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ちゅうカラぶろぐ


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職場からの指示で週3勤になり、余裕のある時間が増えました。自分から申請した休みではないしコロナ禍で仕事そのものが減少している結果の状況なのと職場からのメールなどはちょいちょいチェックしないとまずいので妙に落ち着かない気分です。
 ま、そうは言っても観てる映画の本数とゲームのプレイ時間は増えましたがね、フフフ。

 こんばんは、小島@監督です。
 何より一番増えたのは睡眠時間だったりする(笑)

 さて、前回のハイルさんのブログにもありましたが先日声優・藤原啓治さんの訃報が流れました。2016年に病気療養を理由に一時休業に入ったものの翌年から少しずつ再開しており吹替やナレーションを中心に出演作が増え始めていた矢先だっただけに残念でなりません。個人的に特に印象深いのは「鋼の錬金術師」のマース・ヒューズ。「メタルギアソリッド」ファンとしてはシギントも忘れ難いところですね。そこで今回は彼を偲んでその演技の粋を味わえる1本をご紹介。「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」です。

 しんのすけ(声・矢島晶子)と連れ立ちロボットアニメの映画を観たひろし(声・藤原啓治)は、その帰り道しんのすけにせがまれて肩車をした際にギックリ腰になってしまった。よろめきながら病院に向かうも日曜日なので休診。絶望的な気持ちになるが突如現れた美女に誘われマッサージを兼ねたエステの無料体験を受けることに。気持ち良さに一眠りしたひろしは目が覚めた時、自身の体がロボットになっていることを知る。

 2014年に公開した劇場版で、生身とロボット2人のひろしが登場。故・藤原啓治の硬軟織り交ぜた喜怒哀楽の振り幅の大きい演技を存分に堪能できる1本です。脚本は「仮面ライダーフォーゼ」「天元突破グレンラガン」などを手掛けた中島かずき、監督はこの作品だけでなく「クレヨンしんちゃん」シリーズに長年制作進行や絵コンテなどで関与し続けている高橋渉が務めています。また高橋渉はこれが初監督作品でもあり、劇場版クレヨンしんちゃんでは後年「爆睡!ユメミーワールド大突撃」(2016年)「爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~」(2018年)でも監督を担っています。シリーズの中でも高い興行成績を誇っているほか文化庁メディア芸術祭でも優秀賞を獲得するなど批評面でも高い評価を得た作品です。

 しがない中年男の悲哀と意地、劇場版クレしんでは定番ともいえる家族愛を軸に、クレしん特有の強めの笑いをまぶしながら展開する作品です。ただこの「笑い」が曲者でテレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ」や往年のファミコンソフト「キン肉マン マッスルタッグマッチ」のパロディが唐突に登場する上、ゲスト声優としてコロッケが出演しているのを良いことにクライマックスではかなりの大ネタをブッ込んでくるので笑いの方向性がだいぶ昭和~平成前半。これに付いていけるか行けないかで評価がだいぶ分かれるんじゃないかという気もします。

 藤原啓治さんの演技に注目すれば、それが真骨頂を迎えるのは後半。ロボとーちゃんはひろしが改造されたわけではないことが判明し生身のひろしが帰ってきます。そこから見せる人間とロボットの相克を1人2役で文字通り「一身に」表現してみせます。この映画において笑うのも泣くのも観客の感情を揺さぶるのは全て彼が起点になっています。まさに独壇場。名優だからこそなし得る渋さが光る演技をたっぷりと堪能できます。

 真に得難い声の持ち主でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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DATE : 2024/03/23(Sat)14:09:21 EDIT
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