ちゅうカラぶろぐ


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昨日の衆院選は蓋を開ければ自民の圧勝。
勝つだろうなとは思っていたが正直これほどとは。

こんばんは、小島@監督です。
それにしても結果はともかく池上彰の選挙特番はもっとちゃんと観ておくべきだった(苦笑)
切れ味鋭いジャーナリズムは時にスリリングなエンターテインメントになる。

さて、今回の映画は今週末世間的にはクリスマスで3連休だそうなのでクリスマスにちなんだ映画をチョイス。
先だってリクエストもいただきました監督フランク・キャプラ、1946年に公開された「素晴らしき哉、人生!」(原題:It's A Wonderful Life)です。やっぱりモノクロ。
はい、まぁぶっちゃけ年末の繁忙期で最近あまり観に行けてないので公開作品で語るネタが枯渇気味なのですよ(苦笑)

翼を持たない二級天使のクラレンスは神様から絶望して今にも自殺しようとするジョージ・ベイリーの命を救う使命を受ける。
ジョージがどのような人物なのかと尋ねたクラレンスに神様はジョージの半生を語る。
カレッジを卒業後、アルバイトで貯めた金で世界旅行に出掛けようとするが父親が過労で突然他界し、父が経営していた住宅金融会社の後継を務めざるを得なくなる。
やがて幼馴染のメアリーと結婚、4人の子供に恵まれる。貧窮者に住宅を供給する事業に注力し町の人からの厚い信頼を得るようにもなる。
しかし、そんなジョージを快く思わない銀行家のポッターの奸計でクリスマスの日、ジョージは会社の資金を紛失してしまう。必死に金策に走るも失敗してしまったジョージは自暴自棄になり自殺を図ろうとする。

以前に紹介した「一日だけの淑女」同様これまたアメリカ的な良心に溢れた映画です。
監督のフランク・キャプラ自体がそのようなアメリカ的良心をずっとモチーフとして描き続けてきた監督なので、彼の持ち味とも言えますが。
主人公ジョージを演じるジェームズ・スチュワートのいかにも実直で誠実そうな風貌もこの映画の「良心」たる部分に大きな説得力を与えています。
冒頭で天使がジョージをどこかで救けに行くことが示唆されているのに、なかなか現れず、ジョージの半生を追いながらも観客にどこでどのように登場するのか期待させずにおかない語り口も魅力です。
最終的に天使が起こす奇跡が見せ場ではありますが、勿論それ以外でも見どころが多く、特にカレッジでの卒業パーティーのシーンなど「これぞアメリカ」的な青春がまさに躍動してる感じです。
終盤の雪降るクリスマスのシーンもモノクロである分余計に絵として美しくなっているシーンもあるのでクラシック映画だからと侮っていはいけません。
…もっとも、その終盤のジョージの取り乱しぶりがあまりにも飛ばし過ぎていて個人的にはちょっと引いてしまったのですが、なぁに、全体で観れば些細なモノです(笑)

クリスマスの夜、時にはこういうオールディーズな映画を楽しみながら過ごしてみるのはいかがでしょう。
…私?私は24日もがっちり出勤なのでせいぜいアイマスのクリスマス話を観ながらニヤニヤするくらいが関の山さ(苦笑)



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さすが監督 By アラン・スミシー
リクエストに応えて下さって、ありがとうございます。監督の映画情報、とても勉強になります。前回のQ(急)の話、こちらもタメになりました。「的を~♪」にばかり気を取られてましたから。
DATE : 2012/12/20(Thu)00:32:40 EDIT
無題 By 小島@監督
〉アラン・スミシーさん

こんな拙文をお褒めいただきありがとうございます。

いやぁ確かにあの「グランプリの鷹」は笑わされました。「破」の時の三百六十五歩のマーチに続いてどこまで昭和趣味なのかと(笑)
開幕のスタジオカラーのロゴの効果音が「帰ってきたウルトラマン」だったりするし、単に監督の趣味かもしれませんね。

DATE : 2012/12/21(Fri)23:47:22 EDIT
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