7月からの夏アニメの中でどういうワケだか気に入っているのが「FATE/kaleid linerプリズマ☆イリヤ」
「FATE/stay night」のスピンオフ作品なのですが、元18禁ゲーのスピンオフで魔法少女アニメとかどう見ても「なのは」の2番煎じな上にそもそも「なのは」自体も発端はパロディなのでもう何番煎じか分かったモノじゃないくらいにベッタベタな萌えアニメだというにも関わらず何故か毎週ウキウキしながら楽しみにしてる自分がいます。
大抵この手の露骨な企画はあまり好きじゃなくて、OPとEDをチェックしたら早々と切ってしまうのに今回は何故かツボにハマってしまいました。
こんばんは、小島@監督です。
密林でBlu-rayをポチってしまいそうな衝動を何とか抑え込む日々。最後まで耐えられるだろうか…(苦笑)
さて、今回はメキシコ生まれのオタク監督ギレルモ・デル・トロが贈る怪獣&ロボットアクション映画「パシフィック・リム」です。
それは太平洋の底から現れた。深海に出来た「裂け目」から高層ビル並みの大きさの怪獣が出現し、3つの都市がわずか6日で壊滅した。軍隊の総攻撃によりようやく怪獣を倒すことに成功したものの時を置いて現れる第2、第3の怪獣を前に人類はその存続の為に国家間の争いを止め団結し、その英知を結集して2人一組で操縦する人型巨大兵器「イェーガー」を開発した。
しかし人類の苦闘を嘲笑うように次々と出現する怪獣との戦いにイェーガーは苦戦を強いられていく。
そんな中、かつて怪獣「ナイフヘッド」との戦いで兄を失い戦線を離れたローリー(チャーリー・ハナム)は司令官ペントコスト(イドリス・エルバ)の強い要請を受け失意を超えて復帰する事を決意。呼び寄せられた香港基地で出会った日本人女性森マコ(菊地凜子)とコンビを組み、再びイェーガーに乗り込むことになる。
「怪獣」そして「巨大ロボット」、幼少期に日本の作品に触れて筋金入りのオタクなデル・トロ監督が、日本アニメと特撮映画への多大なリスペクトとその幼少期の夢を巨額の予算で実現してみせたような映画、それが「パシフィック・リム」です。
怪獣たちは作中でも「モンスター」ではなく「KAIJU(怪獣)」と呼ばれ、巨大ロボはAI搭載の無人兵器ではなく実際に人が乗り込む兵器として登場する様は紛れも無く日本の「怪獣映画」と「スーパーロボットアニメ」の遺伝子を受け継いでいます。
また、怪獣のデザインもハリウッドのモンスター映画に観るような蛇やクモなどの生物を基調としたデザインではなく、いわゆる怪獣映画での「着ぐるみ」を連想させる脚部や腹に重心を感じるデザインになっているのも大きな特徴です。
「イェーガー」の方のデザインもなかなかで、作中その開発時期によって第1世代機から第5世代機まで登場するのですが、世代が進むたびに洗練されたデザインになっていってその変遷が見た目で分かるようになっているのがさすがです。
物語はSF考証などあって無い様な、というか突っ込みどころがあり過ぎる展開で絶対に深く考えてはいけません(笑)。しかし非常な勢いと、それでいて「勘所」をよく知っている点、そしてどんなシーンでも画面の端々からオーラのように沸き立つ日本作品へのリスペクトのおかげで「つまらない」などとは微塵も思わない豪快でサービス精神旺盛な娯楽作品に仕上がっています。何より怪獣とイェーガーの巨大感とそれらが繰り広げる肉弾戦の迫力はスクリーンで堪能する価値充分の映像です。
そうそう俳優の演技についてもちょっとだけ。ヒロイン・マコの幼少期の役で芦田愛菜が演じてるのですが、僅かな出番ながら強烈なインパクトを観る者に与えるかなりの名演。この名演のおかげで作中のマコの言動に一つの説得力が生まれて物語の良いアクセントになっています。
「パシフィック・リム」は基本的に単純明快な娯楽作なので誰でも楽しめる映画であろうとは思いますが、何と言っても未だ心の奥に中二マインド燻る大人気ないオトナ達こそ最高に楽しめる1本です。自覚のある人、もしかしたらそうかもしれないと思ってる人はこの映画を避けて通る道はありません!さあ、今すぐ映画館へGO!
「FATE/stay night」のスピンオフ作品なのですが、元18禁ゲーのスピンオフで魔法少女アニメとかどう見ても「なのは」の2番煎じな上にそもそも「なのは」自体も発端はパロディなのでもう何番煎じか分かったモノじゃないくらいにベッタベタな萌えアニメだというにも関わらず何故か毎週ウキウキしながら楽しみにしてる自分がいます。
大抵この手の露骨な企画はあまり好きじゃなくて、OPとEDをチェックしたら早々と切ってしまうのに今回は何故かツボにハマってしまいました。
こんばんは、小島@監督です。
密林でBlu-rayをポチってしまいそうな衝動を何とか抑え込む日々。最後まで耐えられるだろうか…(苦笑)
さて、今回はメキシコ生まれのオタク監督ギレルモ・デル・トロが贈る怪獣&ロボットアクション映画「パシフィック・リム」です。
それは太平洋の底から現れた。深海に出来た「裂け目」から高層ビル並みの大きさの怪獣が出現し、3つの都市がわずか6日で壊滅した。軍隊の総攻撃によりようやく怪獣を倒すことに成功したものの時を置いて現れる第2、第3の怪獣を前に人類はその存続の為に国家間の争いを止め団結し、その英知を結集して2人一組で操縦する人型巨大兵器「イェーガー」を開発した。
しかし人類の苦闘を嘲笑うように次々と出現する怪獣との戦いにイェーガーは苦戦を強いられていく。
そんな中、かつて怪獣「ナイフヘッド」との戦いで兄を失い戦線を離れたローリー(チャーリー・ハナム)は司令官ペントコスト(イドリス・エルバ)の強い要請を受け失意を超えて復帰する事を決意。呼び寄せられた香港基地で出会った日本人女性森マコ(菊地凜子)とコンビを組み、再びイェーガーに乗り込むことになる。
「怪獣」そして「巨大ロボット」、幼少期に日本の作品に触れて筋金入りのオタクなデル・トロ監督が、日本アニメと特撮映画への多大なリスペクトとその幼少期の夢を巨額の予算で実現してみせたような映画、それが「パシフィック・リム」です。
怪獣たちは作中でも「モンスター」ではなく「KAIJU(怪獣)」と呼ばれ、巨大ロボはAI搭載の無人兵器ではなく実際に人が乗り込む兵器として登場する様は紛れも無く日本の「怪獣映画」と「スーパーロボットアニメ」の遺伝子を受け継いでいます。
また、怪獣のデザインもハリウッドのモンスター映画に観るような蛇やクモなどの生物を基調としたデザインではなく、いわゆる怪獣映画での「着ぐるみ」を連想させる脚部や腹に重心を感じるデザインになっているのも大きな特徴です。
「イェーガー」の方のデザインもなかなかで、作中その開発時期によって第1世代機から第5世代機まで登場するのですが、世代が進むたびに洗練されたデザインになっていってその変遷が見た目で分かるようになっているのがさすがです。
物語はSF考証などあって無い様な、というか突っ込みどころがあり過ぎる展開で絶対に深く考えてはいけません(笑)。しかし非常な勢いと、それでいて「勘所」をよく知っている点、そしてどんなシーンでも画面の端々からオーラのように沸き立つ日本作品へのリスペクトのおかげで「つまらない」などとは微塵も思わない豪快でサービス精神旺盛な娯楽作品に仕上がっています。何より怪獣とイェーガーの巨大感とそれらが繰り広げる肉弾戦の迫力はスクリーンで堪能する価値充分の映像です。
そうそう俳優の演技についてもちょっとだけ。ヒロイン・マコの幼少期の役で芦田愛菜が演じてるのですが、僅かな出番ながら強烈なインパクトを観る者に与えるかなりの名演。この名演のおかげで作中のマコの言動に一つの説得力が生まれて物語の良いアクセントになっています。
「パシフィック・リム」は基本的に単純明快な娯楽作なので誰でも楽しめる映画であろうとは思いますが、何と言っても未だ心の奥に中二マインド燻る大人気ないオトナ達こそ最高に楽しめる1本です。自覚のある人、もしかしたらそうかもしれないと思ってる人はこの映画を避けて通る道はありません!さあ、今すぐ映画館へGO!
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