昨日の日曜日にシニアソムリエ試験受けて来ました。
それなりに勉強量こなした昨年でさえ手も足も出なかったというのに再挑戦。しかも受験を申し込んでから残業が増えてしまい昨年の3分の1程度しか勉強できず、せめて来年の糧にと半ばヤケクソ気味に受験。
そうしたらまさか難易度が昨年より下がっていようとは。やっぱり昨年のあの高難易度は何か偉い人から文句言われたな(笑)!?
多分昨年より高得点取れてる謎の実感。でも合格ラインは…超えてないだろうなぁ…昨年がこの問題であってほしかった…
こんばんは、小島@監督です。
でも自分の毎日の仕事や半ば趣味で観たり読んだりしたものが意外に活きたのは悪い気しませんでした。ここに試験用の知識を上乗せできれば良かったんですが(苦笑)
さて、今回の映画は「ちえりとチェリー」です。
幼い頃に父を亡くし母親・万里恵(声・尾野真千子)と2人暮らしの少女・ちえり(声・高森奈津美)。万里恵は仕事に忙しく、ちえりの話し相手になってくれず、ちえりは寂しさを隠せずにいた。
そんなちえりの唯一の友人がぬいぐるみのチェリー(声・星野源)。チェリーはちえりの空想の中でちえりと共に遊び、語り、見守ってきた。
ある日ちえりは父の法事のため、万里恵と共に久しぶりに祖母(声・谷育子)の家を訪ねることに。
そこでちえりは空想と現実の端境で、不思議な冒険を経験することになる。
撮影機材の進歩とデジタルツールの普及により特に英語圏では近年多数製作されながら、不思議と日本では滅多に作られないパペットアニメーション(人形を徐々に動かしながら1コマずつコマ撮りして撮影して製作する技法。ストップモーションともいう)を用いて製作されたユニークなアニメーション映画です。
パペットアニメーションは日本ではNHKの「プチプチ・アニメ」などで短編が散見される程度で長編はまずもって製作されず、まして原作の無いオリジナル脚本による長編ともなるとほぼ皆無と言っていい状況です。
土壌が育っているとは言えないというのもあって、海外作品でも「ひつじのショーン」「ウォレスとグルミット」のように著名なキャラクターやティム・バートン監督の「コープスブライド」などクリエイターが有名な作品でなければ映画祭で高評価を得た物でも日本に入ってきていないタイトルもあると聞きます。そんな状況で敢えてオリジナル脚本で長編パペットアニメーション映画を製作したのは英断と言えるでしょう。
「ちえりとチェリー」に話を戻しましょう。
この映画、冴えているのは常にちえりの主観で物語が進み、現実感が強調されるシーンとファンタジーが強調されるシーンが同じ空気感の下で展開する点です。チェリーよろしくあくまでもちえりの心情に寄り添い続けることでその精神的成長に説得力を持たせることに成功しています。
出番は決して多くないものの、忙しさにかまけちえりに対してどう接していいか分からなくなっている母・万里恵の複雑な心情描写も見事です。「母と子の絆」も物語の核の一つになっている辺り、同じパペットアニメーション映画で旧ソ連のアニメ作家ロマン・カチャーノフの傑作「ミトン」(1968年製作)を彷彿とさせますね。
技法的な面では光源を強調したハイコントラストなショットや強い入射光が差すショット、望遠レンズを利用し背景をぼかしてキャラクターをより強調させるシーンなど、どこか出崎統を思わせるショットが度々登場するのが特徴です。この映画を監督した中村誠氏は「劇場版AIR」(2005年)「劇場版CLANNAD」(2007年)「雪の女王」(2005年)で出崎氏と組んでおり、その影響を強く受けたのでしょう。結果的にパペットアニメの繊細で素朴な画面にエモーショナルな熱さが加わっています。
余談ですが中村誠は「うたのプリンスさまっ♪」や「ジュエルペットてぃんくる☆」などのシナリオをコンスタントに手掛ける傍らで、この「ちえりとチェリー」や併映作品である「チェブラーシカ動物園へ行く」などのパペットアニメーションの脚本・監督も度々務めており、商業作品とアート色の強い作品を並行して製作する、日本アニメ界でも稀有な人物の一人と言えるでしょう。
主人公ちえりを演じる高森奈津美の演技も注目すべき点の一つです。最初の周囲への心を閉ざした内向的な性格が困難を経て少しずつ外へ意識が向くまでを繊細に演じ切ってみせます。高森奈津美ファンの方は是非ご覧になっていただきたい逸品です。
高森奈津美が「アイドルマスターシンデレラガールズ」の前川みく役であることと、その前川みくファンを公言する結構ガチなアイマスPでもある星野源がW主演ということで期せずしてアイマスPに訴求力を発揮した結果、私が観に行った際には数人のアイマスPらしい方が。偶然にもその中にライブ会場で私と名刺交換した方がいて上映後少し話したのですが、こういうアート色の強いアニメを観るのは初めてとのことで新鮮な体験をしたようです。
きっかけは何でもこういう経験はきっとプラスになるのでキャスティングが気になっただけの方でもどんどん観に行っていただきたいですね。
なお、「ちえりとチェリー」を上映しているシネマテークでは最終日である26日の来場者の中から抽選で高森奈津美のサイン入りパンフレットのプレゼントを企画しているとか。平日のしかも午前なのでハードル高い時間帯ですが、なつ姉ファンで時間の取れる方は是非!
それなりに勉強量こなした昨年でさえ手も足も出なかったというのに再挑戦。しかも受験を申し込んでから残業が増えてしまい昨年の3分の1程度しか勉強できず、せめて来年の糧にと半ばヤケクソ気味に受験。
そうしたらまさか難易度が昨年より下がっていようとは。やっぱり昨年のあの高難易度は何か偉い人から文句言われたな(笑)!?
多分昨年より高得点取れてる謎の実感。でも合格ラインは…超えてないだろうなぁ…昨年がこの問題であってほしかった…
こんばんは、小島@監督です。
でも自分の毎日の仕事や半ば趣味で観たり読んだりしたものが意外に活きたのは悪い気しませんでした。ここに試験用の知識を上乗せできれば良かったんですが(苦笑)
さて、今回の映画は「ちえりとチェリー」です。
幼い頃に父を亡くし母親・万里恵(声・尾野真千子)と2人暮らしの少女・ちえり(声・高森奈津美)。万里恵は仕事に忙しく、ちえりの話し相手になってくれず、ちえりは寂しさを隠せずにいた。
そんなちえりの唯一の友人がぬいぐるみのチェリー(声・星野源)。チェリーはちえりの空想の中でちえりと共に遊び、語り、見守ってきた。
ある日ちえりは父の法事のため、万里恵と共に久しぶりに祖母(声・谷育子)の家を訪ねることに。
そこでちえりは空想と現実の端境で、不思議な冒険を経験することになる。
撮影機材の進歩とデジタルツールの普及により特に英語圏では近年多数製作されながら、不思議と日本では滅多に作られないパペットアニメーション(人形を徐々に動かしながら1コマずつコマ撮りして撮影して製作する技法。ストップモーションともいう)を用いて製作されたユニークなアニメーション映画です。
パペットアニメーションは日本ではNHKの「プチプチ・アニメ」などで短編が散見される程度で長編はまずもって製作されず、まして原作の無いオリジナル脚本による長編ともなるとほぼ皆無と言っていい状況です。
土壌が育っているとは言えないというのもあって、海外作品でも「ひつじのショーン」「ウォレスとグルミット」のように著名なキャラクターやティム・バートン監督の「コープスブライド」などクリエイターが有名な作品でなければ映画祭で高評価を得た物でも日本に入ってきていないタイトルもあると聞きます。そんな状況で敢えてオリジナル脚本で長編パペットアニメーション映画を製作したのは英断と言えるでしょう。
「ちえりとチェリー」に話を戻しましょう。
この映画、冴えているのは常にちえりの主観で物語が進み、現実感が強調されるシーンとファンタジーが強調されるシーンが同じ空気感の下で展開する点です。チェリーよろしくあくまでもちえりの心情に寄り添い続けることでその精神的成長に説得力を持たせることに成功しています。
出番は決して多くないものの、忙しさにかまけちえりに対してどう接していいか分からなくなっている母・万里恵の複雑な心情描写も見事です。「母と子の絆」も物語の核の一つになっている辺り、同じパペットアニメーション映画で旧ソ連のアニメ作家ロマン・カチャーノフの傑作「ミトン」(1968年製作)を彷彿とさせますね。
技法的な面では光源を強調したハイコントラストなショットや強い入射光が差すショット、望遠レンズを利用し背景をぼかしてキャラクターをより強調させるシーンなど、どこか出崎統を思わせるショットが度々登場するのが特徴です。この映画を監督した中村誠氏は「劇場版AIR」(2005年)「劇場版CLANNAD」(2007年)「雪の女王」(2005年)で出崎氏と組んでおり、その影響を強く受けたのでしょう。結果的にパペットアニメの繊細で素朴な画面にエモーショナルな熱さが加わっています。
余談ですが中村誠は「うたのプリンスさまっ♪」や「ジュエルペットてぃんくる☆」などのシナリオをコンスタントに手掛ける傍らで、この「ちえりとチェリー」や併映作品である「チェブラーシカ動物園へ行く」などのパペットアニメーションの脚本・監督も度々務めており、商業作品とアート色の強い作品を並行して製作する、日本アニメ界でも稀有な人物の一人と言えるでしょう。
主人公ちえりを演じる高森奈津美の演技も注目すべき点の一つです。最初の周囲への心を閉ざした内向的な性格が困難を経て少しずつ外へ意識が向くまでを繊細に演じ切ってみせます。高森奈津美ファンの方は是非ご覧になっていただきたい逸品です。
高森奈津美が「アイドルマスターシンデレラガールズ」の前川みく役であることと、その前川みくファンを公言する結構ガチなアイマスPでもある星野源がW主演ということで期せずしてアイマスPに訴求力を発揮した結果、私が観に行った際には数人のアイマスPらしい方が。偶然にもその中にライブ会場で私と名刺交換した方がいて上映後少し話したのですが、こういうアート色の強いアニメを観るのは初めてとのことで新鮮な体験をしたようです。
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