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ちゅうカラぶろぐ


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みなさん,おはようございます。
水曜日担当のレイウォールです。

ちょっとずつ落ち着いてきて,もう少しでちょっとずつ動き出せそうな雰囲気ですね。
そんな中,引っ越しのため,週末に不動産屋を回ってきました。10数部屋回って,つい先日入りたい部屋を決め,不動産屋と連絡中です。
とあるちゅうからメンバーとは徒歩10分を切る近所になり,非常にいい選択をしたのではないかと思っています。

それはともかく,バンダイナムコがやっと大きなイベントを発表してくれました。アイドルマスター単独ライブではなく,バンダイナムコフェスティバルという形ですが,765 PRO オールスターズ,シンデレラガールズ,劇場組,SideM,シャイニーカラーズと現状動いているアイドルマスター関連コンテンツのすべてが参加してくれます。どれほど待ち望んだことか。
演者の安全にだけ気をつけて,公演を執り行ってもらえればと思います。
我々は勝手に気をつけます。アイドルを危険に晒すようなことは自重しますんで,しばらくは状況を注視,場合によっては副業の休暇や在宅を駆使して2week引きこもってから行くくらいの覚悟です。

来年は落ち着いているといいなぁ・・・。

さて,本日紹介するのは"いつだって僕らは"です。いいから聴け。ノクチルというシャイニーカラーズの新しいユニットが歌う曲です。ああ,みんな好き。ヨニゲが好きな人は絶対ハマると思う。ししゃもとかSILENT SIRENとかペギーズあたりの人もちょっとだけ甘いけど好きだと思います。まあど真ん中にぶつけてきたと思えばいいです。とりあえず聞いてください。

おわり。

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アップした後しばらくするまで気づきませんでしたが、前回で通算450回を超えてました。書きも書いたり、いよいよ500の大台が見えてきました。ここまで続けられるとは、自分でも結構驚いています。

 こんばんは、小島@監督です。
 そんなこんなですが、皆さんこれからもよろしくお願いします。

 さて、今回の映画は「事故物件 恐い間取り」です。

 芸人・山野ヤマメ(亀梨和也)は中井大佐(瀬戸康史)と共にお笑いコンビ「ジョナサンズ」を組んでいたが10年経っても芽が出ず、限界を感じた中井からコンビ解散を切り出された。突然ピン芸人となり途方に暮れるヤマメに番組プロデューサーの松尾(木下ほうか)は心霊バラエティー番組への出演を条件に、かつて殺人事件が起きた部屋、即ち「事故物件」に住むことを要求する。ヤマメは逡巡するものの、芸人として名を売るラストチャンスともいえるその申し出を受けることにしたのだった。

 メ~テレの持つCSチャンネル・エンタメ~テレにて2011年より不定期に製作されている「北野誠のおまえら行くな。」での企画の一つとして事故物件に住み始めたのをきっかけに企画終了後も「事故物件住みます芸人」として数々の事故物件に住むほか全国各地の心霊スポットを探訪し動画配信したりトークライブを行う芸人・松原タニシ。その彼がこれまで歴訪した物件を間取り図付きで紹介し2018年に上梓した「事故物件怪談 恐い間取り」を原作にしたホラー映画です。作品の出自や亀梨和也がホラー初主演する話題性や、ハリウッド大作の新作が延期続きだったりようやく映画館の席数制限も緩和されそうだったりということも手伝ってか封切りから2週連続で観客動員数のトップを走っています。監督は「女優霊」「リング」など1990年代から邦画ホラーを牽引し続け今年もドラマ「恐怖新聞」を手掛ける中田秀夫が務めています。
 作中4つの物件が登場しますが、内3つは原作にも登場するものである上、更にその内の1つは実際にその場所をロケ地として撮影されたそうです。
 
 この映画、主人公が芸人だからなのかちょっとユニークな肌触りをしています。恐怖の対象に踏み込む要因が功名心からというのはまだともかく、特に序盤から中盤は「生活が懸かっているので何か起きてくれないとマジで困る」という状況が出来上がっているのが他のホラーにはあまり見られない面白さがあります。事故物件を題材に取った映画としては2016年に「残穢」という作品がありましたが、そうなった原因をどこまでも深堀していこうとした「残穢」とは対照的に「怪奇現象が起こるかどうか」自体が興味の対象で特にその原因を深く追求したりはしないのも特徴と言えるでしょう。

 芸人というには素朴な性格をしている主人公ヤマメと、野心はあれど際どい局面では友情が先に立ってしまう相方の中井、「ジョナサンズ」の数少ないファンでTV局で再会したのをきっかけに親交を深め、結果なし崩し的に巻き込まれることになる女性・梓(奈緒)という何だか又吉直樹の小説を思わせるような3人の関係性の描写も悪くなく、そのフィルモグラフィーから中田秀夫監督はどうしても作品がホラーに偏りがちですが実はそういう要素の無い人間ドラマも作ってみたいんじゃないかという気もします。

 一方でエンタメ性を強調したいのか怪奇描写がかなり率直に過ぎる傾向があることや、作中各所に松竹芸能の芸人が続々と登場するのも相まってかなりカラッとした作風になっており、ホラー映画としてはかなり薄味と言わざるを得ません。実のところ芸人が一人くらい壊れようが気にも留めない番組プロデューサーとかヤマメに事故物件を紹介する不動産屋の女性営業・横水(演じる江口のりこの怪演も必見)の方がよほど怖いくらいです。終盤ヤマメが4つ目に訪れる物件で起こるクライマックスはある意味でその最たるものでここではもう完全に怖さより面白の方が先に立ってしまっています。

 しかしこの詰めの甘い、ハードルの下を易々とくぐってしまうどちらかと言えばボンクラ映画の類に入ってしまうような作品ではありますが、私、何だかんだかなり楽しめてしまいました。割と好きかもしれません、コレ。鑑賞後に話のネタにしやすい気やすさもあり、9月に入ってもまだ暑い日が続く中で一時涼むにはこれくらいの軽さが丁度いいようにも思います。ご興味のある方はどうぞ。
 
 
 

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最近、テレビよりネット動画が中心となりつつあります。
私もテレビより圧倒的にYouTubeを見ている時間が多いです。

テレビですとこちらが見たい番組を狙い撃ちできませんが、
ネット動画だと自分が見たいものが狙い撃ちできるので、
どうしても自分の好きな動画ばかりを当然見ますよね。

そんな昨今、どんどん見たい動画やジャンルが増えてきて、
結局全部見られずに悶えるという感じになっていませんか?

コロナ禍で私たちが引き篭もると同時に著名人も引き篭もり、
結果として動画を始めるので、そりゃ動画も多くなります。

いろいろな動画を見ているうちに自分のブームが移り変わり、
「そう言えば1ヶ月前はこんな動画見ていたな」みたいに、
興味があって見ていたものすら、置き去りにしていっています。

そんな置き去りにしたものに後から気がつくたびに、
当時見ていた時の自分をムダにしている気分になる私です。



さて、先週金曜日は会社都合でお休みをいただきました。

特に予定もなかったのですが、偶然にも名古屋パルコにて、
『ガンダムペースin NAGOYA』が偶然にも開催初日でした。

ガンダムベースと言えばガンプラの展示や販売が中心で、
訪れる人の目的はやっぱり限定物の販売ですね。
常設の東京・お台場のガンダムベースは引くほど大きいです。

コロナ禍でプラモデルを始めるというベタ設定な私ですが、
今となってはすっかりハマった私にとってはこれは行くべき。

重ねて偶然、ガンプラ好きちゅうカラメンバーも有給らしく、
まあ、これは一緒に行きますか?ということで、いざ現地へ。

まあ平日だから空いてるでしょうが、どうせ一日ヒマなので、
パルコ開店に合わせて到着すると、開店待ちの列が。
かといって、長蛇というほどもなく、100人くらいでしょうか。

これなら全然大したことないなと思っていたのですが、
しっかり整理券を配っての入場制限をしていたようで、
整理券を受けとってみれば、しっかり2時間待ちのダメージ。

それでも昼前で、昼食を取ったり周りの店を見ていると、
あっという間に2時間が経ってしまい、待ち時間も気にならず、
むしろ待たされたせいで、他にお気に入りの店を発掘でき、
これはこれで、待たされて良かったなと。負け惜しみでなく。

そして入場すると、展示自体はホントに少ないですし、
販売自体も大変少なく、東京の1/30くらいでしょうか?
いや、それよりももっともっと小さい規模かも知れません。

それでも満足できるのは、やはり販売される商品です。
販売される商品自体がすべて限定物をいう極端さです。
言い換えてみれば、通常の店頭で買えるものが買えません。

今回の販売商品、現地に行かずともホームページで、
何が買えるのかがわかるので、これを買おうみたいに、
予定が立てられるので、それを見て現地に行くのです。

私もメンバーもそれを見て購入予定を立てたのですが、
ここで恐いのはやはり現地の空気だったりしますよね。

現地には購入できるものがすべて展示されているのですが、
それを見ると、どれもこれもカッコ良く見えてしまうのです。

そして終わってみれば、もともとの購入予定以外にも、
もっと高額な商品を手に取ってしまった私とメンバーでした。

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先週「今帰宅困難者状態です」とブログに書きましたが、その後結局電車の運行再開が23時過ぎる状況だったため帰宅は断念してホテルに泊まることに。最近の宿泊事情は伝え聞いてはいたのですが、実際利用してみるとその状況を実感します。何せ22時過ぎに宿を探し始めて15分と経たずに部屋が見つかった上にオープンして5年も経ってないようなビジネスホテルでも4,000円しないとかカプセルホテルとさして変わらない価格で泊まれるとは。しかもGoToトラベルが使えるとのことで何割かは国が持ってもらえる感じに。

 こんばんは、小島@監督です。
 とは言えやっぱり自宅の方が落ち着く(笑)

 さて、今回の映画は「海辺の映画館 キネマの玉手箱」です。

 広島県尾道市。海辺にたたずむ映画館「瀬戸内シネマ」が閉館の日を迎えようとしていた。最後の企画であるオールナイトでの「日本の戦争映画特集」上映のさなか、劇場を包んだ雷光と共に毬夫(厚木拓郎)、鳳介(細山田隆人)、茂(細田善彦)の3人は映画の世界へとトリップしてしまう。3人は映画の世界を彷徨いながら自分たちと同じように映画の世界に取り込まれた少女・希子(吉田玲)を救おうと奔走するが…

 今年4月10日に世を去った映画監督・大林宣彦。彼の最後の作品は奇しくもそれと同じ日に公開予定でしたがコロナ禍により夏にずれ込む形となりました。ようやく公開されたその作品は、まさに巨匠のラストメッセージとも言うべき作品に仕上がっていました。
 
 大林宣彦監督は初めての長編作品であった「HOUSE」(1977年)からずっと既存の枠に囚われない自由な作風の方でしたが、最後の作品でもあるこの「海辺の映画館」もその奔放さにまず驚かされます。戦争映画と共に映画の歴史と近現代の戦争を紐解く、というような形は見せているものの映画の定石なんて完全に無視。時にモノクロ、時にサイレント、時にミュージカル、語り口そのもののスタイルもポンポン変わる上にホイホイ観客に向けても語り掛けるので時間も空間も次元さえも無秩序。時系列さえバラバラ。ジャンルによるカテゴライズなど最早無意味。いや確かにタイトルには「玉手箱」とありますけれども!大林宣彦監督はそういうワンダーランドな映画を作っちゃう人、という予備知識が無いとこんな常識の通用しない作品は開始5分と経たずに置いてきぼりにされてそのまま追いつけずに終わってしまう方もいるはずです。
 夢や記憶というのは時に時間的な順序では並ばず印象の強さで並んでいたりするもの。とすればこの映画は大林宣彦監督の映画的記憶を物語や時間的な整合性を無視してダイレクトに映像化したもの、とも取れるでしょう。

 ではただ過去だけを回顧するための作品かと言えばそうではありません。これほど奔放な作品でありながらこの映画が伝えようとするメッセージはとてもシンプルで、それ故に力強いものです。映画で描かれる戦争を通して実際の戦争のありようを考察し、それを以て明確な「反戦」のメッセージを打ち出し、開幕はただ無秩序にしか見えないこの映画に、実は激情によって支えられた1本の強い柱があることに気づかされます。例え虚構を通しても過去を変えることはできないが、虚構を以て過去を知り得たことで未来を変えるための力へと変えてほしい、そんな祈りのようなものを感じます。ある意味で、これが大林宣彦監督の映画というものへの愛の形なのでしょう。

 そのエッジの効きすぎた作風を別にして、この映画唯一にして最大の欠点はその熱量さながらに長い上映時間です。実に179分。巨匠が刻み込んだ異様ともいえる熱量を約3時間浴び続けることになるのでま~疲れます。ぶっちゃけ途中で眠くもなりました(苦笑)それでもその熱さが比類ない映像体験を観る者にもたらしてもくれるのです。
 製作中は同時に闘病中だったと聞きます。後付けでなく、たとえ存命中にこの映画を観れたとしても「この人はこれで最後にするつもりなんだ」と予感めいたものを感じ取ったことでしょう。文字通り命を削って生まれたこの作品は、大林宣彦監督の「集大成」であり「走馬灯」であり、そして「遺言」とも言うべき映画です。長いわ自由過ぎるわで観易いタイプの作品ではないですが、それでも多くの方に観て頂きたい一本ですね。

 
 
 

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7月以降の新型コロナウイルスによる感染者の増加は、
さすがに無視できない危惧される事態となっていましたが、
現在は一定の減少を経て落ち着きを見せてきましたね。

しかし今後は以前の生活に戻ることは想像しがたく、
むしろ新型コロナウイルスは日常から向かい合いつつ、
生活していくという認識を持つ必要があると考えられます。

今後は、感染予防として参加自粛するメンバーを尊重した上、
歌会を開催していくことになるのではと私は考えています。

9月の歌会中止は決定しましたが、10月開催を検討しています。
その際は『うつさない』『うつされない』行動を意識していただき、
ぜひ、みなさんに歌会へ参加していただければと思います。



さて、私の勤務する会社はどちらかというと山の上にあります。

会社に入るには国道から山を軽く登っていくような感じで、
山の上ならではと、今までにいろいろな動物と遭遇しました。

ニシキヘビのような大きいヘビが、のたうつように道を横断し、
ある日は、ニホンザルのようなサルが道の真ん中にいたり。
以前ブログにも書きましたが、社内の土手にタヌキも出ました。

そんな中、1ヶ月ほど前、会社で注意喚起の連絡が回ってきました。
会社の下の国道に車の幅ほどもあるイノシシが目撃されたので、
通勤中に襲われないように注意してほしいとのことでした。

同時にドライブレコーダーで撮影した画像も添付されており、
それは本当に道路を一車線分近いイノシシが写っています。

その会社の連絡では『通勤中』と言っちゃっていますが、
会社全体を山から隔離するようにフェンスがあるワケじゃないので、
社内でも十分にイノシシが出る恐れがあるのはすぐわかります。

正直、どうやってイノシシを中止すりゃいいねん?!という感じで、
イノシシの画像に驚いたのみで、当然対策なんてしませんよね。

そんな注意喚起は誰もがサラっと忘れていたのですが、
私が工場間を歩いて移動しようと土手際を歩いていると、
土手沿いにあるフェンスが何かに叩かれる音がするのです。

何かと思ってフェンスを見ると、なんとイノシシがいるのです。
写真で見たほどの大きさでは無くとも、明らかにイノシシです。

とにかくフェンスの切れ目や穴があってこっちに来ないかを確認。
明らかに私の方を見てフゴフゴと鼻息を荒くしています。
そして、しばらく見ているとスゴスゴと山に帰って行ってしまいました。

まさか本当にイノシシって出るんだなと思ったと同時に、
こんなイノシシが出る山の周辺に住んでいる人にも感心しました。

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無題
YouTubeで紹介動画をみて気になってみてしまったアニメ「今、そこにいる僕」
1999年に放送され全13話。内容は、最近よくある異世界召喚ものです。
簡単にいえば、
滅びの危機を救う為に組織が、そのカギを握る少女を追って、主人公の世界に来て、主人公が巻き込まれて、異世界にきてしまい、翻弄されるというもの。

翻弄と書きましたが、見てくれたらわかるんですが、なんというか「なんともいえない」んですよね。
俗にいう「鬱アニメ」です。グロさとかそういうものはないんですが、耐性がない方は見ないほうがいいかもしれないです。


鬱アニメだけ紹介するのもなんなので、もう1つ「ガンダム ビルドダイバーズ リライズ」
同名の2期というか続編なんですが、ガンプラを使って楽しむフルダイブ型オンラインゲームがあるという現代に近い世界設定。
ガンダムと名は付いているものの、世界観、予備知識としてで、単体作品の物語としても楽しめると私は感じました。
その感じをさらに広げたのが、続編である「リライズ」
オンラインゲームをプレイ中から異世界へと召喚される(ちゃんと帰れる)という話で、もう何が現実やらの状態(笑)

でもストーリーは、最終話に向かうにつれて加速度的に面白いというか、引き込まれる感じがしました。

ガンダム知らないから。という前提は1度おいて、見てみてはいかがでしょうか?ちなみに作中でも最初はガンダムをまったく知らないキャラはたくさんいますよ。

という事、今回はこのへんで。

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コレを書いているまさに今、私、帰宅困難者の真っ最中!「所により雷を伴う強い雨」と天気予報では言ってましたが自分の通勤経路にストライクでしたわよ(苦笑)

 こんばんは、小島@監督です。
 今日を無事に乗り切れるのか、事件はリアルタイムで起こっている。

 さて、今回の映画は「真夏の夜のジャズ 4K」です。

 1958年夏、アメリカ、ロードアイランド州ニューポート。街は熱気と狂騒に包まれ始めていた。全米各所から人が集まり、移動遊園地が営業を始める。野外ステージの前には大量の座席が並べられ来場者の訪れを待つ。そしてジミー・ジュフリー・スリーの「トレイン・アンド・ザ・リバー」がフェスの始まりを告げた。

 1954年に初開催されたニューポート・ジャズフェスティバルは何度か中止の憂き目に(コロナ禍の影響を受けて今年も中止になった)あったことはあれど現在に至るまで続けられ、ジャズフェスの代名詞ともいえる存在です。また多くの演奏がラジオやTVで中継されたりするのと同時に録音もされ、後にレコードやCD化されてリリースされたりもしてきました。そんなジャズフェスの1958年開催の模様を撮影しドキュメンタリー映画として製作され1960年に公開されたのがこの「真夏の夜のジャズ」です。音楽映画の一つの金字塔としてミニシアターなどで度々リバイバル上映されるタイトルでもありますが、公開から60周年という今年4Kリマスター版が製作され現在全国公開されています。

 まず何より伝説的ともいえるミュージシャンたちのプレイを楽しめるのが最大のポイントです。「ジャズの父」とまで言われたルイ・アームストロング、カリスマ的な即興演奏のスタイルで魅せるセロニアス・モンク、ハスキー・ヴォイスと独特の歌唱法でスターとなったアニタ・オデイ、ギターリフを駆使したスタイルを確立させ「ロックの創始者」と言われたチャック・ベリーなどが次々と登場しそのパフォーマンスで楽しませてくれます。映画には登場していませんがこの年のニューポート・ジャズフェスティバルにはモダンジャズを代表する名サックスプレイヤーであったジョン・コルトレーンも出演していたそうで、一線級が勢揃いしていたんですね。

 この映画を特徴づけるもう一つの要素、それはステージ以外の映像にあります。かなり観客を写したショットが多く1950年代後半のファッションを楽しめるほか、同時期にニューポートで開催されていたヨットレース、「アメリカズカップ」の様子も収録されています。音楽とスポーツ、人々を熱狂させる2つが同時期に開催されていたニューポート、それはもう熱かったことでしょう。
 また一方で、出演者の顔ぶれに対して観客の方は黒人の方の比率が少ないことが分かります。いわゆる「公民権運動」が盛んになるまでにはもう数年の時間が必要で、そうなる前の様子をわずかながら見て取ることができます。

 そのショットやどこかMVっぽさもかんじさせる編集まで含めてとにかくクールでカッコいいこの映画を撮影・監督したのはバート・スターン。当時は新進気鋭の写真家で、後年エリザベス・テイラーやオードリー・ヘプバーン、トルーマン・カポーティなどを撮影したことで知られ、特に死去6週間前のマリリン・モンローを撮影した写真集「The Last Sitting」が彼の名を不動のものにしました。

 83分と短い上映時間でありながら濃密な映像・音楽体験を観る者に与えてくれる、60年経っても今なお色褪せない逸品です。ジャズに興味があっても無くても是非ご覧になっていただきたい。
 ところで今年の秋は音楽映画が目白押し。ルチアーノ・パヴァロッティの生涯を綴った「太陽のテノール」、オアシス解散以後のリアム・ギャラガーを追った「アズ・イット・ワズ」、ジャズの帝王と言われたマイルウ・デイヴィスの人物像を紐解く「クールの誕生」、世界の音楽を変えたとまで言われる音楽レーベル・モータウンを考察する「メーキング・オブ・モータウン」などドキュメンタリーだけでも花盛り。片っ端から観たいぜ!しばらくブログの内容が偏ったらすいません(笑)!

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