昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
というか今回は歌会そのものより直前に負傷して搬送されたかときちさんの容体が気になります。大事無ければよろしいのですが。
こんばんは、小島@監督です。
急遽ピンチヒッターとなったハイルさんやいろいろとフォローに回っていたえのっきーさん、GarZさん、Mageさんもご苦労様でした。
さて、今回の映画は「アベンジャーズ/エンドゲーム」です。
6つのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノス(ジョシュ・ブローリン)によって全宇宙の半数の命が消えた。消滅させられた者たちを復活させるにはサノスからインフィニティ・ストーンを奪還するしかない。辛くも生き残った「キャプテン・アメリカ」スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)らアベンジャーズのヒーローたちはサノスの行方を追う。
宇宙を漂流していた「アイアンマン」トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)を救出した「キャプテン・マーベル」キャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン)によって情報を得たアベンジャーズたちはサノスが潜伏していると目される星へと向かうが。
2008年に公開された「アイアンマン」から始まるマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)は、それまでコミックのみの楽しみであった作品世界のクロスオーバーを全面的に取り入れ、個々の作品単体では完結せず各作品が有機的に結びつきながらやがて1つの巨大な物語を形成していくスタイルを開拓したという点で、映画の世界に革命をもたらしたと言っていいでしょう。その後スーパーマンやバットマンなどDCコミックのヒーローが集結する「ジャスティス・リーグ」や「ゴジラ(2014)」を起点とした「モンスターバース」など複数の作品がユニバースをなすシリーズが製作されるようになりました。MCUが確固たる世界観を完成させていくにつれ観客にとっても映画とはその1本単体での体験ではなく、連続した体験の中の1つというものへ変わっていきつつあり、「映画」という娯楽への距離感を変えるきっかけになったとも言えるでしょう。
そしてMCUの11年間に渡る軌跡の総決算にして集大成と呼ぶに相応しい大作がこの「アベンジャーズ/エンドゲーム」です。
タイトルと開幕時の状況的には昨年同時期に公開された「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の直接的な続編ではありますが、この11年間に製作された21本のMCU映画全てとリンクしてみせ、重層にして重厚な作品に仕上がっています。シリーズ最長の182分という長尺ですが、凝縮された濃密な構成に間延び感は一切無く、むしろ良く3時間でまとまったなという印象すらあります。
前作「インフィニティ・ウォー」が敢えてサノスを軸にしてその歪とも言える信念が結実していく様を描き出していく映画であったとしたなら、今作は多くの仲間を失い完膚なきまでに叩きのめされたアベンジャーズのメンバーたちが自身の矜持とそのために何をすべきかを自問自答しながら新たな一歩を踏み出す姿を描く物語です。
個々のエピソードの中にはかなりベタなものもあったりするのですが、どれもがそこに至るまでの積み重ねが活きてバシバシハマり観る者の感情を揺さぶってくれます。
あらゆる葛藤を踏み越えた先に待っているのはクライマックスの超絶ボリュームのアクションシークエンスと万感の想い込められたエピローグ。私もいくつかのシーンでは感涙を禁じ得ず、またたまたま公開直後のほぼ満席状態の回だったからこその現象かもしれませんが、エンドロールの始まりに自然と拍手が湧き起こる映画を私は久しぶりに観ました。
作品の特性上一見さんに全く優しくないため、たとえ評判を聞きつけて興味を持ったとしてもこれまでのシリーズを観たことの無い方にはお薦めできない、いや薦めるワケには行かないというのが唯一の弱点というところですが、ある程度でも思い入れのある方には比類なき至上の映画体験が待っています。
無論MCUはこれで終わりではなく今夏公開予定の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を始め「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3(仮)」など公開待機作が控えていますが、今はただこの素晴らしい作品を作り上げた人たちに感謝したい。
ありがとう、ありがとうアベンジャーズ!!
というか今回は歌会そのものより直前に負傷して搬送されたかときちさんの容体が気になります。大事無ければよろしいのですが。
こんばんは、小島@監督です。
急遽ピンチヒッターとなったハイルさんやいろいろとフォローに回っていたえのっきーさん、GarZさん、Mageさんもご苦労様でした。
さて、今回の映画は「アベンジャーズ/エンドゲーム」です。
6つのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノス(ジョシュ・ブローリン)によって全宇宙の半数の命が消えた。消滅させられた者たちを復活させるにはサノスからインフィニティ・ストーンを奪還するしかない。辛くも生き残った「キャプテン・アメリカ」スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)らアベンジャーズのヒーローたちはサノスの行方を追う。
宇宙を漂流していた「アイアンマン」トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)を救出した「キャプテン・マーベル」キャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン)によって情報を得たアベンジャーズたちはサノスが潜伏していると目される星へと向かうが。
2008年に公開された「アイアンマン」から始まるマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)は、それまでコミックのみの楽しみであった作品世界のクロスオーバーを全面的に取り入れ、個々の作品単体では完結せず各作品が有機的に結びつきながらやがて1つの巨大な物語を形成していくスタイルを開拓したという点で、映画の世界に革命をもたらしたと言っていいでしょう。その後スーパーマンやバットマンなどDCコミックのヒーローが集結する「ジャスティス・リーグ」や「ゴジラ(2014)」を起点とした「モンスターバース」など複数の作品がユニバースをなすシリーズが製作されるようになりました。MCUが確固たる世界観を完成させていくにつれ観客にとっても映画とはその1本単体での体験ではなく、連続した体験の中の1つというものへ変わっていきつつあり、「映画」という娯楽への距離感を変えるきっかけになったとも言えるでしょう。
そしてMCUの11年間に渡る軌跡の総決算にして集大成と呼ぶに相応しい大作がこの「アベンジャーズ/エンドゲーム」です。
タイトルと開幕時の状況的には昨年同時期に公開された「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の直接的な続編ではありますが、この11年間に製作された21本のMCU映画全てとリンクしてみせ、重層にして重厚な作品に仕上がっています。シリーズ最長の182分という長尺ですが、凝縮された濃密な構成に間延び感は一切無く、むしろ良く3時間でまとまったなという印象すらあります。
前作「インフィニティ・ウォー」が敢えてサノスを軸にしてその歪とも言える信念が結実していく様を描き出していく映画であったとしたなら、今作は多くの仲間を失い完膚なきまでに叩きのめされたアベンジャーズのメンバーたちが自身の矜持とそのために何をすべきかを自問自答しながら新たな一歩を踏み出す姿を描く物語です。
個々のエピソードの中にはかなりベタなものもあったりするのですが、どれもがそこに至るまでの積み重ねが活きてバシバシハマり観る者の感情を揺さぶってくれます。
あらゆる葛藤を踏み越えた先に待っているのはクライマックスの超絶ボリュームのアクションシークエンスと万感の想い込められたエピローグ。私もいくつかのシーンでは感涙を禁じ得ず、またたまたま公開直後のほぼ満席状態の回だったからこその現象かもしれませんが、エンドロールの始まりに自然と拍手が湧き起こる映画を私は久しぶりに観ました。
作品の特性上一見さんに全く優しくないため、たとえ評判を聞きつけて興味を持ったとしてもこれまでのシリーズを観たことの無い方にはお薦めできない、いや薦めるワケには行かないというのが唯一の弱点というところですが、ある程度でも思い入れのある方には比類なき至上の映画体験が待っています。
無論MCUはこれで終わりではなく今夏公開予定の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を始め「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3(仮)」など公開待機作が控えていますが、今はただこの素晴らしい作品を作り上げた人たちに感謝したい。
ありがとう、ありがとうアベンジャーズ!!
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