連日トップで報じられてしまいますしTwitterなどでも頻繁に言及されるため、さすがにロシアによるウクライナ侵攻は意識を向けざるを得ません。まさか前世紀的な大国の侵略を生きている内に目にする日が来ようとは。長引く疫病禍だけでも十分キツいのに戦乱まで。第一次大戦期の人々も、この様な不安を抱えていたのでしょうか。
こんばんは、小島@監督です。
ただひたすらに早期の解決を望みます。
さて、今回の映画は「ウエスト・サイド・ストーリー」です。
1950年代、ニューヨーク。再開発が進み立ち退きと取り壊しが進むウエスト・サイド。この街にはポーランド系移民の若者で組織された「ジェッツ」とプエルトリコ系移民の「シャークス」という2つのストリートギャングたちが抗争を繰り広げていた。
シャークスのリーダーであるベルナルド(デヴィッド・アルバレス)の妹マリア(レイチェル・ゼグラー)はニューヨークでの初めてのダンスパーティーでトニー(アンセル・エルゴート)と出会う。二人は瞬く間に恋に落ちるが、トニーはジェッツに縁のある青年であり、二人の恋心をよそにジェッツとシャークスは街の縄張りを賭けた集団決闘へと突き進んでいった…
アーサー・ローレンツ(脚本)、レナード・バーンスタイン(作曲)とスティーヴン・ソンドハイム(作詞)が手掛けたブロードウェイミュージカルをロバート・ワイズが映画化したのは1961年のこと。アカデミー賞で10部門を受賞したミュージカル映画の金字塔として今なお燦然と輝いています。半世紀以上の時を経てこの映画をリメイクしたのは巨匠スティーブン・スピルバーグ。「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」などでそれっぽいシーンを入れ込ませたことは過去にもありましたが本格的なミュージカル映画は実は初めてだそうです。
設定は多少変更されているものの物語の筋立てそのものはロバート・ワイズ版とほとんど変わりません。何なら上映時間もほぼ同じです。この辺りは原典に対するリスペクトの現れでしょう。ただ、だからこそ「変更されている設定」が活きてくる部分があります。原作にはない再開発が進む街の姿がその中で抗争を続けるジェッツとシャークスの姿は、どちらも移民であることも相まってその無益で不毛なさまをより鮮明にあぶり出します。その虚しさは同時に価値観の相違が深刻な分断を生んでいるアメリカ社会の戯画化でもあるのでしょう。
深掘りすればポーランドは18世紀末にいわゆる「ポーランド分割」によって一度領土を完全に失いその際に大量の移民が新大陸を目指した経緯があり、アメリカのコモンウェルス(自治連邦区)であるプエルトリコもこの作品の時代背景である1950年代に独立運動が過激化して当時のトルーマン大統領の暗殺未遂事件が起きるなど騒乱の様相を呈しており、その流れの中で多くの人々が新天地を求めてアメリカ本土へ流れて来たりしています。どちらもが分断と喪失の果てにアメリカを目指した者達であり、その彼等同士の間でも対立と分断が起きているのです。
ただ、この映画の凄いところはそんな小難しいところにあるのではなく、単純に映像のパワーがとんでもない、その一点につきます。スピルバーグ監督はもちろんのこと撮影監督であるヤヌス・カミンスキーの手腕が存分に活かされたカメラワークがもう絶品。ロバート・ワイズが映画化した1961年ではまだ機材や技術的に不可能だったこともあったでしょうがそれを差し引いても今作の映像のダイナミズムはずば抜けています。カメラアングルの妙、衣裳や背景など画面を構成する色彩感覚、主要人物だけでなくアンサンブルまでも含めた人物の動きの連なり、そして古びる事なく輝きを放つ音楽、それら全てが織りなす映像が圧巻。まさに細部まで計算され尽くした巨匠の技を156分の上映時間で存分に堪能できます。
古い物語を現代に蘇らせる意味を熟知した、現代に生まれるべくして生まれた映画と言えるこの逸品。こういうのこそ映画館のスクリーンで味わう意味のある作品でしょう。普段ミュージカル映画は観ないという方も、この練達の映像は是非味わって頂きたいですね。
こんばんは、小島@監督です。
ただひたすらに早期の解決を望みます。
さて、今回の映画は「ウエスト・サイド・ストーリー」です。
1950年代、ニューヨーク。再開発が進み立ち退きと取り壊しが進むウエスト・サイド。この街にはポーランド系移民の若者で組織された「ジェッツ」とプエルトリコ系移民の「シャークス」という2つのストリートギャングたちが抗争を繰り広げていた。
シャークスのリーダーであるベルナルド(デヴィッド・アルバレス)の妹マリア(レイチェル・ゼグラー)はニューヨークでの初めてのダンスパーティーでトニー(アンセル・エルゴート)と出会う。二人は瞬く間に恋に落ちるが、トニーはジェッツに縁のある青年であり、二人の恋心をよそにジェッツとシャークスは街の縄張りを賭けた集団決闘へと突き進んでいった…
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設定は多少変更されているものの物語の筋立てそのものはロバート・ワイズ版とほとんど変わりません。何なら上映時間もほぼ同じです。この辺りは原典に対するリスペクトの現れでしょう。ただ、だからこそ「変更されている設定」が活きてくる部分があります。原作にはない再開発が進む街の姿がその中で抗争を続けるジェッツとシャークスの姿は、どちらも移民であることも相まってその無益で不毛なさまをより鮮明にあぶり出します。その虚しさは同時に価値観の相違が深刻な分断を生んでいるアメリカ社会の戯画化でもあるのでしょう。
深掘りすればポーランドは18世紀末にいわゆる「ポーランド分割」によって一度領土を完全に失いその際に大量の移民が新大陸を目指した経緯があり、アメリカのコモンウェルス(自治連邦区)であるプエルトリコもこの作品の時代背景である1950年代に独立運動が過激化して当時のトルーマン大統領の暗殺未遂事件が起きるなど騒乱の様相を呈しており、その流れの中で多くの人々が新天地を求めてアメリカ本土へ流れて来たりしています。どちらもが分断と喪失の果てにアメリカを目指した者達であり、その彼等同士の間でも対立と分断が起きているのです。
ただ、この映画の凄いところはそんな小難しいところにあるのではなく、単純に映像のパワーがとんでもない、その一点につきます。スピルバーグ監督はもちろんのこと撮影監督であるヤヌス・カミンスキーの手腕が存分に活かされたカメラワークがもう絶品。ロバート・ワイズが映画化した1961年ではまだ機材や技術的に不可能だったこともあったでしょうがそれを差し引いても今作の映像のダイナミズムはずば抜けています。カメラアングルの妙、衣裳や背景など画面を構成する色彩感覚、主要人物だけでなくアンサンブルまでも含めた人物の動きの連なり、そして古びる事なく輝きを放つ音楽、それら全てが織りなす映像が圧巻。まさに細部まで計算され尽くした巨匠の技を156分の上映時間で存分に堪能できます。
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