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ちゅうカラぶろぐ


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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
 昨日はちょいとやっておきたかった事があったので途中からの参加でしたが、人が少ないとLINEで嘆いていた部屋に救援に入ったら後半だけの参加の割に結構歌えました。曲数が少なくなる分ノーブレーキでやれましたしね。
 
 こんばんは、小島@監督です。
 次回はまだ予定が定まってないのが難ですが、行くとなったら最初から入ります。

 さて、今回の映画は「岸辺露伴ルーブルへ行く」です。

 人の記憶を本の様にして読む能力「ヘブンズドアー」を持つ漫画家・岸辺露伴(高橋一生)。彼は新作を執筆する過程で、かつてデビューしたばかりの頃祖母の家で出逢った女性・奈々瀬(木村文乃)から聞いた「この世で最も黒い絵」のことを思い出した。取材を兼ねて赴いたオークションで落札した作品を手掛かりに、その絵が現在ルーブル美術館に保管されていることを知り、担当編集である泉京香(飯豊まりえ)と共にフランスへ向かう。

 漫画家・荒木飛呂彦の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」、その第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場した岸辺露伴。荒木飛呂彦の漫画へのイズムが凝縮されたとも言われている彼を主人公にしたスピンオフ「岸辺露伴は動かない」が1997年の第1作「懺悔室」から雑誌を変えながら不定期に作品が発表されてきました。2020年末にNHKで実写ドラマ化されるや原作のユニークな世界観を見事に映像化したと支持を集め、2022年までに計8エピソードが製作されました。
 今回映画化されたのは2009年にルーブル美術館の「バンド・デシネ・プロジェクト」のために描き下ろされた作品です。またこの企画展によって荒木飛呂彦は日本人漫画家として初めてルーブル美術館に作品が展示された人物となりました。その原作をTVドラマのスタッフ・キャストが再結集し今回映画化されました。

 実際にルーブル美術館で撮影が行われるなど映画らしいスケールアップを見せる今作、しかし面白いのは媒体がTVから映画へ変わったと言っても変に大きな画を作ろうとしていない点にあります。むしろ画作りの肝は「最も黒い絵」を中心とした色調の深化とルーブル美術館や露伴の自宅、祖母の家として登場する邸宅のロケーション選定の妙に集約されていて、それ故にTVドラマと同じような雰囲気を持ちながらTV以上の画をしているというのは最早定番となりつつあるドラマから映画への流れへの一つの模範解答と言えるでしょう。

 小林靖子の手による脚本もボリューム的には1時間程度で収まりそうな原作を2時間の映画として膨らませる方向性と密度が絶妙で中だるみの無いものになっていて唸ります。と言うかTVドラマの時点からそうなのですが、原作では1エピソードだけの登場だった泉京香を岸辺露伴のバディとしてレギュラーキャラクターにしたアレンジは見事だったというほかありません。今作でも彼女の存在が良いアクセントになっています。

 荒木飛呂彦作品はアニメだけでなく「ジョジョの奇妙な冒険」第1部「ファントムブラッド」が帝国劇場でミュージカルになる事が報じられるなど、ここに来て様々な媒体で楽しめるようになって来ています。原作コミックも第9部「The JOJOLands」がスタートしました。まだまだ世界が広がりを見せる中、まずはせっかくの劇場公開作品をスクリーンで楽しんでみてはいかがでしょう。

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