ちゅうカラぶろぐ


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ひょんな流れから昨日現在も劇場版が公開中の「ガールズ&パンツァー」のTVシリーズ全12話を一気見することに。劇場版が面白かったのでその内観ようとは思っていたのですが思いもよらない形でその機会が巡ってきました。
マニアックに作るならいっそこれくらいやってくれた方が清々しい、半端無い戦車へのこだわりが楽しいですね。あんこうさんチームを筆頭に様々なキャラクター達への愛着も湧いてきたので、上映期間終わる前にもう一度劇場版を観てみたいかも。大洗にもいずれ足を運んでみなければな(笑)

こんばんは、小島@監督です。
そうそう前回歌会でのじゃんけん大会でゲットしたマンゴスチン・ワインも遂に飲んでみました。
甘口かと思ったらかなりの辛口!微かにマンゴスチンの香りが残っているものの果実保有の糖分をほぼ発酵させている上に樽熟成させた造りになっているようで、ちょっと癖の強い味でしたが、たまたまあったレアチーズケーキとの相性が抜群でした(笑)

さて、今回の映画は「完全なるチェックメイト」です。

アメリカ合衆国とソビエト連邦が世界を二つに分けていた冷戦時代。1972年夏、アイスランド首都レイキャビクで一つの「戦争」が勃発していた。アメリカ代表ボビー・フィッシャー(トビー・マグワイア)とソ連代表ボリス・スパスキー(リーヴ・シュレイバー)によるチェスの世界選手権である。全24局の勝敗を以て決する世界選手権、初戦はスパスキーの勝利に終わり、その2戦目、なんとフィッシャーは会場に現れず不戦敗となった。
ニュースキャスターは煽る「フィッシャーは次に何をしでかすのか?」と。果たしてフィッシャーは対局場という「戦場」に戻れるのだろうか。

冷戦期、それは武力による全面戦争が起きない代わりにスポーツやアートなど様々な分野で米ソの、いわば「代理戦争」が起きていた時期でもあります。そんな中で開催された1972年のチェス世界選手権での戦いを軸に、ボビー・フィッシャーという一人の天才の半生を追った物語がこの映画です。
映画はまず第2局でフィッシャーが対局をボイコットしたエピソードを見せた後過去へ遡り幼いフィッシャーがチェスの才能を開花させ、早熟の天才がチェスの世界で成功していく様を描き出していきます。ま~そこで描出されるフィッシャーのめんどくさい人物像と言ったら!
重要な試合でも気に入らなければ即座に棄権し、自身の望む対局環境や法外な報酬を要求、周囲やマスコミに対して無礼な暴言を吐く傍若無人な自信家。IQ187という頭脳を持ちながら荒唐無稽な陰謀論を頭から信じ込み「盗聴されてるに違いない」と片っ端から部屋の電話を壊してしまう妄想癖。それでいて純粋なまでに正直な努力家。長くチェスの世界に君臨していたソ連を打倒すべくフィッシャーをアメリカの兵士に育てようと野心的な弁護士も近づきますが結局はフィッシャーに振り回される羽目になります。このフィッシャーをトビー・マグワイアが「鬼気迫る」と表現してもいいほどの凄みで演じ上げています。

チェスについてはルールを知っておいた方がより楽しいのは確かでしょうが、全く知らなくても楽しむのに問題無いようにきめの細かな演出がなされ頭脳と神経を限界以上にまで酷使する頂上決戦を展開します。この辺り「グローリー」(1989年製作デンゼル・ワシントン主演)、「ラスト・サムライ」(2003年製作トム・クルーズ、渡辺謙主演)などの戦争ドラマで知られる監督エドワード・ズウィックの練達の手腕によるものでしょう。

チェスの世界で成功していくほどに神経を病んでいき言動が常軌を逸していくフィッシャーを観ていると、チェスが早い段階でコンピューターに凌がれてしまった理由が何となく分かるような気がします。「何千何万と選択肢があっても正解は一つだけ」で「いかに最短最速でその正解を掴むかが重要」で「ミスるとリカバリーが難しい」なんて極めようとするならまともな神経では耐えられようはずがありませんし、それは確かにコンピューターこそが得意とする分野でしょう。

実は日本とも縁浅からぬ人物であるボビー・フィッシャー。あまり映画でも取り上げられない題材ですし、この機会に盤上の「戦争」を味わってみてはいかがでしょうか。


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