーナムは、上流階級出身で舞台劇のプロデューサーを務めるフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)をパートナーにするべく説得にかかるが…

 19世紀に活躍した伝説的な興行師P・T・バーナム、その半生をモデルとしたミュージカル映画が公開中です。P・T・バーナムは近代的なショービジネスの祖とも言われている人物で、映画のモデルになるのもコレが初めてではなく、早いものでは1934年に製作された「曲芸団」(監督ウォルター・ラング、主演ウォーレス・ビアリー)があり、1986年にもバート・ランカスター主演で「バーナム/観客を発明した男」という伝記映画が製作されたりしています。また1952年に製作されアカデミー賞作品賞も受賞した「地上最大のショウ」にはバーナムがサーカス興行に使っていた謳い文句がタイトルに使われたりしています。
 最も「グレイテスト・ショーマン」では史実はあくまでモチーフはあくまでエッセンスとして使われているのみので、伝記映画としてあまり意識しておらず、あくまでミュージカルとして楽しむものとして製作されています。

 この映画、とにかくミュージカル映画としては楽曲のレベル、演出のアイディアとキレ、カメラワークに編集、どれを取っても最高です。これまでその出自ゆえに負い目や引け目を感じて生きてきた下層階級やマイノリティーたちが居場所を見つけそのコンプレックスを強みに変えて歌声を奏でる人生讃歌をダイナミックに描き出す語り口も含め、溢れるエモーションにイチイチ拍手をしてしまいたくなるくらいです。
 ただ、この映画面白い事にというべきか、ONとOFFの差が激しすぎるというか歌っていない時はエピソードの掘り下げの甘さや演出のキレ味の悪さが目につき、凡庸そのものなのが玉に瑕です。作中で批評家に叩かれるシーンもありますが、奇しくもこの映画も批評家たちの賛否が真っ二つに分れる作品で、確かにこの妙な作りの粗さは批判的に観る人の気持ちも分かってしまいます(苦笑)そもそも物語の主題も手あかのついた「定番」そのものですし、もしこれがミュージカル映画ではなく普通の劇映画であったなら、多くの作品が消費されていく昨今恐らくそれほど人の記憶に残ることなく埋没していくものの一つになっていたことでしょう。
 
 この映画はひとえにこの何物にも代えがたい音楽のパワーを堪能する作品であり、その迫力は映画館のスクリーンで観てこそ満喫できるというものでそういう点ではまさにエンターテインメントかくあるべしといった作品です。上映時間がさほど長くはないのも良いですし、是非とも多くの方に味わっていただきたいですね。幸いにして日本でもヒットを呼びこんだこの作品は今月下旬から「応援上映」も一部の劇場で始まるようです。私のように観ていて拍手したくなったり「ブラボー!」とか叫びたくなった方は「応援上映」でリピートしてみるのも一興だと思いますよ。

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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
 こういう事も時にはあったりするのだなというか、今回は久しぶりにお会いできた方が多く、ちょっと嬉しい気分になりました。歌会自体は昨日の疲れが残ってて本調子ではないというのにだいぶノーブレーキ騒ぎ倒すボンクラぶり。時にはこういうのもいいさ(笑)

 こんばんは、小島@監督です。
 何でそんなに疲れていたのかって?フフフ、それが今日の本題。

 一昨日の土曜、ちゅうカラメンバー10名ほどで連れ立って大阪城ホールまで「ANIMAX MUSIX 2018 OSAKA」を観に行ってきました。ついでに言うと早朝から。夜も明けきらない内に出発して午前中に現地入りする強行軍決めてきました。実は開演前にロビーイベントとしてDJブースが出されノンストップでアニソンをかけ続けるDJイベントが開催され、気の早い人達はその時点で既にボルテージがMAXに。さすがに数百人規模でノーブレーキのオタ芸をかましてる輪の中に入る気にはなれずにそこは遠巻きに見っていただけですが(笑)

 その後いよいよ始まるライブ。出演者は実に16組。沼倉愛美や大橋彩香などアイマスのイベントで生のパフォーマンスを観た事ある人が数名いましたが、大半は自分にとって「一度は観てみたかったけど今までその機会が無かった人」たちで、新鮮で熱い驚きの連続でした。多数のアーティストが競演するフェスイベントを観に行くのもなかなか無く、2年前にねんどろいどのシリーズ10周年を記念したイベントに赴いた事はありますが、万単位の観客動員を可能にする会場で、10組以上のアーティストが競演する大規模イベントとなるとコレが自分にとって事実上初鑑賞です。

 GRANRODEOでヘッドバンキングしたりPoppin' Partyの思いのほか高い技量に感心したり早見沙織の透き通るような歌声に魂が浄化されそうになったりと個々のパフォーマンスはそれだけでも充分満喫できるのですが、さすがアニソンのライブフェスというべきか各組少なくとも1曲はスクリーンにそのアニメの映像を流してパフォーマンスされるのが特徴で、特にライブ終盤、諏訪部順一のナレーション付きの映像クリップを流して始まる「Fate SELECTION」では綾野ましろの「ideal white」とシークレットゲストでもあったLiSAの「oath sign」が本編映像と共に披露されるのは実に贅沢な時間でした。

 こういったフェスのもう一つの醍醐味と言えば複数のアーティストによるコラボレーションやカバーで、個人的に大ヒットだったのは内田真礼・大橋彩香・村川梨衣のトリオによる「Q&Aリサイタル」(原曲は戸松遥。「となりの怪物くん」OP)。元々曲自体好きなところにこの3人でやってくれるとは。しかもこの日の内田真礼は淡いパステルピンクのふわりとしたデザインの衣装が最高に可愛く、何かもう全てがカワイイヤッターでした。
 更に何と言っても下野紘・鈴村健一・谷山紀章の(割と自分と年代の近い男性声優)トリオによる「Get Wild」(原曲はTM NETWORK。「CITY HUNTER」OP)と早見沙織による「恋をしたのは」(原曲はaiko。「聲の形」ED。因みに早見沙織はヒロイン西宮硝子役として主演している)は、自分にとってこの日最高の2曲で正直どちらも聴いてて涙目でした。

 途中に休憩時間を挟むものの、総演奏時間は実に6時間。14時スタートなのに終わってみれば20時過ぎという長丁場。実のところそこまで長くなるとは思わず帰りはかなりの弾丸運転をショーグンさんにお願いすることになってしまいちょっと見通しの甘さが最後に露呈する形になってしまいましたが、ライブ自体は最高の時間でした。大型フェス楽しい!
 次に行く時は予め宿泊する前提で憂いなく全力で満喫する方向で行きます(笑)

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名バイプレーヤーと呼ばれ現在放送中のものでも「バイプレーヤーズ」や「相棒」に出演するほか最近では「ぐるナイ!」などバラエティー番組にも活躍の場を広げていた俳優・大杉漣さんの訃報に文字通り言葉を失いました。
 下積みが長かったこともあってか出演作品が非常に多かった方で、脚本が良かったり製作者の熱量に感じるところがあれば自主映画や学生の卒業制作にも出演することで知られ、その人柄をしのばせるエピソードの数々が没後連日のようにTVだけでなくTwitterやSNS上で紹介されています。
 個人的に近年の作品で印象深かったのは「シン・ゴジラ」の大河内総理もそうですが、それ以上に「仮面ライダー1号」の地獄大使ですね。ラスト近く、ボロボロになった体でかつての宿敵である本郷猛に切実に最後の決着を望む姿に痺れるような感覚が走ったのを覚えています。

 こんばんは、小島@監督です。
 本当に、惜しい方を亡くしました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 さて、今回の映画は「マンハント」です。

 大阪。製薬会社の顧問弁護士を務めるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)は、会社主催のパーティーの翌朝、殺人事件に巻き込まれた。自宅のベッドで目覚めると、前夜に自身を誘惑した社長秘書・田中希子(TAO)が死体となって横たわっていたのだ。警察に通報するが、やってきた浅野警部(トクナガクニハル)に犯人と決めつけられ挙句に殺されかけるが間一髪で逃走に成功。しかし重要指名手配犯として追われることになってしまう。
 浅野が大阪中に包囲網を敷いてドゥ・チウの捜索に当たる中、同じ捜査1課の警部である矢村(福山雅治)は、独自の推理でドゥ・チウの逃走先を探り当て、接触に成功するのだが…

 ハードボイルドや社会派ミステリの名手として数多くの作品を発表した西村寿行。その小説を原作に1976年に監督佐藤純彌、高倉健主演で映画化され大ヒットを博した「君よ憤怒の河を渉れ」、それを香港映画の第一人者であるジョン・ウーの手で日中合作としてリメイクされたのがこの「マンハント」です。
 「君よ憤怒の河を渉れ」は日本公開から3年後の1979年に中国で「追捕」のタイトルで公開されました。実はこれは1966年から約10年間に渡って中国を席巻した「プロレタリア文化大革命」、いわゆる「文革」の終結後初めて公開された外国映画であり、冤罪によって追われる高倉健演じる主人公・杜丘(読みはもりおか。ちなみにその中国読みがドゥ・チウである)の姿に自身を重ね多大な共感を呼び述べ観客動員数は8億人に達したとも言われるほどの大ヒットとなり、高倉健は中国にとっても神格視されるほどのスター俳優となりました。
 「マンハント」の監督を務めたジョン・ウーも若き日に高倉健主演作を観て感銘を受けた一人で、高倉健に生前度々出演のオファーを行っていましたが遂に実現には至らず、高倉健の主演作を自身の手でリメイクする形でそのリスペクトを表現したのが今作になります。

 さて、だいぶ前置きが長くなりましたがそんな今作の出来栄えはと言えば、ジョン・ウー監督、ノーブレーキが過ぎるというか、自身のテイストを前面に出し過ぎです(笑)
 近年は「レッドクリフ」(2008年)や「太平輪」(2014年・日本未公開)など歴史大作が多いジョン・ウーですが、以前は「男たちの挽歌」(1986年)や「フェイス/オフ」(1997年)などアクション色の強いフィルムノワールが多く、その作品中では良く「2丁拳銃」と「互いに背中を預けながらガンファイトする2人の男」が登場するほか、作中どこかでほぼ必ず「白い鳩」が飛ぶことが一種のトレードマークとなっているのですが、今作では十数年ぶりにそれらが全部盛りになっています。開幕早々漁港の映像をバックに「君よ憤怒の河を渉れ」のテーマ曲であった「孤独の逃亡」が流れるそのショットから全編に渡り噴射されるくどいくらいに濃厚なジョン・ウーテイストは、初見の方にはかなりキツいんじゃないでしょうか(苦笑)

 全編日本ロケを敢行し、堂島川での水上バイクチェイスなど大阪の街のど真ん中で良くこんな映像撮れたなと感心するようなアクションがバンバン登場する一方で物語は恐らく撮影中に度々シナリオを加筆改稿したのではと思えるほどに支離滅裂なので骨太なサスペンスを求めて観に行くと痛い目を見ます。ですがその辺何もかも織り込み済みで鑑賞するなら最高に熱くて楽しい2時間が待っています。

 この映画、はっきり言って私のように2丁拳銃&白い鳩成分が枯渇したジョン・ウー作品ファンか、取り敢えず福山雅治の出演作は何だろうと全部観たい方か、ボンクラ映画スキーな方にしか全くもってお薦めできない作品です。どうせなら他の作品にした方が有意義な時間を過ごせます。ですがこれらに該当してしまう方はコレをスクリーンで堪能しないなどもったいない!どうぞこのフルスロットルなジョン・ウー・マジックに全身で浸って下さい。

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間も無くサービスが開始される「ブレイブフロンティア2」というスマホゲーム、そのPRで「ブレイブ」繋がりということで「獣電戦隊キョウリュウジャー」(2013年放送)とコラボレーションする企画を展開、というところまでは良いのですが、それでまさか主要キャスト・スタッフ再集結の新作が作られようとは!しかも続編ではなく「33.5話」と称してTVシリーズの只中の物語を1本、まるっと30分というフル尺で!謎の本気ぶりに震えるぞハート。出演声優たちが結構フリーダムにアドリブを重ねるところもTVシリーズそのままのノリで、心底楽しい1本でした。こういうのがいきなり来たりするから油断できないわ~

 こんばんは、小島@監督です。
 「キョウリュウジャー」はここ10年くらいのスーパー戦隊の中でもグレードが高い作品なので普段戦隊ものは見ないという方にもお薦めしたい。

 さて、今回の映画は「スリー・ビルボード」です。

 ミズーリ州の田舎町エビング。そこで暮らすミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンド)は7か月前に娘を何者かにレイプされて殺された。一向に進展しない捜査に業を煮やしたミルドレッドは、「迷ったヤツかボンクラしか通らない」という町はずれの寂れた道に3枚の古ぼけた広告看板がある事に気づき、看板の所有者であるエビング広告社のレッド(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)と1年間の契約を交わし、ある広告を掲示した。
 その広告はパトロール中にそれを発見したディクソン巡査(サム・ロックウェル)からウィロビー署長(ウディ・ハレルソン)へと伝えられ、翌日2人は広告社へ看板の取り外しを求めに行くがレッドは「法的には問題ない」と取り合わない。そしてTVの取材が入ったことで看板は街中にその存在が知られるようになり、住民に大きな波紋を投げかけることになるのだった。

 舞台作家としてそのキャリアをスタートし、映画にそのフィールドを移して以降も「セブン・サイコパス」(2012年製作、主演ウディ・ハレルソン)などユニークな作品で高い評価を集める劇作家マーティン・マクドナー。その最新作は、3枚の広告看板を通して悲劇と喜劇の境界線で激情に突き動かされた人間たちの愚かさや哀しさを描き出すヒューマンドラマです。

 物語の中心にいるのは、娘を殺された怒りを広告看板という形で表現し、更に街中の人間にも不敵な言葉を投げるミルドレッド、黒人やマイノリティを敵視し暴力をふるうなど問題行動の多いディクソン巡査、篤実な人柄で住民の信頼を集めるものの末期ガンに侵され余命僅かなウィロビー署長の3人。それぞれに陰影の深い人物造形をしていて類型的でないのが印象的です。特に他者に対して攻撃的なミルドレッドとディクソン巡査が抱える「弱さ」が物語にどのように作用しているかは注意して鑑賞してください。3人を演じるフランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンら名優の演技も注目です。

 この作品は、物語が展開する「場所」もポイントです。主舞台であるエビングは架空の街ですが、「Three Billboards Outside Ebbing,Missouri」と原題にあるように映画冒頭でエビングがミズーリ州にあることが強調されます。
 アメリカ中西部に位置するミズーリ州は人種構成が全米の比率と極めて近く、また保守派や中道派の有権者が多く、わずかな例外を除いて100年以上ここで選出された候補が大統領に選ばれているためにその趨勢を占うのにも重要な意味を持つ州で、いわば全てにおいて平均的であり、それは即ち現代アメリカの「縮図」とも言えるでしょう。2014年に黒人青年が白人警官に射殺され、その後非公開審理からの大陪審で警官が不起訴になったことから抗議行動が暴行や略奪へと発展した「マイケル・ブラウン射殺事件」が起きたのもこのミズーリ州であることも無関係ではないでしょう。この物語は「不寛容」と「怒り」が渦巻き始めた現代アメリカを俯瞰しつつ、その怒りが沸点に到達したときそこからいかに平穏を取り戻していくかを描く作品です。

 結末の落としどころなどちょっと玄人好みではありますが示唆と寓意に富んだ優れたシナリオと名優たちの演技が織りなす力作。続編やシリーズ流行りと言われるハリウッドでもふと見渡せばこんな力のある作品が生み出せるのかとそのすそ野の広さと底の厚さに唸らされる映画です。
冷たく突き放すような厳しさの中に陽だまりのような優しさを持ったその味わいを、どうぞ堪能してみてください。

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