昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
始まる前は最近過労気味なので軽く流す感じにしようと思っていたのに気付けば全力を促す部屋が出来上がってしまってまあまあカッ飛ばしてしまいました(苦笑)。そういうのも歌会の楽しみだったりしますね。
皆さん、プレゼント交換には何を選ばれたんでしょうか。私は「シャークインパクト」という悲鳴を上げながらサメから逃げるカードゲームをチョイスしました。
ご覧くださいこのステキなパッケージアート。「かさばらなくてちょっと主張の強い物」を探していたらサメ映画スキーな私が放っておけるはずもないアイテムを見つけてしまいましたですよ。
こんばんは、小島@監督です。
で、私の手元に何が来たかと言えばかときちさんセレクトのちゅうカラのロゴが入ったQUOカード。これはさすがに軽率に使うには勿体無い。何かケースに入れて飾っておこうか。
さて、忙しくてまともに新作が観れていないここ最近。とは言え何か観たいと配信作品を探していたらAmazonプライムで思わぬタイトルを見つけました。というわけで今回の映画は「アビス」です。
カリブ海ケイマン海溝付近で原子力潜水艦が不可解な形で消息を絶った。アメリカ政府はハリケーンが接近していることを考慮し、近くで稼働していた海底石油プラットフォーム「ディープコア」に協力を依頼し、そこに海軍特殊部隊による調査チームを派遣する。ディープコアのリーダーであるバッド(エド・ハリス)は、プラットフォームの設計者にして別居中の妻でもあるリンジー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)が同行して来ているのを知り、心中穏やかではない。更に調査チームの司令官コフィ大尉(マイケル・ビーン)の高圧的な態度とも衝突しながら調査が始まった。
しかし襲来したハリケーンによりディープコアはダメージを受け海上との通信も途絶してしまった。海底で孤立したディープコアのメンバーたち。そこで彼らに接触して来たのは、深海に棲息する未知の知的生命体だった。
「アビス」は1989年に製作された、後に「タイタニック」や「アバター」を手掛けることになるジェームズ・キャメロンが監督した海洋SFアドベンチャーです。物語のベースとなっているのはキャメロンが高校生の頃に書いて短編小説だとか。視覚効果の第一人者であるデニス・ミューレンがVFXを手掛け、同年のアカデミー視覚効果賞を受賞しました。ここでの流体の表現の挑戦が、後年「ターミネーター2」でロバート・パトリックが演じた液体金属型サイボーグ「T-1000」へと昇華することになります。
映画は、深海に棲息する未知の生命体の存在だけでなく、深海潜水艇同士のチェイスという珍しいシーンが登場するほか、液体呼吸にまつわるトピックが盛り込まれるなどジェームズ・キャメロンの海洋に対する造詣と探究心の深さが窺える、センス・オブ・ワンダー溢れる作品になっています。大半のシーンが海底石油プラットフォームの中で展開し、登場人物の数も限られた密室劇でありながら海の底知れない深さ、広さを感じさせてくれるのも良いですね。
興味深いのは、海を舞台にしていること、異なる種族とのコンタクトが物語のキーであること、勇気と行動力に溢れるヒロインや猜疑心から暴走する軍人が登場することなど後のキャメロン作品に見られる諸要素が既にこの映画には多く盛り込まれている点です。尺をたっぷりと使うので上映時間が長い(上映版で140分、完全版が171分)こともそうですね(笑)。後年のフィルモグラフィーを思えばアーキタイプのようにも見えます。
個人的には大好きな作品なのですが、「ターミネーター」「タイタニック」「アバター」が強すぎるせいかそれらと比べると知名度は今ひとつのよう。作品への評価自体は悪くないものの興業的には振るわなかったらしく、「アビス」から2年後の1991年に公開され世界的に大ヒットした「ターミネーター2」の陰に隠れてしまっている印象です。長くTV放送もされていませんですし、DVDも絶版に近い状態。権利関係で何かトラブルでもあったのか未だにBlu-rayが発売されていないと、もう一度観たいなと思いながらも叶わぬ極めて視聴環境の厳しい埋もれかけた作品でしたが、不意に配信で観られることになったのに驚きました。また、2016年頃にキャメロンがBlu-ray化を見越した4Kリマスターを準備している、というニュースが入って以降続報も無いなと思っていたら先頃遂に完成したようで、本国アメリカでは来年初頭にBlu-rayがリリースされるほか、限定公開ながら劇場でのリバイバル上映も実施されるそうです。
巨匠の監督作品でありながら長く日の目を見ずにいた一本にようやく再発見の時が訪れているようです。せっかくなので日本でもその波に追従して劇場上映して欲しいところですね。
始まる前は最近過労気味なので軽く流す感じにしようと思っていたのに気付けば全力を促す部屋が出来上がってしまってまあまあカッ飛ばしてしまいました(苦笑)。そういうのも歌会の楽しみだったりしますね。
皆さん、プレゼント交換には何を選ばれたんでしょうか。私は「シャークインパクト」という悲鳴を上げながらサメから逃げるカードゲームをチョイスしました。
ご覧くださいこのステキなパッケージアート。「かさばらなくてちょっと主張の強い物」を探していたらサメ映画スキーな私が放っておけるはずもないアイテムを見つけてしまいましたですよ。
こんばんは、小島@監督です。
で、私の手元に何が来たかと言えばかときちさんセレクトのちゅうカラのロゴが入ったQUOカード。これはさすがに軽率に使うには勿体無い。何かケースに入れて飾っておこうか。
さて、忙しくてまともに新作が観れていないここ最近。とは言え何か観たいと配信作品を探していたらAmazonプライムで思わぬタイトルを見つけました。というわけで今回の映画は「アビス」です。
カリブ海ケイマン海溝付近で原子力潜水艦が不可解な形で消息を絶った。アメリカ政府はハリケーンが接近していることを考慮し、近くで稼働していた海底石油プラットフォーム「ディープコア」に協力を依頼し、そこに海軍特殊部隊による調査チームを派遣する。ディープコアのリーダーであるバッド(エド・ハリス)は、プラットフォームの設計者にして別居中の妻でもあるリンジー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)が同行して来ているのを知り、心中穏やかではない。更に調査チームの司令官コフィ大尉(マイケル・ビーン)の高圧的な態度とも衝突しながら調査が始まった。
しかし襲来したハリケーンによりディープコアはダメージを受け海上との通信も途絶してしまった。海底で孤立したディープコアのメンバーたち。そこで彼らに接触して来たのは、深海に棲息する未知の知的生命体だった。
「アビス」は1989年に製作された、後に「タイタニック」や「アバター」を手掛けることになるジェームズ・キャメロンが監督した海洋SFアドベンチャーです。物語のベースとなっているのはキャメロンが高校生の頃に書いて短編小説だとか。視覚効果の第一人者であるデニス・ミューレンがVFXを手掛け、同年のアカデミー視覚効果賞を受賞しました。ここでの流体の表現の挑戦が、後年「ターミネーター2」でロバート・パトリックが演じた液体金属型サイボーグ「T-1000」へと昇華することになります。
映画は、深海に棲息する未知の生命体の存在だけでなく、深海潜水艇同士のチェイスという珍しいシーンが登場するほか、液体呼吸にまつわるトピックが盛り込まれるなどジェームズ・キャメロンの海洋に対する造詣と探究心の深さが窺える、センス・オブ・ワンダー溢れる作品になっています。大半のシーンが海底石油プラットフォームの中で展開し、登場人物の数も限られた密室劇でありながら海の底知れない深さ、広さを感じさせてくれるのも良いですね。
興味深いのは、海を舞台にしていること、異なる種族とのコンタクトが物語のキーであること、勇気と行動力に溢れるヒロインや猜疑心から暴走する軍人が登場することなど後のキャメロン作品に見られる諸要素が既にこの映画には多く盛り込まれている点です。尺をたっぷりと使うので上映時間が長い(上映版で140分、完全版が171分)こともそうですね(笑)。後年のフィルモグラフィーを思えばアーキタイプのようにも見えます。
個人的には大好きな作品なのですが、「ターミネーター」「タイタニック」「アバター」が強すぎるせいかそれらと比べると知名度は今ひとつのよう。作品への評価自体は悪くないものの興業的には振るわなかったらしく、「アビス」から2年後の1991年に公開され世界的に大ヒットした「ターミネーター2」の陰に隠れてしまっている印象です。長くTV放送もされていませんですし、DVDも絶版に近い状態。権利関係で何かトラブルでもあったのか未だにBlu-rayが発売されていないと、もう一度観たいなと思いながらも叶わぬ極めて視聴環境の厳しい埋もれかけた作品でしたが、不意に配信で観られることになったのに驚きました。また、2016年頃にキャメロンがBlu-ray化を見越した4Kリマスターを準備している、というニュースが入って以降続報も無いなと思っていたら先頃遂に完成したようで、本国アメリカでは来年初頭にBlu-rayがリリースされるほか、限定公開ながら劇場でのリバイバル上映も実施されるそうです。
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