先月末にサービスが終了したニンテンドー3DSのeショップで、終了前に大規模なセールが行われ、私もその際結構色々買い込みました。買うだけ買って手を付けないのもアレだなと、今更3DSを起動しまずは500円でダウンロードした「ファイナルファンタジー」からトライ。何気に1作目は今まで全く触れて来なかったので新鮮な気持ちでプレイしています。本当に広大な最近の作品に比べるとどこか世界が小ぢんまりとしてるのもクラシックタイトルっぽくて良いですね。序盤の早い段階で、それもかなりの勢いで船が手に入っちゃうのにちょっと笑いましたが。
こんばんは、小島@監督です。
ファイナルファンタジーは良いけど最終セールは破格の安さに釣られて勢いで買っちゃったのがいっぱいあるのでやってみたら自分には全く合わない、というのも結構ありそう。まあ、それはそれで良いか。今更どうしようもないし(笑)
さて、今回の映画は「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」です。
フォーゴットン・レルム、そこは様々な種族やモンスターたちが生きる世界。収監されている牢獄から脱獄した盗賊のエドガン(クリス・パイン)と戦士のホルガ(ミシェル・ロドリゲス)は、娘キーラ(クロエ・コールマン)の再会と、ある目的を胸に秘め旅に出た。しかし再会したキーラはかつて自身らを罠にかけた男フォージ(ヒュー・グラント)の元に身を寄せていた。さらにその背後では赤き魔女ソフィーナ(デイジー・ヘッド)が何かの陰謀を巡らせている。エドガンとホルガはフォージとソフィーナを阻止しキーラを救い出すため仲間を探すことになる。
主人公を操作して敵を倒したり事件や依頼を解決しながらシナリオを進める「ロールプレイングゲーム」、TVゲームのジャンルとして隆盛したRPGは本来その名の通り「役割を演じる」ことを楽しむ遊びで、その始まりこそがゲームデザイナー・ゲイリー・ガイギャックスとデイヴ・アンダーソンにより1974年に生み出されたテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とされています。原点にして頂点とも言えるこのタイトルはその後のゲームのあり方に多大な影響を及ぼしました。映像化もこれが初めてではなく2001年〜2012年までに3本の映画が作られているほか、1983年にはTVアニメも製作されています。
2001年の映画は後年続編が製作されたとは言え出来栄えとしては平凡なものと言わざるを得ませんでしたが、今作はかなりの快作です。
個性的なキャラクターのアンサンブル、小気味良いテンポの語り口、それだけでもファンタジーアドベンチャーロマンとして充分なくらいですが、何となく「アライメント」(キャラクターの倫理的な属性とでも言うべきもの)を感じさせる人物造形、ゲームマスターが干渉したような気にさせる瞬間やダイスロールが成功または失敗したかな?と思わせてしまう瞬間がある展開に、原作へのリスペクトも感じさせます。
ついでに言えばコメディ映画としてのギャグの打率の異様な高さもポイントの一つ。中盤に登場して謎にセクシーを振りまく聖騎士ゼンク(レゲ=ジャン・ペイジ)と言った、出てるだけで面白い人物もいますし、このコメディとしての楽しさにどこか「インディ・ジョーンズ」や「グーニーズ」のような1980年代のアドベンチャー映画を観るような懐かしさも覚えます。吹替版では森川智之や津田健次郎、諏訪部順一と言ったベテラン陣を盛大に無駄遣いしてるのが余計に楽しい。
欠点と言えばバランスが良すぎて総合点が高すぎるが故にむしろ取っ掛かりが見えにくいという点でしょうか。お世辞にも上手いとはいえないプロモーションにその辺りが見え隠れしています。
興行成績も苦心しているようですが、これはスクリーンで観ておいた方が後でドヤ顔出来る可能性のあるタイプの作品のように思うので、気になってる方は何とか上映期間中に時間を作って観ておきましょう。
こんばんは、小島@監督です。
ファイナルファンタジーは良いけど最終セールは破格の安さに釣られて勢いで買っちゃったのがいっぱいあるのでやってみたら自分には全く合わない、というのも結構ありそう。まあ、それはそれで良いか。今更どうしようもないし(笑)
さて、今回の映画は「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」です。
フォーゴットン・レルム、そこは様々な種族やモンスターたちが生きる世界。収監されている牢獄から脱獄した盗賊のエドガン(クリス・パイン)と戦士のホルガ(ミシェル・ロドリゲス)は、娘キーラ(クロエ・コールマン)の再会と、ある目的を胸に秘め旅に出た。しかし再会したキーラはかつて自身らを罠にかけた男フォージ(ヒュー・グラント)の元に身を寄せていた。さらにその背後では赤き魔女ソフィーナ(デイジー・ヘッド)が何かの陰謀を巡らせている。エドガンとホルガはフォージとソフィーナを阻止しキーラを救い出すため仲間を探すことになる。
主人公を操作して敵を倒したり事件や依頼を解決しながらシナリオを進める「ロールプレイングゲーム」、TVゲームのジャンルとして隆盛したRPGは本来その名の通り「役割を演じる」ことを楽しむ遊びで、その始まりこそがゲームデザイナー・ゲイリー・ガイギャックスとデイヴ・アンダーソンにより1974年に生み出されたテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とされています。原点にして頂点とも言えるこのタイトルはその後のゲームのあり方に多大な影響を及ぼしました。映像化もこれが初めてではなく2001年〜2012年までに3本の映画が作られているほか、1983年にはTVアニメも製作されています。
2001年の映画は後年続編が製作されたとは言え出来栄えとしては平凡なものと言わざるを得ませんでしたが、今作はかなりの快作です。
個性的なキャラクターのアンサンブル、小気味良いテンポの語り口、それだけでもファンタジーアドベンチャーロマンとして充分なくらいですが、何となく「アライメント」(キャラクターの倫理的な属性とでも言うべきもの)を感じさせる人物造形、ゲームマスターが干渉したような気にさせる瞬間やダイスロールが成功または失敗したかな?と思わせてしまう瞬間がある展開に、原作へのリスペクトも感じさせます。
ついでに言えばコメディ映画としてのギャグの打率の異様な高さもポイントの一つ。中盤に登場して謎にセクシーを振りまく聖騎士ゼンク(レゲ=ジャン・ペイジ)と言った、出てるだけで面白い人物もいますし、このコメディとしての楽しさにどこか「インディ・ジョーンズ」や「グーニーズ」のような1980年代のアドベンチャー映画を観るような懐かしさも覚えます。吹替版では森川智之や津田健次郎、諏訪部順一と言ったベテラン陣を盛大に無駄遣いしてるのが余計に楽しい。
欠点と言えばバランスが良すぎて総合点が高すぎるが故にむしろ取っ掛かりが見えにくいという点でしょうか。お世辞にも上手いとはいえないプロモーションにその辺りが見え隠れしています。
興行成績も苦心しているようですが、これはスクリーンで観ておいた方が後でドヤ顔出来る可能性のあるタイプの作品のように思うので、気になってる方は何とか上映期間中に時間を作って観ておきましょう。
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