皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年はカレンダーが上手くハマっていて、普段ならば4日が仕事始めでも今年は7日から、なんてところも多いのではないでしょうか。まぁ、私は5日から既に始動しておりますけれども(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
今年も色んな映画を観て行けたらいいなと思っております。
さて、今回の映画は「フェラーリの鷹」です。年明けだからってハリウッドの大作やアニメ映画を持ってくると思ったかねフゥーハハハ!今年も外角低めから攻めていくぜ!
ローマ市警のマルコ・パルマ(マウリツィオ・メルリ)は特捜追跡隊のドライバーになりたいあまりに無謀な運転を繰り返し度々事故を起こしては上司のタリアフェリ(ジャンカルロ・スブラシア)に大目玉を食らっていた。
その頃ローマではレーサー崩れのジャン=ポール・ドセーナ(アンジェロ・インファンティ)が強盗団を組織し白昼堂々銀行を襲撃し、そのドライビングテクニックで追跡隊を振り切り逃走を果たそうとしていた。ドセーナのかく乱作戦により路上では事故が多発しやむなくローマ市警は追跡中止命令を出すがパルマはそれを無視して追跡を強行して事故を起こし、同乗していた同僚を死なせてしまうのだった。
1976年にイタリアで製作され、ローマの街を舞台に展開するダイナミックなカーチェイスとクラッシュでヒットを呼び、その後「TAXi」シリーズなどのカーアクション映画に多大な影響を及ぼしたとされる伝説的な映画がHDリマスター版として現在各地のミニシアターなどでリバイバル上映されています。私もまさか平成も終わろうかという今になってこの映画をスクリーンで観られる日が来ようとは夢にも思いませんでしたよ。
この映画の魅力は何と言ってもカーチェイス。フェラーリ、シトロエン、フィアット、アルファロメオといったヨーロッパの名車たちがバンバン登場してローマの街を疾駆するその姿にあります。ただ激しいだけでなくその中にどこか色気すら感じさせてくれるのが素晴らしく、観る者の目に消えぬ印象を残してくれます。
物語も若手刑事のドライバーとしての成長を描きながら途中に強盗団への潜入作戦も展開するなど100分の上映時間をいっぱいに使う趣向が盛り込まれ意外と退屈させない作りになっています。
この映画を手掛けたのはステルヴィオ・マッシ。「荒野の用心棒」(1964年製作。監督セルジオ・レオーネ)で撮影監督を務めたのち60年代後半から90年代頃まで長くイタリアでアクションやサスペンスを手掛けてきた方ですが、日本で紹介されたのはこの「フェラーリの鷹」くらいで未公開の作品が多く、よほど気合の入ったマニアでない限り知名度は余り高くない人物です。今回のリバイバルを機にいろいろ未公開作品にも光が当たるようになると嬉しいのですが。
一方でカースタントを担ったレミー・ジュリアンはアクション映画の世界では伝説的な巨匠です。「ミニミニ大作戦」(1969年製作)のスタントコーディネーターとして高い評価を得たのちは「007/ゴールデンアイ」(1995年製作)といった007シリーズや「プロジェクト・イーグル」(1991年製作)「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年製作)など多数の映画でスタントを手掛けたほか日本でもいすゞジェミニのTVCMの製作に携わったりしています。また、余談ですが彼の息子ミッシェル・ジュリアンもまた「TAXi」や「ミッション・インポッシブル:フォールアウト」などでハンドルを握った現在世界最高峰レベルのスタントドライバーです。「フェラーリの鷹」はそんなレミー・ジュリアンが世界的名声を勝ち得つつある頃の仕事ぶりを存分に堪能することが出来ます。
古い作品である上に知名度もそれほど高くはない映画ではありますが、カーアクションの源流をたどっていくと現れるこの作品、今観ても(とは言えさすがにそこかしこに古臭さが否めないものの)その画面の見事さは新作のアクション映画のそれにも引けを取りません。名古屋ではシネマテークでの限定上映のみで観られる機会もかなり限られていますが、興味のある方は是非、味わってみて欲しい逸品ですね。
今年はカレンダーが上手くハマっていて、普段ならば4日が仕事始めでも今年は7日から、なんてところも多いのではないでしょうか。まぁ、私は5日から既に始動しておりますけれども(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
今年も色んな映画を観て行けたらいいなと思っております。
さて、今回の映画は「フェラーリの鷹」です。年明けだからってハリウッドの大作やアニメ映画を持ってくると思ったかねフゥーハハハ!今年も外角低めから攻めていくぜ!
ローマ市警のマルコ・パルマ(マウリツィオ・メルリ)は特捜追跡隊のドライバーになりたいあまりに無謀な運転を繰り返し度々事故を起こしては上司のタリアフェリ(ジャンカルロ・スブラシア)に大目玉を食らっていた。
その頃ローマではレーサー崩れのジャン=ポール・ドセーナ(アンジェロ・インファンティ)が強盗団を組織し白昼堂々銀行を襲撃し、そのドライビングテクニックで追跡隊を振り切り逃走を果たそうとしていた。ドセーナのかく乱作戦により路上では事故が多発しやむなくローマ市警は追跡中止命令を出すがパルマはそれを無視して追跡を強行して事故を起こし、同乗していた同僚を死なせてしまうのだった。
1976年にイタリアで製作され、ローマの街を舞台に展開するダイナミックなカーチェイスとクラッシュでヒットを呼び、その後「TAXi」シリーズなどのカーアクション映画に多大な影響を及ぼしたとされる伝説的な映画がHDリマスター版として現在各地のミニシアターなどでリバイバル上映されています。私もまさか平成も終わろうかという今になってこの映画をスクリーンで観られる日が来ようとは夢にも思いませんでしたよ。
この映画の魅力は何と言ってもカーチェイス。フェラーリ、シトロエン、フィアット、アルファロメオといったヨーロッパの名車たちがバンバン登場してローマの街を疾駆するその姿にあります。ただ激しいだけでなくその中にどこか色気すら感じさせてくれるのが素晴らしく、観る者の目に消えぬ印象を残してくれます。
物語も若手刑事のドライバーとしての成長を描きながら途中に強盗団への潜入作戦も展開するなど100分の上映時間をいっぱいに使う趣向が盛り込まれ意外と退屈させない作りになっています。
この映画を手掛けたのはステルヴィオ・マッシ。「荒野の用心棒」(1964年製作。監督セルジオ・レオーネ)で撮影監督を務めたのち60年代後半から90年代頃まで長くイタリアでアクションやサスペンスを手掛けてきた方ですが、日本で紹介されたのはこの「フェラーリの鷹」くらいで未公開の作品が多く、よほど気合の入ったマニアでない限り知名度は余り高くない人物です。今回のリバイバルを機にいろいろ未公開作品にも光が当たるようになると嬉しいのですが。
一方でカースタントを担ったレミー・ジュリアンはアクション映画の世界では伝説的な巨匠です。「ミニミニ大作戦」(1969年製作)のスタントコーディネーターとして高い評価を得たのちは「007/ゴールデンアイ」(1995年製作)といった007シリーズや「プロジェクト・イーグル」(1991年製作)「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年製作)など多数の映画でスタントを手掛けたほか日本でもいすゞジェミニのTVCMの製作に携わったりしています。また、余談ですが彼の息子ミッシェル・ジュリアンもまた「TAXi」や「ミッション・インポッシブル:フォールアウト」などでハンドルを握った現在世界最高峰レベルのスタントドライバーです。「フェラーリの鷹」はそんなレミー・ジュリアンが世界的名声を勝ち得つつある頃の仕事ぶりを存分に堪能することが出来ます。
古い作品である上に知名度もそれほど高くはない映画ではありますが、カーアクションの源流をたどっていくと現れるこの作品、今観ても(とは言えさすがにそこかしこに古臭さが否めないものの)その画面の見事さは新作のアクション映画のそれにも引けを取りません。名古屋ではシネマテークでの限定上映のみで観られる機会もかなり限られていますが、興味のある方は是非、味わってみて欲しい逸品ですね。
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無題 By ぷちさた~ん
歌会で話を聞いて翌日早々に観にいってきましたよ。
マカロニ(イタリア)映画はあまりなじみがなかったですがハリウッドを代表とするアメリカ映画とは違う上品さがあるって感じでしょうか。
そして、この時代の欧州車はどれもデザインが面白い。
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