今日の書き出しを昨日の歌会の事にしようか、昨日最終回を迎えた「ドキドキ!プリキュア」の話にしようか考えていた矢先に声優・永井一郎さん急死の報が!「サザエさん」の波平さんや「機動戦士ガンダム」のナレーションを始め、たくさんの役を演じられ多くの人々の耳に馴染んだ方でした。つい数日前も「ハンター×ハンター」でネテロ会長を凄み溢れる演技でこちらを楽しませてくれただけに、未だその訃報が信じられません。
こんばんは、小島@監督です。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
さて、気を取り直して今回の映画はもちろん25日に公開されたばかりの「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」です。ちゃんと初日舞台挨拶(のライブビューイング)の回で観に行ってきましたよ!そのために随分前から休みを取っていたのでね!いや~グッズ販売の行列が尋常じゃなかった(笑)
数々の苦難を乗り越えて成長した765プロのアイドルたち。春香(声・中村繪理子)は大きな賞を獲得し、美希(声・長谷川明子)にはハリウッドデビューの話が舞い込み、千早(声・今井麻美)は海外レコーディングが迫っている。他のメンバーもそれぞれ着実にステップアップを果たしていた。
そんな中765プロの次なるステージとしてアリーナライブが決定。企画を進めるプロデューサー(声・赤羽根健治)と律子(声・若林直美)はライブのリーダーに春香を据え、更にスクールでアイドルを目指す候補生の少女たちをバックダンサーとして招へいする事も決定し、彼女らも呼び集めてライブに向けた練習と団結を図るため、合宿が行われることになる。
2011年下半期に放送されたTVシリーズから約2年、その続編が完全新作の劇場版として登場です。
監督の錦織敦史を始め、TVシリーズを支えたスタッフたちが再結集して素晴らしい作品を作り上げました。
ファンをにやりとさせる小ネタを随所に差し挟むセンスは健在、劇場版になった事で色使いもより繊細に、TVシリーズの特に後半で見せた天候や朝昼夜の時間を利用した情景描写の巧みさにもさらに磨きがかかり、121分という長尺を活かして1話当たり正味20分強のTVシリーズでは難しい大胆な間を演出に取り込むなど、実に見応えのある映画です。
この映画を端的に表すなら「時間と蓄積の物語」と言ったところでしょう。
TVシリーズの物語を経て765プロのメンバーは大きく成長しています。それは賞を受賞した春香のように一見して分かる様なステータス的なものだけではなく精神的なものも含まれており、作中の各キャラクターのセリフや仕草・表情の端々にそれが見て取れるようになっています。
そんな彼女たちの前にバックダンサーとしてそう言った「蓄積」の無いアイドル候補生の少女たち(GREEの「アイドルマスターミリオンライブ」のキャラクター達がゲスト出演)と出会い、物語に関わり、必然的に「先輩」としての一面をのぞかせる事でこれまでとは違う「化学反応」を起こす所がこの映画の面白さの一つになっています。
この「時間と蓄積の物語」はクライマックスに至り、更にもう一つの要素を巻き込みます。それはファン、つまり映画を観てる観客自身の「時間と蓄積」です。
クライマックスのアリーナライブのモデルになった場所がTVシリーズ終了後に大々的に行われたライブの会場であった「横浜アリーナ」である事を始めとして、様々な要素がこれまでファンとしてアイドルマスターに関わってきた者たちの記憶を刺激する要素が数多く盛り込まれ、映画そのもののクライマックスとのミックスアップが非常な感動を呼び起こします。それはまさにこれまでの集大成と呼ぶに相応しい濃密な「時間」です。
アイドルマスターはこの映画に至るまで実に9年という昨今のコンテンツ事情から考えると非常に遅いペースでの映画化です。そこに辿り着くまでの道のりも決して順風満帆ではなかった事は、早くから関わっていた者ほど実感している事でしょう。その積み上げた9年という「時間」の集大成であり、また次なる「時間」への通過点とも言えるものがクライマックスには詰まっています。
この点を考えると、この映画の主題歌が「M@STERPIECE」という、かつてアイドルマスターが一番最初にCD展開した際のシリーズ名と同じ名前をタイトルにしているのも象徴的です。
もちろん正直言って不満点も無くは無いのですが、これまでファンでいた時間(私も最早6年超!)がどれほど幸せなものであったかを再認識させてくれた点でファンムービーとしては最高に満足のいく映画だったと言えるでしょう。
実はショーグンさんを始め、既に複数回観た方の多くが「2回目の方がより面白く感じた」となかなか気になる事を言っていたので近い内もう一度観に行ってみるつもりでいます。
内容の性格上初見の方にはあまりお薦めできるものではありませんが、冒頭からエンドクレジットの粋な演出まで隅々まで製作者の愛情が詰まったこの映画、アイドルマスターに多少なりとも愛着をお持ちの方は是非とも劇場に足を運んで観て欲しい1本ですね。
こんばんは、小島@監督です。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
さて、気を取り直して今回の映画はもちろん25日に公開されたばかりの「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」です。ちゃんと初日舞台挨拶(のライブビューイング)の回で観に行ってきましたよ!そのために随分前から休みを取っていたのでね!いや~グッズ販売の行列が尋常じゃなかった(笑)
数々の苦難を乗り越えて成長した765プロのアイドルたち。春香(声・中村繪理子)は大きな賞を獲得し、美希(声・長谷川明子)にはハリウッドデビューの話が舞い込み、千早(声・今井麻美)は海外レコーディングが迫っている。他のメンバーもそれぞれ着実にステップアップを果たしていた。
そんな中765プロの次なるステージとしてアリーナライブが決定。企画を進めるプロデューサー(声・赤羽根健治)と律子(声・若林直美)はライブのリーダーに春香を据え、更にスクールでアイドルを目指す候補生の少女たちをバックダンサーとして招へいする事も決定し、彼女らも呼び集めてライブに向けた練習と団結を図るため、合宿が行われることになる。
2011年下半期に放送されたTVシリーズから約2年、その続編が完全新作の劇場版として登場です。
監督の錦織敦史を始め、TVシリーズを支えたスタッフたちが再結集して素晴らしい作品を作り上げました。
ファンをにやりとさせる小ネタを随所に差し挟むセンスは健在、劇場版になった事で色使いもより繊細に、TVシリーズの特に後半で見せた天候や朝昼夜の時間を利用した情景描写の巧みさにもさらに磨きがかかり、121分という長尺を活かして1話当たり正味20分強のTVシリーズでは難しい大胆な間を演出に取り込むなど、実に見応えのある映画です。
この映画を端的に表すなら「時間と蓄積の物語」と言ったところでしょう。
TVシリーズの物語を経て765プロのメンバーは大きく成長しています。それは賞を受賞した春香のように一見して分かる様なステータス的なものだけではなく精神的なものも含まれており、作中の各キャラクターのセリフや仕草・表情の端々にそれが見て取れるようになっています。
そんな彼女たちの前にバックダンサーとしてそう言った「蓄積」の無いアイドル候補生の少女たち(GREEの「アイドルマスターミリオンライブ」のキャラクター達がゲスト出演)と出会い、物語に関わり、必然的に「先輩」としての一面をのぞかせる事でこれまでとは違う「化学反応」を起こす所がこの映画の面白さの一つになっています。
この「時間と蓄積の物語」はクライマックスに至り、更にもう一つの要素を巻き込みます。それはファン、つまり映画を観てる観客自身の「時間と蓄積」です。
クライマックスのアリーナライブのモデルになった場所がTVシリーズ終了後に大々的に行われたライブの会場であった「横浜アリーナ」である事を始めとして、様々な要素がこれまでファンとしてアイドルマスターに関わってきた者たちの記憶を刺激する要素が数多く盛り込まれ、映画そのもののクライマックスとのミックスアップが非常な感動を呼び起こします。それはまさにこれまでの集大成と呼ぶに相応しい濃密な「時間」です。
アイドルマスターはこの映画に至るまで実に9年という昨今のコンテンツ事情から考えると非常に遅いペースでの映画化です。そこに辿り着くまでの道のりも決して順風満帆ではなかった事は、早くから関わっていた者ほど実感している事でしょう。その積み上げた9年という「時間」の集大成であり、また次なる「時間」への通過点とも言えるものがクライマックスには詰まっています。
この点を考えると、この映画の主題歌が「M@STERPIECE」という、かつてアイドルマスターが一番最初にCD展開した際のシリーズ名と同じ名前をタイトルにしているのも象徴的です。
もちろん正直言って不満点も無くは無いのですが、これまでファンでいた時間(私も最早6年超!)がどれほど幸せなものであったかを再認識させてくれた点でファンムービーとしては最高に満足のいく映画だったと言えるでしょう。
実はショーグンさんを始め、既に複数回観た方の多くが「2回目の方がより面白く感じた」となかなか気になる事を言っていたので近い内もう一度観に行ってみるつもりでいます。
内容の性格上初見の方にはあまりお薦めできるものではありませんが、冒頭からエンドクレジットの粋な演出まで隅々まで製作者の愛情が詰まったこの映画、アイドルマスターに多少なりとも愛着をお持ちの方は是非とも劇場に足を運んで観て欲しい1本ですね。
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