昨日「アイドルマスターシンデレラガールズ」の6thLIVEメットライフドーム公演Day2のライブビューイングに行って来ました。シンデレラガールズ初の単独ドーム公演、出演者全員個別の衣装や更に進化した舞台演出、それらに負けない演者のパフォーマンス、3時間半ノンストップで堪能しました。ですが、今回は現地で2日間全力で満喫してきたちゅうカラメンバーが大勢いるので詳細な感想はそちらに譲ります。来月1日2日のナゴヤドーム公演で久々に両日現地参戦するのでそこでがっつり書き連ねてやりますぜフゥーハハハ。
こんばんは、小島@監督です。
それでも小早川紗枝役立花理香さんと塩見周子役ルゥ・ティンさんのデュオ「羽衣小町」による「美に入り彩を穿つ」が最高に艶やかだったことと、橘ありす役にして元AKB佐藤亜美菜さんドームで万感のセンターとなった「in fact」と道明寺歌鈴役新田ひよりさんの巫女装束風の衣装にポニーテールというスタイルが実にSo cuteだったことには触れておかねばなるまいて(笑)
さて、今回の映画は「search/サーチ」です。
デビッド・キム(ジョン・チョー)は3年前に妻を喪って以来、娘マーゴット(ミシェル・ラー)との関係がぎこちないものになっていることが悩みの種だった。ある日、デビッドのもとに「友人の家で勉強会をする」とマーゴットからのメッセージが入る。デビッドは苦い思いでそのメッセージを読むが当たり障りのないメッセージをマーゴットに返した。しかし深夜、マーゴットからの着信が入るが熟睡していたデビッドはそれに気づかなかった。そしてそれ以来、マーゴットの消息は途絶えてしまう。デビッドはあらゆる限りの手を尽くし、マーゴットの行方を探るのだが。
何と全てPC画面上のみで展開するユニークなスタイルのサスペンス・スリラーが現在公開中です。監督のアニーシュ・チャガンティはこれが長編としては初監督作ながらサンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど各所で絶賛されました。実は「全編PC画面の映画」というだけなら2014年に製作された「アンフレンデッド」(製作は「パラノーマル・アクティビティ」などを手掛けたジェイソン・ブラム)というホラー映画があるのですが、日本国内での公開規模は大きくなかったこともあって(私としてもまだ未見)知名度もさほど高くはなく、私も含め多くの方にとっては新鮮な映像体験になった事でしょう。
一種のPOV映画ともはたまた全編アドベンチャーゲーム的画面が展開するともとれる癖の強い映像が展開する作品ですが、この作品の魅力は始まってしまえばそんな画面の癖など気にならなくなるストーリーテリングにあります。マーゴット失踪後デビッドはマーゴットが利用しているSNSのアカウントを調べて履歴やフォロワーを追い、マーゴットが向かった先やその原因を突き止めようとします。その中で父は娘の思いがけない姿を知ることになっていくのですが、現代的なツールで普遍的な物語を紡ぐ、その語り口のテンポが絶妙な上に、かなり細かいところに大量の伏線が仕込んであり、それが急激な勢いで収束していく終盤のカタルシスが絶品です。決して手法に溺れることなくストーリーを語るための最善手を選び取ってみせたところがこの映画の強みです。
また、この映画のもう一つ特筆すべきポイントは主人公親子がアジア系である点です。本国アメリカでも大ヒットした「search/サーチ」は、近年多国籍なキャスティングが主流となったハリウッドで尚も残る「アジア系アメリカ人が主人公では客が取れない」という先入観を打ち砕いてみせた点で画期的な作品となりました。主要人物の8割以上がブラックアメリカンとアフリカ系で占められ鮮烈な印象を与えた「ブラックパンサー」も記憶に新しいところで、政治面ではトランプ政権の排他的な側面が強調されがちですが、一方でこういう新たな時代の萌芽を感じさせるトピックが起こるところにアメリカの複雑さと懐の深さが見え隠れします。
クリエイティビティ溢れる画面に普遍的な物語と現代的なテーゼを融合させた見事な逸品。こういうのに突然出会えてしまうから映画を観るのは止められません(笑)どうぞスクリーンでこのパワフルなエンターテインメントをご堪能してみてください。
こんばんは、小島@監督です。
それでも小早川紗枝役立花理香さんと塩見周子役ルゥ・ティンさんのデュオ「羽衣小町」による「美に入り彩を穿つ」が最高に艶やかだったことと、橘ありす役にして元AKB佐藤亜美菜さんドームで万感のセンターとなった「in fact」と道明寺歌鈴役新田ひよりさんの巫女装束風の衣装にポニーテールというスタイルが実にSo cuteだったことには触れておかねばなるまいて(笑)
さて、今回の映画は「search/サーチ」です。
デビッド・キム(ジョン・チョー)は3年前に妻を喪って以来、娘マーゴット(ミシェル・ラー)との関係がぎこちないものになっていることが悩みの種だった。ある日、デビッドのもとに「友人の家で勉強会をする」とマーゴットからのメッセージが入る。デビッドは苦い思いでそのメッセージを読むが当たり障りのないメッセージをマーゴットに返した。しかし深夜、マーゴットからの着信が入るが熟睡していたデビッドはそれに気づかなかった。そしてそれ以来、マーゴットの消息は途絶えてしまう。デビッドはあらゆる限りの手を尽くし、マーゴットの行方を探るのだが。
何と全てPC画面上のみで展開するユニークなスタイルのサスペンス・スリラーが現在公開中です。監督のアニーシュ・チャガンティはこれが長編としては初監督作ながらサンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど各所で絶賛されました。実は「全編PC画面の映画」というだけなら2014年に製作された「アンフレンデッド」(製作は「パラノーマル・アクティビティ」などを手掛けたジェイソン・ブラム)というホラー映画があるのですが、日本国内での公開規模は大きくなかったこともあって(私としてもまだ未見)知名度もさほど高くはなく、私も含め多くの方にとっては新鮮な映像体験になった事でしょう。
一種のPOV映画ともはたまた全編アドベンチャーゲーム的画面が展開するともとれる癖の強い映像が展開する作品ですが、この作品の魅力は始まってしまえばそんな画面の癖など気にならなくなるストーリーテリングにあります。マーゴット失踪後デビッドはマーゴットが利用しているSNSのアカウントを調べて履歴やフォロワーを追い、マーゴットが向かった先やその原因を突き止めようとします。その中で父は娘の思いがけない姿を知ることになっていくのですが、現代的なツールで普遍的な物語を紡ぐ、その語り口のテンポが絶妙な上に、かなり細かいところに大量の伏線が仕込んであり、それが急激な勢いで収束していく終盤のカタルシスが絶品です。決して手法に溺れることなくストーリーを語るための最善手を選び取ってみせたところがこの映画の強みです。
また、この映画のもう一つ特筆すべきポイントは主人公親子がアジア系である点です。本国アメリカでも大ヒットした「search/サーチ」は、近年多国籍なキャスティングが主流となったハリウッドで尚も残る「アジア系アメリカ人が主人公では客が取れない」という先入観を打ち砕いてみせた点で画期的な作品となりました。主要人物の8割以上がブラックアメリカンとアフリカ系で占められ鮮烈な印象を与えた「ブラックパンサー」も記憶に新しいところで、政治面ではトランプ政権の排他的な側面が強調されがちですが、一方でこういう新たな時代の萌芽を感じさせるトピックが起こるところにアメリカの複雑さと懐の深さが見え隠れします。
クリエイティビティ溢れる画面に普遍的な物語と現代的なテーゼを融合させた見事な逸品。こういうのに突然出会えてしまうから映画を観るのは止められません(笑)どうぞスクリーンでこのパワフルなエンターテインメントをご堪能してみてください。
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ここ1~2年フリマアプリ『メルカリ』を使い続けて、
売ったり買ったり売ったり買ったりを繰り返していました。
売る物はジャンル問わずにいろいろな物をですが、
買うのは主に古いレトロなゲームソフトが大半です。
あまり自分の評価は気にしていませんでしたが、
たまたま見たら、100を超えていてビックリしました。
ほぼ1週間に1回くらいは何かしらメルカリでする計算。
その大半の内容を覚えていない私ってなんなんだろう?
さて、日曜日の昼も仕事なほどに忙しい最近です。
家でのアフターもまったく満喫できずにイライラマックス!
ここらで心機一転を図るため、ゲーム機『開封の儀』!
それは『PlayStation4 Pro 500 Million Limited Edition』
歴代プレイステーション本体の実売5億台突破記念の、
全世界限定5万台の特別デザインモデルなのです!
この本体、テンパイヤーの魔の手にかかっていますが、
私はこれを開封してニヤニヤしたいと思います。
いざ開封!
ダンボールを開けると、四隅の緩衝材が支えるパッケージ。
そのパッケージ自体もビニールで包まれており、
ここまで梱包に気を使った本体があっただろうか?
軟質プラスチックで出来た外箱のまた豪華なこと!
箱を開封すると、また本体が不織布で包まれています!
どうですかこの高級感!
不織布から取り出した本体はさらにビニールのシュリンクが!
スケルトンカラーの本体の艶がビニールの上からわかります。
金色のPS4ロゴにシリアルナンバーのプレートがそそります!
説明書もわざわざこのパッケージ用にしっかり作られています。
基本本体には別売りの縦置きスタンドも限定カラーで標準装備!
シュリンクから出したPS4の艶が高級感にあふれています!
そして電源を入れるとスケルトンカラーに広がるLEDが美しい!
ああ!最高の、『PlayStation4 Pro 500 Million Limited Edition』!
売ったり買ったり売ったり買ったりを繰り返していました。
売る物はジャンル問わずにいろいろな物をですが、
買うのは主に古いレトロなゲームソフトが大半です。
あまり自分の評価は気にしていませんでしたが、
たまたま見たら、100を超えていてビックリしました。
ほぼ1週間に1回くらいは何かしらメルカリでする計算。
その大半の内容を覚えていない私ってなんなんだろう?
さて、日曜日の昼も仕事なほどに忙しい最近です。
家でのアフターもまったく満喫できずにイライラマックス!
ここらで心機一転を図るため、ゲーム機『開封の儀』!
それは『PlayStation4 Pro 500 Million Limited Edition』
歴代プレイステーション本体の実売5億台突破記念の、
全世界限定5万台の特別デザインモデルなのです!
この本体、テンパイヤーの魔の手にかかっていますが、
私はこれを開封してニヤニヤしたいと思います。
いざ開封!
ダンボールを開けると、四隅の緩衝材が支えるパッケージ。
そのパッケージ自体もビニールで包まれており、
ここまで梱包に気を使った本体があっただろうか?
軟質プラスチックで出来た外箱のまた豪華なこと!
箱を開封すると、また本体が不織布で包まれています!
どうですかこの高級感!
不織布から取り出した本体はさらにビニールのシュリンクが!
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金色のPS4ロゴにシリアルナンバーのプレートがそそります!
説明書もわざわざこのパッケージ用にしっかり作られています。
基本本体には別売りの縦置きスタンドも限定カラーで標準装備!
シュリンクから出したPS4の艶が高級感にあふれています!
そして電源を入れるとスケルトンカラーに広がるLEDが美しい!
ああ!最高の、『PlayStation4 Pro 500 Million Limited Edition』!
前回のブログの内容が否定的と言われましたが、あくまで個人的な感想です。なんであれ着眼点は違うもんです。
実際、人気はあるようでしっかり予約枠は埋まりました。むしろ初動悪かったから安心しました(・ω・)
ポリゴンについては、たしかに今のグラフィックと比べると見劣りはしますが「3Dになったからこそ」という意欲的な作品も多かったのは間違いありません。
特に初期に出た作品、当然ながらシリーズ1作目とかは名作が多いです。
PSクラシックに収録されてるうち『アーマード・コア』もその1つ。
私は、2作目プロジェクトファンダズマからプレイした身なんですが、初代から引き継げるパーツ欲しさに追加で初代を買ったもんです。
システムだけなら、全然今の世代でもイケると思います。
というかPS3の作品から、もう複雑さに着いていけない・・・(´・ω・`)
対戦モードもありますが、データ持ち寄れないと意味ないよね(・_・;
同じく収録された『ファイナルファンタジーVII』
イマイチ、ストーリーや音楽はSFCの作品のほうが強くて思い出しにくいんですが、本編とまったく関係ないスノボーのミニゲーム。
これはハマっていました。そのあとにちゃんとしたスノボーゲーム買ったのに、FFのほうが面白いと感じたほど(笑)
主人公のクラウドは人気キャラですし、スマブラにも参戦してるので、まだプレイしてない方は、1度やってみるのもいいですよ。
あの初期の理不尽なシナリオは、いまだ納得いかないけどなぁ
と、PSクラシック内に、けっこう遊んだタイトルはあるので、思い出話もできるのですが、あえて収録タイトルから外れたものを紹介。
店頭にある中古ソフトを整理しつつ、ササっと抜いた思い出のソフトたち(いくつかは買いました)

完全に傾向がわかるラインナップですね(笑)
『レイジレーサー』はPSクラシックに収録されている『R4』と同じ『リッジレーサー』シリーズの3作目です。
『R4』よりは前の作品なんですが、なぜこれをチョイスしたかというと、この作品のコースはアップダウンが激しく、シフトがオートマではなく、マニュアルのほうがわかりやすいくらい速い。という事を実感させてくれた作品でした。
これやってなかったら、マニュアルに対する印象は違っていたかもしれませんね~
レースといっても、町中を走るようなコースもよかったですね。
もう1つのレースゲーム『デストラクションダービー2』
これは初期の頃はよくあったいわゆる「洋ゲー」の1つです。
普通のレースと大きく違うところは「破壊前提」という事。
前中後それぞれ左右にHPがあり、ダメージを受け続けるとタイヤが外れたり、ハンドルが効かなくなったりと、不利な状況に。
前に至ってはエンジン部分という事で、即リタイアに。
まぁそんな危なっかしい内容ですが、真骨頂は円のステージによるバトルロワイヤルです。
まず全車が中央部にツッコミ「ガッシャーン!!」と、車が宙に舞いスタート。
まぁムチャクチャな絵が見れますよ(笑)
しかも洋ゲーなんで、難易度高め。当時はまともクリアなんかできませんでしたなぁ(´△`)
てなわけで、まだまだいくつかタイトルは残っていますが、それはまたの機会に(゚Д゚)ノ
では、本日はここまで~
実際、人気はあるようでしっかり予約枠は埋まりました。むしろ初動悪かったから安心しました(・ω・)
ポリゴンについては、たしかに今のグラフィックと比べると見劣りはしますが「3Dになったからこそ」という意欲的な作品も多かったのは間違いありません。
特に初期に出た作品、当然ながらシリーズ1作目とかは名作が多いです。
PSクラシックに収録されてるうち『アーマード・コア』もその1つ。
私は、2作目プロジェクトファンダズマからプレイした身なんですが、初代から引き継げるパーツ欲しさに追加で初代を買ったもんです。
システムだけなら、全然今の世代でもイケると思います。
というかPS3の作品から、もう複雑さに着いていけない・・・(´・ω・`)
対戦モードもありますが、データ持ち寄れないと意味ないよね(・_・;
同じく収録された『ファイナルファンタジーVII』
イマイチ、ストーリーや音楽はSFCの作品のほうが強くて思い出しにくいんですが、本編とまったく関係ないスノボーのミニゲーム。
これはハマっていました。そのあとにちゃんとしたスノボーゲーム買ったのに、FFのほうが面白いと感じたほど(笑)
主人公のクラウドは人気キャラですし、スマブラにも参戦してるので、まだプレイしてない方は、1度やってみるのもいいですよ。
あの初期の理不尽なシナリオは、いまだ納得いかないけどなぁ
と、PSクラシック内に、けっこう遊んだタイトルはあるので、思い出話もできるのですが、あえて収録タイトルから外れたものを紹介。
店頭にある中古ソフトを整理しつつ、ササっと抜いた思い出のソフトたち(いくつかは買いました)
完全に傾向がわかるラインナップですね(笑)
『レイジレーサー』はPSクラシックに収録されている『R4』と同じ『リッジレーサー』シリーズの3作目です。
『R4』よりは前の作品なんですが、なぜこれをチョイスしたかというと、この作品のコースはアップダウンが激しく、シフトがオートマではなく、マニュアルのほうがわかりやすいくらい速い。という事を実感させてくれた作品でした。
これやってなかったら、マニュアルに対する印象は違っていたかもしれませんね~
レースといっても、町中を走るようなコースもよかったですね。
もう1つのレースゲーム『デストラクションダービー2』
これは初期の頃はよくあったいわゆる「洋ゲー」の1つです。
普通のレースと大きく違うところは「破壊前提」という事。
前中後それぞれ左右にHPがあり、ダメージを受け続けるとタイヤが外れたり、ハンドルが効かなくなったりと、不利な状況に。
前に至ってはエンジン部分という事で、即リタイアに。
まぁそんな危なっかしい内容ですが、真骨頂は円のステージによるバトルロワイヤルです。
まず全車が中央部にツッコミ「ガッシャーン!!」と、車が宙に舞いスタート。
まぁムチャクチャな絵が見れますよ(笑)
しかも洋ゲーなんで、難易度高め。当時はまともクリアなんかできませんでしたなぁ(´△`)
てなわけで、まだまだいくつかタイトルは残っていますが、それはまたの機会に(゚Д゚)ノ
では、本日はここまで~
先週末、目に留まった方はお知りになったと思いますが、香港映画の雄レイモンド・チョウ氏がお亡くなりに。1960年代に黄金時代を築いたショウ・ブラザーズに勤めたのち1970年にゴールデン・ハーベスト社を設立し、ブルース・リー、ジャッキー・チェン、サモ・ハンなど日本でも名の知れたスターを次々と輩出していきました。ある意味でこの方がいなければアジア映画は現在とは少し違う姿になっていたことでしょう。既に80を超えていたので大往生という所ですが、また惜しい方が一人世を去っていきました。
こんばんは、小島@監督です。
たまには久しぶりに「ポリス・ストーリー」とか「ドラゴン危機一髪」でも観てみるとしましょうか。
さて、今回の映画は「若おかみは小学生」です。
両親を事故で亡くし、祖母・峰子(声・一龍斎春水)の経営する旅館「春の屋」で暮らすことになった小学6年生の関織子こと「おっこ」(声・小林星蘭)。旅館に到着するなりおっこに少年が声をかけた。自身を「ウリ坊」(声・松田颯水)と名乗る少年は春の屋に住み着く幽霊だった。ウリ坊はおっこに跡を継げる者が一人だけになってしまった春の屋の若おかみとなって修業していつか旅館を継いでほしいと懇願する。その熱意に負けたおっこは祖母の指導のもと若おかみとして修業を始めることになるのだが。
児童文学を原作とし絵柄も子供向けではありながら、9月に公開されるやその完成度の高さが口コミで広まりロングランとなっている評判のアニメ映画を先日ようやく観ることが出来ました。脚本に「けいおん!」や「リズと青い鳥」など京都アニメーション作品のシナリオを多く手掛け定評のある吉田玲子、監督には寡作ながら「茄子 アンダルシアの夏」などが国内外で高い評価を得る高坂希太郎が務めています。もうこの布陣ってだけで只者ではありません。実はアヌシー国際アニメーション映画祭でもコンペティション部門に正式招待されるなど既に海外でも好評を得ています。
観る前はてっきり成り行きで若おかみになったおっこの苦労話を中心に描く、いわゆる「朝の連続テレビ小説」的な話かと思っていたのですが、実際はかなり違いました。児童文学原作らしい個性的なキャラクター達は実に楽しく(中でも水樹奈々演じる、ある意味でおっこのライバルとなる大旅館・秋好旅館の跡取り娘真月、通称「ピンフリ」ちゃんのパワフルなキャラクターは出色)、その躍動を観ているだけでも充分に楽しいのですが、描かれる物語は大人が「子供の世界」というものに真剣に向き合った、そんな姿勢の強さを感じさせる骨太さを持っていました。
ウリ坊を始めおっこにだけ見える幽霊たちという幻想的な部分と少しずつ春の屋の若おかみとして成長する部分を行きつ戻りつしながらその境界線で描かれるのは両親の死に対してまだ折り合いがついていないおっこがその事実とどう向き合っていくか、そこに物語の核が置かれています。季節の移り変わりを要所に挿し挟みながらおよそ1年間のおっこの若おかみとしての日々を描く物語の中で、3組の宿泊客がクローズアップされて登場します。それぞれがおっこの心の再生への一つのハードルとして現れるその客たちとのエピソードは、映画の中で決して大仰ではなく抑制を利かせ静かに、しかし丹念に積み上げられていきラストで大きく爆発します。正直私の涙腺は決壊してボロ泣きでした。鑑賞時たまたま私の前列に座っていらっしゃったご夫婦らしい2人組の方も終映後しばらく立ち上がれずに目元をハンカチで拭っていたところが目に留まったので恐らくストライクだったに違いありません。
物語を下支えする作画の方も背景美術や服装、小物などのデザインに至るまで隅々にまで神経の行き届いた、まさに「細部に神宿る」映像を楽しむことが出来、極めてレベルの高い作品となっています。
絵柄が完全に子供向けのそれなのでノーマークだった方も多いに違いない、思いがけない所から現れた傑作。観ればきっとこんな旅館に泊まってみたくなること請け合いの珠玉の逸品です。封切日から公開されていた館では既に終盤に差し掛かっていますが、評判の高さを受けてこれから上映が始まるところもあり、是非この素敵な作品を多くの方にご覧になっていただきたいですね。
こんばんは、小島@監督です。
たまには久しぶりに「ポリス・ストーリー」とか「ドラゴン危機一髪」でも観てみるとしましょうか。
さて、今回の映画は「若おかみは小学生」です。
両親を事故で亡くし、祖母・峰子(声・一龍斎春水)の経営する旅館「春の屋」で暮らすことになった小学6年生の関織子こと「おっこ」(声・小林星蘭)。旅館に到着するなりおっこに少年が声をかけた。自身を「ウリ坊」(声・松田颯水)と名乗る少年は春の屋に住み着く幽霊だった。ウリ坊はおっこに跡を継げる者が一人だけになってしまった春の屋の若おかみとなって修業していつか旅館を継いでほしいと懇願する。その熱意に負けたおっこは祖母の指導のもと若おかみとして修業を始めることになるのだが。
児童文学を原作とし絵柄も子供向けではありながら、9月に公開されるやその完成度の高さが口コミで広まりロングランとなっている評判のアニメ映画を先日ようやく観ることが出来ました。脚本に「けいおん!」や「リズと青い鳥」など京都アニメーション作品のシナリオを多く手掛け定評のある吉田玲子、監督には寡作ながら「茄子 アンダルシアの夏」などが国内外で高い評価を得る高坂希太郎が務めています。もうこの布陣ってだけで只者ではありません。実はアヌシー国際アニメーション映画祭でもコンペティション部門に正式招待されるなど既に海外でも好評を得ています。
観る前はてっきり成り行きで若おかみになったおっこの苦労話を中心に描く、いわゆる「朝の連続テレビ小説」的な話かと思っていたのですが、実際はかなり違いました。児童文学原作らしい個性的なキャラクター達は実に楽しく(中でも水樹奈々演じる、ある意味でおっこのライバルとなる大旅館・秋好旅館の跡取り娘真月、通称「ピンフリ」ちゃんのパワフルなキャラクターは出色)、その躍動を観ているだけでも充分に楽しいのですが、描かれる物語は大人が「子供の世界」というものに真剣に向き合った、そんな姿勢の強さを感じさせる骨太さを持っていました。
ウリ坊を始めおっこにだけ見える幽霊たちという幻想的な部分と少しずつ春の屋の若おかみとして成長する部分を行きつ戻りつしながらその境界線で描かれるのは両親の死に対してまだ折り合いがついていないおっこがその事実とどう向き合っていくか、そこに物語の核が置かれています。季節の移り変わりを要所に挿し挟みながらおよそ1年間のおっこの若おかみとしての日々を描く物語の中で、3組の宿泊客がクローズアップされて登場します。それぞれがおっこの心の再生への一つのハードルとして現れるその客たちとのエピソードは、映画の中で決して大仰ではなく抑制を利かせ静かに、しかし丹念に積み上げられていきラストで大きく爆発します。正直私の涙腺は決壊してボロ泣きでした。鑑賞時たまたま私の前列に座っていらっしゃったご夫婦らしい2人組の方も終映後しばらく立ち上がれずに目元をハンカチで拭っていたところが目に留まったので恐らくストライクだったに違いありません。
物語を下支えする作画の方も背景美術や服装、小物などのデザインに至るまで隅々にまで神経の行き届いた、まさに「細部に神宿る」映像を楽しむことが出来、極めてレベルの高い作品となっています。
絵柄が完全に子供向けのそれなのでノーマークだった方も多いに違いない、思いがけない所から現れた傑作。観ればきっとこんな旅館に泊まってみたくなること請け合いの珠玉の逸品です。封切日から公開されていた館では既に終盤に差し掛かっていますが、評判の高さを受けてこれから上映が始まるところもあり、是非この素敵な作品を多くの方にご覧になっていただきたいですね。
本日はスポットイベント、アニソン禁止カラオケ、
そして、ちゅうカラメンバー出演のライブでした。
自分がLINEグループで言い出したのがきっかけで、
キムタケさんそれを実現まで頑張ってくれました。
なのに自分に予定があったのを忘れていて参加できず、
無念と申し訳ない気持ちの週末を過ごしました。
カラオケもライブも盛り上がりましたでしょうか?
次回のイベントはレギュラー歌会【深夜の部】。
参加確認が始まりましたので、応対をお願いします。
さて、最近はミニチュアレトロゲーム機が流行で、
『ファミリーコンピューター』から始まったこの流れ。
このミニチュアレトロゲーム機の特徴としては、
ゲームソフトの入れ替えは前提とされていませんが、
その本体を代表するゲームソフトが20本程度内蔵され、
小さいながらも実際にテレビに接続して遊べる点。
現在は『スーパーファミコン』『ネオジオ』も発売され、
今後も『メガドライブ』の発売が予定されており、
先日から『プレイステーション(1)』の予約も始まりました。
どうやら『ニンテンドー64』の発売も噂されています。
なんか、ファミコンミニがウケちゃったものだからと、
後追いな雰囲気感がアリアリなのは否めませんが、
それでも、小さい本体のディテールがどの本体も良く、
ちょっとしたスケールモデル感がグッときたりします。
個人的にはプレイステーションを期待しており、
コントローラーもしっかりと2個付属するステキ仕様。
そしてヨドバシカメラにたまたまにその外箱があり、
その外箱が初代の箱をミニチュアで見事に再現。
とにかく、ゲーム自体はプレイするのか?と言うと、
正直、たぶんやらずに買って満足の方向性ですが、
物欲センサーだけは現状ガンガンに振り切っています。
でも、この本体でゲームをダウンロードできたりすると、
もっと盛り上がるんだろうなと思ったりもしますが、
この1個の本体で完結しているのがいいんでしょうね。
そして、ちゅうカラメンバー出演のライブでした。
自分がLINEグループで言い出したのがきっかけで、
キムタケさんそれを実現まで頑張ってくれました。
なのに自分に予定があったのを忘れていて参加できず、
無念と申し訳ない気持ちの週末を過ごしました。
カラオケもライブも盛り上がりましたでしょうか?
次回のイベントはレギュラー歌会【深夜の部】。
参加確認が始まりましたので、応対をお願いします。
さて、最近はミニチュアレトロゲーム機が流行で、
『ファミリーコンピューター』から始まったこの流れ。
このミニチュアレトロゲーム機の特徴としては、
ゲームソフトの入れ替えは前提とされていませんが、
その本体を代表するゲームソフトが20本程度内蔵され、
小さいながらも実際にテレビに接続して遊べる点。
現在は『スーパーファミコン』『ネオジオ』も発売され、
今後も『メガドライブ』の発売が予定されており、
先日から『プレイステーション(1)』の予約も始まりました。
どうやら『ニンテンドー64』の発売も噂されています。
なんか、ファミコンミニがウケちゃったものだからと、
後追いな雰囲気感がアリアリなのは否めませんが、
それでも、小さい本体のディテールがどの本体も良く、
ちょっとしたスケールモデル感がグッときたりします。
個人的にはプレイステーションを期待しており、
コントローラーもしっかりと2個付属するステキ仕様。
そしてヨドバシカメラにたまたまにその外箱があり、
その外箱が初代の箱をミニチュアで見事に再現。
とにかく、ゲーム自体はプレイするのか?と言うと、
正直、たぶんやらずに買って満足の方向性ですが、
物欲センサーだけは現状ガンガンに振り切っています。
でも、この本体でゲームをダウンロードできたりすると、
もっと盛り上がるんだろうなと思ったりもしますが、
この1個の本体で完結しているのがいいんでしょうね。
12/3に発売となる『プレイステーション クラシック』
任天堂さんが出した『ニンテンドークラシック ファミリーコンピュータミニ』と同じように、当時発売されたデザインのゲーム機本体をミニチュア化して、いっぱいゲームソフトを内蔵した商品です。
ラインナップは、先日20タイトルすべてが発表となりましたが、個人的には「うーむ」という感じです。
たしかに名作揃いではあるのですが、プレイステーション(以下PS1)は、次の『2』に行くまでにけっこうなタイトルが発売され、かつ続編とかも多かったりするわけです。
特にセガサターンと双璧となる3Dポリゴンゲームの始祖期なわけで、最近のキレイになった3Dのモデリングに比べると、どうやっても見劣りしてしまうわけです。
特にR4(リッジレーサーシリーズ)とか鉄拳3とか長く続いているシリーズは思い出補正が強くないと、あんまり遊んでもらえないんじゃないかなぁと思います。
とはいえ、ファミコンやスーパーファミコンも思い出補正を狙ったターゲットなんでしょうけどね。
で、ポリゴンについては不満をもらしてしまいましたが、グラディウスやダライアスのようなシューティング。
アークザラッド、ワイルドアームズのようなRPG系はその限りではないと思います。
比較的、じっくりやるストーリー系が多いのはさすが日本版といったラインナップです。
(海外版はもっとアクション、スポーツ寄り)
まぁ実際買えるかどうかは、予約解禁日の11/3(土)次第になると思いますが、興味があったり、コレクターアイテムとしてほしい方は予約を狙ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに比較的、元々の本体一式、市場にはたくさんありますし、PS1のソフトはPS2でもPS3でも遊べます。
収録タイトルも中古なら手に入れるのが難しいというタイトルも多くはないので、もし市場になくても、転売ヤーから買わないようにしましょうね(゚Д゚)ノ
では、本日はこの辺で。
ちなみに今、遊んでるソフトは『悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲』というPS1で発売されていたソフトだったりする(笑)
任天堂さんが出した『ニンテンドークラシック ファミリーコンピュータミニ』と同じように、当時発売されたデザインのゲーム機本体をミニチュア化して、いっぱいゲームソフトを内蔵した商品です。
ラインナップは、先日20タイトルすべてが発表となりましたが、個人的には「うーむ」という感じです。
たしかに名作揃いではあるのですが、プレイステーション(以下PS1)は、次の『2』に行くまでにけっこうなタイトルが発売され、かつ続編とかも多かったりするわけです。
特にセガサターンと双璧となる3Dポリゴンゲームの始祖期なわけで、最近のキレイになった3Dのモデリングに比べると、どうやっても見劣りしてしまうわけです。
特にR4(リッジレーサーシリーズ)とか鉄拳3とか長く続いているシリーズは思い出補正が強くないと、あんまり遊んでもらえないんじゃないかなぁと思います。
とはいえ、ファミコンやスーパーファミコンも思い出補正を狙ったターゲットなんでしょうけどね。
で、ポリゴンについては不満をもらしてしまいましたが、グラディウスやダライアスのようなシューティング。
アークザラッド、ワイルドアームズのようなRPG系はその限りではないと思います。
比較的、じっくりやるストーリー系が多いのはさすが日本版といったラインナップです。
(海外版はもっとアクション、スポーツ寄り)
まぁ実際買えるかどうかは、予約解禁日の11/3(土)次第になると思いますが、興味があったり、コレクターアイテムとしてほしい方は予約を狙ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに比較的、元々の本体一式、市場にはたくさんありますし、PS1のソフトはPS2でもPS3でも遊べます。
収録タイトルも中古なら手に入れるのが難しいというタイトルも多くはないので、もし市場になくても、転売ヤーから買わないようにしましょうね(゚Д゚)ノ
では、本日はこの辺で。
ちなみに今、遊んでるソフトは『悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲』というPS1で発売されていたソフトだったりする(笑)
先週ゲームアプリ「アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ」、いわゆる「ミリシタ」のステージイベント「ミリシタ感謝祭」が開催されていたのですが、これがなかなかに面白い趣向のイベントで、開演するとアプリ内とニコ生で同時中継が始まり会場に行けなくても観ることができるほかコメントやスタンプを送れるようにもなっていてそれがステージの進行にも関与できるようになっていました。開演時刻が先日の歌会が終盤に差し掛かった時間帯だったのでスマホやタブレットで中継を観ながら終わりの集まりに加わっているプロデューサーの姿を目にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかもありがたいことにアーカイブ配信もしてくれた(昨日までで終了)のでところどころ見逃していた私も後追いで全部観れたのもありがたい限り。
こんばんは、小島@監督です。
しかしこういう事できるなら期間限定で構わないからアイマスの過去のライブもアーカイブ配信したりしてくれないかな~
さて、今回の映画は「HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」です。
横浜に突如出現した巨大モンスター。たまたま遊びに来ていた美墨なぎさ(声・本名陽子)、雪城ほのか(声・ゆかな)、九条ひかり(声・田中理恵)の3人はプリキュアに変身しモンスターの撃退に成功する。しかしその直後てるてる坊主のような姿をした奇妙な存在が3人に攻撃を仕掛けてきた。
一方、野乃はな(声・引坂理恵)たちはみんなで連れ立ってピクニックを楽しんでいた。そこに横浜でプリキュアを襲った謎の存在「ミデン」(声・宮野真守)が現れはなたちに攻撃を仕掛ける。はなを庇いミデンの攻撃を受けた薬師寺さあや(声・本泉莉奈)たちは何と記憶を失い幼児の姿へと変えられてしまった…!
さあ、今年も秋のプリキュアのシーズンがやってまいりました。何気に私がちゅうカラブログの月曜日を担当するようになってもう6年半経過しますが、その間公開された全作品の感想をこのブログで書かせていただいております。当然今回も書きますよ!ええ!初日に観れたしね(笑)!
今年の秋の劇場版はシリーズ15周年を記念して、これまでのプリキュア全55人が総出演する祝祭色の強い映画として製作されました。「全員登場します(しかも台詞付きで)」「でも尺は今まで通り75分で」というシリーズ最大級の制約に、製作陣の皆さん良くここまで答えたなと感心する1本に仕上がっています。
と言っても基本的にほとんどはカメオ出演で物語の核にいるのはタイトルにある通り現在放送中の「HUGプリ」の5人と「ふたりはプリキュア」の2人の7人のみになります。巧いなというかホントに今作の製作は大変だったんだなと感じるのは、今期の「HUGプリ」は今作の前に春に公開された「プリキュアスーパースターズ」とは別にTVシリーズ上で3本のクロスオーバーエピソードが製作されており、そこではな達が言葉を交わした人物は既に顔見知りとして劇中に登場し、この辺りの説明を一切省いてみせた点です。「しなきゃいけないステップだけどやる事多過ぎてしてる場合じゃない」事柄はTVシリーズで先に済ませておいたことで結果的にかなりハイテンポにもなりダレの少ない作品になっています。
TVシリーズとの差別化として、面白いことにキャラクターの輪郭線の色をTVシリーズのそれとは変えてきている事も特徴の一つ。些細な違いのように見えて普段と大きく印象が変わる上にCG主体で展開するクライマックスのアクションシーンとの親和性も高く、これもまたアニメーションならではの面白さという所でしょう。
もう一つの大きなポイントとして今作の敵役ミデンを演じる宮野真守の存在感です。何せ主役級が55人も登場するような作品にあってそれと位負けしないようなヴィランとなれば宮野真守くらいアクの濃い役者を持ってこないとダメだというのが良く分かる強烈な怪演を見せてくれます。
映画全体の特徴として「物語」か「お祭り」かどちらかを優先させる必要が生じた場合は基本的に「お祭り」を取るように作っているため、ところどころ構成に粗を感じさせるもののプリキュア映画では度々モチーフにされてきた「思い出」というものに「HUGプリ」ならではの言葉で一歩踏み込み、また刺さる人にはかなり強く刺さるであろう終盤明らかにされるミデンの正体を含め芯を感じさせる決して物語をおざなりにしない作りで非常に満足度の高い作品になっています。
プリキュアを好きな人、好きだった人に訴求できる強いパワーを持ったこの逸品、私のように現在進行形で観ている方はもちろんしばらく離れていた方もせっかくのこの記念碑的な作品をどうぞスクリーンでご堪能あれ。
こんばんは、小島@監督です。
しかしこういう事できるなら期間限定で構わないからアイマスの過去のライブもアーカイブ配信したりしてくれないかな~
さて、今回の映画は「HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」です。
横浜に突如出現した巨大モンスター。たまたま遊びに来ていた美墨なぎさ(声・本名陽子)、雪城ほのか(声・ゆかな)、九条ひかり(声・田中理恵)の3人はプリキュアに変身しモンスターの撃退に成功する。しかしその直後てるてる坊主のような姿をした奇妙な存在が3人に攻撃を仕掛けてきた。
一方、野乃はな(声・引坂理恵)たちはみんなで連れ立ってピクニックを楽しんでいた。そこに横浜でプリキュアを襲った謎の存在「ミデン」(声・宮野真守)が現れはなたちに攻撃を仕掛ける。はなを庇いミデンの攻撃を受けた薬師寺さあや(声・本泉莉奈)たちは何と記憶を失い幼児の姿へと変えられてしまった…!
さあ、今年も秋のプリキュアのシーズンがやってまいりました。何気に私がちゅうカラブログの月曜日を担当するようになってもう6年半経過しますが、その間公開された全作品の感想をこのブログで書かせていただいております。当然今回も書きますよ!ええ!初日に観れたしね(笑)!
今年の秋の劇場版はシリーズ15周年を記念して、これまでのプリキュア全55人が総出演する祝祭色の強い映画として製作されました。「全員登場します(しかも台詞付きで)」「でも尺は今まで通り75分で」というシリーズ最大級の制約に、製作陣の皆さん良くここまで答えたなと感心する1本に仕上がっています。
と言っても基本的にほとんどはカメオ出演で物語の核にいるのはタイトルにある通り現在放送中の「HUGプリ」の5人と「ふたりはプリキュア」の2人の7人のみになります。巧いなというかホントに今作の製作は大変だったんだなと感じるのは、今期の「HUGプリ」は今作の前に春に公開された「プリキュアスーパースターズ」とは別にTVシリーズ上で3本のクロスオーバーエピソードが製作されており、そこではな達が言葉を交わした人物は既に顔見知りとして劇中に登場し、この辺りの説明を一切省いてみせた点です。「しなきゃいけないステップだけどやる事多過ぎてしてる場合じゃない」事柄はTVシリーズで先に済ませておいたことで結果的にかなりハイテンポにもなりダレの少ない作品になっています。
TVシリーズとの差別化として、面白いことにキャラクターの輪郭線の色をTVシリーズのそれとは変えてきている事も特徴の一つ。些細な違いのように見えて普段と大きく印象が変わる上にCG主体で展開するクライマックスのアクションシーンとの親和性も高く、これもまたアニメーションならではの面白さという所でしょう。
もう一つの大きなポイントとして今作の敵役ミデンを演じる宮野真守の存在感です。何せ主役級が55人も登場するような作品にあってそれと位負けしないようなヴィランとなれば宮野真守くらいアクの濃い役者を持ってこないとダメだというのが良く分かる強烈な怪演を見せてくれます。
映画全体の特徴として「物語」か「お祭り」かどちらかを優先させる必要が生じた場合は基本的に「お祭り」を取るように作っているため、ところどころ構成に粗を感じさせるもののプリキュア映画では度々モチーフにされてきた「思い出」というものに「HUGプリ」ならではの言葉で一歩踏み込み、また刺さる人にはかなり強く刺さるであろう終盤明らかにされるミデンの正体を含め芯を感じさせる決して物語をおざなりにしない作りで非常に満足度の高い作品になっています。
プリキュアを好きな人、好きだった人に訴求できる強いパワーを持ったこの逸品、私のように現在進行形で観ている方はもちろんしばらく離れていた方もせっかくのこの記念碑的な作品をどうぞスクリーンでご堪能あれ。