昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
今回は何だか部屋の空気に当てられていつもより叫んでしまったというか、翌日声が潰れてないか割と心配になるくらいでした(笑)
プレゼント交換の方は、今年は「シティーハンター 新宿プライベートアイ」のBlu-rayをチョイス。発売された時から「コレだ!」と決め打ち。誰の手に渡ったかよく分からずじまいでしたが、楽しんで頂ければ幸いです。
こんばんは、小島@監督です。
皆さんは今回何をチョイスしましたか?
さて、今回の映画は「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」です。
冴羽獠(フィリップ・ラショー、吹替山寺宏一)、またの名を「シティーハンター」。凄腕のスイーパーとして相棒の槇村香(エロディ・フォンタン、吹替沢城みゆき)と共にボディーガードや探偵など様々な依頼を引き受けている。
駅の伝言板に「XYZ」の文字が書き込まれた。新しい依頼。女からの依頼かと期待を寄せる獠だったが、待ち合わせ場所に現れたのは男。獠はやる気をなくすが香からの圧力に負け仕方なく依頼を聞くことに。ドミニク・ルテリエ(ディディエ・ブルトン、吹替土師孝也)と名乗るその男は、父が開発したという「その香りをかがせた相手を虜にする」という「キューピッドの香水」を守ってほしいという。しかし全てを聞く間もなく辺りは爆風に包まれ香水の入ったトランクが強奪されてしまった!今、香水を巡る争奪戦が幕を開ける!
1970年代の終わりごろからフランスでは「レクレA2」という国外の子供向け番組を紹介する番組が放送され、中でも「UFOロボ グレンダイザー」「キャンディ・キャンディ」「スペクトルマン」といった日本のアニメ・特撮番組を積極的に放送し、日本アニメのブームを巻き起こしました。「レクレA2」終了後、その後身とも言える存在として1987年から約10年間にわたり放送された「クラブ・ドロテ」という番組があります。「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」のようなジャンプ作品、「うる星やつら」「めぞん一刻」といった高橋留美子作品、「超電子バイオマン」などの特撮ヒーロー作品を次々と紹介し、いくつかの作品をワールドクラスに引き上げる牽引車の役割を果たしました。両番組のメインパーソナリティーであったドロテは東映からその普及活動への感謝として1988年に日本へ招待されており、本人の意向もあってその滞在中に「世界忍者戦ジライヤ」「超獣戦隊ライブマン」「仮面ライダーBLACK」にゲスト出演したりしています。
今回フランスで実写映画化された「シティーハンター」も、そうやって放送された番組の一つです。監督であり主演も務めたのはその直撃世代だったというフィリップ・ラショー。「世界の果てまでヒャッハー!」などを手掛け、フレンチ・コメディの新たな旗手とされる人物です。
何が面白いってこの映画、原作となる漫画・アニメへの愛情が何ならちょっとキモいくらいに深いことです。そもそも「シティーハンター」のフォーマットともいえる物語のスタイルを完全再現した辺りで既に只者ではありません。冴羽獠により近づけるために8か月かけて体を鍛え上げ金髪を黒く染めてみせただけでなく海坊主や槇村も原作とよく似た風貌の人物をキャスティングしてみせるなど見た目からこだわり、更には獠の愛車にアニメと同じ赤いミニ・クーパーを用意し、各所にアニメのBGMや効果音を持ってきて徹底的に雰囲気の再現にこだわっています。形だけではない原作への理解度の深さも大したもので、特に獠と香の精神的な距離感の表現が本当にそのままなことに驚かされます。ここにフレンチ・コメディならではの畳み掛けるようなスラップスティックで下ネタ全開のギャグとの相性が思いのほかベストマッチ。できるだけ本家の神谷明・伊倉一恵の演技に近づけようと演じている山寺宏一・沢城みゆきの吹替も好印象で結果的に高い完成度に辿り着いています。
基本はコメディですがアクションの方も抜かりはなく、かなり長いワンカットで見せるシーンがいくつも登場したり多数のギミックを盛り込み展開するカーアクションがあったり、豊富なアイディアをシャープに見せる手腕も大したもの。しかもその全てでバカスカ笑いを取りに来るので独特のうねりと高揚感を生んでいます。
日本アニメとフレンチ・コメディがハイグレードに融合した珍品にして傑作。ゲラゲラ笑えて観終わる頃にはちょっぴり元気になってるエナドリ的なこの逸品、異様なまでに楽しい映画です。どうぞスクリーンでご堪能あれ。
今回は何だか部屋の空気に当てられていつもより叫んでしまったというか、翌日声が潰れてないか割と心配になるくらいでした(笑)
プレゼント交換の方は、今年は「シティーハンター 新宿プライベートアイ」のBlu-rayをチョイス。発売された時から「コレだ!」と決め打ち。誰の手に渡ったかよく分からずじまいでしたが、楽しんで頂ければ幸いです。
こんばんは、小島@監督です。
皆さんは今回何をチョイスしましたか?
さて、今回の映画は「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」です。
冴羽獠(フィリップ・ラショー、吹替山寺宏一)、またの名を「シティーハンター」。凄腕のスイーパーとして相棒の槇村香(エロディ・フォンタン、吹替沢城みゆき)と共にボディーガードや探偵など様々な依頼を引き受けている。
駅の伝言板に「XYZ」の文字が書き込まれた。新しい依頼。女からの依頼かと期待を寄せる獠だったが、待ち合わせ場所に現れたのは男。獠はやる気をなくすが香からの圧力に負け仕方なく依頼を聞くことに。ドミニク・ルテリエ(ディディエ・ブルトン、吹替土師孝也)と名乗るその男は、父が開発したという「その香りをかがせた相手を虜にする」という「キューピッドの香水」を守ってほしいという。しかし全てを聞く間もなく辺りは爆風に包まれ香水の入ったトランクが強奪されてしまった!今、香水を巡る争奪戦が幕を開ける!
1970年代の終わりごろからフランスでは「レクレA2」という国外の子供向け番組を紹介する番組が放送され、中でも「UFOロボ グレンダイザー」「キャンディ・キャンディ」「スペクトルマン」といった日本のアニメ・特撮番組を積極的に放送し、日本アニメのブームを巻き起こしました。「レクレA2」終了後、その後身とも言える存在として1987年から約10年間にわたり放送された「クラブ・ドロテ」という番組があります。「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」のようなジャンプ作品、「うる星やつら」「めぞん一刻」といった高橋留美子作品、「超電子バイオマン」などの特撮ヒーロー作品を次々と紹介し、いくつかの作品をワールドクラスに引き上げる牽引車の役割を果たしました。両番組のメインパーソナリティーであったドロテは東映からその普及活動への感謝として1988年に日本へ招待されており、本人の意向もあってその滞在中に「世界忍者戦ジライヤ」「超獣戦隊ライブマン」「仮面ライダーBLACK」にゲスト出演したりしています。
今回フランスで実写映画化された「シティーハンター」も、そうやって放送された番組の一つです。監督であり主演も務めたのはその直撃世代だったというフィリップ・ラショー。「世界の果てまでヒャッハー!」などを手掛け、フレンチ・コメディの新たな旗手とされる人物です。
何が面白いってこの映画、原作となる漫画・アニメへの愛情が何ならちょっとキモいくらいに深いことです。そもそも「シティーハンター」のフォーマットともいえる物語のスタイルを完全再現した辺りで既に只者ではありません。冴羽獠により近づけるために8か月かけて体を鍛え上げ金髪を黒く染めてみせただけでなく海坊主や槇村も原作とよく似た風貌の人物をキャスティングしてみせるなど見た目からこだわり、更には獠の愛車にアニメと同じ赤いミニ・クーパーを用意し、各所にアニメのBGMや効果音を持ってきて徹底的に雰囲気の再現にこだわっています。形だけではない原作への理解度の深さも大したもので、特に獠と香の精神的な距離感の表現が本当にそのままなことに驚かされます。ここにフレンチ・コメディならではの畳み掛けるようなスラップスティックで下ネタ全開のギャグとの相性が思いのほかベストマッチ。できるだけ本家の神谷明・伊倉一恵の演技に近づけようと演じている山寺宏一・沢城みゆきの吹替も好印象で結果的に高い完成度に辿り着いています。
基本はコメディですがアクションの方も抜かりはなく、かなり長いワンカットで見せるシーンがいくつも登場したり多数のギミックを盛り込み展開するカーアクションがあったり、豊富なアイディアをシャープに見せる手腕も大したもの。しかもその全てでバカスカ笑いを取りに来るので独特のうねりと高揚感を生んでいます。
日本アニメとフレンチ・コメディがハイグレードに融合した珍品にして傑作。ゲラゲラ笑えて観終わる頃にはちょっぴり元気になってるエナドリ的なこの逸品、異様なまでに楽しい映画です。どうぞスクリーンでご堪能あれ。
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