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ちゅうカラぶろぐ


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この土日、名古屋の各所でアニメやゲームに絡んだ大小のイベントが催されました。小さなものでも多士済々で、土曜日には近鉄パッセの屋上で沼倉愛美のフリーライブが、日曜日にはアニメイトでいとうかなこのトーク&ライブがあったりしてました。ぶっちゃけそれらはどちらも行けずじまいだったのですが、昨日栄を歩いていたら思わぬ形で思わぬイベントに出くわしました。
それは「角田信朗&大西洋平フリーライブ」!今日からリリース開始というパチンコの新機種「CR花の慶次X雲のかなたに」のプロモイベントだったのですが、よもやこんな降って湧いた形で間近で本人の歌う「よっしゃあ漢唄」とか「傾奇者恋歌」とか聴ける機会が来ようとは。さらに大西洋平の方は「花の慶次」のタイアップ曲である「花よ、咲き誇れ」だけでなく「レッツ!ジュウオウダンス」まで歌ってくれたしでなんか大満足でした。

こんばんは、小島@監督です。
しかもほんとたまたまなのに間近で観れてしまった上、2人と握手までできてしまうとは。なんかホントびっくりするほど幸運でした。

さて、今回の映画は「アルジェの戦い」デジタルリマスター版です。

拷問に耐え兼ね仲間の居場所を自白させられた男がフランス兵に取り囲まれていた。男は泣きながら窓から飛び降りようとするが兵士たちに取り押さえられ、そのまま自白した場所へと連れられて行った。カスバの片隅で建物をフランス兵たちが包囲する。そこには子供と共に身を潜めるFLN(アルジェリア民族解放戦線)幹部がいた…
時は変わり、1954年アルジェ。カスバのヨーロッパ人地区を一人のアラブ系の青年が走っていた。男の名はアリ・ラ・ポワント(ブラヒム・ハギアグ)、やがてアルジェリア独立戦線に身を投じることになる若者である。

1966年にイタリアとアルジェリアの合作で製作され(日本では翌年公開)、アルジェリア独立戦争(1954~62年)を真正面から描きベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた戦争映画の傑作が、製作50周年を機にデジタルリマスター版が製作され、全国で巡回上映を行っています。ずっと1度観てみたいと思っていましたが遂にその機会が巡ってきました。

物語の中心となっているのはアルジェリア独立戦争の内1957年に勃発した「カスバの戦い」です。暴力による抑圧と支配に耐え兼ねたアルジェリア国民たちがやがて連続爆破テロを起こしフランス軍との市街地戦が発生、その顛末を描きます。
監督ジッロ・ポンテコルヴォは、ジャーナリスト出身ながら映画製作にあたって記録映像を使うことを一切せず、膨大な資料を基にドキュメンタリータッチの劇映画として製作しました。映画には8万人に及ぶアルジェリア人が撮影に協力したほか、驚いたことにフランス軍空挺師団の指揮官フィリップ・マチュー中佐役で出演しているジャン・マルタン以外の主要人物はほぼ素人(しかも独立戦争実戦経験者多数!)を起用。さらに戦車や武装の類はアルジェ軍から借り受けカスバでオールロケを行うという方法で製作されました。

この映画、一応主人公はアリ・ラ・ポワントなのでしょうが、アルジェリア側とフランス側双方をどちらを擁護するでも弾劾するでもなく隔てなく描写し、名も無き一般市民が戦争に巻き込まれていく様やゲリラ的な市街戦の状況をリアリスティックかつ冷徹な視線で綴っていきます。冷徹であるが故に、次第に狂騒とした熱を帯びてゆく戦争の只中に放り込まれるような感覚を覚えます。

映画は終盤、カスバの戦いのその後、1960年に起きたある事件を描きます。この「1960年」という年が重要で、この年アフリカではフランス領だけでもセネガル、ニジェール、コンゴ、コートジボワール、マリなどが続々と独立した年で、実に17の国が独立を宣言し「アフリカの年」とも呼ばれています。
一つの国が産声を上げ、時代が移り変わってゆく。しかし独立戦争そのものは50年以上前に終結しはしたものの、両国間にできた溝は深く、象徴的な出来事として2001年にアルジェリア独立後初めてのフランス対アルジェリアのサッカー親善試合が開催されたものの、試合は途中で警備員の制止を振り切った群衆がスタジアムに押し寄せ中止になってしまい、それ以後1度も両国間の試合は実現していないそうです。

新たな時代の転換点やうねりを感じさせる昨今、暴力の連鎖と狂騒を徹底的に描き出したこの映画は単純な面白い/つまらないという枠を超えた輝きと熱を放ち観る者に迫ってくることでしょう。観る前は「有名な古い作品だから」観てみたかったのですが、実際のところ、この映画と向き合うことはただの懐古趣味ではなく、この映画を通して向き合っていたのは「今」なのだと感じました。50年を経ながらなお見通せる「今」がここにあります。ぜひ、目を開いて向き合ってみてください。


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