先日職場でたまたま誰かが通路にほったらかしにしていたプラスティックの結束バンドに足を取られ商品を持ったままスッ転んでしまい負傷。
足になかなか見事なアザと切り傷を作ってしまいました。転倒すること自体何年ぶりな事もあり、数日経ってるがまだ痛いです。
皆さん足元には気を付けましょう。
こんばんは、小島@監督です。
それにしても今回「キズパワーパッド」が大活躍。アレはホントに治りが早いです。貼ったところの見た目が悪いのが難点ですが(苦笑)
さて、今回の映画は「シンデレラ」です。
両親の愛を一身に受け育つ純真な少女エラ(リリー・ジェームズ)。しかし、その幸せは母の死によって暗い影が落ちる。
貿易商ゆえ長期に家を空けてしまうため、エラを不憫に思った父は再婚を決め、継母(ケイト・ブランシェット)と2人の連れ子、ドリゼラ(ソフィー・マクシェラ)とアナスタシア(ホリデイ・グレンジャー)を連れてくる。
ある時、父が旅先で急死したとの報がもたらされ、それを機に継母のエラへの態度が一変する。義姉たちは「灰被りのエラ(シンデレラ)」と呼び召使同然の扱いを受ける。
「勇気と優しさこそが真に魔法になる」という亡き母の教えを胸に、継母たちの仕打ちに耐えるエラだったが、ある日とうとう耐え切れなくなり屋敷を飛び出してしまう。森へと馬を走らせたエラはそこで王宮で見習いを務めるキットと名乗る青年(リチャード・マッデン)と出会う。
実は彼こそが結婚相手を探す王国の王子であった。
エラの事が忘れられない王子は彼女と再会を果たすべく、国外からの招待客だけでなく国内の未婚女性全てを招いての舞踏会を催そうとするのだが…
古典とも言えるアニメの名作の数々を現代的なアプローチで再映画化している近年のディズニーですが、遂にリーサル・ウェポンとも言えるタイトルが登場です。
昨年公開された「アナと雪の女王」や「マレフィセント」は、それぞれベースになった物語にかなり大胆なアレンジを加え、描く「愛」も男女間の愛ではなくもっと別の物であり、更に言えば「アナと雪の女王」に至っては王子は悪役だったりしたのですが、物が物だけに、というべきでしょうか、今回はそう言ったアレンジはせずにド直球のラブストーリーに仕上がっています。
この映画のポイントはより深く掘り下げられたキャラクター達。アニメ映画の方は王子にしろ継母にしろ良くも悪くも「見たまま」というか「型通り」でしかないのですが(無論それが悪いワケではない)、それぞれの葛藤や感情の流れを細やかに描き出す事で、この古典とも言える物語に現代的な息吹を吹き込んでいます。
また、映像面でも必見なのはやっぱり舞踏会のシーン。煌びやかでありながらどんなショットであってもシンデレラと王子に目が行くように計算された色彩感覚とどのカットを切り出しても絵になるくらいにバシッと決まったアングルで、観ていてため息が出そうになるレベルです。
もちろんその舞踏会の前の、ヘレナ・ボナム・カーター演じるハイテンションなフェアリー・ゴッドマザー(今回吹替で観たのですが吹き替えてるのが朴璐美さんで余計テンション高かった(笑))がシンデレラにかぼちゃの馬車や衣装を用意するシーンもアニメーションの風合いを意識した「変身」のインパクトに目を引かれます。
人物造形にしろ映像にしろ監督であるケネス・ブラナーの手腕が存分に発揮されている印象。現代劇を手掛ける事も多いですが、むしろ「ヘンリー5世」や「ハムレット」と言ったシェイクスピア劇の映画化で実績のある監督だけにこういった古典劇の方が性に合っているのかもしれませんね。
余談ですが、「アイドルマスターシンデレラガールズ」でも象徴的に使われているくらいシンデレラのアイコンとも言える「ガラスの靴」ですが、あのハイヒールはディズニーアニメが最初らしいです。そう言えば確かに原作たるシャルル・ペローの「サンドリヨン」ではガラスのスリッパですし、グリム童話では金の靴。それでも今「ガラスの靴」と言えばあれなのですから、ディズニーアニメのインパクトは物凄いものがありますね。もちろんこの映画でもVFXなどではなく見事なまでに美しいものが用意されています。
同時上映の短編「アナと雪の女王エルサのサプライズ」も10分足らずの作品なのにオリジナル・キャストとスタッフが再結集した(吹替の方も松たか子や神田沙也加が演じている)上に1曲新しく用意してみせる本気ぶりで前座にしてはかなり見応えありますし、2本合わせてガッチリ楽しませてもらいました。ま、30過ぎのおっさんが独りで観るにはいささかハードル高かったですけれども(苦笑)
ただリメイクというだけでなく、華やかな中に繊細さを感じさせるビジュアルに文学的な格調の高さで観る者に一時「魔法」をかける傑作。公開から1か月以上経っていますがもうしばらくロングランが続きそうですしまだご覧になっていない方は是非スクリーンでこの「魔法」を堪能して欲しいですね。
足になかなか見事なアザと切り傷を作ってしまいました。転倒すること自体何年ぶりな事もあり、数日経ってるがまだ痛いです。
皆さん足元には気を付けましょう。
こんばんは、小島@監督です。
それにしても今回「キズパワーパッド」が大活躍。アレはホントに治りが早いです。貼ったところの見た目が悪いのが難点ですが(苦笑)
さて、今回の映画は「シンデレラ」です。
両親の愛を一身に受け育つ純真な少女エラ(リリー・ジェームズ)。しかし、その幸せは母の死によって暗い影が落ちる。
貿易商ゆえ長期に家を空けてしまうため、エラを不憫に思った父は再婚を決め、継母(ケイト・ブランシェット)と2人の連れ子、ドリゼラ(ソフィー・マクシェラ)とアナスタシア(ホリデイ・グレンジャー)を連れてくる。
ある時、父が旅先で急死したとの報がもたらされ、それを機に継母のエラへの態度が一変する。義姉たちは「灰被りのエラ(シンデレラ)」と呼び召使同然の扱いを受ける。
「勇気と優しさこそが真に魔法になる」という亡き母の教えを胸に、継母たちの仕打ちに耐えるエラだったが、ある日とうとう耐え切れなくなり屋敷を飛び出してしまう。森へと馬を走らせたエラはそこで王宮で見習いを務めるキットと名乗る青年(リチャード・マッデン)と出会う。
実は彼こそが結婚相手を探す王国の王子であった。
エラの事が忘れられない王子は彼女と再会を果たすべく、国外からの招待客だけでなく国内の未婚女性全てを招いての舞踏会を催そうとするのだが…
古典とも言えるアニメの名作の数々を現代的なアプローチで再映画化している近年のディズニーですが、遂にリーサル・ウェポンとも言えるタイトルが登場です。
昨年公開された「アナと雪の女王」や「マレフィセント」は、それぞれベースになった物語にかなり大胆なアレンジを加え、描く「愛」も男女間の愛ではなくもっと別の物であり、更に言えば「アナと雪の女王」に至っては王子は悪役だったりしたのですが、物が物だけに、というべきでしょうか、今回はそう言ったアレンジはせずにド直球のラブストーリーに仕上がっています。
この映画のポイントはより深く掘り下げられたキャラクター達。アニメ映画の方は王子にしろ継母にしろ良くも悪くも「見たまま」というか「型通り」でしかないのですが(無論それが悪いワケではない)、それぞれの葛藤や感情の流れを細やかに描き出す事で、この古典とも言える物語に現代的な息吹を吹き込んでいます。
また、映像面でも必見なのはやっぱり舞踏会のシーン。煌びやかでありながらどんなショットであってもシンデレラと王子に目が行くように計算された色彩感覚とどのカットを切り出しても絵になるくらいにバシッと決まったアングルで、観ていてため息が出そうになるレベルです。
もちろんその舞踏会の前の、ヘレナ・ボナム・カーター演じるハイテンションなフェアリー・ゴッドマザー(今回吹替で観たのですが吹き替えてるのが朴璐美さんで余計テンション高かった(笑))がシンデレラにかぼちゃの馬車や衣装を用意するシーンもアニメーションの風合いを意識した「変身」のインパクトに目を引かれます。
人物造形にしろ映像にしろ監督であるケネス・ブラナーの手腕が存分に発揮されている印象。現代劇を手掛ける事も多いですが、むしろ「ヘンリー5世」や「ハムレット」と言ったシェイクスピア劇の映画化で実績のある監督だけにこういった古典劇の方が性に合っているのかもしれませんね。
余談ですが、「アイドルマスターシンデレラガールズ」でも象徴的に使われているくらいシンデレラのアイコンとも言える「ガラスの靴」ですが、あのハイヒールはディズニーアニメが最初らしいです。そう言えば確かに原作たるシャルル・ペローの「サンドリヨン」ではガラスのスリッパですし、グリム童話では金の靴。それでも今「ガラスの靴」と言えばあれなのですから、ディズニーアニメのインパクトは物凄いものがありますね。もちろんこの映画でもVFXなどではなく見事なまでに美しいものが用意されています。
同時上映の短編「アナと雪の女王エルサのサプライズ」も10分足らずの作品なのにオリジナル・キャストとスタッフが再結集した(吹替の方も松たか子や神田沙也加が演じている)上に1曲新しく用意してみせる本気ぶりで前座にしてはかなり見応えありますし、2本合わせてガッチリ楽しませてもらいました。ま、30過ぎのおっさんが独りで観るにはいささかハードル高かったですけれども(苦笑)
ただリメイクというだけでなく、華やかな中に繊細さを感じさせるビジュアルに文学的な格調の高さで観る者に一時「魔法」をかける傑作。公開から1か月以上経っていますがもうしばらくロングランが続きそうですしまだご覧になっていない方は是非スクリーンでこの「魔法」を堪能して欲しいですね。
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