先週先々週の各週末に職場命令でフォークリフト技能講習行ってきました。
自動車の運転免許と違ってたった4日間でカリキュラムが終了するのですが、「その4日間すべて出席できなければまた改めて初日からやり直し」なのと「試験のハードルが非常に低い代わりに一度「不可」になると二度と再受講できない」という点が大きく違います。
ぶっちゃけ「不可」と断ぜられる心配はほとんどしてなかったのでむしろ心配は「4日間出席する」ことの方。今回社命で行ってるので費用は全て会社負担だったからなおのこと外せないため妙なプレッシャーが(苦笑)
カリキュラムを無事こなせてホッとしています。
こんばんは、小島@監督です。
一生使える資格が手に入ったのはいいけれど、それはそれとしてハロウィン歌会行きたかったなぁ…
さて、今回の映画は「GAMBA ガンバと仲間たち」です。
街ネズミのガンバ(声・梶裕貴)とマンプク(声・高木渉)は海の絵を見つけたことから海を目指す旅に出た。二人は港で開かれていた船乗りネズミたちの宴会に参加するが、そこに忠太(声・矢島晶子)と名乗る島ネズミが衰弱しきった姿で現れる。
忠太の暮らす夢見が島はある日イタチの襲撃を受け全滅寸前にまで追い込まれており、船乗りネズミに救けを求めてきたのだ。張り切る船乗りネズミたちだったが、イタチのリーダーが白イタチの「ノロイ(声・野村萬斎)」だと知った途端、ほとんどの船乗りネズミは尻込みして逃げてしまう。その姿に怒りを覚えたガンバは自分たちだけでもとマンプクが止めるのも聞かず忠太とともに夢見が島へ行くことを決意。
出発の日、島へ向かうのはガンバと忠太だけかと思われたが、ガンバの心意気に打たれた船乗りネズミのヨイショ(声・大塚明夫)、ガクシャ(声・池田秀一)、イカサマ(声・藤原啓治)、ボーボ(声・高戸靖広)、そしてマンプクも同行を決意。7人は夢見が島へと向かうことになる。
児童文学作家斎藤惇夫が1972年に発表した「冒険者たちガンバと十五ひきの仲間」が約40年ぶりの映像化。1975年の出崎統監督の手によるTVアニメは特に故・大塚周夫が演じたノロイの凄まじい悪役ぶりが今なお語り草になっているほどの迫力でした。
40年の時を経て再びアニメ化された「ガンバ」は、「アイアンマン」や「スパイダーマン」を手掛けたアヴィ・アラッドのプロデュースのもと、最初から世界市場を見据えて全編フルCGで製作されました。ビジュアルやキャラクターの動きがピクサー作品のようなカートゥーン調のものになっているのもおそらくこの辺りが影響しているのでしょう。CGというツールを得たことでガンバたちの躍動感がまさに「縦横無尽」といった様相になりました。3Dで上映しているところもあり、抵抗がなければそれで観てみるのも楽しいと思います。
物語の方は、95分ほどにまとめ上げている事もあり特に前半ダイジェスト的に感じられる箇所もありますが、要素を凝縮してある結果、原作がモチーフにしたという「七人の侍」(1954年製作・監督黒澤明。野武士の略奪で困窮した百姓たちがなけなしの金で侍を雇い協力して野武士と戦う物語。世界の映画作品に多大な影響を与えた)のテイストがより強調されています。アヴィ・アラッドがこの作品に着眼したのももしかしたらこの部分に共鳴したからかもしれませんね。
意外といえば意外なのがキャスティング。近年この手の作品は主要キャストが声優経験の少ない芸能人で固められることが常態化しつつありますが、その流れに抗うかのように「ガンバ」はベテラン声優がズラリの骨太なキャスティングしています。一応芸能人からノロイ役野村萬斎とヒロインともいえる忠太の姉・潮路に神田沙也加が出演していますが2人とも非常に上手いので全く気になりません。この声の部分の強みは全力で推したいところ。
余談ですが、作中池田秀一声のガクシャがノロイを「白い悪魔」と評するシーンと、大塚明夫声のヨイショにガンバが「待たせたな!」と叫ぶシーンがあり、シリアスなシーンにも関わらず思わず笑ってしまいました。分かる人は分かるネタですが、パロディで楽しませる類の作品ではないため多分天然です、アレ。
どの要素をとっても高いレベルを誇っていて、取り立てて欠点の無い作品ではありますが、敢えて欠点を挙げるとすれば「綺麗にできすぎている」点でしょうか。いささか優等生的すぎるようなところがあり、形容しがたい物足りなさのようなものをかすかに感じます。ひょっとしたら最近アクの強い作品が多く放送されている弊害みたいなものかもしれません(苦笑)
とはいえそのあたりは僅かな瑕疵なので興味のある方はぜひご覧になってみてください。
そうそう、NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」(2010年製作)のOPなどを手掛けた森本千絵氏の手による手描きとミニチュアや実写をコラージュした本編とは全く違うアプローチで作られたエンドロールも必見。まるで2本立てのアニメ映画を観たような気分になりますよ!最後まで席をお立ちになりませんよう。
自動車の運転免許と違ってたった4日間でカリキュラムが終了するのですが、「その4日間すべて出席できなければまた改めて初日からやり直し」なのと「試験のハードルが非常に低い代わりに一度「不可」になると二度と再受講できない」という点が大きく違います。
ぶっちゃけ「不可」と断ぜられる心配はほとんどしてなかったのでむしろ心配は「4日間出席する」ことの方。今回社命で行ってるので費用は全て会社負担だったからなおのこと外せないため妙なプレッシャーが(苦笑)
カリキュラムを無事こなせてホッとしています。
こんばんは、小島@監督です。
一生使える資格が手に入ったのはいいけれど、それはそれとしてハロウィン歌会行きたかったなぁ…
さて、今回の映画は「GAMBA ガンバと仲間たち」です。
街ネズミのガンバ(声・梶裕貴)とマンプク(声・高木渉)は海の絵を見つけたことから海を目指す旅に出た。二人は港で開かれていた船乗りネズミたちの宴会に参加するが、そこに忠太(声・矢島晶子)と名乗る島ネズミが衰弱しきった姿で現れる。
忠太の暮らす夢見が島はある日イタチの襲撃を受け全滅寸前にまで追い込まれており、船乗りネズミに救けを求めてきたのだ。張り切る船乗りネズミたちだったが、イタチのリーダーが白イタチの「ノロイ(声・野村萬斎)」だと知った途端、ほとんどの船乗りネズミは尻込みして逃げてしまう。その姿に怒りを覚えたガンバは自分たちだけでもとマンプクが止めるのも聞かず忠太とともに夢見が島へ行くことを決意。
出発の日、島へ向かうのはガンバと忠太だけかと思われたが、ガンバの心意気に打たれた船乗りネズミのヨイショ(声・大塚明夫)、ガクシャ(声・池田秀一)、イカサマ(声・藤原啓治)、ボーボ(声・高戸靖広)、そしてマンプクも同行を決意。7人は夢見が島へと向かうことになる。
児童文学作家斎藤惇夫が1972年に発表した「冒険者たちガンバと十五ひきの仲間」が約40年ぶりの映像化。1975年の出崎統監督の手によるTVアニメは特に故・大塚周夫が演じたノロイの凄まじい悪役ぶりが今なお語り草になっているほどの迫力でした。
40年の時を経て再びアニメ化された「ガンバ」は、「アイアンマン」や「スパイダーマン」を手掛けたアヴィ・アラッドのプロデュースのもと、最初から世界市場を見据えて全編フルCGで製作されました。ビジュアルやキャラクターの動きがピクサー作品のようなカートゥーン調のものになっているのもおそらくこの辺りが影響しているのでしょう。CGというツールを得たことでガンバたちの躍動感がまさに「縦横無尽」といった様相になりました。3Dで上映しているところもあり、抵抗がなければそれで観てみるのも楽しいと思います。
物語の方は、95分ほどにまとめ上げている事もあり特に前半ダイジェスト的に感じられる箇所もありますが、要素を凝縮してある結果、原作がモチーフにしたという「七人の侍」(1954年製作・監督黒澤明。野武士の略奪で困窮した百姓たちがなけなしの金で侍を雇い協力して野武士と戦う物語。世界の映画作品に多大な影響を与えた)のテイストがより強調されています。アヴィ・アラッドがこの作品に着眼したのももしかしたらこの部分に共鳴したからかもしれませんね。
意外といえば意外なのがキャスティング。近年この手の作品は主要キャストが声優経験の少ない芸能人で固められることが常態化しつつありますが、その流れに抗うかのように「ガンバ」はベテラン声優がズラリの骨太なキャスティングしています。一応芸能人からノロイ役野村萬斎とヒロインともいえる忠太の姉・潮路に神田沙也加が出演していますが2人とも非常に上手いので全く気になりません。この声の部分の強みは全力で推したいところ。
余談ですが、作中池田秀一声のガクシャがノロイを「白い悪魔」と評するシーンと、大塚明夫声のヨイショにガンバが「待たせたな!」と叫ぶシーンがあり、シリアスなシーンにも関わらず思わず笑ってしまいました。分かる人は分かるネタですが、パロディで楽しませる類の作品ではないため多分天然です、アレ。
どの要素をとっても高いレベルを誇っていて、取り立てて欠点の無い作品ではありますが、敢えて欠点を挙げるとすれば「綺麗にできすぎている」点でしょうか。いささか優等生的すぎるようなところがあり、形容しがたい物足りなさのようなものをかすかに感じます。ひょっとしたら最近アクの強い作品が多く放送されている弊害みたいなものかもしれません(苦笑)
とはいえそのあたりは僅かな瑕疵なので興味のある方はぜひご覧になってみてください。
そうそう、NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」(2010年製作)のOPなどを手掛けた森本千絵氏の手による手描きとミニチュアや実写をコラージュした本編とは全く違うアプローチで作られたエンドロールも必見。まるで2本立てのアニメ映画を観たような気分になりますよ!最後まで席をお立ちになりませんよう。
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