。昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れさまでした。
今回も100人越えの参加者ということで、前回の歌会を頭から参加していたワケではなかった事もあり、いつもの集合場所が膨れ上がっている様に軽く驚きました(笑)
また今回みちさんの提案で設けられたJAM部屋も大盛況だったようですね。私も1曲参加させてもらいました。普段のカラオケと少々違う感覚に戸惑いましたが、6人がかりでパート分けして歌うのはなかなか無い経験なので楽しかったですね。
こんばんは、小島@監督です。
そうそう、今回じゃんけん大会で島根の地酒セットを頂きました。出雲はまだしも隠岐や石見の地酒は今まで縁が無かったのでどんな味わいなのか楽しみですよ。
さて、今回の映画は「ズートピア」です。
動物たちが暮らす大都会ズートピア。そこにウサギのジュディ・ホップス(声・ジェニファー・グッドウィン)が新任警察官として配属された。しかし、過去に例の無い体の小さなウサギの警察官など誰もその能力を信用せず、署長である水牛のボゴ(声・イドリス・エルバ)から与えられた仕事は駐禁の切符切り。
理想と現実のギャップに苦しみながらも仕事を続けるジュディは、ある日厭世的なキツネの詐欺師ニック(声・ジェイソン・ベイトマン)と出会う。
折しもズートピアでは肉食動物たちが謎の失踪事件を繰り返していた。ひょんなことからジュディはニックと共に失踪事件を追うことになるのだが。
ディズニーの新作アニメーション映画は、いかにもディズニーらしい動物を基調にした可愛らしいキャラクター達が躍動しながら、しかしその実相当に骨太で硬派な物語を展開します。
聡明で猪突猛進、そしてちょっぴり世間知らずなジュディと厭世的ながら世渡り上手なニックという対照的な2人が事件捜査に当たるという構図自体は決して珍しい物ではありませんが、方や草食動物、方や肉食動物という設定が後半思わぬ形で活かされてくる当たりが見事。それ以外にも数々の小道具や序盤の小さなエピソードが終盤活きてくる作劇が実に巧みです。
サイズも生息環境もまちまちな多くの動物たちが暮らすズートピアは、そのまま多様な人種が混在するニューヨークの戯画化と言えるでしょう。
その為ジュディとニック、それぞれが抱くコンプレックスはそのままマイノリティゆえの苦しみとも言えます。ケモナー大歓喜の可愛らしいビジュアルながら物語の根底には様々な形の「差別」が横たわっているのがこの作品の特徴です。
「差別」というテーマ、そこに目を向けると、例えばライオンの市長ライオンハートが市長という役職に付いているのも単に「百獣の王だから」という以上の意味付けが見て取れるようになり多くの物事、それが登場する動物たちに抱くステレオタイプなイメージを逆手に取るように作られている当たりも非常にクレバーで楽しいです。
もう一つ、この作品にはかなりマニアックな、というか大人向けの笑いが多々仕込まれているのも特徴です。同じディズニーの「アナと雪の女王」をオマージュしたセリフや映画「ゴッドファーザー」(1972年製作。監督フランシス・フォード・コッポラ、主演マーロン・ブランド)のハイレベルなパロディなど、とても子供には分からないであろうネタが多いです。これだけなら日本にも「妖怪ウォッチ」のような作品もあるのですが、そこに政治的な風刺劇も織り交ぜた高質な物語も展開してしまうところにディズニーアニメの恐るべき底力を感じずにはいられません。
しかもこんな映画を大統領選直前のタイミングで公開してしまうというアグレッシブさ!何だかんだ言ってアメリカのエンターテインメントは懐が深いと言わざるを得ませんね。
動物たちの生息環境に合わせ季節や天候をエリア毎に仕切り適した環境を人工的に作り出すズートピアの世界観をセリフにほとんど頼らずにビジュアルで見せ切るハイグレードな美術も楽しく、単に観てるだけでも十分に面白い映画ではありますが、観終わった後、あるいは2度目を観るなら、テーマに対し一歩踏み込んでみた方がもっと面白さを感じられる映画です。たっぷり楽しんでちょっと考えさせてくれるパワー溢れるエンターテインメント。是非、スクリーンでどうぞ。
個人的にはジュディとニックのコンビが予想を超えて良かったのでもう1本観てみたいくらい。いつか続編が製作されると嬉しいなぁ。
今回も100人越えの参加者ということで、前回の歌会を頭から参加していたワケではなかった事もあり、いつもの集合場所が膨れ上がっている様に軽く驚きました(笑)
また今回みちさんの提案で設けられたJAM部屋も大盛況だったようですね。私も1曲参加させてもらいました。普段のカラオケと少々違う感覚に戸惑いましたが、6人がかりでパート分けして歌うのはなかなか無い経験なので楽しかったですね。
こんばんは、小島@監督です。
そうそう、今回じゃんけん大会で島根の地酒セットを頂きました。出雲はまだしも隠岐や石見の地酒は今まで縁が無かったのでどんな味わいなのか楽しみですよ。
さて、今回の映画は「ズートピア」です。
動物たちが暮らす大都会ズートピア。そこにウサギのジュディ・ホップス(声・ジェニファー・グッドウィン)が新任警察官として配属された。しかし、過去に例の無い体の小さなウサギの警察官など誰もその能力を信用せず、署長である水牛のボゴ(声・イドリス・エルバ)から与えられた仕事は駐禁の切符切り。
理想と現実のギャップに苦しみながらも仕事を続けるジュディは、ある日厭世的なキツネの詐欺師ニック(声・ジェイソン・ベイトマン)と出会う。
折しもズートピアでは肉食動物たちが謎の失踪事件を繰り返していた。ひょんなことからジュディはニックと共に失踪事件を追うことになるのだが。
ディズニーの新作アニメーション映画は、いかにもディズニーらしい動物を基調にした可愛らしいキャラクター達が躍動しながら、しかしその実相当に骨太で硬派な物語を展開します。
聡明で猪突猛進、そしてちょっぴり世間知らずなジュディと厭世的ながら世渡り上手なニックという対照的な2人が事件捜査に当たるという構図自体は決して珍しい物ではありませんが、方や草食動物、方や肉食動物という設定が後半思わぬ形で活かされてくる当たりが見事。それ以外にも数々の小道具や序盤の小さなエピソードが終盤活きてくる作劇が実に巧みです。
サイズも生息環境もまちまちな多くの動物たちが暮らすズートピアは、そのまま多様な人種が混在するニューヨークの戯画化と言えるでしょう。
その為ジュディとニック、それぞれが抱くコンプレックスはそのままマイノリティゆえの苦しみとも言えます。ケモナー大歓喜の可愛らしいビジュアルながら物語の根底には様々な形の「差別」が横たわっているのがこの作品の特徴です。
「差別」というテーマ、そこに目を向けると、例えばライオンの市長ライオンハートが市長という役職に付いているのも単に「百獣の王だから」という以上の意味付けが見て取れるようになり多くの物事、それが登場する動物たちに抱くステレオタイプなイメージを逆手に取るように作られている当たりも非常にクレバーで楽しいです。
もう一つ、この作品にはかなりマニアックな、というか大人向けの笑いが多々仕込まれているのも特徴です。同じディズニーの「アナと雪の女王」をオマージュしたセリフや映画「ゴッドファーザー」(1972年製作。監督フランシス・フォード・コッポラ、主演マーロン・ブランド)のハイレベルなパロディなど、とても子供には分からないであろうネタが多いです。これだけなら日本にも「妖怪ウォッチ」のような作品もあるのですが、そこに政治的な風刺劇も織り交ぜた高質な物語も展開してしまうところにディズニーアニメの恐るべき底力を感じずにはいられません。
しかもこんな映画を大統領選直前のタイミングで公開してしまうというアグレッシブさ!何だかんだ言ってアメリカのエンターテインメントは懐が深いと言わざるを得ませんね。
動物たちの生息環境に合わせ季節や天候をエリア毎に仕切り適した環境を人工的に作り出すズートピアの世界観をセリフにほとんど頼らずにビジュアルで見せ切るハイグレードな美術も楽しく、単に観てるだけでも十分に面白い映画ではありますが、観終わった後、あるいは2度目を観るなら、テーマに対し一歩踏み込んでみた方がもっと面白さを感じられる映画です。たっぷり楽しんでちょっと考えさせてくれるパワー溢れるエンターテインメント。是非、スクリーンでどうぞ。
個人的にはジュディとニックのコンビが予想を超えて良かったのでもう1本観てみたいくらい。いつか続編が製作されると嬉しいなぁ。
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