ちゅうカラぶろぐ


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理由は全く分からないのですが、ここ数日何故か急に「リアルバウト餓狼伝説」をプレイしたい衝動に駆られ、ゲームアーカイブスで即購入&PS vitaにダウンロード。
わ~バーンナックルが懐かしい!
↓↙←↙→の↙→が上手く入力できなくてパワーゲイザーがなかなか決まらねえ!
たたでさえ格ゲーは得意ジャンルではないのに何をやっているのだ私は(笑)

こんばんは、小島@監督です。
たとえヘタッピでもNEOGEOの格ゲーは我が青春の1ページさ。ちなみに不知火舞よりブルー・マリー派(笑)

さて、今回の映画は「桃太郎 海の神兵」です。

富士山の麓にある動物たちが暮らす里。そこに海軍に出征していた犬、猿、雉、熊たちが休暇で帰ってくる。猿は弟やその友達から軍での仕事について聞かれ航空兵であると答えるが、実は彼らは海軍が極秘裏に編成した陸戦落下傘部隊であった。
やがて彼らの休暇は終わり再び出征していった。任地の飛行場で桃太郎隊長のもと訓練を重ねる彼等だったが、やがてかつては平和な小国であったものの鬼たちの謀略により征服された「鬼ヶ島」への空挺作戦が発動される。

先週のブログで取り上げた「ちえりとチェリー」と言い、今夏はユニークなアニメ映画を鑑賞する機会に恵まれています。まさかコレをスクリーンで観られる日が来ようとは。
「桃太郎 海の神兵」は1944年に製作、翌45年に公開されたアニメ映画で、当時の日本の大義であった「八紘一宇」をテーマとし、1942年インドネシア・マナドでの落下傘奇襲攻撃をモデルに描かれた、いわゆる戦時下の国策映画です。日本で初めての60分を超える長尺のアニメ映画でもあります(長編アニメという点では1943年に「桃太郎の海鷲」という約40分ほどの映画が製作・公開されており、そちらが初)。スタッフには監督瀬尾光世を初め、政岡憲三など日本アニメの黎明期を支えた人物がほぼ総出で製作に当たっています。
ミュージカル調の作品になっており、作詞を童謡「小さい秋見つけた」などのサトウハチロー、作曲を阪神タイガース応援歌、いわゆる「六甲おろし」で知られる古関裕而が手掛けています。

今年のカンヌ国際映画祭においてクラシック部門に出品され、この作品を当時配給しフィルムを保管していた松竹によってデジタルレストア版が製作され、現在各地のミニシアターなどで順次上映しています。

海軍省の肝いりによって当時としては破格の予算を投じて作られた作品ですが、1944年は既に太平洋戦争としても末期に差し掛かっており、度々の空襲警報に悩まされ、作画に携わったスタッフも日に日に徴集されていくという環境で製作されました。物資も困窮し動画用紙は利用が終わると消して、彩色したセルは撮影が終われば水洗いして再使用していたと聞きます。

しかし映画はそんな状況で作られたとは思えないほど躍動感に満ち満ちています。当時アニメと言えばディズニーでしたしその影響下にあったからでしょう。「画面に映る動くべき者は全て動く。しかも全て滑らかに動く」という、ちょっと信じられない映像が上映時間の74分間ひたすら続きます。
落下傘部隊を描く話で、その訓練などが描かれるのですが、画面の端にちょっぴりだけ映る人物ですら手前に描かれる人物と違う動きをしていますし、飛行機が雨の中を行くシーンでは機体を叩き付ける雨粒一つ一つが違う飛沫を描きます。この映像の異様なエネルギーに圧倒されます。
このエネルギーの熱量は技法的な面でも活かされ、現在では窓を照らす陽光やビームなどを表現する際に一般的に用いられる「透過光」という特殊効果を恐らく世界で初めて採用したアニメではないかともいわれています。

余談ですが、1945年に「桃太郎海の神兵」が封切られたその日、大阪で一人の少年がこの映画を観ていました。中学を卒業したばかりで大阪帝大医学部への進学を控えたその少年はこの映画を観て涙を流すほどに感動し、いつか自分もアニメーションを製作したいと決意するようになります。
その少年こそ後に「マンガの神様」と呼ばれるようになる手塚治虫。
それ故、当時のアニメ技術の総結集であったこと以上に歴史的な接点という意味でこの映画は今日の日本アニメ隆盛へと繋がる原点とも呼べる作品です。

デジタルレストア版が製作されたことで、ほぼ公開時のままの姿での鑑賞が可能になったうえ、遂にBlu-rayもリリースされました。日本アニメ史を紐解く上で決して外すことのできない作品、今観てもかなり新鮮です。是非ご覧になってみてください。


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無題 By ぷちさた~ん
これは観に行きたかった!
BDあるんですね、光速でポチりましたわw
上映会しませう(^^)/
DATE : 2016/08/30(Tue)00:34:57 EDIT
無題 By うえぽん
デジタルリマスターで公開当時の姿で!?
すごく見てみたいけど劇場上映は終わってるのか~
でもBlu-rayはちょっと高いしなあ・・・
というわけでぷちさん上映会するなら是非!!(他力本願)
DATE : 2016/08/31(Wed)22:55:38 EDIT
無題 By 小島@監督
>ぷちさた~んさん
>うえぽんさん
良いですね上映会!その時はめっさ解説致しますよ~(笑)
DATE : 2016/09/02(Fri)21:25:37 EDIT
無題 By ヒロキ
いちおう手塚マニアなのでそのエピソードは知ってたけど見たことなかった。
上映会ちょっと興味あるな~
DATE : 2016/09/03(Sat)09:21:52 EDIT
うう By レイ
いろんなアニメ関係の番組で数秒流れているのは見た事があるが、全編通して観たい……。
DATE : 2016/09/04(Sun)04:40:23 EDIT
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