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ちゅうカラぶろぐ


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ちゅうカラのみなさん、おはようございます!
ちゅうカラブログ水曜日担当のレイウォールPです。

先週末、今週末と2週間連続で台風となりそうな天気です。平日も天気がいいとは言えず、なんとも言えない気持ちになりますね。

田所あずささんの新アルバム、"So What?"が発売されたため、その話でも。

最近の田所さんのソロ曲は声優の曲かといわれると首をかしげるような曲も多いのですが、青をイメージカラーとする声優の宿命かもしれませんね。
とりあえず、このアルバムの新曲だけ紹介します。

まずは最初に流れるのはリードとしてショートに作ってあり、引き込む力が強い"涙 one of them"。タドコロックのパワフルなサウンドが世界観を作ります。ドラムが疾走感を生み出します。

そして、"ストーリーテラー"。この曲好きです。蒼い。蒼い。蒼い。他の田所さんの曲で言うと純真Always(アニメ 無彩限のファントム・ワールド エンディングテーマ)が好きなひとはきっと好きな気がします。

トラック4は"ギミーシェルター・ブライトネス"。ロック色がとてつもなく強い。ライブ映えすること間違いなしです。ただし、田所さんのワンマンライブは生バンドなのですが、12月のライブで田所さん以上にバンドメンバーに目が行ってしまいそうに感じるほど、演奏側の難易度が高いのではないかと感じます。

"Pajama KINGDOM"。また不思議な世界観を創り出しますが、簡単に言うと、みんな寝ろよ!という歌なのかな・・・?まだ飲み込み切れていませんが、するめ曲の予感です。

雰囲気はガラッと変わって"そう上手くいかないものです。"ガールズバンドがTVドラマの主題歌に抜擢されたかのような曲です。Twilight Skyが好きな人とかにはお勧めです。田所さんの声をすごくよく活かしている気がする曲で、彼女の声は若干切なさを感じるのですが、前向きなお願いをするようなリリックを切ない声で歌うことで、一生懸命さを感じさせていると思います。

"Crying"は切ない彼女の声を、もっと切ない方向に振り切った曲です。この曲はとにかく聞いてほしい。

Cryingでどん底まで落ち込んだ心を一気に浄化してくれるのが"僕は空を飛べない"です。透き通る青空をイメージさせるようなイントロから始まると、青春系のアニメのオープニングチックな曲が始まります。落ち着いて聞ける感じです。

"Aiming for Utopia"は洋画のエンディングにありそうな感じです。そして、ライブだとDメロが合唱になりそうだなぁ。みんなで歌おう、believe ourselves!

また雰囲気はガラッと変わって、"I can't live without you."。感情が持っていかれた中でこの曲はずるい。あと、田所さんの曲でストリングスが入っている曲は本当にアレンジャーがすごい。いちいち琴線に触れてきて、大好きです。

最後、"ころあるき"は明るく元気に後ろ向き!そんな田所さんのキャッチフレーズをそのまま歌った曲です。いまさらといえばいまさらですが、自己紹介ソングですね。それも代表曲という意味の自己紹介ソングじゃなくて本当に田所さんのことを歌っただけの自己紹介ソングです。

とりあえず、以上、CDを買ってきて最初に聞きながら思ったことをつらつらと書き綴っただけの文章でした。

うまく説明できた気がしませんので、試聴ページだけ貼っておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=5aWKD99ZybQ
https://www.youtube.com/watch?v=JFqklsBjOXo

さて、今回ご紹介する曲は"SING MY SONG"です。最上静香の歌うこの曲は、これまでの最上の二曲と比較して、前向きに吹っ切れた感じがします。最初のPrecious Grainが曲調こそ違うものの、蒼い鳥に近い追い詰められた感、Catch my dreamは約束の大サビのように新しい景色が見えて初めてきた感、そしてこのSING MY SONGはJust be my self!!のごとくこれまでの経験が連れてきてくれた今まで見えなかった未来に向かった曲です。アライブファクターで歌うように、二人の歌は感情共鳴しているのです。

おわり。

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なんと、今回で通算300回目の更新になります。
個人的な都合で更新日が前後した事が何度かありますが毎週の更新を欠かさずここまで来れた事にホント良く続いたなぁと感慨深くなってしまいます。
YGさんによってTwitterなどのSNSと連動させるようになってから閲覧してくださる方も増えたようで、映画の配給元や上映館のスタッフの方、更には手掛けた監督や出演者の方に読んで頂けたこともあったと聞き、何だか嬉しくなってしまいますね。

こんばんは、小島@監督です。
今後ともよろしくお願いいたします。

さて、そんな今回の映画は、「劇場版Fate/stay night [Heaven’s Feel] I.presage flower」です。先日の歌会に参加された皆さんならご記憶でしょう、ええ、じゃんけん大会でゲットしたあの前売券を早速使わせて頂きましたよ!
実は7年前に私がちゅうカラブログに初めて書かせて頂いたのが「劇場版Fate/stay night[UNLIMITED BLADE WORKS]」の感想だったりするので、不思議な縁と成長しない自分を実感します(笑)。いや、せめて文章のレベルが少しは向上してると思いたい。

10年前に起きた「災厄」の爪痕を残す街、冬木市に暮らす少年・衛宮士郎(声・杉山紀彰)。幼い頃からの縁で保護者を気取る藤村大河(声・伊藤美紀)や、士郎を慕い日々朝食と夕食を作りにやってくる少女・間桐桜(声・下屋則子)と共に優しい日々を過ごしていた。
しかしある時を境に冬木市に連日のように殺人や昏睡事件のニュースが流れ始め街に不穏な空気が漂うようになる。
そんな中、放課後に用事を済ませ遅い帰途に就こうとした士郎は校庭に異様なものを目撃する。2人の男が人智を越えた死闘を繰り広げていたのだ。
そして士郎は知ることになる。手にした者の願いを叶えるという願望機「聖杯」とそれを巡る戦い「聖杯戦争」の存在を。
ーーー「喜べ少年、君の『願い』はようやく叶う」

2004年のPC版リリース以降、絶大な支持を集めると共にその後数多くのシリーズ作品とスピンオフを生み出した「Fate/stay night」、2006年にTVシリーズが製作されて以降度々アニメ化されていますが、物語を構成する3つのルートの内最終章に当たる間桐桜ルート「Heaven's Feel」が3部作の劇場用アニメとして初めてアニメ化され、その第1章が現在公開中です。
製作スタジオはTVシリーズ「Fate/ZERO」、「Fate/stay night[Unlimited Blade Works]」を手掛けたufotable。監督須藤友徳以下ufotable版「Fate」に携わったスタッフが多数参加しています。

いくら3部構成とは言え原作が非常に長大なためどうしても駆け足な展開になるだろうなと思って臨んでみたら意外にもかなりゆったりとしたテンポで物語は紡がれ始めます。士郎と桜、大河、桜の兄・間桐慎二(声・神谷浩史)、遠坂凛(声・植田佳奈)ら主要人物たちの関係性をじっくりと掘り下げていく語り口はどこか日本映画的です。
序盤に限らず全編に渡り実に台詞が吟味されていたのが大きなポイントで、込み入った設定を説明するにしても観客に聞かせるように語るのではなく登場人物たちが「状況を確認したいから語ってる」形をきっちり作り上げているのに好感が持てます。単に「原作に忠実にアニメ化」するのではなく原作の雰囲気や語るべき物語をアニメとしてどう語っていくかをちゃんと意識して「翻案」している様が伺えます。

人物を語ることに注力している分「Fate」の骨子ともいえる「聖杯戦争」のイントロダクションについてはほぼ全カットという構成にも唸りました。不親切なようにも見えますが確かにもう何度も映像化されているのでファンなら承知の部分ですし、全く知らないなら知らないでもこの作品において「見せたい部分」というのはそこではないため問題ではないからでしょう。この取捨選択の大胆さが作品の質を上げる方向にちゃんと向いているのもポイントです。

無論劇場版らしく作画のレベルも極めて高いです。手数の多いアクションシークエンスもさることながら高精細な背景美術と計算された明暗のコントラスト、静的な情感の表現が素晴らしく、物語への高い没入度を約束します。

3部構成の第1章である性質上、物語が加速し始めたところで終わってしまうためどうしてもボルテージが上がりきらないという難点はありますが、1本の映画として既に満足度は高く、2章以降への期待も高めてくれるでしょう。
さあ、物語の幕は上がりました。桜の想いはどこに向かうのか、士郎の「正義」は最後に何を選択するのか。結末の形は原作通りになるかもしれなくてもアニメにはアニメだけの「過程」が用意されている事でしょう。この物語がアニメになる日を待ち望んでいた方も多いはず。見届けたい方は是非、スクリーンに足を運んでみてください。


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​本日は台風の迫る日曜日ながら休日出勤でした。
最近は日曜日の出勤が多く歌会を頑張って避けてます。

そして選挙ながら期日前投票に行っていないので、
仕事を終えてからこの大雨の中を投票所に向かいました。

この土砂降りの中、選挙に行かなくてもと思いましたが、
変な使命感に囚われて、やっぱり行ってきました。



みなさんは投票に行ってきましたか?
安心して歌会のできる日本を目指しましょう!(大げさ)



さて、先日待ち合わせで友人を待ってボーっとしていると、
同じ場所で待ち合わせらしき2人組がの会話が聞こえた。

どうやら自分たちの舌が繊細かどうか話しているらしく、
豆腐の良し悪しから、エビの違いみたいな話をしていた。

そして車海老とブラックタイガーの違いを比べ始め、
片方の一人が車海老のが甘いなんて話する食通ぶりを発揮。
しかしながらそれを聞いていて、ホントにそうか?と。

私は車海老とブラックタイガーの違いなんて、
自分の舌でわかるような気がしないのですけども。

並べられて違いを比べるなら違いくらいは分かっても、
どちらが車海老?と聞かれても分かる気がしないです。

彼が言うには車海老のが甘いとのことらしいですが、
並べられれば分かりますが、片方だけ食べたくらいでは、
そんなもの「ああエビですね」って感想しか言えません。

私の舌は安いので、美味しいものは美味しいくらいの、
幼稚は感想しか言えないのがもどかしいくらいです。
味が分かるってのはどこまでの事をいうのでしょうか。

ちゅうカラにはなぜか日本酒好きなメンバーが多いですが、
そのメンバーが日本酒の味を語るのを見ると感心します。
日本酒だって相当繊細な味覚がないと分からないですしね。

美味しいものを食べると幸せになると言いますが、
なんでも美味しいと言って食べられるやっすい舌は、
幸せを感じやすくていいのかも知れません。

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試験が終わったので、いろんなものから解放されたショーグンです。
わーい! じゆうだー!

というわけで

♪ 日曜日は~


♪ 月曜日は~


♪ 火曜日は~


♪ 水曜日は~


♪ 木曜日は~


♪ 金曜日は~


友よコレがショーグンの一週間です テュラテュラテュララ♪

スイマセン、いろいろ解放しすぎて1キロほどウエイトアップしたので、来週から搾ります

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先週は歌会でしたが、いかがでしたか?

ハロウィンという事で、私も仮装で参加しましたヽ(*´∀`)ノ

といっても、市販の着ぐるみを着込むだけどいうお手軽感(笑)

まぁなんで、今回はヨッシーだったかというと、本名に「よし」が入っているので…。

えぇ、それだけです。ちゅうから内ではハンドルネームだから、意味はありません(^_^;


まぁ毎回恒例(?)踏まれる役をいただきましたし、前回まで使っていたオオカミマスクも新しいご主人のところに行ったので、よかったかな?


何気にこれから、寒くなるからあの着ぐるみは、部屋着になるかもしれません(笑)


という事で、参加された方はハロウィンの感じはわかっていただけたと思いますので、来年は仮装でのご参加をご検討くださいませ(*゚▽゚)ノ


さて、前回ご紹介した「いただきストリート」
今日発売ですが、しっかり買わせて頂きましたわ(*´∀`)

今はぼっちで遊んでいますが、機会があれば集めてやりたいなぁとは思ってます。
とりあえずPS4とPSVで体験版でてますので、興味あればプレイしてくださいまし。
株のシステムは必須の知識ですぜ(・ω・)
ただ思い込みかもしれませんが、CPUの確率操作をすごく感じますわ。私だけ?


次の歌会は、さすがにいたストを出すことはしませんが、部屋の肥やしと化しているPS3のハンドルコントローラを体験会+じゃんけん大会に出す為に持ち出そうかと思ってます。
マジ箱がデカいから、ずっと迷ってますが(・_・;

まぁ本来じゃんけん大会は、「いらないものあげますよ」が最初だったんで、ハンドルコントローラはまさにそれになるわけですが、最近は人数が増えてきて、提供してくれる方が増えたから「お土産争奪戦」になっちゃいましたね。
どこかに遊びいったから買わなければならない。という事はないので、無理にお土産は買わなくても大丈夫ですからね(* • ω • )b


それから月末に鈴鹿サーキット行く企画あげるかもーと言ってましたが、見事に仕事になり、泣く泣く断念。むしろ会員更新どうするやと嘆いている始末。
と言っても、常滑のお世話になる予定はないんですよねー
あ、豊橋のサーキットは走ってみたいですね。誰か企画しませんか?|´-`)チラッ

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ちゅうカラのみなさん、おはようございます!
ちゅうカラブログ水曜日担当のレイウォールPです。

この日曜日はハロウィン歌会お疲れ様でした!今回はコスプレに初挑戦、THE IDOLM@STER SideMより桜庭薫先生にチャレンジしました。

やってみて思ったこととしては、準備で試行錯誤する段階がまず楽しい。担当アイドルと衣装やアクセサリー、ウィッグなどを見比べながら、アイドルに可能な限り近い姿を作るためにはどうしたらいいのか。そういったトライアンドエラーはしっくりくるものを見つけたときに、大きな充実感を覚えます。

次に、ポージングやダンスのコピーです。ゲーム内の姿やライブ映像を見ながら、アイドルのしぐさを学んでいきます。

そして、実際に歌会で衣装を着たときには、周りにもコスプレや仮装をしている人たちがいて、一種のお祭りです。それだけで気分は盛り上がってきます。

何よりも今回、学べたこととしては、アイドルたちの苦労というところです。彼らは真夏でも、ステージ上できらびやかな衣装を着てスポットライトに照らされ、歌って踊ります。今回、若干涼しくなり始めた時期でありながら、衣装を着こむと暑く、その状態で歌って踊ることは非常に大変でした。それを2曲、3曲と続けてやるというのは、ものすごい忍耐と体力が必要であるということに改めて気が付くことができ、そんな努力をしているアイドルたちと演者に対する尊敬の念とこれからも支え続けたいという思いを強く感じることができました。



さて、今回ご紹介する曲は"CRIMSON LOVERS"です。天海春香(CV.中村繪里子)と如月千早(CV.今井麻美)が歌うこの曲は、THE IDOLM@STERの始まりとでもいうべき、765PRO ALLSTARSの最新CDシリーズTHE IDOLM@STER MASTER PRIMAL第一弾ROCKIN'REDに収録されています。さて、このミニアルバム、ROCKINとついているだけあって、ロック色が強いものになっています。ですが、この曲を聴くときにジュリアや松永涼、なつきち他、今までのアイマスのロックなアイドル達をイメージしていると衝撃に襲われるかと思います。一度聞いてみると分かるかと思いますが、かなり不思議な具合が強くなっています。ドラムのたたき方が非常に面白く、そこに注目して聴いてみるといいかと。またメロディーラインも特徴的で頭に残りやすかったりします。いわゆるプログレッシブロックというジャンルになるのでしょうか?アイドルらしさとは無縁ですが、それもアイマスらしさかなと。

おわり。

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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
今回は何と言ってもじゃんけん大会でfateの八ツ橋とチケットをゲットできてホクホクです。
早いうちに観に行って感想をブログにアップしなきゃ(笑)

こんばんは、小島@監督です。
歌会自体もふと思い立って手持ちのレパートリーの英語詩の曲を固めてみたり、久しぶりにお会いした方に挨拶できたり、立ち寄った部屋でコール入れたりデュオらせて頂いたりいろいろできて大満足でした。

さて、今回の映画は「ドリーム」です。

1961年、冷戦下の米ソは熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。ヴァージニア州ハンプトンのNASAラングレー研究所では優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが計算手として勤めていた。
リーダー格のドロシー(オクタヴィア・スペンサー)は管理職への昇進を希望しているが上司のミッチェル(キルスティン・ダンスト)にすげなく却下されてしまう。
技術部への転属が決まったメアリー(ジャネール・モネイ)はエンジニア志望だが白人のみしか通えない学校での単位取得の条件が壁になっている。
幼い頃から数学の才能を開花させていたキャサリン(タラジ・P・ハンソン)は、黒人女性として初めてハリソン(ケビン・コスナー)率いる宇宙特別研究本部に配属されるが、有色人種用のトイレすらない白人男性ばかりの環境の中でなかなか機会をもらえずにいる。
4月、ユーリ・ガガーリンを乗せたボストーク1号が史上初めて有人宇宙飛行を成功させた。ソ連に先を越されたNASAへのプレッシャーが高まる中、ハリソンはキャサリンの持つ類稀な数学の才能に気づき、重要な役割を任されるようになっていった…

今年初頭アメリカで公開されるや大ヒットとなった、黎明期のNASAを支えた3人の黒人女性を描いたヒューマンドラマ「ドリーム」が現在公開中です。肌の色と性別、二重の意味で低く見られた彼女たちはしかし、持ち前の才能と努力でその閉塞を打開していきます。
3人の女性はいずれもNASAでは伝説的人物であり、特にこの映画での主人公的立ち位置であるキャサリンのアメリカの宇宙開発における功績は計り知れないものがあります。
実は直接的に描写されてはいないものの、彼女が行った仕事の内の一つは既に映画として我々の目に触れています。1995年に製作・公開された「アポロ13」(監督ロン・ハワード、主演トム・ハンクス)において故障した宇宙船の正確な位置を算出し、安全な帰還を可能にするための軌道を計算するためのシステムの構築に尽力しているのは他でもないキャサリンです。

主舞台となるヴァージニア州は長く人種分離政策を取り続け、作中でもその波の一端が描かれています。描写されている全てが史実通りというワケではないようですが、どういう風潮の中にキャサリンたちが生きていたかを端的に示してみせていると言えるでしょう。作中でも度々トピックが挿し挟まれる、1960年代の南部アメリカでの公民権運動の緊迫ぶりは「夜の大捜査線」(1967年製作。監督ノーマン・ジュイソン、主演シドニー・ポワチエ)などでもよく表れているので合わせて観てみるのもいいかもしれません。

原題は「HIDDEN FIGURES」、直訳すれば「隠された人々」という所で長く日の目を見なかったキャサリンたちを指すのでしょうが、「Figure」には「数字」という意味もあり、複雑な軌道計算の中でキャサリンたちが探り当てねばならない数式のことを暗喩しているほか、「象徴・形象」という意味合いも持ち合わせ、トイレや水飲み場、図書館などの「色分け」されている事物たちをも指し示しているのでしょう。
キャサリンの上司であるハリソンは作中ではとにかく高い能力を持ち得るならば黒人だろうが女性だろうが構わない、という思考の持ち主でしたが、そんな彼ですら目の前にいくつも存在している「色分け」とそれによりキャサリンたちが被る不自由に彼女らが指摘しなければ気づけないほど「差別」とはその「意識」の中に入り込んでいたのだということも暗喩していた、非常に重層的な読み方を可能にするタイトルです。
にもかかわらず「ドリーム」といういささか凡庸な邦題はその魅力をまるで表現できていないことに少々苦言を呈したくなります。
せめてNASAの技術者ホーマー・ヒッカム・Jrの青春時代を描いた自伝的小説「Rocket Boys」を映画化した「遠い空の向こうに」(原題October Sky。1999年製作。監督ジョー・ジョンストン、主演ジェイク・ギレンホール。なお原題は原作小説のアナグラムでもある)くらいには気の利いた邦題を付けて欲しいものです。頑張れ、配給もっと頑張れ。

邦題という看板が今一つという少々致命的な欠陥がありはするものの、映画としては声高に差別を糾弾するのではなく知恵と努力で壁をブレイクスルーしていく女性たちを全編に渡りユーモアを忘れずに描き切ったハイレベルなエンターテインメントです。ちょっと肌寒くなってきた時期に心が暖かくなれる、観れば元気をもらえる一本ですよ。

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