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ちゅうカラぶろぐ


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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
 今回は久しぶりのコミック交換会ということで、私は色々思案した結果つい最近アニメ放送してたし自分としても大好きだし「これだ!」と吉田秋生の「BANANA FISH」にしました。どなたの手に渡ったか分かりませんでしたが、楽しんで頂けたら幸いです。…まだ読んだ事無ければいいのだけど。
 私が頂いたのは山東ユカの「スパロウズホテルANNEX」。見た目は巨乳で美人だけどとってもバイオレンスなビジネスホテルのフロント係のお姉さんの活躍を描く4コマ漫画「スパロウズホテル」のスピンオフだそうです。恥ずかしながらどちらも存じ上げなかったのですが、コレをチョイスした方が丁寧な手書きの紹介カードを挟み込んでくださっていました。どなたか分かりませんがありがとうございます!

 こんばんは、小島@監督です。
 皆さんの手にはどんな漫画が行き渡りましたか?

 さて、今回の映画は「スパイダーマン:スパイダーバース」です。

 ニューヨークで暮らす少年マイルス・モラレス(シャメイク・ムーア)は、両親の期待を背負い名門校に通うがそんな日々に行き詰まりを感じていた。ある夜、叔父のアーロン(マハーシャラ・アリ)と共に地下道の一角でグラフィティアートを楽しんでいた時、クモに噛まれてしまい、以来体に異変を覚えるようになった。
 自身の変化に戸惑いを隠せないマイルス。そんな折マイルスはキングピン(リーヴ・シュレイバー)がグリーン・ゴブリン(ヨーマ・タコンヌ)と共に加速器を用いて多次元宇宙への扉を開こうとしていた。それを阻止しようとスパイダーマンことピーター・パーカー(クリス・パイン)が立ちはだかったが加速器を制止させることには成功したもののその中でピーター・パーカーは命を落としてしまう。
 スパイダーマンの死にニューヨークが悲しみに暮れる中、2代目になろうと奮闘するマイルスだったが上手く行かない。そんなマイルスの前にピーターと似た、しかし別の男が現れる。男の名はピーター・B・パーカー(ジェイク・ジョンソン)。別次元から来たスパイダーマンである。

 何度も映画化、アニメ化されており今夏も「アベンジャーズ」のシリーズの一環として「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」の公開が控えている「スパイダーマン」ですが、意外にもアニメ映画が製作・公開されるのはコレが初めてだそうです。今年のアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞したこの作品は、実にユニークかつダイナミックな映像で観る者を圧倒してくれるパワフルな作品に仕上がっていました。
 多次元宇宙からやってきたスパイダーマンたちはモノトーン調、ジャパンアニメ風、カートゥーン調と見た目からして個性的。このまるで絵柄の違うキャラクターを同じ画面で共存させてあまつさえ縦横無尽にアクションまでしてしまう所がこの作品の魅力です。更に画面にコマ割りや吹き出しが度々登場しコミック的表現をそのままアニメの中に落とし込んでおり、それがアニメとしても効果的に作用しているところがポイントです。コミック的表現を持ち込んだアニメ作品自体は前例が無いわけではないのですが、先述の絵柄の違うキャラクターの共存が強い未見性を生み出すのに一役買っています。

 映像ばかりに目が行きがちですが、物語の方も結構骨太。「スパイダーマン」の骨子とも言える「大いなる力には、大いなる責任が伴う」ことをマイルスは先輩とも言うべきスパイダーマンたちから、そして自身の体験によってその覚悟を心に刻み一人のヒーローへと成長していく姿を見事に描き出し熱い物語が展開します。

 CG技術の隆盛により大抵の表現は実写の枠の中で表現できてしまうようになりましたが、「アニメでしかできない表現というのは確かにある」ということを教えてくれる1本です。既に公開から1か月ほど経過していますが、未見の方は是非このセンス・オブ・ワンダーをスクリーンで体感して欲しいですね。
 またこの映画、作品を手掛けた監督のロドニー・ロスマンらのリップサービスかもしれませんが興行成績如何によっては続編の計画もあるそうで、その際には「レオパルドン」(東映が1978年に製作したTV特撮シリーズのスパイダーマンに登場した巨大ロボ)を登場させたいと言ってくれています。これはぜひ実現して欲しい!あのポップアートなビジュアルの中に武骨な巨大ロボ!観たい!観たいぞ!

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