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ちゅうカラぶろぐ


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ゲスト出演の芸人が自称した「キュアゴリラ」、自作のアーマーで武装して勝手に名乗った「キュアセバスチャン」という一発ネタから始まり、スカートも着こなす中性的な少年が仲間の声援を得て変身、LGBTの文脈でも語れる画期的なキャラクターだった「キュアアンフィニ」という先達を経て、遂に男の子のプリキュア「キュアウィング」がシリーズ初めてレギュラーキャラとして登場。ちゃんと年相応の少年してる人物なのもポイント。今作「ひろがるスカイ!プリキュア」は今後成人女性が変身する「キュアバタフライ」がレギュラー陣にいることも告知されていて、20作を数えながらも守りに入らないチャレンジが窺えます。

 こんばんは、小島@監督です。
 これら新機軸のメンバー達がここからどんなうねりを巻き起こすのか、楽しみは尽きません。

 さて、今回の映画は「フラッシュ・ゴードン」です。

 惑星モンゴを支配する皇帝ミン(マックス・フォン・シドー)の悪辣な企みにより、地球は10日後に月が衝突するという運命を迎えつつあった。外宇宙からの攻撃を予見していたが故に学会から異端児扱いされていたハンス・ザーコフ博士(トポル)は独自に和平交渉の道を探るべくロケットでモンゴに行こうとしていた。そこに飛行機の不時着で偶然居合わせることになったアメフト選手フラッシュ・ゴードン(サム・J・ジョーンズ)と旅行会社のガイドであるデイル(メロディ・アンダーソン)の2人も宇宙へ向かう羽目になってしまう。果たして彼らは地球の危機を回避することができるのか!?

 アメリカン・ニューシネマの波も落ち着いた1970年代後半に「スター・ウォーズ」「エイリアン」などが登場しSF映画の新たな潮流が生まれました。また1978年にクリストファー・リーヴ主演による「スーパーマン」の公開、1977〜79年にはリンダ・カーター主演のドラマシリーズ「ワンダーウーマン」のヒットもあり、コミックヒーローの映像化が隆盛期を迎えつつありました。そんな折の1980年に後々カルトムービーとして語られる作品が登場しました。それが「フラッシュ・ゴードン」です。公開から40年を経て4Kリマスター版が製作、スクリーン上映されています。音楽を何とQueenが手掛けたことでも知られ、映画を観たことが無くてもバスドラ響く中「Flash!Ahh」と叫ぶイントロを聞いたことのある方多いのではないでしょうか。
 この作品が不思議と愛されていたのは何も日本に限った話ではないようで、例えば2013年のコメディ映画「テッド」にはこのフラッシュ・ゴードンへのリスペクトが捧げられ、主演したサム・J・ジョーンズがカメオ出演しています。

 マッチョで陽気な主人公、色気溢れる綺麗なおねーさん、一見して安っぽさが隠し切れないセット、絢爛と言えば聞こえは良いけどむしろケバケバしい印象の衣装たち。強引過ぎるイントロの割には全体がもっさりしていて陰謀も裏切りもある結構血生臭い話なのに何だか緩い脚本。正直なところ今観てコレが凄い面白いかと聞かれると、そうでもない、と言わざるを得ないのですが、それで切り捨てるにはどうにも惜しい何かがあります。ただ今観ても飛び抜けているのが音楽と色彩感覚。この2点だけは尋常じゃないレベルです。4Kリマスターになった事で更に際立っていると言っても良いでしょう。

 バカバカしくて失笑してしまう、というよりは最初からバカバカしさを作品の魅力として前面に打ち出そうとした作品、そんな印象を受ける映画です。いくら徒花とは言え40年の時を生き抜いてしまうというのはやはり伊達ではありません。今ならスクリーンで観られる上に結構分厚いパンフレットまで買えます。こんな映画が世の中にはあったのねとトライしてみるのも一興ですよ。

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