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ちゅうカラぶろぐ


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昨日一昨日とどうやら久屋大通でバトスピ関連のイベントがあり、そこに釘宮理恵も出演していたとか。
一昨日は仕事、昨日は家の用事でそのイベントには近寄る事もできませんでした(苦笑)
昨日は刈谷の方でも大きなイベントがあったようで、なかなか熱い週末を過ごした方も多そうですね。

こんばんは、小島@監督です。
それにしてもバトスピイベント行きたかったな…え?先週もアイマスライブでくぎゅう観てるだろって?それはそれ(笑)!

さて、今年は6月8月と立て続けに同じシチュエーションを描いた映画が公開されました。「エンド・オブ・ホワイトハウス(以下エンド)」「ホワイトハウス・ダウン(以下ダウン)」の2本です。今回は、せっかく滅多に無い機会なので普段あまりやらないスタンスでこれらの映画を観てみる事にします。

誰かが誰かの作品をパクったとかいうことでなく似たような作品が同時期に発表されるということがままあり、漫画家島本和彦は自作「吠えろペン」でそれを「自然現象」と表現していましたが、個人の技量によるところの大きい漫画や小説だけでなくハリウッドでは稀に数百億円規模の超大作映画でその現象が発生します。
複数の大手配給会社が送り出すそれは必然的にアメリカが抱える「今」を映し出していると言って良いでしょう。

ま、その辺の話は後に置いといてまずはそれぞれの作品を解説。

基本的な内容は
どちらもそう変わりません。テロリストにホワイトハウスが占拠されて偶発的にその場に居合わせた警官や元シークレットサービスが大統領やホワイトハウスを奪還すべく戦いを挑みます。重要人物に子供がいる点も同じです。
大きく違う点は「エンド」がホワイトハウス占拠までをリアルタイムで描いたりそこからの政治の動きをクローズアップするシーンがあったり、主人公が基本的に「物陰に隠れる→敵を各個撃破」のソリッド・スネークスタイルを最後まで貫いたりと比較的リアル志向で物語が展開するのに対し、「ダウン」は11歳にして政治オタクという主人公ジョンの娘エミリーを筆頭に登場人物のキャラクター性を際立たせバリエーション豊かで外連味溢れるアクションを充実させたシンプルなアクション映画となっています。
あとは事の発端が「エンド」が外患で「ダウン」が内憂であるところでしょうか。

どちらも映画としては一長一短で出来そのものに大差は無くあくまでも優劣は観る個人の好みで分かれる程度です。個人的には監督ローランド・エメリッヒの無邪気なアメリカへの愛情と大味な作りが気に入っているので「ダウン」の方に軍配を上げてしまいますが(笑)

9.11以降アメリカは10年以上もひたすらテロリズムという実体のある様な無い様な敵と戦い続け、しかも未だそれは終わる気配を見ていません。その間にも国内は疲弊しデトロイトのように市自体が財政破綻し破産するようなところも出てきました。そんな中せめてもの成果ともいえるビンラディン殺害を宣伝するような映画「ゼロ・ダーク・サーティ」がその事件から僅か1年余りで制作公開されたのもそんな空気と無関係ではないでしょう。
9.11の際にはペンタゴンも被害を受けた今となってはホワイトハウスすら絶対安全ではないだろうという不安とそれくらいでは「アメリカの正義」は揺らがないという思い(そしてそれら両方の感情を煽って興収を稼ぎたい配給会社の思惑)がないまぜになったからこそこのような作品が立て続けに公開されるような事態になったのでしょう。…と、私は勝手に見ています。

アメリカという国は娯楽作品に時事性を溶け込ませる事に非常に長けていて、その気になればほぼどんな作品でもそんな一面を見て取ることができます。
ですが、今回はたまたま珍しい状況になったのでこんなモノの見方をしましたが正直なところいつもこんなスタンスで映画を観るのは料理全体の味を楽しまずに隠し味のスパイスを探し当てるようなものであまりお勧めできません。やっぱり本来は素直に物語や俳優の演技を楽しむのが一番ですよ。

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