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ちゅうカラぶろぐ


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こんばんは、小島@監督です。

 さて、今年最後の更新となる今回は「今年の5本」と題して2023年の映画を振り返ります。毎年恒例にしているコレも、気付けば今年で干支一周。自分でもこんなに続けられるとはさすがに思ってませんでした。

⒈ゴジラ-1.0
 今年のベストワンはもうこれ一択。アメリカやイギリスでもヒットを記録しているようで、直球のエンターテインメントで遂に世界を相手に勝負できる映画が登場したように思います。現在公開中。と同時に、映像をモノクロにした「マイナスカラーバージョン」が1月12日より全国公開予定。

⒉アイドルマスターミリオンライブ!
 映画!?まあ良いじゃないか(笑)。正直なところここまでの出来栄えになるとは期待以上で第3幕など3回も足を運んでしまいました。ミリオンライブはシンデレラガールズの華やかさの後塵を拝しているような印象を受けることもありましたが、先日の異次元フェスでも楽曲で強い存在感を示しここに来て上昇気流を掴んだようで嬉しい限り。TV放送版は昨日最終回を迎え、Blu-ray第1巻が1月10日リリース以降順次発売予定。アイキャッチなどが専用の仕様だった劇場公開版も収録されるそうです。

⒊BLUE GIANT
 さあジャズを楽しもう。ジャズのダイナミズムを見事なまでに映像化してみせたアニメ。音楽の高揚感に身を包まれる楽しさを満喫。Blu-ray/DVD/デジタル版発売中。

⒋わたしの幸せな結婚
 上田麗奈・石川界人が主演したアニメ版も非常に良い出来でしたが、目黒蓮・今田美桜主演の実写映画版の帝都物語を思わせる大正伝奇ロマン全開の作風は私の好きな要素だらけで観ていて心底楽しい1本でした。Blu-ray/DVD/デジタル版発売中。

⒌ぼくたちの哲学教室
 北アイルランドの小学校で、主要科目に哲学を取り入れる校長に密着したドキュメンタリー。示唆と思索に満ちた、穏やかな雨が乾いた大地に染み込むような印象を残す作品で、閉館間際のシネマテークで最後に満席になっているところを見た1本でもありました。全国各地のミニシアターで断続的に公開中。DVDやBlu-rayは業務用があるのみで一般販売は今のところされていないようです。

 今年5本選ぶならこんな感じ。ミリオンライブがちょっと禁じ手(笑)。アニメに牽引されてか邦画にも元気のある作品が見受けられるように思えた年でもありました。
 さて、ここからはそれ以外で私が今年観た85本の映画の中から印象に残った作品をご紹介。こちらは鑑賞順に記載していきます。

・SHE SAIDその名を暴け
 映画界の大物プロデューサーの性的加害を告発した女性記者の地道な調査報道を描いたドラマ。ひりつくような緊張感の中に、記者の覚悟と勇気を讃える作品です。Blu-ray/DVD/デジタル版発売中。
・名探偵コナン黒鉄の魚影
 今年のコナン映画はサスペンスとエンタメの純度が極めて高い1本。監督の立川譲さんは「BLUE GIANT」と合わせて立て続けに2本のヒット作を生み出したフィルムメーカーとなり、今後が注目されますね。Blu-ray/DVD/デジタル版発売中。
・スーパーマリオブラザーズ・ザ・ムービー
 スーパーマリオのゲームの雰囲気を良くここまで、と感心した底抜けに楽しいエンタメ。これはもうこういうので良いんですよ。Blu-ray/DVD/デジタル版発売中。
・ガーディアン・オブ・ギャラクシーVOLUME3
 シリーズ完結編。最後までスタイルを貫き駆け抜け大団円を迎えるので心地良い余韻を残します。Blu-ray/DVD/デジタル版発売中。
・岸辺露伴ルーヴルへ行く
 本当にルーヴル美術館まで行って撮って来た実写シリーズの劇場版。冷んやりした空気感の醸成が見事で引き込まれるようでした。Blu-rayは未発売。Amazonプライムで配信が始まっています。
・スパイダーマン・アクロス・ザ・スパイダーバース
 多様なスパイダーマンが縦横無尽に躍動するアニメ映画の2作目。前作以上にコミック的な表現を更に突き詰めたビジュアルが楽しい。Blu-ray/DVD/デジタル版発売中。
・世界のはしっこ、小さな教室
 アフリカの片隅や水害で孤立したアジアの村で子どもたちに教える教師たちの奮闘に寄り添うドキュメンタリー。たまたま電車が止まって帰る足が無くなって時間潰しに観た1本でしたが、結構掘り出し物でした。全国各地のミニシアターで続映中。
・君たちはどう生きるか
 宮崎駿監督の新作は、まるで物語を放棄してアニメーションを見せるためだけに特化したような不可思議な1本。奇妙であるが故に唯一無二の映像世界が展開します。7月公開作品ですが何と今も上映が続いています。
・ヴァチカンのエクソシスト
 ラッセル・クロウが原付に乗って悪魔をボコりに行くイカつい神父様を演じたホラー。一見ミスマッチに思える組み合わせが思いのほか相乗効果をもたらし結構熱い作品に仕上がっています。デジタル版発売中。
・プリキュアオールスターズF
 シリーズ20周年記念のクロスオーバー映画。単なるお祭りに終わらせない「イズム」を感じさせてくれる作品で、節目を彩るに相応しい出来栄えでした。Blu-ray/DVDが1月24日リリース予定。
・ジョン・ウィック:コンセクエンス
 キアヌ・リーブスの代表作と成長したシリーズの完結編。作り込まれた劇画的世界観は最高純度に達しクライマックスまで駆け抜けます。デジタル版が1月22日、Blu-ray/DVDが2月21日に発売予定。
・イコライザーTHE FINAL
 みんな大好きマッコールおじさんがイタリアでマフィアをフルボッコ。デンゼル・ワシントンの魅力の全てが詰まっている1本。デジタル版発売中。
・戦慄怪奇ワールド コワすぎ!
 鬼才・白石晃士監督が手掛ける、心霊スポットに金属バットでカチ込みに行くホラーシリーズ8年ぶりの新作。POVスタイルの限界を超える大胆なアイディアを惜しげも無く投入して楽しませてくれました。デジタル版発売中。Blu-ray/DVDが1月6日発売予定。
・SISU不死身の男
 ツルハシ1本でナチスと戦う男を描いたフィンランド発のバイオレンス映画。余りに無茶苦茶な展開だがそれがいっそ清々しい超アガる逸品。既に上映は終了。配信・ソフトとも今のところリリース日は未定のようです。
・駒田蒸留所へようこそ
 P.A.WORKS製作のお仕事シリーズの新作は、余り類例の無いウィスキー蒸留所を舞台にした物語。誠実なディテールの描写はお酒のプロという目から観てもちゃんと観られる一本でした。現在公開中。
・鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
 昭和31年を舞台に鬼太郎が墓場から生まれるに至るまでを描いた前日譚。昭和伝奇ホラーとバディ物という自分の好きな要素だらけで観てて実にアガりました。現在公開中。ロングラン作品の仲間入りをしそうな勢いで、今週末29日にはなんとびっくり応援上映が予定されています。

 観たものを振り返っていて気づきましたが、昨年うつになって一時休職し今も通院中の影響なのか、今年はヘビーな主題のものを無意識のうちに避けていたようで鑑賞作品に比較的口当たりの軽い、あるいはエンターテインメントの純度が高いものを選んで観る傾向にあったようです。80本以上観ていながら「観てない物が多い」とふと思ってしまいました。来年はもう少し幅広く行けたら良いなぁ。
 それでは皆さん、良いお年を。

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