ちゅうカラぶろぐ


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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
今回5人の初参加の方に加え、普段遠方住まいでなかなか顔を出せない方も参加して実に賑やかに。
新しい方が増えるのも嬉しいですが、しばらくぶりに仲間と再会できるのも良いですね。

こんばんは、小島@監督です。
それにしても今回のお題は難しかった…率直に問われると意外になかなか出てこない。そのカテゴリに収まりそうなネタは多分山ほど抱えているような気はしますけれども(笑)

さて、今回の映画は「ムーミン谷の彗星」です。

ある朝ムーミン(声・アレクサンダー・スカルスガルド)が目を覚ますと、森の木々や川と言ったムーミン谷の全てが灰で覆われていた。物知りのジャコウネズミ(声・テレンス・スキャンメル)に聞いてみると「空から恐ろしい彗星が地球にやってくる前触れ」なのだという。それを聞いて不安を覚えるムーミンと友達のスニフ(声・マッツ・ミケルセン)。
ムーミンパパ(声・ステラン・スカルスガルド)とムーミンママ(声・キャスリーン・フィー)は彗星について調べるために2人をおさびし山の天文台へと向かわせることにした。

昨年が原作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年だった、というのもあるのでしょうか、近年再評価の機運が高まっているムーミン。今年に入ってこの作品で既に2本目の劇場用長編作品の公開です。
もっとも、3月に公開された「南の島で、楽しいバカンス」と違い今回取り上げる「ムーミン谷の彗星」は完全な新作というワケではありません。この映画は1978年にフィンランドとポーランドの共作で製作され、トーベ・ヤンソン自身も深く関わったというパペットアニメーションのTVシリーズの該当エピソードのフィルムをレストア、再編集したものです。またパンフレットによると本放送時はナレーションだけだったところを原作をベースに脚本が新たに書き起こされ各キャラクターにセリフを加えたのだそうです。

作品としては30年以上前のものですがいわゆるセルアニメに慣れた目にはコマ撮りのパペットアニメーション(パペットの素材は発泡スチロールだったとか)は結構新鮮。次第次第に近づいてくる彗星もこれがなかなかどうして禍々しくて驚きます。

灰に覆われた森に始まり、干上がって行く海や大発生するイナゴなど立て続くカタストロフの描写はムーミンの緩いビジュアルにもかかわらずジワジワと怖くなってきます。原作となったエピソードが出版されたのは1946年だったそうで、彗星はそれ自体が戦禍の暗喩、ひょっとしたらニュースや噂で広島や長崎の原爆投下を伝え聞いてそこからイメージを膨らませたのかもしれませんね。迫りくる彗星やそれに伴って現れる天災の数々に翻弄されながらひたすら家を目指すというのもどこか寓話的です。

それからこのエピソードは友人となるスナフキンやガールフレンド・スノークとの出会いも描かれます。特にスナフキンは良く知られたイメージからするとこんな言動するんだというか、キャラがまだ据わっていないような印象を受けるのも興味深いです。
もっとも再構築されているとはいえベースが30年以上前の作品なのでどうしても近年の作品と比べると語り口のテンポが違うように感じられるのは致し方ないところですね。

ところでこの作品、劇場公開の真っ最中ですが実は既にDVDがリリースされています。劇場上映されているのは字幕のみですが、DVDの方では吹き替えも収録されていて1990年から2年間にわたり放送されていたアニメシリーズ「楽しいムーミン一家」のキャストが再結集しています。愛着のある方はこちらで観てみるのも一興でしょう。

何となく勢いで久しぶりに観た「ムーミン」でしたが、大人になったらなったで大人ならではの見方・読み方ができるようになってそれはそれで新しい発見があって楽しめました。時にはこういう物に触れてみるのも良いですね。

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