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ちゅうカラぶろぐ


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先週突如発表された10月に東京ドームで開催予定の「バンダイナムコフェスティバル」にさすがに胸が躍らずにいられません。「テイルズ」シリーズ、「コードギアス」、「ラブライブ」、「アイカツ!」そして「アイドルマスター」シリーズと、バンダイナムコがIP(知的財産)を持つタイトルが一堂に会しての大規模フェス、私としてはもちろん「アイマス」全タイトルが揃い踏みするとあっては何としても観に行きたい案件です。「アイマス」初の東京ドームだし、この手のフェスはライブビューイング無いかもしれないしね!

 こんばんは、小島@監督です。
 全体的にバンダイのものより合併前にナムコが有していたタイトルが多い印象で、せっかくならユニット間のBGMとかに「エーズコンバット」や「リッジレーサー」「鉄拳」あたりの曲が使われたら尚のこと嬉しい。チケット、何としても手に入れないと。

 さて、今回の映画は「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」です。

 サノスとの戦いも終わり、ピーター・パーカー(トム・ホランド)にも高校生としての日々が帰ってきた。そしてアベンジャーズではなく「親愛なる隣人」としてのスパイダーマンとしての日々も。しかしピーターの心にはトニー・スタークから託されたものの重さに押し潰されそうになっていた。
 夏休みに入り、ピーターは高校の「科学史ツアー」に参加しヨーロッパ旅行に出発することになった。メンバーの中には友人のネッド(ジェイコブ・バタロン)や気になる女の子のMJ(ゼンデイヤ)も一緒だ。出発の直前、ピーターの元にニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)からの電話がかかってくるがピーターは無視して旅行に出発。最初の目的地であるヴェニスでピーター達は運河から突如現れたモンスターと遭遇する。人目は気になるがどうにかして戦おうとするピーターの前に一人の男「ミステリオ」(ジェイク・ギレンホール)が現れ、科学とも魔術ともつかない力でモンスターを撃退するのだが。

 「マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)」の最新作にしてシリーズのフェーズ3の最後を飾ることになる作品は、「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」の直後の世界を舞台にスパイダーマンの新たな戦いと成長が描かれます。「エンド・ゲーム」が多くのキャラクターの物語を重層的に描く重厚な作品になっていたことに対して「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」はヨーロッパ中を転戦するロケーション的なスケールの大きさはあるものの、ピーター・パーカーのパーソナルな物語に比重を置いたライトな作品になっています。
 極端な話、世界平和がどうとかより好きな女の子にどう告白するかの方がずっと重要な問題として葛藤してしまうピーターの姿はアベンジャーズの他のヒーローより等身大で感情移入しやすいのではないでしょうか。そんなピーターを見守る大人の一人であり、最初期からMCUにレギュラーで登場する人物でもあるハッピー・ホーガンを演じるのがMCUの最初の作品「アイアンマン」で監督を務めたジョン・ファヴローというのもなかなかに感慨深い所です。

 ヒーロー物に青春ラブコメの要素が加味されて軽快に楽しめる作品ではありますが一方で描かれている要素はなかなかに寓話的。特に今回物語を牽引するキャラクターとなるミステリオの存在が活きています。大体にしてジェイク・ギレンホールが演じているというだけで只者でない感バリバリのミステリオですが、その思わぬ出自が明らかになった時にピーター・パーカーとある意味でコインの表裏のような存在であったことが見て取れるなど非常にクレバーな構図をしている事に感心します。

 物語の軸は実にパーソナルな所にありますが、アクションシークエンスはスパイダーマンのアクロバティックな動きとロケーションを存分に活かした見応えのあるものになっておりただ観てるだけでも楽しいです。カメラワークもスピード感がありながらもカット割りが不必要に短くなく安定していて分かりやすいのが良いですね。今回は2Dで鑑賞したのですがエフェクトの見事さを考えるとIMAX 3Dや4DXとも恐らく相性も抜群でしょう、観られる映画館が近くにある方は選択肢の一つに加えても良いかと思いますね。

 MCUシリーズのファンだけでなくマーベルヒーローのファンをニヤリとさせてくれる大量の小ネタも楽しいこの作品、特にあるシーンにカメオ出演する人物に注目して欲しいところ。長くマーベルヒーロー映画を観てきた人を驚かせる思いもかけない人物が出演しています。
 軽やかに楽しめる作品ながら非常に完成度の高い1本。発展途上ヒーロー・スパイダーマンは真のヒーローになれるのか、そしてMJに思いを告白することは出来るのか?どうぞ映画館でお確かめください。

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