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ちゅうカラぶろぐ


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様々な事情が重なってここ2週間ほど超過勤務だけで40時間以上というバカみたいに過密なスケジュールをこなす羽目に。
そんな中「予定は全く無いけど何が何でも休ませてもらう!」とこの土日、2か月半ぶりの連休をもぎ取り土曜日はひたすら眠り日曜日は映画を観に行って好き勝手に過ごし、弱り気味の心身の回復に努めました。

こんばんは、小島@監督です。
働きすぎはいけません。あんなのがあと1か月も続いたらぶっ倒れてしまう。やっぱり「働いたら負け」かもしれない(笑)

さて、今回の映画は「映画プリキュアオールスターズ春のカーニバル」です。

春野はるか(声・島村侑)たちは歌とダンスの国ハルモニアで開かれる春のカーニバルに招待された。ハルモニアへ向かってみるとそこには先輩のプリキュア達も訪れていた。
カーニバルが開幕し、プリキュア達もステージに立って歌とダンスを披露する。しかしその陰でオドレン(声・中田敦彦)とウタエン(声・藤森慎吾)による奸計が進行しつつあった。

春の定番となってきたプリキュアオールスターズも7作目。単純に作品の垣根を越えたクロスオーバーを楽しむ「DX」3部作、そこから一歩踏み込んでドラマ性に深みを加えて展開した「NewStage」3部作に続いて製作された「春のカーニバル」では、さらに新たな試みにトライしています。
それは「ミュージカル」です。

前半はカーニバルのステージで披露するという体で各作品のテーマ曲が新たに制作されたCGアニメと共に展開し、後半も要所に歌を盛り込ませながら物語が進みます。
「フレッシュプリキュア」のエンディングで使われて以降ダンスにアクションに年々進化を続けるプリキュアのCGワークによる豊かな表現をこれでもかとばかりに大スクリーンで堪能できるのがこの映画の魅力です。
……それは良いのですが、この趣向がうまく機能していないように思えるのが正直な感想です。
確かにどの歌曲もCGと手描きアニメをダイナミックに融合させた迫力ある映像を楽しめるのですが、それはあくまでも映像だけの物であり、1本の劇映画としては非常にシナリオの弱い作品だと言わざるを得ない程今回物語が軽いです。ま、悪役を演じるのがオリエンタルラジオの2人というところがさもありなん、という感じもしなくはないですが。
楽曲のPVとも言うべき映像のキレは良いので一種のサービスのみで構成されたファンムービーと割り切って楽しむ方が良さそうです。

そうは言ってもその中に前シリーズであるハピネスチャージプリキュアと現在のGo!プリンセスプリキュアとのバトンタッチ的シーンを入れたり、キュアマリンが相変わらずのコメディエンヌぶりを見せてくれたり、過去のシリーズを観てた人なら分かる小ネタを差し挟んだりといろいろやってきている辺りはさすがという所でしょうか。

そうそう、オリエンタルラジオが悪役としてゲスト出演する今回、妙な所で笑いのツボにハマったのところが一カ所あります。それがどこかはナイショ。ただ、私の眼にはあのシーンは凄く「グラップラー刃牙」に見えた事だけ言っておきましょう(笑)

どちらかと言えば実験的意味合いの方が強く感じられる今回のプリキュアオールスターズ、賛否両論が今まで以上に強く出そうです。ただ「何をやりたいか」というコンセプトは非常に良く理解できましたし、試行錯誤の道のりとしてはこういった一本も必要なマイルストーンと言えるでしょう。
一作毎に映画作りの難易度が増していくシリーズではありますが、今回の長所短所を活かしてここから次はグレードアップさせた一本を見せて欲しいところですね。


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