ちゅうカラぶろぐ


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先日発売が開始されて一部では「一店買い」も現れた「アイマス一番くじ」
職場からすぐ近くのローソンでは比較的消化が緩やかなので仕事帰りにトライ。
今回賞品に新録CDがあるのでそれを目当てに2回引いたら出た結果が、

S賞春香フィギュアとC賞あずさフィギュア!
まさかの超絶的な引き!
店員さんの「うぉっ!?」というリアクションに何とも良い感じの優越感を味わえました。

こんばんは、小島@監督です。
帰り道雨が降っていたので濡らさないようにするのが大変でした(苦笑)

さて、今回の映画は「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」などの新海誠監督の新作中編アニメ「言の葉の庭」です。

靴職人を目指す高校生・タカオ(声・入野自由)は、雨の日の午前は決まって学校をさぼって公園で靴のスケッチを描いていた。ある雨の日、いつものように公園に向かったタカオはそこで朝から缶ビールを傾ける謎めいた女性・ユキノ(声・花澤香奈)と出会う。
去り際に一遍の短歌を呟くユキノ。
2人は約束もしないままに雨の日だけの逢瀬を重ね、次第に心を通わせていくのだったが…

これぞ新海誠の本領発揮と言うか、「観る短編小説」といった趣の映画です。
丁寧に選り抜かれたセリフもさることながら、繊細な色彩感覚に裏打ちされた美しいビジュアルと、もしかしたらビジュアル以上に繊細に設計された音響が生み出す「映像」そのものに強い説得力を持たせている所がこの映画の特徴です。

何よりこの映画を際立たせているのは全編にわたる「雨」の表現です。降り注ぐ雨粒、地面に出来た水たまり、傘にはじかれる雨、池に立つ波紋、窓を伝う雨粒、その一つ一つにタカオとユキノ2人の心情が投影され、またその美しさはその1カットだけ切り出しても充分に「絵」として成立しまうほどです。

ちょっとネタバレになりますが個人的に最も印象に残ったのは中盤、靴を作るのに役立てたいとタカオがユキノの足を採寸するシーンです。本編中でも数少ない2人が直接相手と触れ合うこのシーンは、詩的な美しさと一種のフェティシズム・エロチシズムが融合し、ここ何年かに観たラブシーンの中では最高レベルと言って良いんじゃないかと思います。

反面欠点もあり、相当セリフを練ってあるのは分かるのですが、その映像の出来が良すぎるために特にモノローグがうるさく感じてしまう点です。花澤香奈の演技が今まで聴いた中でも最高に素晴らしいので痛し痒しですが、状況や心情を語るのは映像に任せていっそモノローグはバッサリ削っても良かったような気がします。

その辺りがちょっと気になりますが、淡い恋を描いた映画としてはなかなかの秀作なのは間違いありません。既にBlu-rayも発売されてはいますが、この繊細さはむしろ映画館でこそ味わえる作品です。まだ上映が続いてる所もありますし、是非機会を作ってご覧になって観てください。

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