ちゅうカラぶろぐ


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先週とあるアメリカンウイスキー醸造所に勤務している日本人の方とお話しする機会があったのですが、偶然にも私と同じ苗字だったことで思いがけず話が盛り上がりなかなか楽しい時間を過ごせました。
 その際に試飲させていただいたその醸造所のウイスキーも期待以上に美味しく、その時間も込みで鮮烈な印象を残しました。

 こんばんは、小島@監督です。
 せっかくだし自分用に1本仕入れてみてもいいかもしれない。

 さて、今回の映画は「シェイプ・オブ・ウォーター」です。

 1962年、アメリカ。1階で映画館が営業しているアパートで生活しているイライザ(サリー・ホーキンス)は、政府の研究機関で清掃員として勤務していた。声が出せないイライザにとって友人と呼べる人物は手話で会話のできる同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と隣人で画家を営むジャイルズ(リチャード・ジェンキンズ)くらいであった。
 ある日、イライザは厳重な警備のもと運び込まれたカプセルを目撃する。カプセルの中には異形の姿をした「彼」(ダグ・ジョーンズ)が捕らえられていた。奇妙だがどこか魅惑的な姿に心惹かれたイライザは翌日から密かに周囲の目を盗んで「彼」に会いに行くようになる。

 昨年ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を、今年のアカデミー賞で作品賞を獲得など賞レースを席巻したギレルモ・デル・トロ監督の新作が現在公開中です。
 筋立てだけ追えば世界のどこにでも転がっていそうなありふれた題材が、無類のクリエイターの手腕によって料理されればこれほどの未見性に満ちた作品が産まれるのかと驚かされる1本です。製作を行ったのが「FOX SEARCHLIGHT PICTURES」という20世紀FOXの中でも低予算ながら自由度の高い作品を製作するスタジオで、直近ではこのブログでも取り上げました「スリー・ビルボード」もここで製作されています。

 映画冒頭、その時代設定を「ハンサムな王子の時代が終わりを告げようとしている頃」(1962年はジョン・F・ケネディ大統領暗殺の前年であり、それを示唆しているのではと思われる)という表現で幕を上げるこの寓話は、一見「美女と野獣」を思わせる構図ではありますが、美女というには生活に疲れた中年女性と野獣と呼ぶには繊細な心の異形の半魚人が織りなす交流を中心にしながらも根底には寛容と不寛容の激突を骨太に描き出します。
 「彼」と心を通わせるイライザとその友人たちは皆マイノリティーであり、研究機関において「彼」を虐待し続けるストリックランド(マイケル・シャノン)は、反対に不寛容の象徴というところでしょう。しかし組織の中で成功する生き方しか選べないストリックランドは、単なる悪役と呼ぶにはどこか哀しい存在に映るあたりにデル・トロ監督の手腕が伺えます。
 
 これぞデル・トロというべきでしょう、醜く歪な中に「美」を感じさせる「彼」のデザインやレトロフューチャーな舞台美術、その色彩に独特のセンスが活かされ隅々に神経の行き届いた画面が全編に渡り展開し、この独特な世界観をビジュアル面でも支えます。時代設定が現代でないところもテーマが変に生々しくならない効果を生んでおり、そういう所にもセンスを感じさせますね。

 物語は様々な要素をはらみながらやがては結末へと収束していきますが、仕込まれた伏線をきっちり回収して畳み込む語り口は見事としか言いようがありません。
 しかしアカデミー賞作品賞を受賞するにはいささか「個性」が強すぎるのでないかい?という気もしますが、メキシコ出身であるギレルモ・デル・トロ監督の作品が受賞しているところ、また、メキシコを舞台とした「リメンバー・ミー」が長編アニメーション映画賞を受賞しているところも合わせて非常に政治的なメッセージを感じざるを得ない部分がありますね。深読み始めるときな臭さを感じる話ですが、単純に映画を楽しみたい場合にはこの話は忘れてください(笑)
 
 この映画はちょっぴりグロテスクなビジュアルの向こうに愛と寛容をエモーショナルにうたい上げるまさに「おとぎ話」です。パッと見は癖が強そうですが普遍的なテーマを宿したこの傑作を、どうぞ劇場で味わってみてください。
  

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先週末アイマス界隈で、あるニュースが大きな衝撃をもたらしました。
 「シンデレラガールズ」においてキャラクター一人一人にスポットを当てたシングルCDシリーズ「CINDERELLA M@STER」の新譜3枚が発表されたのですが、その3枚の内の1枚に騒然となりました。
 幼い頃から演歌に親しみ将棋をたしなむ気風の良い少女・村上巴のソロ曲、それ故恐らく演歌調の曲を持ってくるだろうと予想されていましたが、その作曲を担うのが石川さゆりの「天城越え」や川中美幸の「ふたり酒」などを手掛け現在は日本作曲家協会会長も務める弦哲也氏、作詞に岩崎宏美や小林幸子に楽曲提供している田村武也氏、編曲に北島三郎や坂本冬美、氷川きよしなど演歌や歌謡曲のアレンジを数多く手掛けた南郷達也氏という超本気の布陣。さすが演歌に強い日本コロムビア!にしたって強すぎる!
 ついでに言うと村上巴役として抜擢された声優・花井美春さんも三味線が弾けて民謡の大会で優勝したこともあるという実力の持ち主で、どうせなら普通に有線で使われても違和感の無い逸品が来てほしくなっているくらいです。

 こんばんは、小島@監督です。
 同時に発売される他の2枚も個人的に気になっているキャラクターが来ているので今回は3枚とも揃えてみても良いかも。

 さて、今回の映画は「グレイテスト・ショーマン」です。

 19世紀半ば、貧しい仕立て屋の息子として生まれたフィニアス・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、苦労の末に幼馴染のチャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚を果たすが、なかなか仕事が長続きせず「幸せにする」という約束を果たせずにいた。
 倒産した会社から持ち出した船舶登録証を担保に銀行から融資を受け博物館を設立するものの集客に結びつかず苦心していたが、普通と違うが故に日陰の生活を送っている者たちを集めたショーを企画。大ヒットを呼びこむが批評家には散々に叩かれ、保守的な市民からの反発も強い。何とか自分たちを上流社会へアピールしたいバーナムは、上流階級出身で舞台劇のプロデューサーを務めるフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)をパートナーにするべく説得にかかるが…

 19世紀に活躍した伝説的な興行師P・T・バーナム、その半生をモデルとしたミュージカル映画が公開中です。P・T・バーナムは近代的なショービジネスの祖とも言われている人物で、映画のモデルになるのもコレが初めてではなく、早いものでは1934年に製作された「曲芸団」(監督ウォルター・ラング、主演ウォーレス・ビアリー)があり、1986年にもバート・ランカスター主演で「バーナム/観客を発明した男」という伝記映画が製作されたりしています。また1952年に製作されアカデミー賞作品賞も受賞した「地上最大のショウ」にはバーナムがサーカス興行に使っていた謳い文句がタイトルに使われたりしています。
 最も「グレイテスト・ショーマン」では史実はあくまでモチーフはあくまでエッセンスとして使われているのみので、伝記映画としてあまり意識しておらず、あくまでミュージカルとして楽しむものとして製作されています。

 この映画、とにかくミュージカル映画としては楽曲のレベル、演出のアイディアとキレ、カメラワークに編集、どれを取っても最高です。これまでその出自ゆえに負い目や引け目を感じて生きてきた下層階級やマイノリティーたちが居場所を見つけそのコンプレックスを強みに変えて歌声を奏でる人生讃歌をダイナミックに描き出す語り口も含め、溢れるエモーションにイチイチ拍手をしてしまいたくなるくらいです。
 ただ、この映画面白い事にというべきか、ONとOFFの差が激しすぎるというか歌っていない時はエピソードの掘り下げの甘さや演出のキレ味の悪さが目につき、凡庸そのものなのが玉に瑕です。作中で批評家に叩かれるシーンもありますが、奇しくもこの映画も批評家たちの賛否が真っ二つに分れる作品で、確かにこの妙な作りの粗さは批判的に観る人の気持ちも分かってしまいます(苦笑)そもそも物語の主題も手あかのついた「定番」そのものですし、もしこれがミュージカル映画ではなく普通の劇映画であったなら、多くの作品が消費されていく昨今恐らくそれほど人の記憶に残ることなく埋没していくものの一つになっていたことでしょう。
 
 この映画はひとえにこの何物にも代えがたい音楽のパワーを堪能する作品であり、その迫力は映画館のスクリーンで観てこそ満喫できるというものでそういう点ではまさにエンターテインメントかくあるべしといった作品です。上映時間がさほど長くはないのも良いですし、是非とも多くの方に味わっていただきたいですね。幸いにして日本でもヒットを呼びこんだこの作品は今月下旬から「応援上映」も一部の劇場で始まるようです。私のように観ていて拍手したくなったり「ブラボー!」とか叫びたくなった方は「応援上映」でリピートしてみるのも一興だと思いますよ。

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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
 こういう事も時にはあったりするのだなというか、今回は久しぶりにお会いできた方が多く、ちょっと嬉しい気分になりました。歌会自体は昨日の疲れが残ってて本調子ではないというのにだいぶノーブレーキ騒ぎ倒すボンクラぶり。時にはこういうのもいいさ(笑)

 こんばんは、小島@監督です。
 何でそんなに疲れていたのかって?フフフ、それが今日の本題。

 一昨日の土曜、ちゅうカラメンバー10名ほどで連れ立って大阪城ホールまで「ANIMAX MUSIX 2018 OSAKA」を観に行ってきました。ついでに言うと早朝から。夜も明けきらない内に出発して午前中に現地入りする強行軍決めてきました。実は開演前にロビーイベントとしてDJブースが出されノンストップでアニソンをかけ続けるDJイベントが開催され、気の早い人達はその時点で既にボルテージがMAXに。さすがに数百人規模でノーブレーキのオタ芸をかましてる輪の中に入る気にはなれずにそこは遠巻きに見っていただけですが(笑)

 その後いよいよ始まるライブ。出演者は実に16組。沼倉愛美や大橋彩香などアイマスのイベントで生のパフォーマンスを観た事ある人が数名いましたが、大半は自分にとって「一度は観てみたかったけど今までその機会が無かった人」たちで、新鮮で熱い驚きの連続でした。多数のアーティストが競演するフェスイベントを観に行くのもなかなか無く、2年前にねんどろいどのシリーズ10周年を記念したイベントに赴いた事はありますが、万単位の観客動員を可能にする会場で、10組以上のアーティストが競演する大規模イベントとなるとコレが自分にとって事実上初鑑賞です。

 GRANRODEOでヘッドバンキングしたりPoppin' Partyの思いのほか高い技量に感心したり早見沙織の透き通るような歌声に魂が浄化されそうになったりと個々のパフォーマンスはそれだけでも充分満喫できるのですが、さすがアニソンのライブフェスというべきか各組少なくとも1曲はスクリーンにそのアニメの映像を流してパフォーマンスされるのが特徴で、特にライブ終盤、諏訪部順一のナレーション付きの映像クリップを流して始まる「Fate SELECTION」では綾野ましろの「ideal white」とシークレットゲストでもあったLiSAの「oath sign」が本編映像と共に披露されるのは実に贅沢な時間でした。

 こういったフェスのもう一つの醍醐味と言えば複数のアーティストによるコラボレーションやカバーで、個人的に大ヒットだったのは内田真礼・大橋彩香・村川梨衣のトリオによる「Q&Aリサイタル」(原曲は戸松遥。「となりの怪物くん」OP)。元々曲自体好きなところにこの3人でやってくれるとは。しかもこの日の内田真礼は淡いパステルピンクのふわりとしたデザインの衣装が最高に可愛く、何かもう全てがカワイイヤッターでした。
 更に何と言っても下野紘・鈴村健一・谷山紀章の(割と自分と年代の近い男性声優)トリオによる「Get Wild」(原曲はTM NETWORK。「CITY HUNTER」OP)と早見沙織による「恋をしたのは」(原曲はaiko。「聲の形」ED。因みに早見沙織はヒロイン西宮硝子役として主演している)は、自分にとってこの日最高の2曲で正直どちらも聴いてて涙目でした。

 途中に休憩時間を挟むものの、総演奏時間は実に6時間。14時スタートなのに終わってみれば20時過ぎという長丁場。実のところそこまで長くなるとは思わず帰りはかなりの弾丸運転をショーグンさんにお願いすることになってしまいちょっと見通しの甘さが最後に露呈する形になってしまいましたが、ライブ自体は最高の時間でした。大型フェス楽しい!
 次に行く時は予め宿泊する前提で憂いなく全力で満喫する方向で行きます(笑)

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名バイプレーヤーと呼ばれ現在放送中のものでも「バイプレーヤーズ」や「相棒」に出演するほか最近では「ぐるナイ!」などバラエティー番組にも活躍の場を広げていた俳優・大杉漣さんの訃報に文字通り言葉を失いました。
 下積みが長かったこともあってか出演作品が非常に多かった方で、脚本が良かったり製作者の熱量に感じるところがあれば自主映画や学生の卒業制作にも出演することで知られ、その人柄をしのばせるエピソードの数々が没後連日のようにTVだけでなくTwitterやSNS上で紹介されています。
 個人的に近年の作品で印象深かったのは「シン・ゴジラ」の大河内総理もそうですが、それ以上に「仮面ライダー1号」の地獄大使ですね。ラスト近く、ボロボロになった体でかつての宿敵である本郷猛に切実に最後の決着を望む姿に痺れるような感覚が走ったのを覚えています。

 こんばんは、小島@監督です。
 本当に、惜しい方を亡くしました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 さて、今回の映画は「マンハント」です。

 大阪。製薬会社の顧問弁護士を務めるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)は、会社主催のパーティーの翌朝、殺人事件に巻き込まれた。自宅のベッドで目覚めると、前夜に自身を誘惑した社長秘書・田中希子(TAO)が死体となって横たわっていたのだ。警察に通報するが、やってきた浅野警部(トクナガクニハル)に犯人と決めつけられ挙句に殺されかけるが間一髪で逃走に成功。しかし重要指名手配犯として追われることになってしまう。
 浅野が大阪中に包囲網を敷いてドゥ・チウの捜索に当たる中、同じ捜査1課の警部である矢村(福山雅治)は、独自の推理でドゥ・チウの逃走先を探り当て、接触に成功するのだが…

 ハードボイルドや社会派ミステリの名手として数多くの作品を発表した西村寿行。その小説を原作に1976年に監督佐藤純彌、高倉健主演で映画化され大ヒットを博した「君よ憤怒の河を渉れ」、それを香港映画の第一人者であるジョン・ウーの手で日中合作としてリメイクされたのがこの「マンハント」です。
 「君よ憤怒の河を渉れ」は日本公開から3年後の1979年に中国で「追捕」のタイトルで公開されました。実はこれは1966年から約10年間に渡って中国を席巻した「プロレタリア文化大革命」、いわゆる「文革」の終結後初めて公開された外国映画であり、冤罪によって追われる高倉健演じる主人公・杜丘(読みはもりおか。ちなみにその中国読みがドゥ・チウである)の姿に自身を重ね多大な共感を呼び述べ観客動員数は8億人に達したとも言われるほどの大ヒットとなり、高倉健は中国にとっても神格視されるほどのスター俳優となりました。
 「マンハント」の監督を務めたジョン・ウーも若き日に高倉健主演作を観て感銘を受けた一人で、高倉健に生前度々出演のオファーを行っていましたが遂に実現には至らず、高倉健の主演作を自身の手でリメイクする形でそのリスペクトを表現したのが今作になります。

 さて、だいぶ前置きが長くなりましたがそんな今作の出来栄えはと言えば、ジョン・ウー監督、ノーブレーキが過ぎるというか、自身のテイストを前面に出し過ぎです(笑)
 近年は「レッドクリフ」(2008年)や「太平輪」(2014年・日本未公開)など歴史大作が多いジョン・ウーですが、以前は「男たちの挽歌」(1986年)や「フェイス/オフ」(1997年)などアクション色の強いフィルムノワールが多く、その作品中では良く「2丁拳銃」と「互いに背中を預けながらガンファイトする2人の男」が登場するほか、作中どこかでほぼ必ず「白い鳩」が飛ぶことが一種のトレードマークとなっているのですが、今作では十数年ぶりにそれらが全部盛りになっています。開幕早々漁港の映像をバックに「君よ憤怒の河を渉れ」のテーマ曲であった「孤独の逃亡」が流れるそのショットから全編に渡り噴射されるくどいくらいに濃厚なジョン・ウーテイストは、初見の方にはかなりキツいんじゃないでしょうか(苦笑)

 全編日本ロケを敢行し、堂島川での水上バイクチェイスなど大阪の街のど真ん中で良くこんな映像撮れたなと感心するようなアクションがバンバン登場する一方で物語は恐らく撮影中に度々シナリオを加筆改稿したのではと思えるほどに支離滅裂なので骨太なサスペンスを求めて観に行くと痛い目を見ます。ですがその辺何もかも織り込み済みで鑑賞するなら最高に熱くて楽しい2時間が待っています。

 この映画、はっきり言って私のように2丁拳銃&白い鳩成分が枯渇したジョン・ウー作品ファンか、取り敢えず福山雅治の出演作は何だろうと全部観たい方か、ボンクラ映画スキーな方にしか全くもってお薦めできない作品です。どうせなら他の作品にした方が有意義な時間を過ごせます。ですがこれらに該当してしまう方はコレをスクリーンで堪能しないなどもったいない!どうぞこのフルスロットルなジョン・ウー・マジックに全身で浸って下さい。

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間も無くサービスが開始される「ブレイブフロンティア2」というスマホゲーム、そのPRで「ブレイブ」繋がりということで「獣電戦隊キョウリュウジャー」(2013年放送)とコラボレーションする企画を展開、というところまでは良いのですが、それでまさか主要キャスト・スタッフ再集結の新作が作られようとは!しかも続編ではなく「33.5話」と称してTVシリーズの只中の物語を1本、まるっと30分というフル尺で!謎の本気ぶりに震えるぞハート。出演声優たちが結構フリーダムにアドリブを重ねるところもTVシリーズそのままのノリで、心底楽しい1本でした。こういうのがいきなり来たりするから油断できないわ~

 こんばんは、小島@監督です。
 「キョウリュウジャー」はここ10年くらいのスーパー戦隊の中でもグレードが高い作品なので普段戦隊ものは見ないという方にもお薦めしたい。

 さて、今回の映画は「スリー・ビルボード」です。

 ミズーリ州の田舎町エビング。そこで暮らすミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンド)は7か月前に娘を何者かにレイプされて殺された。一向に進展しない捜査に業を煮やしたミルドレッドは、「迷ったヤツかボンクラしか通らない」という町はずれの寂れた道に3枚の古ぼけた広告看板がある事に気づき、看板の所有者であるエビング広告社のレッド(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)と1年間の契約を交わし、ある広告を掲示した。
 その広告はパトロール中にそれを発見したディクソン巡査(サム・ロックウェル)からウィロビー署長(ウディ・ハレルソン)へと伝えられ、翌日2人は広告社へ看板の取り外しを求めに行くがレッドは「法的には問題ない」と取り合わない。そしてTVの取材が入ったことで看板は街中にその存在が知られるようになり、住民に大きな波紋を投げかけることになるのだった。

 舞台作家としてそのキャリアをスタートし、映画にそのフィールドを移して以降も「セブン・サイコパス」(2012年製作、主演ウディ・ハレルソン)などユニークな作品で高い評価を集める劇作家マーティン・マクドナー。その最新作は、3枚の広告看板を通して悲劇と喜劇の境界線で激情に突き動かされた人間たちの愚かさや哀しさを描き出すヒューマンドラマです。

 物語の中心にいるのは、娘を殺された怒りを広告看板という形で表現し、更に街中の人間にも不敵な言葉を投げるミルドレッド、黒人やマイノリティを敵視し暴力をふるうなど問題行動の多いディクソン巡査、篤実な人柄で住民の信頼を集めるものの末期ガンに侵され余命僅かなウィロビー署長の3人。それぞれに陰影の深い人物造形をしていて類型的でないのが印象的です。特に他者に対して攻撃的なミルドレッドとディクソン巡査が抱える「弱さ」が物語にどのように作用しているかは注意して鑑賞してください。3人を演じるフランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンら名優の演技も注目です。

 この作品は、物語が展開する「場所」もポイントです。主舞台であるエビングは架空の街ですが、「Three Billboards Outside Ebbing,Missouri」と原題にあるように映画冒頭でエビングがミズーリ州にあることが強調されます。
 アメリカ中西部に位置するミズーリ州は人種構成が全米の比率と極めて近く、また保守派や中道派の有権者が多く、わずかな例外を除いて100年以上ここで選出された候補が大統領に選ばれているためにその趨勢を占うのにも重要な意味を持つ州で、いわば全てにおいて平均的であり、それは即ち現代アメリカの「縮図」とも言えるでしょう。2014年に黒人青年が白人警官に射殺され、その後非公開審理からの大陪審で警官が不起訴になったことから抗議行動が暴行や略奪へと発展した「マイケル・ブラウン射殺事件」が起きたのもこのミズーリ州であることも無関係ではないでしょう。この物語は「不寛容」と「怒り」が渦巻き始めた現代アメリカを俯瞰しつつ、その怒りが沸点に到達したときそこからいかに平穏を取り戻していくかを描く作品です。

 結末の落としどころなどちょっと玄人好みではありますが示唆と寓意に富んだ優れたシナリオと名優たちの演技が織りなす力作。続編やシリーズ流行りと言われるハリウッドでもふと見渡せばこんな力のある作品が生み出せるのかとそのすそ野の広さと底の厚さに唸らされる映画です。
冷たく突き放すような厳しさの中に陽だまりのような優しさを持ったその味わいを、どうぞ堪能してみてください。

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先週連日のように報道されていた北陸での大雪、実はそのただ中の福井市に、私行ってました。
 目的は職場での出張研修で2泊3日の予定だったのですが、高速道路は通行止めになり、国道に下りれば8号線は1,000台を超す立ち往生が発生するわで身動きが取れなくなる寸前まで行き、たまたま交差点に差し掛かったところで同行していた社長に(私を含め総勢7人で行ってました)「引き返しましょう」と提案。午前中は行く気満々だった社長も2時間で数百メートルしか進まない状況に中止を決断してくれ、その交差点で強引にUターン。何とかその日の内に家に帰りつくことが出来ました。あそこで引き返さなかったら恐らく丸3日間立ち往生してた数百台の一台になってた可能性も大きく、結構際どかったなぁと思い返すと冷や汗が出てきます。

 こんばんは、小島@監督です。
 でもできれば社長には出発前に中止を決断してほしかったかな~人間は自然には勝てませんて(苦笑)

 さて、今回の映画は「ゴッホ~最期の手紙~」です。

 投げやりな日々を過ごしていた青年アルマン・ルーラン(ダグラス・ブース)は、郵便配達人だった父ジョゼフ(クリス・オダウド)から1通の手紙を託される。それはジョゼフの友人で1年前に死んだオランダ人画家フィンセント・ファン・ゴッホ(ロベルト・グラチーク)が弟テオに宛てた生前最期の手紙であった。それをパリに住んでいるはずのテオに届けてやって欲しいという。
 渋々引き受けるアルマンだったが、その旅はやがてアルマンの中で父の友情と画家の追悼というだけではない意味を持つようになっていく。果たして不遇の画家は何故自身に銃口を向けるに至ったのか。

 大変な労力を以て製作された、非常にユニークな映像を見せるアニメーション映画が昨秋より全国順次公開中です。
 1955年に製作されその後のゴッホのイメージを定着させたとも言われる「炎の人ゴッホ」(監督ヴィンセント・ミネリ、主演カーク・ダグラス)を始めとしてフィクションにしろドキュメンタリーにしろゴッホを題材とした作品は多く、1940年代以降現在に至るまで実に800本以上が製作されていますが、「ゴッホ~最期の手紙~」はその中でもかなり異色の作品と言えるでしょう。

 ゴッホの死の真相を探る旅路を描き出すのは、何と油絵。まず俳優たちによる演技を撮影し(ショットによってグリーンバックだったりセットだったりしたそうだ)、その後その映像をベースに全ショットを油絵に描き起こしてそれを撮影しアニメ映画化するという手法を取っています。実に125人の油絵画家が描き出したその枚数1秒で12枚。総枚数62,450枚の油絵によるアニメーションです。構図にはゴッホが遺した絵画の内94点に極めて近い構図を意図的に作り出し、「ゴッホの絵が動く」という無二の映像体験を生み出しています。タイトルがパッと浮かばなくてもどこかで目にした事のある絵画たちが動いている、というのはまさに「アニメーション」の本来の意味するところである「anima(魂)」と「animate(無機物に魂が宿る)」をダイレクトに見せつけるようです。

 強すぎる映像の力ばかりに目が行きがちですが、物語の方もなかなかです。1通の手紙を通してゴッホの死の真相に迫るこの物語は、アルマンがゴッホの足跡を辿りつつ関係者に話を聞いていくという形で展開し、さながらミステリーを観ているかのよう。接した人によって「天才」と呼ばれたり「狂人」と呼ばれたりと大きく印象が違いなかなか実相を容易に掴ませず、観る者を翻弄する巧みな構成をしています。「芸術的であると同時に文学的」というのがこの映画を観た後の私の率直な印象です。

 「観る」と「読む」、感覚的な「心の旅」とも言えるアニメーションの凄みを存分に味わえる、非常に熱量の高い作品です。観る前と観た後で、きっとゴッホの作品を目にした時の印象が大きく変わる、そんな体験が待っています。是非、多くの方に味わっていただきたいですね。

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昨日の歌会に参加された皆さんお疲れ様でした。
今回は何だかとてもテンションの高い部屋になってしまい久しぶりに目いっぱい飛ばしました。初参加の方もいらっしゃったのですが初回からあんなノリで良かったんでしょうか。懲りずにまた参加していただけたら嬉しいのですが。

こんばんは、小島@監督です。
バレンタインSPということでチョコレートの交換もしましたが、それとは別に何人かの方からもチョコレートを頂きました。皆さんありがとー!

 さて、一昨日の土曜日、「THE IDOLM@STER SideM 3rdLIVE TOUR GLORIOUS ST@GE!」千葉公演初日のライブビューイングを観てきました。

 男性版アイドルマスターこと「SideM」、先月まで放送されていたアニメも好評の内に終了し勢いに乗るこのタイトルの3度目の周年ライブが4会場7公演のツアーとして開催されることとなり、その初日に当たる千葉公演が幕張メッセで行われました。

 初日の最大の特徴はSideMキャスト46名全員出演!というスケールの大きさです。開幕その全員が登場して1曲目披露となるのですが、「幕張メッセイベントホールってこんなに狭かったっけ?」と思ってしまうくらいの数の暴力に圧倒されます(笑)なかなか観られるものじゃないのでググるなどして写真付きのレポートを上げてる記事をちょっと参照していただきたいくらいです。

 私みたいにキャラをそこまでちゃんと全員把握できていない身としては「全ユニットのパフォーマンスが観られる」というのは大きな魅力で、各ユニットを満遍なく配したセットリストをしていた今回は、集大成であると同時にカタログ的とも言え、ソフト化された暁には「SideMに興味がある」という方には取り敢えずコレを投げてどれが気に入るかの入り口にすれば良いのでは?と思えてしまうくらいには現時点でのマスターピースと言って良いでしょう。

 今回ユニット曲で特に印象に残ったのはCafé Parade(神谷幸広役狩野翔、東雲荘一郎役天崎滉平、アスラン役古川慎、卯月巻緒役児玉卓也、水嶋咲役小林大紀の5人ユニット)による「Reversed Masquerade」、夜中にモンスターたちが跋扈するようなちょっぴりホラー仕立てのミュージカルのようなナンバーで、5人の声質や声量の違いを活かしたハーモニーの面白さにキレの鋭いダンスが見事で、パフォーマンスの完成度が頭一つ抜けてました。
 他にはスケールの大きな曲「Tone's Destiny」を高らかに歌い上げるAltessimo(神楽麗役永野由祐、都築圭役土岐隼一のデュオ)、間奏中に殺陣が入る(!)ことで知られるTHE 虎牙道(大河タケル役寺島惇太、牙崎漣役小松昌平、円城寺道流役濱野大輝のトリオ)のパフォーマンスを初めて観られたのも個人的には嬉しかったところ。ユニークでコミカルな振付の多いS.E.M(硲道夫役伊東健人、山下次郎役中島ヨシキ、舞田類役榎木淳弥のトリオ)は新曲でラインダンスを取り込んでいたりしてたのも楽しい。

 ただ、何より今回最大の輝きはJupiter(天ケ瀬冬馬役寺島拓篤、伊集院北斗役神原大地、御手洗翔太役松岡禎丞のトリオ)です。
 まさかの「Alice or Guilty」披露!実はこの曲は厳密には「SideM」の曲ではなくゲーム「アイドルマスター2」で765プロのライバルキャラだった頃の曲です。実に8年前からある曲なのですが、一度ライブで765プロのメンバーがカバーした事があるっきりでJupiterによる披露は今回が初めて。しかも会場は幕張。今でも「アイマス 9.18事件」とググれば当時のPたちの狂騒ぶりが伺える記事を読むことが出来るでしょう。その震源地でもあった幕張で、スクリーンには961プロの頃のJupiterのロゴまで映し出されたりして。ええ、イントロ聴いた時には吠えました(1か月ぶり今年2度目)。
 しかもそれだけでは終わらずそのまま間髪入れずにスクリーンのロゴが現在の315プロのそれに変わったかと思えばJupiterのリスタートとしての楽曲「BRAND NEW FIELD」が始まるに至っては私の心も最高潮。軽く涙目でした。

出演者数が多いにもかかわらずきめの細かな演出をしていた反動か、客席に深刻なトラブルが発生しているようでもなかったのに開演時間が20分以上遅れるなど段取りの面でいくつかの難点が見受けられるステージでしたが今後のためにもこれは必要なステップだったでしょう。今後の改善に期待するとともに、この程度のマイナスでは揺らぎもしない出演者たちのパフォーマンスのハイレベルぶりも見事なステージでした。
初日からしてコレとは実に期待の膨らむこのツアー、全部は無理でも都合の付く日くらいは追いかけてみたいところですね。

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