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ちゅうカラぶろぐ


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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
 今回は初参加の方も多く見えられ、またハロウィンに因んでコスプレもOKだったので見た目から華やかで賑やか。私は特にコスプレなどはしない人ですが、ああいうのは見てるだけでも楽しいのです。
 それとじゃんけん大会でゲットしたかりんとうは昨晩早速頂きました。普段よく知ってるかりんとうと違ってちょっとしっとりした感じですが美味しかった。そして確かに濃い目に淹れたお茶が合う(笑)

 こんばんは、小島@監督です。
 実は帰宅したらTVの調子が悪くなっててちょっとヒヤリ。いろいろ悪戦苦闘したら取り敢えず元通りにはなりましたが、よく考えたら今のTVも使いだして10年は経ってるのでそろそろ買い替え時かもしれない。

 さて、今回の映画は「バーバラと心の巨人」です。

 いつもウサギの耳のカチューシャを頭に付けた風変わりな少女バーバラ(マディソン・ウルフ)は、毎日独り森の中で「餌」を擦りつけて回っている。他の人には気づかないが、バーバラは街に流れ込んだ不穏な空気に「巨人」の襲来を察知し、ハンターとして活動していたのだ。話したところで誰にも信じてもらえるはずがないからバーバラは自身の殻に閉じこもり孤立していく。
 ある日、一人で見回りをしていたバーバラに声をかける少女がいた。リーズ(シドニー・ウェイド)と名乗るその少女はイギリスから引っ越してきたばかりで友人がいない。不思議な行動を取るバーバラに興味を抱き一緒に行動しようとするのだが。

 どこかダークな雰囲気を持ったファンタジーとローティーンの少女の繊細な情動と成長を描く青春映画的な要素が高い次元で絡み合った不思議な風合いの作品です。原作は実はコミック。原題を「I KILL GIANTS」と言い、「ベイマックス」のキャラクターメイクにも関与したジョー・ケリーの脚本と日系人イラストレーター・ケン・ニイムラの作画による合作で、日本では2012年に翻訳され出版されています。余談ですが原作コミックの出版元はイメージ・コミックス社。「アベンジャーズ」のマーベル社などスーパーヒーローものが主流を占めるアメコミにおいては異彩を放つ会社で、近年ではドラマが大ヒットした「ウォーキング・デッド」などを送り出しています。
 製作には「ハリー・ポッターと賢者の石」や「ナイト・ミュージアム」など年齢を問わず楽しめるエンターテインメントを多く手掛けるクリス・コロンバスが務め、監督にはこれが長編初監督というデンマーク出身の映像作家アンダース・ウォルターが手掛けています。

 物語は徹底的にバーバラの心情に寄り添い、巨人と立ち向かうダークファンタジー的シーンと家族や友人とのヒリヒリとした危なげな日常を描くシーンがシームレスに入れ替わりながら展開し、それぞれが別のように見えて実は同じアングルからバーバラの「危うさ」を描き出している点が巧みです。
 この映画、観ると分かるのですがバーバラが立ち向かおうとしている「巨人」が何者であるかが中盤辺りである程度読めてしまいます。が、「うまい」と感じるのはその先。ネタバレになってしまうのであまり詳しくは言えないのですが、派手なギミックなど特に無くても物語に求心力を持たせられることに感心します。

 「巨人と戦う」話でありながらアクションの比重はとても少ないことと語り口が非常にセンシティブなぶん刺さる人にはドスドス刺さる一方で一切心に引っ掛からない人もいるかもしれませんが、「少女」の時期だからこその物語と言えるこのある種の普遍性は強く推したい。バーバラは最終的にどう巨人と戦うのか、是非多くの方に見届けて欲しいですね。

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