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ちゅうカラぶろぐ


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「鬼滅の刃」の興行収入が300億に到達し、いよいよ歴代興収のトップに躍り出ようかという折に今夏リバイバル上映された「千と千尋の神隠し」が約9億数字を伸ばして引き離したと先日報じられました。そうは言っても今の勢いならいずれ追い抜くことにはなるのでしょう。しかしながら公開から約20年の時を経てもそれだけの数字を叩き出せる「千と千尋の神隠し」にはやはり化け物じみたパワーを感じざるを得ません。
 2001年、スピルバーグの「A.I.」や「ハリー・ポッターと賢者の石」などがひしめく中で巨匠と呼ばれるまでになった宮崎駿が手掛け、配給である東宝が本気で勝ちに行った1本である「千と千尋と神隠し」と、今年映画館が休業を余儀なくされそれがようやく明けたとは言え国内外のメジャー作品が次々と延期や上映中止になり「これが当たらなければ映画産業そのものが死にかねない」苦境の中で起死回生の期待を背負った「鬼滅の刃」、取り巻く世情は違えどその時頂点にいたのが共にアニメであるという意味こそ大きいでしょう。

 こんばんは、小島@監督です。
 「鬼滅の刃 無限列車編」も10年後20年後にある種のノスタルジーと共に再発見される作品であるといいですね。

 さて、今回の映画は「新解釈・三國志」です。

 漢王朝後期から三国時代を描いた歴史書「三國志」に歴史学者・蘇我宗光(西田敏行)が新説を発表した。彼は乱世の英雄たちにこれまでとは違う人物像を見出していた。
 酒を飲んで酔っている時だけ大言壮語を吐くが基本的に戦嫌いでやる気がない劉備玄徳(大泉洋)は、酔った時の一言がきっかけで関羽雲長(橋本さとし)、張飛翼徳(高橋努)と義兄弟の契りを交わし黄巾党の反乱を鎮圧すべく出兵する羽目になってしまうが。

 近年は映画だけでなくドラマや舞台にと間断なく作品を発表し続けている印象のある福田雄一の、今年だけでも3本目となる映画は三國志を題材にしつつ、自分のフィールドに引き寄せて自由闊達なコメディーを繰り広げる1本です。「銀魂」や「今日から俺は!」などコミック原作の実写化が多い福田雄一監督ですが、そのフィルモグラフィーを観ればムロツヨシを主演に迎え日本史上名高い人物たちでコメディーを展開した「新解釈・日本史」や落語の「芝浜」を現代のホストクラブを舞台に翻案した「明烏」など古典に対しても果敢に挑戦した作品が見受けられます。というか発表した作品が少ないだけで古典や歴史は実は題材としては割と当人の好みなんじゃないでしょうか。

 主演は意外にもこれが福田監督作品には初出演となる大泉洋。監督の要望に見事に応え、ひたすらぼやきまくるゆるい劉備玄徳を好演。ムロツヨシや佐藤二朗、小栗旬、山田孝之と言った福田作品の常連とのアンサンブルも楽しい作品になっています。特に福田雄一作品には欠かせないムロツヨシとの掛け合いが絶品。これは今後別の作品でもう一度実現してほしいくらいです。
 一方で欠点も厳然として大きくあり、これが福田作品を初めて観る、という方ならばともかく「勇者ヨシヒコ」などで見慣れた方にとっては「期待通り」ではあっても「期待以上」にはならない点です。出演陣の豪華さこそ目が眩みますが全体的にテンポが平板でTV的な楽しみ方が主軸になってしまっているので「映画」としてもう一つ突き抜けた何かが欲しかったような気がします。

 とはいえ年末の忙しない時期に観るならこれくらいライトな方が丁度いいかもしれません。一時肩の力を抜いてノー天気に行くのが多分一番のスタンスです。ご興味のある方は、どうぞ何も考えずに映画館に行きましょう(笑)

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DATE : 2024/04/06(Sat)14:24:01 EDIT
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